不良夫婦 箱根湯本温泉 吉池旅館を半日楽しむ

2017/08/18 - 2017/08/18

以前から興味のあった箱根湯本温泉滝通り温泉郷。
レトロな旅館が立ち並ぶ魅力的な場所だが、宿泊するとどの旅館も結構なお値段。
高嶺の花だねぇ･･･と思いきや、奥様が吉池旅館の日帰り入浴付き昼食プランなるものを探してきた。
お盆休みだし満員かと思ったが、これも意外や十分な空きがあるらしい。
そういう事でお盆の一週間前にネットで予約して伺ったが、大変良かったので紹介する。

エリア 箱根湯本温泉(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

吉池旅館に到着

写真は全編スマートフォン(Huawei Honor6plus)で撮影しレタッチ無しで載せたが、近頃のスマホはそこそこの絵を吐き出すし、写真に埋め込まれる位置情報も正確なので旅行記作成では助かっている。

吉池旅館 宿・ホテル

自分達は予約したが、予約なしでも利用できるらしい。
ただ、自分達の直前に飛び込みでフロントに来た外人さんは、昼食の準備が1時間半程掛かると言われて悩んでいた。
予約する事をお薦めする。

吉池旅館 宿・ホテル

お昼を12時に予約してあったので20分余り時間があった。
ご自慢の庭園を散策する。

吉池旅館 宿・ホテル

向こうに見えるのがロビー
ロビー側からの景色も大変良かった。

吉池旅館 宿・ホテル

庭園内には隣を流れる須雲川より清流が引き込まれているが、一部をロビー前の池に分岐して引き込んである。

吉池旅館 宿・ホテル

ロビーからは見えないが、奥に大きな池もある。
この池の畔で作業する庭師のお姉さんがまた愛想が良く、吉池の接客教育の高さを窺い知った。

吉池旅館 宿・ホテル

昼食の時間になったので会場の放心亭に向かった。

吉池旅館 宿・ホテル

上の写真から数歩。
この眺望に暫し立ち止まる。
ここで右回りにUターンすると放心亭入口がある。

吉池旅館 宿・ホテル

二人だったので窓際のカウンター席に案内された。
カウンター席と言っても奥行60cm以上、幅に至っては2席毎に2m程度が割り当てられており、テーブル席よりゆったりした印象だった。
正面は大きなガラス窓。
右側はこの眺望。窓の下の池では鯉が泳いでいる。

吉池旅館 宿・ホテル

席の左側はこの眺望。
池の反射で作り出される軒の模様に心が和む。

吉池旅館 宿・ホテル

今回は最もリーズナブルな松花堂弁当を選択した。
結果から言うと、松花堂弁当が一番良いのではないかと思わせる程の出来だった。

吉池旅館 宿・ホテル

赤出汁と香の物が届いたので二段重を広げる。
ご飯の右横はキーマカレーの上に置かれたコロッケ。
中央に牛肉が入っていて旨かった。

吉池旅館 宿・ホテル

上段はこの風景。
少しずつの量で多種類を楽しめた。
ことごとく美味しく、焼き鯖は軽く燻ってあったり、小粋な工夫が随所にあった。
ご飯が足らなくなったので、半膳をお代わりした。
入浴料込みで3,240円である事を考えると、大変CPの高い料理と言う他ない。

吉池旅館 宿・ホテル

デザートの杏仁豆腐。
甘さはかなり控えられており、代わりに密を足して調整する嗜好。
どれをとっても大変美味しゅう御座いました。

吉池旅館 宿・ホテル

金曜日の日帰り入浴は13:30からなので、食後の散策の時間が出来た。
先程歩いた庭園に戻り、少し奥まで歩く事にした。

吉池旅館 宿・ホテル

国の登録文化財があった。
三菱財閥 創始者 岩崎弥太郎の弟 岩崎弥之助 の別邸。
ふえぇぇ、しれっと凄いの持ってるんだなぁ。

吉池旅館 宿・ホテル

旧岩崎別邸の隣には須雲川より引き入れた清流。
一瞬、旅館の庭である事を忘れた。

吉池旅館 宿・ホテル

湧き水すら味がある

吉池旅館 宿・ホテル

源泉
この旅館には6つの源泉があるが、内1本が庭園内で湧いている。
それがここなんだろう。
ただ源泉温度が43℃と低いので、メインの湯井ではないと思われる。
(吉池は加水・加温・循環は一切しないと明言している)

吉池旅館 宿・ホテル

庭園内には計7つの池があり、合計で約千尾の鯉が泳いでいるらしい。

吉池旅館 宿・ホテル

餌付け場と思われる岩の上に乗ると、途端に鯉が寄ってくる。
こ･･･怖い･･･
因みにフロント横の売店で餌の麩が売られていた。

吉池旅館 宿・ホテル

ここは本当に旅館の庭なんだろうか･･･

吉池旅館 宿・ホテル

旅館内の散策路としては極上だろう。
吉池旅館の敷地は約1万坪という事なので、手入れだけでも大変な手間だと推測する。
固定資産税とかどうしてるんかなとか要らん事を心配する自分。

吉池旅館 宿・ホテル

旧岩崎別邸併設の茶室『真光庵』がちょこっと見える

吉池旅館 宿・ホテル

さて丁度13:30になったので大浴場でひとっ風呂。
男風呂はでかい温室内に風呂をこしらえた風情で、女風呂は檜風呂と上品な露天。
男性用露天風呂はプール横にあり脱衣所も別。脱衣所入口は暖簾だけで、風呂場はホテルの上階から見えるダイナミックな造り。おっちゃんは平気なんだが、なかなかスリリングだぜ。

湯は湯本温泉だが、良く伺う天山より塔ノ沢に近い肌当たりの優しい湯に感じた。
6本の源泉井戸から共有される湯は加温･加水･循環なし。

写真は家族風呂。奥様と仲良く浸かった。
家族風呂は二か所ある。(写真は小さい方の湯舟)
ここのみ加水している可能性を感じる。(間違いだったら失礼)

吉池旅館 宿・ホテル

2時間くらい温泉でまったりしたが、16時頃までなら駐車場に車を停めていても良いそうなので、お言葉に甘えて湯本観光。

菊川商店
店頭のまんじゅうマシーンで自動生産される。
奥様がここの箱根まんじゅうがお気に入りで、10個セットを購入。
因みに翌日には全て無くなった。

菊川商店 専門店

グランリヴィエール箱根 湯本店
ラスクのお店。
実は初めて伺ったが、試食のラスクが大変美味しく、買って帰る事にした。

グランリヴィエール箱根 湯本店 グルメ・レストラン

梅干しの藤屋
店の奥に漬物樽が積まれており、店内で浸けている。

ピンクの札が薄塩で白の札が標準。
小田原の梅干しは塩味が強めなので薄塩でも塩気は強い。
試食させて貰って薄塩を購入。

満足感の高い昼食と箱根湯本の湯を楽しみ、湯本観光もでき、充実した半日だった。

たまにこういう休日があってもいいかな。

了