釧路_Kushiro　日本一の湿原！稀有な自然と豊かな食文化を持つスゴイ町

2016/08/17 - 2016/08/18

北海南東部、太平洋に面する市である釧路を訪れました。日本で初めてラムサール条約に登録された日本最大の湿原をはじめ、自然あふれるエリアでありながら、道東最大の政治経済の中心都市です。この前に訪れた阿寒湖も釧路市に含まれますが（エリアが南北に長いため）、ここでは釧路市街および湿原をメインにした訪問です。
★市街のホテルを拠点に、釧路名物の勝手丼や炉ばたで海の幸を堪能。
★釧路湿原の展望台と、丹頂鶴自然公園にて釧路のシンボル、タンチョウを鑑賞。

[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎「釧路和商市場」の勝手丼
◎ザンギ

エリア 釧路(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

バイクツーリングは阿寒湖から釧路へ。台風が近づいているので、早めに釧路へ到着せねば…

風が強くなる前に釧路へ着きました。釧路駅前のホテル「釧路ロイヤルイン」、この日の宿はここです。

バイクは雨風の避けられる駐車場入り口の軒下に停めさせてくれました。
ホテルのフロント。

ラウンジ。

客室。広くはありませんが快適。

バスルーム。

さて、釧路の街を観光です。ホテルの前にはＪＲ釧路駅。

駅の真横に教会。

先ずやって来たのは、ホテルから徒歩数分の「釧路和商市場」へ。

北海道三大市場のひとつとされ、６０年以上の歴史を誇る釧路の台所です。

そして、ここの名物が「勝手丼」。

勝手丼をいただけるコーナーが市場の真ん中に。

私たちも、勝手ながら勝手丼に行かせていただきます。

まず、市場共通の店で、ごはんを丼に盛ってもらいます。

で、いくつかあるうちの勝手丼のお店のひとつへ

好きな具を選び、丼にのっけます。

缶ビールは店内で購入可能。

みそ汁も付いて、自分好みの海鮮丼を堪能。

こちらは、和商市場のすぐ傍にある「くしろ丹頂市場」。

こちらには、カニが沢山。

毛ガニがわんさか。

タラバガニ。
食べませんでしたが、その場で茹でて食べさせてくれる販売があります。（ちょっとお高い）

勝手丼でお腹を満たしたところで、南の釧路川方面へ向かいます。途中の幸町公園。

公園内にＳＬが展示されていました。

「ようこそ釧路へ」。

見えてきたのは「道立釧路芸術館」。

松本零士展が開催されてました。

「宇宙戦艦ヤマト」と「銀河鉄道９９９」のファンだった私がこれを見過ごすわけにはいきません。

ヤマトの漫画原稿。

９９９の原稿。

ハーロック、メーテル、鉄郎との記念撮影スポット。

メーテルやハーロックのコスチュームが準備されてました。

釧路川沿いに来ました。

幣舞橋から見下ろす釧路川。折からの雨で増水し濁ってます。

幣舞橋の脇に建つのがこの「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」と「EGG」。

地元の海の幸が揃う「釧路市場」、そして釧路のみならず道内の土産物、味覚が愉しめる飲食店などがある施設です。

釧路市場。

屋台村のような飲食店街。

天気が悪いので人出は今ひとつ、かな。

さて、夕方の良い時間になってきましたので、釧路フィッシャーマンズワーフMOOの北隣にあった「炉ばた 煉瓦」へ。

この悪天候の中でも多くのお客さんで賑わっており、入店まで２０分ほど待たされました。

なかなか良い雰囲気の店内。

目の前の炉ばたで焼いていただきます。

まずはビール。

好きなものを焼いて...

こうなると、日本酒が欲しくなりますね。

釧路名物の「ザンギ」も注文。鶏肉のザンギ、やや味濃いめのから揚げといった感じ。

北海道はトウモロコシも美味いです。

というわけで、昭和レトロ風の人気店での地の物グルメで、釧路の夜を堪能しました。

翌朝...夜のうちに風のピークは過ぎましたが、まだ空はどんより。

ホテルの朝食会場、展望レストランへ。

焼き立てパンの種類が充実でした。

さて、チェックアウト後、釧路湿原へ向かいます。

釧路市街からは北東へ10km強、湿原の東側に位置する「細岡展望台」。ここからは、釧路湿原が一望できます。

晴れた日には、湿原の先の雄阿寒岳や雌阿寒岳などを一緒に見ることができるそうです。（この日は天候悪くうっすらと...）

釧路川の大蛇行も、しかと見届けることができました。

駐車場から数分歩くと、「釧路湿原駅」に到着。

ＪＲ釧網本線の釧路駅と塘路駅を片道約1時間かけて結ぶトロッコ列車が停まる駅です。

しばらく待っていると、その観光トロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」がやってきました。

夏休みだけに、乗客満載です。が、乗る予定はなく見るだけ。

列車を見送った後は、釧路湿原道路を通って次の目的地へ移動です。

釧路湿原の西方約10kmほどのところにある釧路丹頂鶴自然公園へ。

1958年にタンチョウの保護を目的に設立された自然公園とのこと。

江戸時代までには沢山いたタンチョウも、明治の開拓期に湿原の農地化と乱獲でほぼ居なくなってしまったそうな。

基本は柵で飼育されていますが、はぐれ者が居て自由に歩いています。

湿原にわずかに残っていたタンチョウの発見から保護政策が始まり、1935年に国の天然記念物に。

そんな事情はつゆ知らず...かな？
タンチョウって、丹（赤い）頂（てっぺん）から来てるそうな。

さすがは日本を代表する鳥、美しい立ち姿。絶滅したと思われていた日本のタンチョウも、関係者の努力もあり現在では千羽を越えるようになったそうです。

日本一の湿原とそこで再発見されたタンチョウに代表される神秘的な自然(前日に訪れた阿寒湖も釧路でした)、そして太平洋の海産物に代表される豊かな食文化、道東の魅力の一つがここ釧路にありました。北海道では屈指のスゴイ町だと思います。