ニセコ ＆ 洞爺湖_Niseko & Toyako　ジオパーク！北海道が誇る、地殻変動による山と湖の景観

2017/08/16 - 2017/08/17

北海道西部、羊蹄山の西山麓に広がる町ニセコと、その南の洞爺湖周辺を訪れました。
★ニセコから羊蹄山を周って洞爺湖に有珠山と昭和新山…北海道西南部を代表する美しく豊かな自然を巡るツーリング。

エリア 洞爺（とうや）湖(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

道北～道央を巡るバイクツーリングの旅。
積丹半島の付け根の岩内町近辺から、道道66号線（通称：ニセコパノラマライン）へ入ります。ちょっと空模様があやしい…

緑に囲まれたワインディングロード。積丹ブルーのシーサイドも良かったですが、ニセコグリーンの高原ロードも良い！

ここでも対向のバイクとごあいさつ。

適度なワインディングをヒラヒラと駆け抜けて気分は最高潮だったのですが…ついに雨が降ってきてしまいました。レインウェアを装備。

時間と天気を考慮して、当初寄る計画だった「神仙沼」はパス。宿に直行です。

この日の宿は、「ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭」。

バイクは車と同じ野外の駐車場。

全17室の中型ホテルです。フロント。

客室。

建物や設備は古さが感じられます。が、その分料金は抑えられています。

バスルーム。欲を言えば温水洗浄付トイレだと良いです。

客室からの眺め。

この宿を選んだ決め手は、料金もそうですが、この風呂です。

100%源泉かけ流し、54度の豊富な源泉が湧き出る大きな露天風呂です。期待通りのいい湯でした！

内風呂。

広い湯上り処で休憩。早朝から夜遅くまで日帰り入浴もやっているので、宿泊客以外も居ます。

さて、温泉の後はディナー。

ビュッフェ形式でない、和食の創作膳でした。

北寄貝のサラダ、青シソなめこ、ホタテのカルパッチョ。

食事のお共にニセコ高原ワイン。

美肌コラーゲン入り 北海道産かじかのつみれ鍋。

鱧のけんちん巻き らっきょうのワイン漬け添え。

やわらかチキンのトマトガーリック煮込み。

豆腐のそぼろあん包み 銀餡掛け。

ニセコ産ななつぼしのご飯。

デザートは、北海道産牛乳餅 抹茶風。
高級な素材はありませんが、地元の食材を駆使したボリューム感のある創作料理でした。料金を考えればこの内容ならかなり満足できると思います。

食後にもう一度温泉へ。

真夏とはいえ、北海道の高原の夜ともなれば風が涼しい。そうなると温泉もさらに気持ちよくなります。

玄関を出て星空を...といいたいところですが、天気は相変わらずどんより。

翌朝…引き続き曇り、今年の北海道旅行も前年に続いて晴天率かなり悪し。

朝食も和食膳です。（四角い皿がビュッフェ風ですが、ビュッフェではありません。）

地元の養鶏所の新鮮卵が、すでに個別にテーブルに準備されていました。卵かけご飯大好きの私のテンションＵＰ。

卵かけご飯を２杯たいらげ、ホテルをチェックアウト。雨は…なんとか大丈夫の様です。

ニセコパノラマラインで、蘭越町方面に少し戻ります。

やってきたのはパノラマライン沿いにある大湯沼。

硫黄泉がします。

毎分約1000リットルの湧出量があり、湯沼の温度は約60～80度程度で、湯はニセコ湯本温泉の温泉旅館施設等に送られているとのこと。

湯面に「黄色球状硫黄」なるものが浮遊しますが、これは沼の底から出た硫黄ガスの気泡が水で冷えて固まり黄色い球になって浮き上がってくるもので、世界的にも珍しいものなのだそうです。

大湯沼を出て引き返し、次は羊蹄山の方向へ。途中のニセコ駅。国鉄初のカタカナ駅名となった駅です。変更前は”狩太（かりぶと）駅”でしたが、ニセコアンヌプリにちなんでニセコ駅に変えようとしたところ、「地名でもない名前はダメ」と国鉄に反対されたため、町の名前も狩太町からニセコ町に変えたそうです。

続いて、道の駅ニセコビュープラザに来ました。

羊蹄山のビュースポットだから”ビュープラザ”だと思うのですが、天気が悪く見えません。利尻富士に続いて、蝦夷富士も見られず。

蝦夷富士の美しさをまだ知らない妻は、羊蹄山はどうでもいい様でコチラ。”花よりダンゴ”ならぬ”山よりケーキ”。

そんな妻のためにも、何とか見えてくれないか…。羊蹄山をぐるっと右回りに一周していきます。

倶知安町に入り、「半月湖自然公園」に立ち寄り。

半月湖までは15分ほど歩きます。

羊蹄山の側面火口跡にできた湖です。従って、広い湖畔は無く散策路から湖を見る感じです。他の散策路でもっと良い景観ポイントがあるのかもしれません。

次に向かったのは、京極町の「道の駅 名水の郷 きょうごく名水プラザ」。「京極のふきだし湧水」で知られる場所です。

三十三番観音像、昭和初期の地元の住職によるものだそうです。霊場として崇められたのですね。

こちらが湧水場所。湧出量は一日約8万トンにもおよぶといいます。

羊蹄山に降った雨や雪が数十年の歳月をかけてろ過され、ミネラル豊富な清水とななり、この標高約250メートルの地層の境目で湧出するらしい。

清らかな水を見ていると心が洗われます。

湧き出た水が作る川に沿って遊歩道。

この湧水地は「ふきだし公園」と呼ばれるように公園になっていて、天気が良くて時間があれば散策も気持ちがよさそうです。

結局、蝦夷富士を見ることなくニセコエリアを離れて南下し、洞爺湖町に入りました。

やって来たのは「サイロ展望台」。

洞爺湖を一望。

対岸には洞爺湖温泉エリア。

ヘリコプターによる洞爺湖遊覧がありました。

洞爺湖だけだと3分間の遊覧で5千円、有珠山/昭和新山の噴火口まで行くと12分で2万円。

洞爺湖温泉エリアの「北海道洞爺湖サミット記念館」にやって来ました。

"天体のメソッド"という、洞爺湖をモデルとした湖が舞台のアニメに因んだパネル。

2008年7月8日～9日にかけて、ここ洞爺湖で第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開催されたことを記念した展示。

G8の首脳が囲んだテーブル。

G8の首脳。G8なのに9人居るのは、EUの委員長が加わっているため。

このように、G8を従え世界をリードする気分を味わえます。

洞爺湖畔へ。

「洞爺湖八景」の標識。洞爺湖の眺望スポットとして、次の8箇所が選ばれているそうです。
洞爺湖温泉/壮瞥温泉/滝之上キャンプ場/仲洞爺キャンプ場/財田湖畔/浮見堂/月浦展望台/中島

遊覧船乗り場。

遊覧船。

ここらで軽くランチといきましょう。ハンバーガーショップ「ハイドゥン(Hydune)」にて。

結構人気のようで満席です。

アイスコーヒーとオレンジジュース。

自家製のバンズを使ったハンドメイドのハンバーガー。

洞爺湖町を出て、湖の南に位置する有珠郡壮瞥(そうべつ)町に入ります。この町に、「有珠山」と「昭和新山」があります。

昭和新山。昭和19年(1944年)、のどかな田園集落が大噴火により消滅し、この山が残りました。

山腹から吹き上がる蒸気。

天気は良くないですが、せっかく来たので有珠山ロープウェイで登ってみることに。

ロープウェイに乗ります。

約6分で山頂駅に到着。

山頂駅の「洞爺湖展望台」から洞爺湖を望む。

山頂駅からは「有珠山 外輪山遊歩道」も延びていて…

…火口原を見ながらのトレッキングができます。

ロープウェイと有珠山。そろそろ山を降りて、天気が崩れる前に次の目的地である登別温泉へと急ぎましょう。
ニセコから蝦夷富士(姿を拝めませんでしたが)を周って洞爺湖に有珠山と昭和新山…北海道西南部を代表する美しく豊かな自然を巡るツーリングでした。天気に恵まれずに絶景とはいかなかったのは残念！