阿寒湖_Akanko　天然記念物マリモ！湖畔の温泉とアイヌコタンへ

2016/08/16 - 2016/08/17

北海道東部、釧路市にある阿寒湖を訪れました。阿寒湖は、特別天然記念物のマリモで知られており、周囲をラムサール条約登録の湿地帯に囲まれた淡水湖です。湖畔には温泉街が広がり、その一角にはアイヌ民族の村を意味するアイヌコタンがあります。
★湖畔の温泉ホテルでゆっくり温泉に浸かり、アイヌコタンで民族舞踊を鑑賞。
★観光船で湖の遊覧と、チュウルイ島のマリモ展示観察センターへ。

[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎毛ガニ

エリア 阿寒(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

羅臼から阿寒湖へ。この年は、9年ぶりに北海道に台風が上陸、しかも一年に3つの台風上陸は観測史上初。

初めての北海道ツーリングがこんな年に当たってしまうとは…。風はまだそれほどではないですが、雨がそこそこ強いです。

計画していた摩周湖ツーリングは雨のため断念し、この日の宿がある阿寒湖へまっすぐ。

「ホテル阿寒湖荘」。

玄関前の軒下を貸して貰えました。こういう心遣い嬉しいです。既に先客が。

エントランスとフロント。

ラウンジにてウェルカムのスイーツ。

広々とした客室。

オーソドックスな客室ですが、手ごろな料金なのに安っぽさを感じさせません。

チェックイン後、さっそく温泉へ。

露天の岩風呂「鹿鳴の湯」。

600トンもの岩を2階に積み上げて造られたとのこと。眼下の森とも相まって、良い雰囲気の露天風呂でした。

温泉の後は夕食。狭くはないが、テーブルがセパレートだともっと良いのだが。

海の幸を活かしたメニュー。

小ぶりですが毛ガニ付き。

とりあえずビール。

天ぷら。

釧路唯一の酒造、福司酒造の「まりもの雫」をお供に。

日本酒と毛ガニのかにみそ…黄金コンビですね。

足も身が詰まってて美味かった！

締めのカニ飯。

デザート。料理も料金を考えると満足度大でした。

すっかり日が暮れた阿寒湖と温泉街。

夕食後、無料の循環バスに乗って阿寒湖アイヌコタンへ(アイヌ語で「人間の村」の意)。36戸120名という北海道では最大規模のアイヌコタンなのだそうです。

アイヌシアター「イコロ」へ。

ここで、重要無形民族文化財に指定されている、アイヌ古式舞踊を鑑賞することが出来ます。

「ムックリ」と呼ばれる、アイヌ伝統の楽器を鳴らす奏者。独特の弦の音を口腔で共鳴させます。

舞踊では、自然、狩猟、魔除け、喜怒哀楽など、様々なものを表現するらしい。

最後は観客も混じってのダンシング。

カムイ(自然の神)を拝み、自然と共に生きてきた先住民族アイヌ人は、蝦夷地の開拓でやってきたシサム(大和民族)によって追いやられました。そして今、これは共存を象徴する光景なのかも。

お土産屋さんが並ぶ通り。

あのコミカルな音につられ、お土産にムックリを買ってしまいました。

もう夜の９時頃だったと思いますが、温泉街はまだまだ明るかったです。

翌朝…やっぱり天気はイマイチ。まぁ、台風が近づいてますから。

朝食。大型のホテルだとビュッフェになるケースが多いのですが、ここは違いました。

チェックアウト後、この日は朝から阿寒湖の観光です。

遊覧船に乗り、マリモの島「チュウルイ島」上陸も含めたクルーズへ。遊覧船乗り場はホテルのすぐ近く。

この「ましゅう丸」に乗り込みます。

「大島」や「小島」を見ながら、1時間半ほどのクルーズでしたでしょうか。

行き違う他の遊覧船。

「十九列島」「滝口」といった細い入り江の景勝も巡ってくれます。

阿寒川の入口につながる入江の奥まで進んで、その後引き返します。

そして最後に、チュウルイ島に上陸。

この島に来ないと、「マリモ展示観察センター」には行けません。

さっそくセンター内へ。

国の天然記念物マリモ。

マリモが生息する湖は阿寒湖以外にもあるらしいですが、これだけ大きな球のマリモが群生してるのはここだけだそうです。

これはデカい！細かいことは判りませんが、阿寒湖はマリモが生育するのに大変適した環境なのだそうです。

阿寒湖レベルの大きさや群生が見られるのは、世界ではアイスランドのミーヴァトン湖というところくらいらしく、そう考えると貴重ですね。

きれいな湖と温泉とアイヌコタンだけでも充分魅力的な場所ですが、マリモが北海道の自然の魅力を際立ててくれました。さらば、マリモちゃん。