地球一周の船旅 vol.9 エジプト あまりにも見学時間が短過ぎたピラミッド観光のオプショナルツアー

2006/05/04 - 2006/05/04

2006年（平成18年）4月5日（水）～7月16日（日）
　ピースボートの地球一周の船旅に参加した。
ツアーの参加者の投稿はネットでも数多くあって評判はすこぶる悪い。中には裁判沙汰にもなっているツアーもある。
　自分ももう2度と参加したくないと思っている。その理由については枚挙にいとまがないが、特に最悪だったのは船内のエアコンが制御不能で温度が一定ではなくその上、かび臭さが漂い体調不良者が続出していたのである。
　そのせいか自分も乗船して2日目には咳が止まらない、だるいといった風邪の症状が出て診察室に行った。診察室は毎朝行列が並び、船はさながら病院船みたいになっていて、新型インフルエンザやエボラ出血熱の患者が発生すればたちまち蔓延して各国で寄港拒否されてさすらいの航海になっていただろう。
　ツアー中、高齢者の男性が船室で病死した、と2回、船内放送があったが、珍しい事ではないらしい。まさに病院船である。
　乗船中は体調不良が治まる事は無かったが、寄港地で下船すると体調は良くなったのでる。
　元来、旅行社のツアーは性格的に合わないので、旅に出掛ける時は、
いつも自分一人だけで、新婚旅行も出来るなら別々に行きたかった程である。
　それなのにこのツアーに参加したのは、地球一周の船旅は他には飛鳥、にっぽん丸だけで、一人参加での相部屋タイプは他になかったからである。
それに飛行機は墜落すると人生それで終わり、なので飛行機には乗らない事にしているので船で行くしかなかったのである。
　今回は、ここだけは絶対の外せないピラミッド観光、それだけに一人で行きたかったが、ポートサイドの停泊がたった1日だけで、時間的な事を考えると単独行動は諦めるしかなかったのである。
　ピラミッド等の説明文についてはウィキペディアから引用しました。

エリア ギザ(エジプト)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

平成18年5月4日（木）オプショナルツアー「ピラミッド群を探訪」領収書　1万3千円
　今回仕方無くオプショナルツアーにしたのは寄港地ポートサイドからカイロまで300キロ近くもあって帰船リミット22時まで間に合うかどうか、心配だったからである。ただ、一人旅と違って人々との交流、思いがけないいいハプニングは期待出来なかった。

平成18年5月4日（木）ツアーの朝食弁当

　バスの出発が6時なので朝食は車内で弁当が配られた。デニッシュパン、ロールパン、きゅうり、バナナ、ジュースでパンだけは美味しかった。

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　車窓風景

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　車窓風景

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　道の駅でトイレ休憩

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　添乗員と道の駅で

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　パトカーと警察官　道の駅で

　ツアーのバスは5台で前後を2台のパトカーで警護していた。
これは日本人10名を含む外国人観光客61名とエジプト人警察官2名の合わせて63名が死亡したルクソール事件によって外国からの観光客減少に拍車がかかり、その対策として行われている。
　観光バス5台に4人の警察官と2台のパトカーでは実に心許なかったなかったが気休め程度にはなった。

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　警察官と　道の駅で

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　道の駅で
　
　エジプトのパン、エイシの実演販売。エイシはナンに似たもちっとしたパン。

平成18年5月4日（木）ポートサイド～カイロ　道の駅で

　エイシの実演販売を手伝っていた子供

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　入り口

　入口付近の石灰岩造りの周壁は高さ10m、周囲の長さが1,645mだったが、ほとんどが崩壊し入り口付近だけが修復された。凹凸を付けた壁面は倒壊しにくい構造として日干し煉瓦による壁づくりの様式。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド

　サッカラという地名は、エジプトの葬祭神ソカルに由来すると言われ、エジプトにある広大な古代の埋葬地であり、古代エジプトの首都だったメンフィスのネクロポリス（巨大な墓地）だった。
　サッカラには多数のピラミッドがある。中でも有名なジェセル王のピラミッドは、その形状から階段ピラミッドとも呼ばれる。他にもマスタバがいくつかある。現在のカイロから南に30kmほど行ったところにあり、7km×1.5kmほどの領域をサッカラと呼んでいる。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド

　ジェセル王のピラミッドは、古代エジプト時代、第3王朝のジェセル王によってサッカラに建設されたピラミッドで典型的な階段ピラミッドであり、単に階段ピラミッドともいう。
　史上初のピラミッドとも言われ、その建設方式や宗教的理念は後代のエジプト社会に大きな影響を与えた。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド

　　高さ62メートル、東西125メートル、南北109メートルという長方形の底面を持っている。後代に建設されたピラミッドは通常正方形の底面を持っているが、階段ピラミッドの場合は五次に渡る設計変更の結果長方形の底面を持つことになった。
　階段ピラミッドは元来、初期王朝時代から見られる正方形のマスタバとして高さ10メートル、一辺63メートルの規模を持って建設される予定であった。
　しかし、建設を担当したジェセル王の重臣イムホテプらによって東側に向けて何度も拡張が繰り返され、最終的には階段上の概観を持つピラミッドとして完成したのである。
　ピラミッドの地下には深さ28メートルの地下室が設けられており、王の遺体を納める玄室や、玄室を取り巻く多数の部屋、回廊が張り巡らされた。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド

　階段ピラミッドが建設された当時、石灰岩や花崗岩を用いた建築様式は未だエジプトでは一般化していなかった。この建物を建てたことによって設計者イムホテプは「初めて石の建物を建てた」と後に称えられているが、石を用いた建築自体は階段ピラミッド以前にも例がある。それは第2王朝の王カーセケムイの墓室である。
　しかし、建物全体を石造で建設したという点ではやはり階段ピラミッドの建設は画期的であった。初期の石造建築では世界各地で見られるように、石造に特化した建築様式が確立されていないため、古い日干し煉瓦や葦による建造物の建設方式を真似て作られた。こうした例は古代ギリシアや、インドの宗教建築に今日も見られるものである。
　このピラミッドの建設後しばらくの間、古代エジプトの王達によって次々とピラミッドが建設されるようになった。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド

　

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　葬祭殿

　階段ピラミッドは単体ではなく、周辺の付属建造物とあわせてピラミッド複合体を形成していた。北側に葬祭殿、東側に王宮、及びセド祭用の神殿、南側に「南墓」、西側に巨大な倉庫があり、この複合体全体を高さ10.4メートル、東西277メートル、南北545メートルの外壁が取り囲んでいた。
　全体を石造で建設する建造物としてはエジプト史上初ともいえるものであり、このピラミッドの建造によってイムホテプは建築家としても名声を博した。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　神殿跡

平成18年5月4日（木）サッカラ　ウセルカフ王のピラミッド（画像中央寄り）

　ウセルカフのピラミッドは、サッカラにあるウセルカフのためのピラミッド複合体である。核は粗石でできているが、表面は化粧石で作られ、高さは49m、底面の一辺は73.5mである。現在は、円錐形の丘のように見え、ジェゼル王のピラミッドのすぐ北に位置する。
　ウセルカフは、エジプト第5王朝の創設者であり、アブシールに太陽の神殿を建設する伝統を開始した最初のファラオである。ウセルカフの名前は、「カーは力強い」という意味である。紀元前2494年から紀元前2487年にかけてエジプトを治めサッカラに「ウセルカフのピラミッド」を建設した。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ウナス王のピラミッド

　第5王朝最後のファラオ、ウナス王が建設したピラミッド。
　見学時間が1時間しかなくピラミッド複合体の内部見学は素通り状態でウセルカフ王、ウナス王のピラミッドは近づく時間も無かった。

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　葬祭殿

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　葬祭殿

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　神殿跡

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　神殿跡

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　葬祭殿

平成18年5月4日（木）サッカラ　ジェセル王のピラミッド複合体　神殿や礼拝堂

　セド祭が行われた広い中庭の東側に、一群の建造物が建てられている。

　セド祭
　古代エジプトのファラオが行った王位更新祭。セドの語義は不詳。即位後30年目に行われ，以後3年目ごとに繰り返されるのが原則だが，必ずしも厳密に順守されたわけではない。祝祭の本来の目的は，王の活力の回復にあり，王の活力と自然の豊饒とは共感関係にあるとされたため，一定期間在位した王は儀礼的殺害によって活力に満ちた存在として復活することが要求されたのである。このような慣習は現在もナイル上流の部族などにみられる。

平成18年5月4日（木）昼食タイム　12時10分から13時10分まで

　サッカラからカイロに向かう途中の野外レストランで昼食タイムとなった。

平成18年5月4日（木）サッカラからカイロに向かう途中の野外レストランで

　団体ツアーで無ければ昼食に1時間も取らない、時間が勿体無くて食べない時もある、料理が出て来るまで30分も掛かった。

平成18年5月4日（木）サッカラからカイロに向かう途中の野外レストランのトイレ

　予想以上に綺麗だった。

平成18年5月4日（木）同行のガイドさんと　野外レストランで

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　昼食タイムを終えていよいよピラミッド群のギザにバスは向かうと思ったら、バスはお土産屋の前で停まってここで40分間のショッピングタイムをピースボートの添乗員から告げられた。団体ツアーには必ずこれがあるから嫌だった、ショッピングに全く興味のない自分にとって時間の無駄だったので、お土産屋には入らず単独行動で街歩きをする事にした。

平成18年5月4日（木）カイロで街歩き

　こんな格好で歩き始めるとたちまち街行く人たちが「ロレンス、ロレンス」と声を掛けながら寄って来て大歓迎される。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

平成18年5月4日（木）カイロ　屋上に駆け上ったアパート

　カイロの街並みを撮りたくてどこかいい眺めの良い所はないかと探していたら6階建てのアパートがあった。中に入ったが誰もいなく薄暗くて管理人室も見当たらず、さてどうしようか、と思っていたら男の子が一人現れたので人差し指を上に向けて身振り手振りしたらエレベーターの前に連れて行ってくれた。お礼を言って乗ろうと思ったが、何かあってエレベーターが止まり、中に閉じ込められたら大変な事になると思い、横にあった階段を駆け上った。

平成18年5月4日（木）クフ王のピラミッドとカイロの街並み　

　アパートの屋上に出ると驚いた。目の前にピラミッドが迫っていた。しかもカイロの大都会にあるとは！、それまでてっきりピラミッドは砂漠の中にあると思っていた。皇居か大坂城の感じである。

平成18年5月4日（木）アパートの屋上からのクフ王のピラミッド

　クフ王（紀元前26世紀、在位紀元前2589年 - 紀元前2566年）は古代エジプト・古王国時代のファラオでカフラー、ジェドエフラーの父。ギーザの三大ピラミッドのうち最大の大きさを誇る、いわゆるクフ王のピラミッドを造営したことで知られる。
　ヘロドトスの『歴史』によれば、国民の苦しみも顧みずに大規模な土木事業を繰り返した暴君とされるが、実際にはこの事業がしばしばおこったナイル川の氾濫で一時的に職を失った農民のための失業対策であったとされる。しかし、この大事業が代々繰り返されたことで国力は疲弊し、古王国時代は終焉を迎えることとなった。

平成18年5月4日（木）屋上から回教寺院の尖塔とクフ王のピラミッド

　このアングルでの画像は誰も撮ってないのでは、コンデジのレンズを広角にした為尖塔が歪んでしまったのが残念。

平成18年5月4日（木）屋上から回教寺院の尖塔とクフ王のピラミッド

平成18年5月4日（木）クフ王のピラミッド　屋上で

平成18年5月4日（木）屋上からのカイロの街並み風景

平成18年5月4日（木）屋上からのカイロの街並み風景

　極度の高所恐怖症で飛行機には乗れないが、高い所に上って鳥瞰図的に街並みを見るのが大好きである。

平成18年5月4日（木）屋上からのカイロの街並み風景

　折角眺めのいい場所だからもっと長居したかったが、バスの集合時間もあったので10分間で切り上げた。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　アパートを出てメインストリートから外れた通りに入った。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　住宅街のせいかメインストリートの喧騒も無く静かだった。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　種類、量も豊富な果物の路上販売

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　これは玉ねぎの路上販売

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　洗濯物がいっぱい干されて生活感溢れる風景、こんな風景が一番面白い。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　肉屋さん、手に持っている肉は？わからない。

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

　大量の桃の山

平成18年5月4日（木）カイロ　街並み風景

平成18年5月4日（木）カイロ

　中学生ぐらいか。

平成18年5月4日（木）カイロ

　たむろしていたエジプト人たちから「ロレンス、ロレンス、こっちに来て座れ」と手招きされて大歓迎された。お互い英単語会話だったが結構盛り上がった。

　わずか40分間の単独行動の街歩きだったが充実したひとときだった。

平成18年5月4日（木）ギザ　クフ王のピラミッド　巨大過ぎてコンデジでも収まらず。

　ギザの大ピラミッドは、ヘロドトスの歴史において、「クフ王のピラミッド」であると語られ、ギザに建設された。エジプト第4王朝のファラオ、クフ王の墳墓として紀元前2560年頃に20年前後かけて建築されたと考えられている。完成時の高さ146.6m。
　
　

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド　玄室（墓室）の入り口

　三大ピラミッドのあるギザに着いたのは14時20分、ここでの見学時間は2時間で
内部の玄室見学は無しだった。
　上に見えるのが大ミラミッドの創建時の入り口。その右下にある入り口がイスラムのカリフが開けた盗掘坑で、現在、見学者はこの入り口から内部に入る。

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド

　クフ王が建設したギザの大ピラミッドは、ピラミッド建築の頂点とされ、最大規模を誇る。
　現在高さ138.74m（もとの高さ146.59m）、底辺230.37m、勾配51度50分40、容積約235.2万m3で、平均2.5tの石灰岩を約270万-280万個積み上げたと計算される。
　長さと高さの比は黄金比であるとする俗説があるが、実際に計算すると黄金比との相対誤算は3パーセント強であり、方位の誤算で1分程度に収まるピラミッドの建築技術に比して際立って大きいく石積技術も最高水準にある。例えば、底辺の長さの誤差は20cm、方位の誤差は1分57秒-5分30秒という正確さである。

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド

　写真を一緒に撮ろうと云われたので撮ったらチップを要求して来た観光警察官。

　

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド

　ギザの大ピラミッドに使用された石灰岩は、ピラミッドの500メートル手前の石切り場由来とされる。すぐ近くに建設に関わった人々の街も築かれた。ナイル川の氾濫する7-9月に仕事を失った農民が集められて建設に動員され、4000人の作業員が建築に関わったとされる。
　以前は奴隷がピラミッドを作ったとされていたが、街には二万人以上が生活した痕跡があり、作業員は家族とともに暮らし、報酬やパン、ビールも与えられていた。切り出された石灰岩は平均2.5t程度の重量があり、300万個が使用された。これとは別に1個60tを超える花崗岩の石材が王の間に多数使用されている。

　平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　カフラー王のピラミッド

　カフラー王のピラミッドは、古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオ、カフラー王のピラミッドである。三大ピラミッドのうちクフ王のピラミッドに次ぎ2番目の大きさであるが、クフ王のピラミッドより高い台地に建てられているため、人の目には一番高く見える。
　高さ143.87m（現在の高さ136m）、底辺：215.29m、勾配：53度10分。四角錐の頂上部分には石灰石の化粧石が残っている。

平成18年5月4日（木）ギザ　三大ピラミッド展望台から

　左からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド


　
　

平成18年5月4日（木）左からクフ王、カフラー王のピラミッド　展望台から

　一般に、ピラミッドの出現は、ファラオ（王）を頂点とした中央集権国家が確立したことを示している。したがってピラミッドの建造が盛んなことは、エジプト中央集権国家としても盛期であったと言える。
　ギザの三大ピラミッドが建造された時代は「エジプト古王国時代（第3-第6王朝）」であり、この時代のピラミッドは、規模・技術ともに最高水準を示すことから、当時のことは、別名で「ピラミッド時代」ともいわれる。
　なお、このピラミッド及びクフ王について説明したヘロドトスはこれより2000年ほど後の時代のためであることや様々な理由から、現在ではクフ王の王墓とする説に疑問が呈されることも多い。

平成18年5月4日（木）カフラー王のピラミッド　銀塩カメラ200ミリで望遠で撮った写真をスキャンしたが粒子が荒れてしまった。

　カフラー王（?-紀元前2480年）はエジプト第4王朝のファラオで、メンフィスを首都とした。ハフラーとも言う。クフの兄弟で後継であるとする歴史家もいるが、クフの息子ジェドエフラーの兄弟、後継者とする説が一般的である。
　彼の統治時期については、確定した説がない。紀元前2558年から2532年とする研究者もいるが、紀元前2520年から2494年というのが定説である。「トリノ王名表」では統治時期は空白になっている。
　またマネトの推定ではその統治期間は66年間となっているが、多くの学者は、息子ネクレのマスタバの壁に書かれた遺書の日付から、その統治期間は24年から26年間であっただろうと推定している。

平成18年5月4日（木）　左カフラー王、右メンカウラー王のピラミッド　展望台で

平成18年5月4日（木）観光用らくだ　三大ピラミッド展望台で

平成18年5月4日（木）観光用らくだに無理矢理乗せられて　三大ピラミッド展望台で

　らくだの写真を撮っていたらいきなり後ろから飼い主から抱き抱えられてらくだに無理やり乗せられてしまった。高所恐怖症なので降ろせと言ったら、乗り賃を請求されたので、勝手に乗せて何だ、と言ったら勝手に人のらくだを撮っただろう、嫌なら写真代を払え、と言って来た。歌舞伎町のぼったくりバー並みである。

平成18年5月4日（木）観光用らくだに無理矢理乗せられて　三大ピラミッド展望台で

　このままだと乗り賃を払わせられそうだったので手と声を上げて近くの警察官を呼んだ。

平成18年5月4日（木）警察官と　三大ピラミッド展望台で

　やる気の無さそうな警察官がやって来て、ようやく解放された。警察官にお礼を言って一緒の写真を撮ったら、今度は警察官が解決料としてチップを要求して来た。
　それにしても観光用らくだはあくどい、ピースボートで一緒だったオバちゃんが30分の遊覧のらくだに乗ったら、いきなりらくだを走らせた、オバちゃんはびっくりしてらくだに必死に掴まって「下ろして！下ろして！」と叫ぶと、すぐさま飼い主はらくだを止め、オバちゃんを下ろした。わざと走らせ30分の貸し切りが1分で済んで実の効率の良い商売である。

平成18年5月4日（木）三大ピラミッド展望台からカイロ市街地を撮る

　先ほどアパートの屋上の屋上から撮ったモスクの尖塔が見える。

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　クフ王のピラミッド

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　スフィンクスとクフ王のピラミッド

　スフィンクスは全長73.5m、全高20m、全幅6m。一枚岩からの彫り出しとしては世界最大の像である。 ちなみに、頭の部分だけ、別の場所から運ばれてきた硬質石灰岩で造られており、完全な一枚岩ではない。
　石灰岩の丘を彫り下げたもので、四角い窪地の中に位置している。窪地を作る際に切り出された石灰岩は大スフィンクスの傍の神殿を建造する石材に使われている。
　建造当時はエジプトの青銅器時代より前であり、純銅の鑿と石のハンマーを用いて、長い時間をかけて彫り出されたと考えられている。

平成18年5月4日（木）カイロ　ギザ　スフィンクス

　スフィンクスは古代オリエント神話に出てくる人間の頭とライオンの胴体をもつ怪物。エジプト起源で，シリア，フェニキア，バビロニア，ペルシア，ギリシアなどで早くから知られていた。最古の像はここギザの大スフィンクス。

平成18年5月4日（木）もろに逆光のスフィンクスとカフラー王のピラミッド

　スフィンクスとともに作られたカフラー王のピラミッドは、ギザの三大ピラミッドの中で2番目に大きい。
　それにしても2時間の見学時間は余りにも短すぎた。

平成18年5月4日（木）クフ王のピラミッドと背後のカフラー王のピラミッド　レストランの屋上で

　ピラミッド観光の後、レストランサハラに向かった。夕食はビュッフェスタイルだったのでさっさと済ませレストランの屋上に上った。

平成18年5月4日（木）クフ王のピラミッドと背後のカフラー王のピラミッド　レストランの屋上から

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上からの街並み風景

　先ほど撮ったモスクの尖塔が見える、何だ、お土産屋とアパートとレストランは同じ通りに面しているのか。

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上からの街並み風景

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上からの街並み風景

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上からの街並み風景

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上からの街並み風景

　ピースボートのバスが待機中

平成18年5月4日（木）レストランサハラの屋上から

　そろそろバスの出発時間となってレストランから出て来たツアー客たち。

平成18年5月4日（木）レストランのマネージャーと店員と

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　とにかく大渋滞でバスがなかなか進まない。

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　堂々と車より速く歩く歩行者

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　荷台の方がくつろげるらしい。

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　これだけ渋滞しているので荷崩れして果物が落ちる事も無いが、後ろから来た歩行者が1個取ってかじりながら追い越して行った。

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　故障中の車、これじゃ渋滞する筈。

平成18年5月4日（木）バス車窓からカイロの街並み風景を撮る。

　バスが進まないので道路の真ん中で降りてしまった乗客。
渋滞を脱け出すのに1時間近くかかりポートサイドの船着き場にたどり着いたのは21時を過ぎていた。

この旅行記へのコメント （2）

• GATさん 2020/04/07 18:50:08

  疲れますよね長距離ツアー...。

  お疲れ様です、GATです。
  コロナショックの中、如何お過ごしでしょう？
  海外旅行は夢のまた夢、国内旅行も今年は無理かもですね...。
  海外無理なら小笠原行こうかと計画しましたが東京都！出港地も東京竹芝ふ頭...。諦めです。
  
  ポートサイドからのカイロツアー、自分も利用しましたがバスの移動だけで疲れました。しかも大渋滞にハマり到着は日付変わってました...。
  ピラミッドの展望台も滞在10分...。サッカラは立ち寄りませんでした。
  いつかのんびり観光したいですがエジプト人の悪徳商売にうんざりなので優先順位は低いです。
  

  ノスタルジアさん からの返信 2020/04/07 20:05:47

  Re: 疲れますよね長距離ツアー...。

  今晩は、する事も無い今日この頃にメール頂いて嬉しい限りです。ピースボート来年4月のクルーズを申し込んでいましたが、代理店であるジャパングレイス経営状態も不安になって来たので一旦キャンセルしました。預けていた旅行代金の返金が6月末と云う事なので心配はしています。
  小笠原、私もいいアイディアだと一瞬思いましたが、東京都！出港地も東京竹芝ふ頭...。であえなく撃沈。私は返還直後に行きましたが当時とは激変しているでしょうね。https://4travel.jp/travelogue/11271340