地球一周の船旅 Vol.5　今回も素晴らしい出会いとほろ苦い思い出のコロンボの一日

2006/04/20 - 2006/04/21

2006年（平成18年）4月5日（水）～7月15日（土）
　ピースボートの地球一周の船旅に参加した。
ツアーの参加者の投稿はネットでも数多くあって評判はすこぶる悪い。中には裁判沙汰にもなっているツアーもある。
　自分ももう2度と参加したくないと思っている。その理由については枚挙にいとまがないが、特に最悪だったのは船内のエアコンが制御不能で温度が一定ではなくその上、かび臭さが漂い体調不良者が続出していたのである。
　そのせいか自分も乗船して2日目には咳が止まらない、だるいといった風邪の症状が出て診察室に行った。診察室は毎朝行列が並び、船はさながら病院船みたいになっていて、新型インフルエンザやエボラ出血熱の患者が発生すればたちまち蔓延して各国で寄港拒否されてさすらいの航海になっていただろう。
　ツアー中、高齢者の男性が船室で病死した、と2回、船内放送があったが、珍しい事ではないらしい。まさに病院船である。
　乗船中は体調不良が治まる事は無かったが、寄港地で下船すると体調は良くなったのでる。
　元来、旅行社のツアーは性格的に合わないので、旅に出掛ける時は、
いつも自分一人だけで、新婚旅行も出来るなら別々に行きたかった程である。
　それなのにこのツアーに参加したのは、地球一周の船旅は他には飛鳥、にっぽん丸だけで、一人参加での相部屋タイプは他になかったからである。
それに飛行機は墜落すると人生それで終わり、なので飛行機には乗らない事にしているので船で行くしかなかったのである。
　今回はスリランカ2日目、前日、キャンディから戻った時は日付が変わっていた。それでも気分が高揚しているせいか6時には起きて今日も素晴らしい出合いを期待して7時に船のタラップを降りた。

エリア コロンボ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　今日の予定はコロンボの街歩き、船のタラップを降りる時、Aさんも街歩きと云うので一緒する事にした。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　Aさんがスリランカで一番流行っている音楽CDを買いたいと言ったので、店を探していたらスリランカ人が英語で話し掛けて来た。日本人だと言うと、船員をしていた時に横浜、神戸に何度か行った事がある、と言う、開発途上国だとよく客引きが話し掛けて来る、そんな時は相手のペースに乗らないよう道や店を尋ねたりして逆に質問したりする。横浜、神戸についもいろいろと質問したら行ったことは間違いないようだったので、音楽CDはどこかと訊いたら一緒に行こうと言ったのでついて行った。

平成18年4月21日（金）コロンボ　音楽CDショップ

平成18年4月21日（金）コロンボ　音楽CDショップで

　右から2人目が連れて行ってくれたSumaipalaさんで他4人は店員、といっても店は一坪にも満たない狭い店なので隣りの店から遊びに来ているのかも。
　店員たちと話している間、Aさんは何枚かのCDを試聴した後、1、2枚買っていた。

平成18年4月21日（金）コロンボ　音楽CDショップの名刺

　店を出るとSumaipalaさんも付いて来た。通りではトゥクトゥクタクシーがクラクションを流しながら、乗らないかと寄って来る、それをSumaipalaさんが何か言って断ってくれていた。「これからどこに行くのか？」と訊かれたが、二人とも特に行く当てもないので、「どこに行こうか、考えているところ」と言ったら、「じゃあ、俺が案内する。」という成行きになった。トゥクトゥクの値段交渉もSumaipalaさんがやってくれて４台目のトゥクトゥクに決まった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　トゥクトゥクの中から

　トゥクトゥクの運転手Kumarasaさんは見るからに誠実で優しそうだった。
行先はSumaipalaさんにお任せした。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　左は勝手にガイドしてくれたG.A.Sumaipalaさん、右はトゥクトゥクタクシーの運転手L.D.Palitha Kumarasaさん。

　ここでトゥクトゥクを降りて歩き始めた。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　

　どこに行くんだろうか？と思っていたら海岸だった。Sumaipalaさんによるとここはスマトラ島沖大地震で最も被害の大きかった町の一つだったとか、それにしても今日の波は凪のせいか寄せる波は実に静かだった。

　2004年12月26日、スマトラ島沖に大地震が発生し、インド洋大津波が発生しスリランカにも甚大な被害が及び、35,322人が死亡した。　コロンボ発ゴール行の列車が津波に流されて転覆した。この列車は第1波の被害を免れたため、車内は安全と誤解した地元住民が多く、列車内や屋根の上に避難した後で続く第2波の津波に飲まれたため、乗客の他地元住民なども含め1,000人が死亡した。
　負傷者数は16,637人、行方不明者は5,637人、家を失った者は83万人それ以上だとされている。政府は国家非常事態宣言を行なった。ウィキペディアから引用

平成18年4月21日（金）コロンボ　日本政府の援助で造られた堤防

　Sumaipalaさんは新しくなった堤防は日本政府の援助でが造られて皆、感謝している、その事を伝えたくて最初にここを案内してくれたのか、と思った。それを聞いて日本人として本当に嬉しく思ったが、高さ1ｍにも満たない堤防ではいかにも心許なく見えた。それとSumaipalaさんから歌手小林幸子が1千万円の義援金を贈ってくれた、と嬉しそうに話してくれたので、帰国してから、事実確認とスリランカの人たちが感謝している事を伝えたくて小林幸子の事務所にメールで問い合わせしたが返事は無かった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　日本政府の援助で造られた堤防

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　ヒンドゥー寺院

　大地震の時は中央の塔の両側にある鐘楼を超える津波が押し寄せ寺のほとんどが流出したとか、それを思うと新しい堤防の高さでは気休めにもならない、と思った。寺はすっかり修復されて陽が当たると黄金色に輝いていたが、Sumaipalaさんは、仏教徒が多いスリランカでは、国は貧困な被災者の救済よりもお寺の復旧を最優先にしている、と批判的だった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　ヒンドゥー寺院

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

　トゥクトゥクタクシーに2，3分乗って着いた所は避難民の仮設住宅地だった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

　Sumaipalaさんとトゥクトゥクの運転手Kumarasaさんも降りて仮設住宅を案内してくれた。降りると強烈な日差しを浴び、蒸し蒸しとした湿度のせいか吐き気を感じる異臭が漂っていた。仮設住宅の生活環境は大変で、屋外の共同炊事場の水は濁った土色で、共同トイレも仕切りさえもなかった。至る所に水たまりがあって蚊が発生していて、伝染病は大丈夫かと思った。

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

　狭い路地にも仮設住宅が密集していた。

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

　ある家族の仮設住宅に入ったが、生活必需品らしき物は何も無く、有ったのは部屋の隅にあった粗末な椅子だけだった。子どもたちも痩せ細っていて余りにもひどい生活環境でジャーナリストでもない自分がとても写真など撮れる心境では無くカメラをバッグにしまっていたが、Sumaipalaさんが、写真にとって是非日本人に伝えて欲しいと言われて撮ったが今も画像を見ると胸が痛む。

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　仮設住宅

平成18年4月21日（金）コロンボ　スマトラ沖大地震被災地　トゥクトゥクタクシーの中から

その後、運転手さんから自宅が近いので寄らないか、と云われたので向かった。
家は車で3.4分と被災地と目と鼻の先だったが、、運転手さんの地区は津波に対して平行に有って被害はほとんど無かったとか、

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの自宅近くで　客待ちしているトゥクトゥクタクシー

　通りでトゥクトゥクを置いて運転手さんの自宅へ

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの自宅近くで　

　客待ちしているトゥクトゥクタクシー運転手さんと

　

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの自宅横の路地

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの自宅前で

　左はSumaipalaさん、右は運転手のKumarasaさん

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で

　左は運転手の奥さんの姉、右は運転手の奥さん

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で　

　運転手のKumarasaさん

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で　

　運転手のKumarasaさんの子供たち、勉強中の男の子の将来の夢はコンピューター関係の仕事、絵を描いていた女の子の夢は学校の先生。

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で

　運転手のKumarasaさんと娘さん、可愛くて可愛くてしょうがない、という感じだった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で

　振る舞われたジュース、赤じその様な味がした。

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家で

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家の前で

　外に出ると日本人が来ている、という事で近所の住人、子供たちが集まっていた。
自分の横のおばさんが楽しくて、楽しくてならない、いう表情で笑っている、自分も子供たちも皆笑っている、なぜ、こんなに笑っていたのか覚えていない、今でもこの写真を見る度に笑ってしまう。

平成18年4月21日（金）コロンボ　運転手さんの家の前で

　なぜか全員笑って楽しそうだ。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ガソリンスタンド

平成18年4月21日（金）コロンボ　ショッピングモール

平成18年4月21日（金）コロンボ　ショッピングモール

平成18年4月21日（金）コロンボ　ショッピングモール　警備員と

平成18年4月21日（金）コロンボ　ショッピングモール　有料トイレ

　Aさんもショッピングには関心が無くここではトイレ休憩だけだった。

　

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　ガンガラーマ公園

　大地震被災地とは全く別のリゾート地風景だった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ガンガラーマ公園

平成18年4月21日（金）コロンボ　ガンガラーマ公園

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）手に持っているのはAさんが買ったサリーの生地

　Aさんが民族衣装サリーを買いたいと言ったのでガイド役のSumaipalaさんに連れられて店を回った。値段を訊いて高い、と思ったら即、次の店へ行こう、で値段交渉を一手に引き受けてくれたので助かった。この店が柄、値段でもAさんが納得した。

平成18年4月21日（金）コロンボ　サリーの縫製工場

　Aさんの買ったサリーの生地を今から縫製する、いう事ですぐ近くの地下にある工場に案内され採寸した。工場といってもミシンが3台で職人が一人だけだった。どうやら工場長らしく仕上がりまで2時間程掛かるという事でまた街歩きに出掛けた。

平成18年4月21日（金）コロンボ　民族衣装サロンを買った店で

　Aさんの影響ではないが、自分も民族衣装を買う事にした。というのもコロンボは暑くて暑くて身体中から汗が噴き出してタオルが追いつかず不快だった。ところがSumaipalaさんやスリランカ人は誰も汗をかいていなのである。きっと慣れなんだろうと思った。Sumaipalaさんに話すとスカートのサロンにすれば涼しい、と云われたので買う事にした。2,3軒目の店で自分の好みの色が青だったが、上のシャツの青がなかったので店員の勧める別の色でも良いかと思って買おうとしたら、Sumaipalaさんが、店員に向かって怒り始めた。どうやら「シャツとサロンの色違いの組み合わせは民族衣装として有り得ない、それなのに何も知らない日本人に売りつけるなんてとんでもない店だ。」そしてこちらに向かって「他の店に行こう。」
　それから1,2軒目の店で青の上下の衣装を買った。

平成18年4月21日（金）コロンボ　魚市場

　Sumaipalaさんにどこか高い建物の上から街並みの風景写真を撮りたいと頼んだら6階建てのビルに連れて行ってくれた。
　そこはテナントビルで1階から3階は吹き抜け構造の魚市場だった。
　

平成18年4月21日（金）コロンボ　魚市場

　魚の扱い方が雑でとても刺身になるような代物ではなかった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　ピースボートが見える。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　コロンボの由来はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-amba-thota」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボに置換えられたもの。
　2011年の人口は752,993人（コロンボ都市圏の人口2,323,826人）。セイロン島の南西に位置しており、郊外には新首都であるスリジャヤワルダナプラコッテが存在する。スリジャヤワルダナプラコッテはコロンボの衛星都市であることから、遷都後もしばしばコロンボが首都として扱われる。またコロンボは西部州の州都であり、コロンボ県の県都でもある。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　コロンボは現代的な生活と植民地風の建築物、それに旧跡が入り混じった、忙しく活気のある都市である。 化学工業、繊維産業、ガラス工業、皮革製品、家具、宝石などのスリランカの大企業の大半はその本部をコロンボに置く。
　コロンボにはコロンボ大学や多くの大学と研究所、国立美術館、多くの教会やモスク、仏教やヒンドゥー教の寺院がある。郊外に仏教系大学が2つある。亜大陸一の港など、南アジア有数のインフラが整備された都市である。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

　高い所から誰にも気づかれずに地上の人々、車の流れを眺めながら色んなことを想像するのが楽しくて時の経つのを忘れてしまう。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　レストランの看板

　昼食を取る為レストランに入った。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストランの前で

　Sumaipalaさんに案内されたレストランはテナントビルの2階だった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストランで

　レストランはまるで上映中の映画館の様な暗さで、まぶしい外から入ったせいか目が慣れるまで時間が掛かった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストラン

　注文はSumaipalaさんと運転手さんにお任せした。
ピラフの上に照り焼チキンを思わせる料理が運ばれて来た。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストラン

　AさんはSumaipalaさんと運転手さんに倣って手で挑戦。

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストランで

　右からAさん、Sumaipalaさん、運転手さんに

平成18年4月21日（金）コロンボ　ウエストインレストランの領収書

　4人で2,937スリランカルピー、日本円で約3,000円、今気付いたが前日のレストラン　ラジャ　ボジュンの方が、4人で2,425スリランカルピー、日本円で約2,500円と安かったし、店の雰囲気、料理の味もはるかに良かった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　民族衣装サリーの縫製工場

　2時間経って縫製工場に行くとAさんのサリーは試着出来るようになっていた。
職人は相変わらず工場長一人だけだった。

平成18年4月21日（金）コロンボ　縫製工場

　そこへ工場の娘さんが高校から帰って来て、Aさんの着付けを手伝ってくれた。

　
　

平成18年4月21日（金）コロンボ　縫製工場で

　試着室から出て来たAさんに娘が「ダイエット、ダイエット」と言うので二人は綺麗に着こなすにはダイエットしなければならない、と言われていると思っていたら「Diet! Diet!」ではなく「Tight? Tight?」の聞き間違えだと分かって三人で大笑いした。

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　街並み風景

平成18年4月21日（金）コロンボ　ピースボート

　18時になったのでそろそろ船に戻ることにして、運転手さんにタクシー代を払って、Sumaipalaさんにお礼を言って、Aさんは折り鶴を渡して別れようとしたら、Sumaipalaさんは申し訳なさそうに「チップを貰えないか？」と切り出した。
　私は彼に対して日本人的な考えで、旅行客に対する親切心、おもてなしだった、と思ってお礼は昼食を二人に振る舞った、という思いだった。慌てて財布を見ると7ドルしか無かった。それを渡そうとすると彼は悲しそうに「これだけなら要らない」と言い受け取らず去って行った。二人を茫然と見送った。
　彼のお蔭で観光客が行かない津波被災地や裏通りの案内、買い物の値切り交渉などとても知り合わなければ体験出来ない1日を過ごす事が出来たのに昼食代で済ませた事に自己嫌悪に陥った。Aさんも「折り鶴なんて先進国の人たちになら良いが、開発途上国の人にとっては全然意味が無いのね。」と言った。
　彼から要求される前にチップを予め用意しておいて渡せば良かった、彼の方からとても言いにくい「チップを貰えないか？」と言わせ、プライドを傷つけてしまったと後悔して自分が本当に嫌になった。
　今も彼に対してプライドを傷つけた事を本当に申し訳なく思っている。
　この経験を反省してスムーズに行ったのが、「地球一周の船旅　お前はマフィアか！それともCIAか？　ジャマイカ　モンテゴベイ」
http://4travel.jp/travelogue/11010752
です。宜しければご覧下さい。

平成18年4月21日（金）コロンボ　港ゲート内で警官と

平成18年4月21日（金）コロンボ　港ゲート内で警官と

平成18年4月21日（金）コロンボ　港ゲート内で警官と

平成18年4月22日（土）船上で

　翌日、早速、民族衣装のサロンとシャツを着てみた。これがなかなか快適で腰から下に風通しが良く、特に高湿度のインド洋上では重宝した。ただ、ベルトをしないので動きが激しいとズレ落ちる心配があって、実際、風の強い日に、船上デッキにいたサロン姿の男性のサロンが強風で吹き飛んでパンツ1枚になって女性達から笑われたのでベルトをする事にした。

　ウィキペディアによるとサロンはもともと「袋」を意味し、長さが2～4メートル幅は約1メートルの布を筒状に縫って身に着け熱帯の気候に適用した機能的な涼しい服装で、風土に合っているため現在でも着用する人が多い。
　多くは木綿地でバティック染めやイカットと呼ばれる独特の絣などで多彩な文様を染め出す美しいものでスカートのように筒の中に足を通して着装し、余りの布地を畳み込んで腰に挟む。布地のたたみ方に個人の趣味が現れ、着装者は思い思いに美しいひだを形作る。礼装として使用する場合染め模様や布地などで格式をあらわす。