2015/09/18 - 2015/09/18
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Happy Stationさん
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歴史的に日本と深い関わりをもつアムステルダム。
中央駅北側の渡し舟に乗った後、市街地の中を半日サイクリングしてきました。
9/10木 成田11:05=(JAL 日付変更線通過)=9:06シカゴ
9/11金 シカゴ18:40-(アムトラック)-
9/12土 -13:53ワシントンD.C.
9/13日 ワシントンD.C.16:25-(アムトラック)-19:42ニューヨーク
9/14月 ニューヨーク滞在
9/15火 ニューヨーク19:55=(ノルウェー・エアシャトル 機材はハイ・フライ)=
9/16水 =8:35ロンドン12:24-(ユーロスター)-16:30パリ
9/17木 パリ11:25-(タリス)-12:52ブリュッセル16:52-(タリス)-18:55アムステルダム
★9/18金 アムステルダム20:48-(シティ・ナイト・ライン)-
9/19土 -8:17チューリッヒ11:32-(ユーロシティ)-15:45ミラノ
9/20日 ミラノ11:20=(ターキッシュエアラインズ)=15:35イスタンブール
9/21祝 イスタンブール滞在
9/22祝 イスタンブール1:05=(ターキッシュエアラインズ)=17:45関空
★・・・今回の旅行記
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホテルをチェックアウトし、アムステルダム中央駅にやって来ました。
が、列車に乗るのではなく・・・アムステルダム中央駅 駅
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切符がなくても通れる自動改札機を抜けて、南の表口から北の裏口へ。
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駅の裏口を出てすぐのところに横たわる海を岸壁から眺めます。
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左手(西側)は19世紀末に開通した北海運河。
フランス・イギリス方面への短絡路です。 -
正面はアムステルダム北部郊外。
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右手(東側)はアイ湾。
大航海時代以降、ここアムステルダムに本社を置いて世界の海に繰り出していたオランダ東インド会社の船が浮かんでいたところですね。 -
現在は小さな船がミズスマシのようにちょこまかと動き回っていました。
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どうやら対岸との無料の渡し舟らしく、地元の方がたくさん乗っています。
アムステルダム中央駅の裏口に発着 by Happy Stationさん水上バス 船系
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対岸に用事はないのですが、おもしろそうなので、私も乗ってみました。
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湖面のような穏やかな海上を、どんぶらこーと進みます。
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しかし、進路前方に横から他の船がどんどん突っ込んできて、見ていてハラハラする場面も。
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約5分で対岸に到着です。
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中央駅とは300mほどしか離れていないのですが、都市の喧騒を忘れさせるまったりとした雰囲気が漂っていました。
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船着き場の脇には自転車駐輪場。
ここに自転車を置いて船に乗り込む人もいますが -
大多数の方は自転車と一緒に乗船していました。
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そして時間になるとふたを閉じて
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出港ー
入れ替わりにすぐ次の船がやって来ました。 -
24時間運行。6分から12分おきに出ているようでとても便利です。
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次の便でアムステルダム中央駅に戻ります。
なかなか楽しい乗り物でした。 -
駅の中にあるこちらのコンビニで昼食を買い込んで再び表口へ。
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アムステルダム市街地の観光というと、表口駅前から出ている運河クルーズ(10ユーロほど)を利用する方が多いのですが、私はこのクルーズ船には乗らず、
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中央駅の南東の角で自転車をレンタルします。
私が借りたペダルブレーキの自転車の料金は1日9.75ユーロ(約1300円)。
日本と同じハンドルブレーキの自転車だとその1.5倍ほどとかなり高めの料金設定でした。ペダルブレーキ by Happy Stationさんマックバイク (レンタルバイクショップ) レンタル系(レンタカー・バイクなど)
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アムステルダム市街地には世界遺産に指定された運河が張り巡らされています。
とはいえ、じめっとした感じはなく、むしろ爽やかな気候。見事な都市計画 by Happy Stationさんアムステルダム、シンゲル運河の17世紀環状運河地域 旧市街・古い町並み
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この運河に沿ってペダルを漕いでいきます。
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気になったものがあったらすぐ停まれるのが自転車の良いところ。
運河に浮かぶボートの舳先で水鳥が休んでいました。 -
そして、まず訪れたのがニューマルクト広場。
コンパクトな広場ですが、商業の街アムステルダムを象徴する「計量所」が建っていました。コンパクトな広場 by Happy Stationさんニューマルクト広場と計量所 建造物
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計量所になる前は、アムステルダムをぐるっと囲んでいた城壁の門だったのだそうで、三角の尖塔がいかにも、といった感じ。
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その先の市庁舎の横では「のみの市」が開催されていました。
服や雑貨 by Happy Stationさんワーテルロー 蚤の市 市場
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商品は、服や雑貨が中心です。
値段が安いので結構賑わっていました。 -
のみの市が途切れたところには、南教会。
アムステルダム最古のプロテスタント教会だそうで。
この前庭のベンチで、駅で買ったサンドイッチなどを食べます。
観光客の姿はあまりなく、地元の方の憩いの場となっていました。アムステルダム最古のプロテスタント教会 by Happy Stationさん南教会 寺院・教会
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借りた自転車です。
ハンドルにブレーキがなく、止まるときは漕いでいるペダルを逆回転させることでブレーキをかけるのですが・・・
完全に止まるまでペダルから足を離すことができないので、信号などで停車する時にふらつき、慣れるまで結構大変でした。 -
アムステルダム市街地にはこんな感じの自転車専用道が整備されている箇所が多く、サイクリングを快適に楽しむことができます。
ペダルを漕いでいると、路面電車とすれ違いました。
ずいぶん長い編成です。 -
すぐ後ろからも似たような編成。
運行頻度は高めでした。 -
橋の下には運河クルーズ船。
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観光客に人気があるようで、こちらもどんどんやって来ました。
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水辺に沿ってさらに進むと・・・運河と湾の境界部に水門が設けられていました。
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水門の入口には、船舶の航行用に設けられた三色信号機。
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その水門の奥には、巻き上げ式の古風な跳ね橋が架かっていました。
アムステルダムにはこのような跳ね橋があちらこちらに残っています。 -
珍しいので、近くに行ってよく眺めてみたら、歯車に潤滑油らしきものがべったりと。
あまり触らない方が良いようで。 -
そして、この水門を越えると、オランダ東インド会社のドックがあった旧港に出ました。
世界の海を制覇し、オランダに巨大な富をもたらした立派な帆船(アムステルダム号)が復元、展示されています。
欧米諸国の中で日本に一番乗りしたのはポルトガルですが、日本国内でキリスト教の布教を積極的に行ったため、やがて来航を禁止され・・・
彼らに代わり、交易活動のみを求めていたオランダ(東インド会社)が、独占的に鎖国中の日本(江戸幕府)と交易をすることを許されたんですね。
この帆船を眺めていると、当時の様子が目に浮かぶようです。 -
現在は、岸辺にボートハウスなどが係留され、ややひっそりとした風情。
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ですが、そんな輝かしい歴史を持つこの港は、やはり観光ポイントとして外せないようで、運河クルーズ船が頻繁に出入りしていました。
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そして、港からほど近いところにそびえているのが、太いロウソクを連想させるモンテルバーンス塔。
時計台 by Happy Stationさんモンテルバーンス塔 建造物
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見張り台として16世紀初めに建てられ、てっぺんに大砲が据え付けられていたものの、その後大砲が撤去され、上に少し建て増しして今は時計台になっているのだとか。
先ほどの計量所もそうですが、用いられなくなった歴史的建造物の再利用が上手ですね。
これが日本だと、変な柵で囲って保存という名の下、放置してしまうのでしょうけど。 -
この塔の裏の方には、一軒のタトゥーショップがありました。
車の荷台を改造したベンチが店先に置かれています。
これも規模は違えど不用品を再利用したもので、なかなか良いセンス。
こういうのはオランダ人の特性なのでしょうか?
我々も見習いたいもので。
自転車を止めて、塔とベンチをボーと眺めていたら・・・
いきなり、横から
「Could you help me?」と英語で誰かが話しかけてきました。
何、ヘルプですとな?と思って見たら・・・ -
目の前に、めがねをかけた60歳くらいの白人のおばちゃんが立っています。
え?と思っていると、その後ろからわらわらと5人ほど同じような年代の女性たちがこちらに近づいてきました。
こっ、これは、かごめかごめスリ・・・集団で囲んで相手がひるんだ隙に掏る手口、ではないのか?と警戒したら、
「アムステルダム中央駅への道を教えてくれませんか?」と。
よく見たら、皆さん旅行カバンを携えており、スリではなく観光客であることが判明したので、ほっとしながら、
「そこの大通りを左の方にまっすぐ進んだら駅ですよー」と教えてあげましたが。
しかし、どう見ても現地の人には見えない東洋人に道を尋ねるとは・・・よほどお困りだったんでしょうね。
余談ですが、ヨーロッパにおけるスリの手口は他にもあるようで、
署名スリ(署名お願いします、と声をかけて相手が署名している間に掏る)
新聞紙スリ(目の前に新聞紙をわっと広げて相手がびっくりしている間に背後から仲間が掏る)などなど。
いろんなことを考えつくものですね。 -
とりあえず、これで市街地東部の観光を終えまして、今度は一気に西部へと向かいます。
-
運河を何本も渡ります。
その中にはボートハウスが両側にびっしりと停泊しているこんな感じの運河もありました。 -
そして市街地西部にそびえる西教会の方へ。
高さ85mの塔 by Happy Stationさん西教会 寺院・教会
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高さ85mの塔がにゅっと突き出ています。建設当時アムステルダムで最も高かったといわれる建築物。
しかし、私の目的はここではなく、すぐ隣りの・・・ -
アンネ・フランクの家。
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツのユダヤ人狩りから逃れ、ここに隠れていた少女アンネ・フランクの住まいですね。
多くの方(100人以上)が並んでいたので、今回は中に入るのを遠慮したのですが。アンネ・フランクの隠れ家と運河 by Happy Stationさんアンネ フランクの家 建造物
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その代わり、建物を背に目の前を流れる運河にしばし見入ります。
-
アンネもカーテンの隙間から眺めていたはず。
-
このレンガ造りの運河の側壁と
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よどんだ水を。
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対岸に渡って、運河越しに全景を眺めてみます。
結局、アンネは家族とともにこの家からゲシュタポに連行された後、強制収容所へ移送され、そこで亡くなるのですが、戦後、家族の中で唯一生還を果たした父親が彼女の日記に加筆修正を施し、出版したのが「アンネの日記」ですね。
ナチス一党独裁政治がひき起こした悲劇。
なんて他人事のように言ってますが、当時、日・独・伊の三国同盟を締結し、枢軸国の一員としてナチスを積極的に支持した我が国としては、この件につき全く責任がないわけではなく。
そういった事情を含め、先の大戦でのことが尾を引いて、戦後しばらく、ここオランダでは反日感情がわりと強かったそうです。
今はそんな雰囲気はありませんが。 -
この後は、アンネ・フランクの家からほど近いところに広がっているダム広場へ。
ここがアムステルダムの中心。王宮や新教会 by Happy Stationさんダム広場 広場・公園
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広場を囲むようにさまざまな建築物が並んでいます。
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これは王宮。
威厳のある建物 by Happy Stationさん王宮 城・宮殿
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さすがに威厳に満ちた建物です。
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その横には新教会もありました。
王様が即位したときには、ここで戴冠式が行われるのだとか。王宮の隣り by Happy Stationさん新教会 寺院・教会
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王宮の向かいには、戦没者慰霊塔。
どういうわけか、あまりにもたくさんの人がいたので、ちょっと近寄れないなあ、と思っていたのですが、その1分後、潮が引いたようにほとんど誰もいなくなりました。
若者の団体さんだったので、修学旅行でしょうか? -
戦没者慰霊塔の下に座ってダム広場を眺めます。
このころは、まだパリ同時テロ事件の前なので、ヨーロッパの観光地におけるテロの脅威についてあまり意識しておらず・・・
それはここに集う皆さんも同じだったようで、人の数は多いもののどことなくのんびりとした空気が漂っていました。
ここで15分ほど休憩し、再び自転車を漕ぎ出しまして、 -
アムステルダム川にかかるマヘレの跳ね橋へ。
均整のとれた木造の両開きの跳ね橋。
思わず見とれてしまいます。木製の両開きの跳ね橋 by Happy Stationさんマヘレ橋 建造物
-
しかし間近で見たら、何やら工事中・・・
メンテナンスを施すことでその姿が保たれているんですね。 -
いつの間にか、もう夕方。
アムステルダム観光というと、1時間ほどの運河クルーズツアー&美術館巡りが一般的なのですが・・・
私の場合、船は中央駅裏の渡し舟に乗りましたし、美術館はルーヴルにおととい行ったばかりなので、これらはパスしました。
その代わり市街地の中をぐるぐると半日サイクリングしてきましたが、予想していたよりも良かったです。
この市街地は平たんで坂が少ないため、ペダルを漕ぎ続けてもさほど疲れず、自分のペースで気ままに観光できたので。 -
そんなことを振り返りながらアムステルダム中央駅へ。
自転車を返却し、買い物をしたり列車を眺めたりしながら時間をつぶして、これから乗るスイスのチューリッヒ行き夜行列車の入線を待ちます。
長くなってしまいましたが、最後までご覧くださいましてありがとうございました。
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世界一周の旅9~10日目 アムステルダム→チューリッヒ 夜行列車CNLペガサス号乗車
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