飛行機代約11万円（＋JAL25,000マイル）世界一周の旅4日目　国立航空宇宙博物館別館見学とAMTRAKワシントンD.C.→ニューヨーク

2015/09/13 - 2015/09/13

この日は、国立航空宇宙博物館別館でB‐29などを見学した後、ワシントンD.C.－ボルチモア－フィラデルフィア－ニューヨークを結ぶAMTRAKのNortheast Regional号に乗車しました。


9/10木 成田11:05＝(JAL 日付変更線通過)＝9:06シカゴ
9/11金 シカゴ18:40－(アムトラック)－
9/12土 －13:53ワシントンD.C.
★9/13日 ワシントンD.C.16:25－(アムトラック)－19:42ニューヨーク
9/14月 ニューヨーク滞在
9/15火 ニューヨーク19:55＝(ノルウェー・エアシャトル 機材はハイ・フライ)＝
9/16水 ＝8:35ロンドン12:24－(ユーロスター)－16:30パリ
9/17木 パリ11:25－(タリス)－12:52ブリュッセル16:52－(タリス)－18:55アムステルダム
9/18金 アムステルダム20:48－(シティ・ナイト・ライン)－
9/19土 －8:17チューリッヒ11:32－(ユーロシティ)－15:45ミラノ
9/20日 ミラノ11:20＝(ターキッシュエアラインズ)＝15:35イスタンブール
9/21祝 イスタンブール滞在
9/22祝 イスタンブール1:05＝(ターキッシュエアラインズ)＝17:45関空

★・・・今回の旅行記

エリア シャンティリー(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 3.0

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日は、ワシントン・ダレス国際空港の近くにある国立航空宇宙博物館別館のウドバー・ハジー・センターへ。

現在、空港まで地下鉄を延伸する工事が行われている最中で（2018年ごろ完成予定）、地下鉄はその手前のWiehle-Reston East駅が終点。

ウィーフル レストン イースト駅 駅

なので、この駅で地下鉄を降りて連絡通路を渡り、地下から出発する路線バスに乗り換えます。

乗車するのは、983番のワンマンバス。

路線バス (Route 983) バス系

配布用の路線図。

このバスは、右上のWiehle-Reston East駅から左上のダレス空港を経由して左下の国立航空宇宙博物館別館まで20分おきに運行されています。

車内前方の様子。

いすは硬め。

アメリカの路線バスに乗る場合、車内後方は運転手の目が届きにくいため、防犯の観点からあまり座らない方がよいかもしれません。

地下鉄の空港延伸工事現場を左に見ながら進み、

44分後（ダレス空港からだと12分後）、国立航空宇宙博物館別館ウドバー・ハジー・センターに到着。

スティーブン Ｆ ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー

入口で手荷物検査を済ませ、まず出迎えてくれるのが、この変てこな形をした偵察機ロッキードSR-71Aブラックバード。

その先に戦闘機コルセア。

背後には、第二次世界大戦後に用いられた軍用機の数々が展示されていました。

しかし、ここを訪れた私の主目的はこれ。

Boeing B‐29 Superfortress。

そばに設置された説明板によると
全長30.2m
全幅43m
高さ9m
自重32.8tだそうで。

高度1万メートル以上上昇できるごっついエンジンが4発。

巨大な機体を支える車輪。

B‐29はあまたあれど、今までこの機が比較的良い状態で保存されてきたのは・・・

広島を核攻撃した機体だからなんですね。

一番先っぽのこの部分に爆撃手が座って、目標に照準を合わせたのだそうで。

まるで十字架を背負っているかのように十字の形にプロペラが。

下から持ち上げられているので胴体の下の方もよく見えます。

歴史の貴重な生き証人。

元広島市民としては、複雑な感情を抱かざるを得ないのですが。

この奥には、多数の民間航空機。

楽しそうに飛んでいる様子が再現されています。

もともと飛行機って、このように純粋に空を飛ぶための楽しくてわくわくする乗り物だったはずなのに。

B‐29の下には旧日本軍機も展示されていました。

これは高性能戦闘機の「紫電改」。

そのとなりに、大型潜水艦に搭載されたフロート付きの特殊攻撃機「晴嵐」。

さらに複座戦闘機の「屠龍」。

そして特攻兵器の「桜花」と夜間攻撃機「月光」。

さすがにこれだと、いかにもB‐29が旧日本軍機だけを圧しているような雰囲気なので、米軍機も1機だけですがB‐29の下に展示されていました。

上空には別の飛行機。

アメリカでは、このB‐29に対して、戦争終結を早めた英雄であるとの評価が多く見られるのですが・・・

ここでは、レッドカーペットを敷いているわけでも、他の飛行機をどけて特別なブースを設けているわけでもなく、one of themという位置づけでこれを展示しているような印象を受けました。

あくまでも他の飛行機と同格に近い形で特別扱いせず、イデオロギーを超えて客観的に展示することで、博物館としての矜持を保とうとしているように感じました。

その姿勢は好ましく、もっと眺めていたかったのですが、今日中にニューヨークへ移動するため、1時間足らずで建物から出て再びバスに乗り、来た道を戻ります。

そしてホテルで預けた荷物を受け取って、ユニオンステーションに16時ごろ来てみたら、私が乗る16:25発ニューヨーク行きNortheast Regional号のゲート入口には既に長蛇の列。

Eゲートから出るのですが、Aゲートの先の方までずらずらと並んでいます。

観光地ワシントンD.C.から戻る日曜日の夕方の便なので、混雑しているようで。

全席自由席とはいえ座席定員制なので必ず座れるはずなのですが、皆さん駆け足で乗り込んでいます。

ユニオン駅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ただ、この列車は幸いにもかなり長い編成だったので、車内に入ってみたら十分な空席がありました。

日本の新幹線と同じ大きさの車両に、2列‐2列の座席配置なので、結構快適です。

16:25、定刻に発車。

ニューヨーク目指し、北に向かって進みます。

気付いたら車窓が流れているといった具合で、発車時の衝撃は全くありませんでした。

どこかの国のブルートレインの運転士も見習ってほしい・・・と思ったら、いつの間にか北斗星を最後にもうなくなってしまったんですね、ブルートレイン。

最後尾の窓から眺めたところ、路盤の状態が良いようで、揺れは少なめ。

座席背面のポケットには、飛行機と同様、緊急時脱出用のしおりが入っています。

列車でこれを見たのは初めてでした。

16:37 地下鉄との乗り換え駅New Carrolltonや

16:52 BWI（ボルチモア・ワシントン国際空港）への連絡駅に停車してこまめに乗客を拾っていきます。

大都市のボルチモア(Baltimore - Penn Station)に17:05到着。3分間停車。

女性車掌による車内アナウンスでは「ボーチモア」と発音していました。

2階建て通勤列車と路面電車が停車しています。

発車すると車窓に広がる市街地の景観。ですが、やや活気に欠ける印象。

ここボルチモアは、スラムが多い街として知られていますが、少しずつ再開発が進められているようでした。

街なみが途切れ、緑広がる郊外へ。

17:32 米東海岸でもっとも長いサスケハナ川を渡ります。

広々とした河口の光景。

なかなか良い景色なのですが・・・

ここから上流へ100kmほど遡ったところにスリーマイル島と呼ばれる中州がありまして、メルトダウンを起こした原子力発電所が立地していることで有名。

そして、海岸線に沿って進み、全米第5位の人口（約151万人）を擁するフィラデルフィアへ入っていきます。

18:18 フィラデルフィア駅(Philadelphia - 30th Street Station)に到着。

さすがに乗降客の数が多めでした。

フィラデルフィアといえば、映画「ロッキー」の撮影地。

3分停車後発車すると・・・

ボクサーである主人公のロッキー・バルボアが、ランニングの終わりに長い階段を駆け上がってガッツポーズをした「フィラデルフィア美術館」が窓外をかすめます。

その場面を思い出しながら外をぼんやり眺めていたら、カーブの先にこの列車を牽引している先頭の機関車が見えました。

フィラデルフィアの市街地を抜け、どんどんスピードを上げていきます。

夕暮れの中を100km/h以上の速度で飛ばし、小さな駅に3駅ほど停車して乗客を降ろしながら進み、

4分早着の19:42、ニューヨーク・ペンシルバニア駅に到着。

おおっ、遅れることで有名なAMTRKが定刻よりも早く着くとは！と少し驚きます。

途中、飛ばしすぎたのでしょうか？

ペンシルバニア駅 駅

あらためてホームを見渡すと、実用第一といった感じで、ずいぶん武骨な雰囲気。

この後は地下鉄に乗り換えてホテルへ。


長くなりましたが、最後までお読みくださいまして有難うございました。




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