2015/01/04 - 2015/01/15
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motogenさん
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『戦場に架ける橋』で有名なカンチャナブリの鉄橋。
二度目の訪問です。
初日は定番の鉄橋と鉄道建設慰霊碑と戦争博物館。
ゲストハウスからてくてくと、歩いて回りました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
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-
カオサンの表道路でタクシーをつかまえ、「サイタイマイ(南バスターミナル)」と大声をあげる。
念のためタイ語で書いたカードを見せる。
100バーツで大丈夫でした。
ターミナル2階のコンビニでDTACのシムを見つけました。
100バーツで売っている店が多い中、定価の49バーツで、ここは良心的。
100バーツのリフィルカードも買って、30日間100MBまでのデータ通信プランを設定しました。
これでどこでもグーグルマップがOK。 -
カンチャナブリ行きのチケットを申し込むと、バスはすぐに発車だと言います。
発車ゲートに急ぎました。
バスは準備完了のようだが、乗っている人は少なくて、前方がよく見える最前列の席を確保できました。
今日はラッキーな日です。 -
ちょっと降りて愛想の良い車掌さんと一緒に記念撮影。
道路状況によるが、カンチャナブリまでは2時間ないし2時間半くらいで着くらしい。 -
エアコン付きのバスで(1人110バーツ)、乗車率は6〜7割でした。
-
順調にバスは走ります。
7年前はミニバンでしたが、大型バスからの眺めの方が断然気持ちが良い。
シートも大きく、足回りの自由度もゆったり。
スピードでは劣るがバスの勝ちです。 -
2時間は短いもので、そうこうしているうちに、カンチャナブリに近づいてしまいました。
-
バスターミナルは町の中心より南です。
ゲストハウスは北の方だから、大きな荷物を持って移動するのはちょっと大変。
客待ちをしていたサムローに声をかけてきます。
60バーツとのこと。
1人30バーツか。
乗ることにしました。 -
サムローのおじさんは、見たところ相当なご年齢。
えっちら、こっちら、力の限りペダルを漕ぎます。
平地に見えるが、緩やかな起伏があって、上流に向かうのですから、ほとんど上り坂です。
坂がきつくなると、歩くよりも遅くなってしまいます。
おじさんは可愛そうなくらい頑張ります。
あまりにもゆっくりなので、町を様子はじっくり見物できました。 -
段差のある場所では、降りて引っ張りました。
椅子に座っている私たちは、なんだか弱いものいじめをしているようで気がひけます。
でもこのおじさん(お爺さん)、脚の筋肉は隆々としていて、この道のプロです。
何十年間も鍛え上げた立派な脚をしていました。 -
予約してあったゲストハウスに到着しました。
約束の60バーツを支払います。
チップ・・・?
チラッと考えましたが、やめました。
女房がバッグから飴を出してプレゼント。
いつも飴を持っている子供じみた女房です。 -
人柄の良いおじさんで、一緒に記念撮影をしてくれました。
ターミナルで一日待ち続けて、何人のお客を獲得できるんでしょうか。
「私たち2人と、こんな重い荷物を乗せて。
可愛そうになって、降りて押してやろうかと思っちゃたよ。」
おじさんが去ったあと、女房が言いました。 -
旅行記によく出てくる『シュガーケーン ゲストハウス』です。
クウェイ川のほとりにはたくさんのゲストハウスが集まっていますが、その中の一つです。
入り口近くには、バンガロー形式の宿泊棟がたくさん並んでいました。シュガー ケーン ゲスト ハウス 1 ホテル
-
安くて、親切で、立地条件が良くて・・・
そんな評判でやってきましたが、さてどんなもんでしょう。 -
予約しておいた部屋はクウェー川に浮かぶ水上バンガローです。
ドラム缶やタイヤが浮きとなり、流されないようコンクリのくいにつながれています。
歩いたり、船が作る波がおし寄せると、多少上下にゆれますが、たいしたことはなし。 -
温水シャワー、ファンの部屋は1泊1,000円(300バーツ)。
床はぎしぎしとたわむ木の板です。
ゆるんだ釘で怪我しないよう、ゴムぞうりで歩きます。
壁は竹を編んだもの。
隣や背面の声が筒抜けですが、騒ぐ人ではなかったので、困ることはありませんでした。 -
何といっても爽快なのは、ベランダからの川景色です。
水はほんのわずか流れているだけで、水面は鏡のようです。
葉っぱや水草がゆったりゆったりと通り過ぎていきます。 -
ゲストハウスのレストランでランチにしました。
カレーと肉料理と飲み物で、二人で150バーツ(500円ちょっと)でした。
ここにいれば、他のお客さんたちと顔なじみになれそうです。
隅の方では、従業員のお姉さんが昼寝をしています。 -
有名なクウェー川鉄橋を目指して歩いてみました。
片道2km以上はありそうですが、こんな距離くらい楽々歩けるだろう。
ところが炎天下の道路はすごく暑く、なかなか目的地は見えてきませんでした。
女房は日焼けを恐れて完全防備で、ばてそうです。
やっとのことで橋の手前まで来て、最初に目にとまったのは鉄道建設慰霊碑でした。
過酷な建設で犠牲になった労務者や捕虜の方々を悼んで、日本軍が建立したものだそうです。
日本人らしき年配の方が線香をあげてお参りしていました。
私たちも置いてあった線香に火を灯し、お布施の20バーツを布施箱に入れました。
いつも誰かが掃除をしているらしく、ゴミや落ち葉はありませんでした。 -
鉄橋にやって来ました。
映画で有名なクウェー鉄橋ですが、この映画は実話ではありません。
映画では、イギリス軍の捕虜たちが、自分たちの高い建築技術に誇りをもって、果敢に橋を建設していくのです。
過酷な労働やみじめな捕虜生活、そういったものは出てくるのですが、それよりも前面に出ているのはイギリス軍人たちの高い建築力、勇敢さ、そして誇りです。クウェー川鉄橋 建造物
-
映画で建設されたのは木製の橋です。
そして完成するやいなや、米英空軍による爆撃で橋は破壊されてしまいます。
自分たちの作った橋を自ら破壊しようと画策する英国人、破壊されまいと阻止する英国人、クライマックスです。
しかし橋は破壊されエンドとなります。
現実は、最初に資材運搬のために木製の橋を作ったのだそうです。
それが完成したあと、その近くに本格的な鉄橋を建設しました。
しかし資材不足と突貫工事で強度が足りず、何度となく転落事故が多発する橋だったようてす。
米英軍の繰り返す爆撃で鉄橋の橋桁は破壊され、幾度となく通行不能になりますが、木製橋は修復、修復で、鉄道輸送は完全には途絶えなかったようです。 -
木製橋はその後の洪水で流されてしまい、その残骸は大戦博物館にあるとのこと。
鉄橋は終戦後に修復されて現在の姿になって残っています。
しかし修復というより大規模な改修で、橋の中央などは形が変わっています。 -
ともあれその橋を歩いて渡り、対岸に行ってみました。
橋の中央付近までは観光客で賑わっていますが、ここまで来ると静かなものです。
この先に進めばアルヒル桟道橋、ヘルファイア・パスへと続いていきいます。 -
クウェー川鉄橋駅はこの時間誰もいませんでした。
日に数本ある列車がバンコクから到着し、観光客でどっと降りてきた光景を見たことがあります。
またアルヒル桟道橋を渡るために、大勢の観光客がここから乗り込んでいったこともありました。
こんなに観光客で混雑するのか・・・
乗るのを諦めました。カンチャナブリー 旧泰緬鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
-
戦争博物館に入りました。
日本軍がふんどし一丁の捕虜を酷使して、鉄道建設工事を進めていったことが、模型や写真で展示されていました。
がりがりにやせ衰え、生きているのか死んでいるのかわからない英国の捕虜の写真が、目に焼きつきます。
栄養失調や病気で、すごい数の捕虜が亡くなっていったことがわかります。
この時、日本の兵隊はどうだったのでしょうか。
食料が少なくて、自分たちも栄養失調になっていたのでしょうか。
それとも自分たちだけは満足に食べていたのでしょうか。第二次世界大戦博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
戦争とは単に銃や大砲で敵と戦うことだけでなく、建設資材や食料や武器弾薬の調達、そして輸送、これらを円滑に進めることが重要だったのだと、あらためて思います。
そのための鉄道建設だったのですが、うまくできたのでしょうか。
橋を作る鉄骨やレールは、ジャワから運んできたといいます。
鉄の生産能力が足りなかったのです。
鉄以外の物資も大幅に足りなかった。
戦争は計算なのに、大本営は戦争と言うものを理詰めで理解できなかったのです。 -
映画『戦場に架ける橋』は何なのでしょう。
日本軍の戦争犯罪とも考えられる捕虜の虐待を脇に置いて、英国将兵の勇気と優秀さを描き出しているのです。
日本軍に対する恨みつまりの悲惨な映画よりも、英国人の優秀さを描いた映画の方が、観客を感動させると思ったのでしょうね。
タイ人にとっては、この鉄道建設は何だったのでしょうか。
大東亜戦争とは何だったのでしょう。
日本軍の銃がたくさん陳列されていました。
銃口を見てびっくりしました。
小さいのです。
思っていた半分くらいの太さしかありません。
日本兵の銃弾って、こんなに小さかったんだと驚きました。 -
そういった事情をよく知らない女房は、日本軍はひどいことをしたなと、単純に思っているようです。
-
戦争博物館からもクウェー川鉄橋がよく見えました。
橋の向こう側には船上レストランがありますが、高級(値段が)過ぎて、私たちは寄りつけません。 -
とぽとぽと歩いて、ゲストハウスに帰ってきました。
夕方になって太陽が低くなり、日中ほどの暑さはなくてっていて、少し楽でした。
ゲストハウスのおばさんたちが、野菜を刻んで料理の仕度に励んでいました。 -
クウェイ川ではボートに乗った人が、はびこる水草を取り除き、川の清掃をしていました。
お仕事でしょうが、ありがたいことです。 -
観光客を乗せ、音楽を響かせた、ログハウスのような大きな屋台舟が通過していきました。
日も傾き、もうじき美しい夕焼けが見られることでしょう。 -
夕食もゲストハウスのレストランで食べました。
ちょっとばかり贅沢に注文しました。(220バーツ)
食べていると日本人の若者と顔を合わせました。
若者は外で買ってきた焼き鳥を食べていて、これが絶品で、こんな美味ものはないと教えてくれます。
姿形から見ても、完全なバックパッカーです。
さっそく焼き鳥を売っている屋台の場所を聞きました。
この夜、ナイトバザールに行った帰りに焼き鳥屋を探しましたが、すでに売り切れて終了してしまったのか、見つかりませんでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2016/01/07 08:55:48
- もう一回行きたくなるね、、、、、
- ジャカヤーンが60Bかぁ、、、、、要は行ければいいんだから、、、、、
ログハウス屋台船ってアレは多分ディスコだと思う、若い衆が酔っ払って踊っていたのを見た事がある、、、、、
ガラパゴス日本政府は国外でどんな啓蒙活動が行われているのかを知らなさ過ぎるし正しい史実のための予算を計上しない(ioi)
- motogenさん からの返信 2016/01/07 12:49:46
- RE: もう一回行きたくなるね、、、、、
- コメントありがとうございます。
そうです、あの船の上で行われているのはディスコです。
どんな人が、どこから乗っているのかは分かりませんが。
日本の政府関係は、あの戦争で日本軍が何をしたのか、どんなことが起こっていたのかをしっかり調べていないのではないでしょうか。
敗戦時、資料などはほとんど焼却してしまったり、隠匿したりしています。
官僚機構はそのままですから、先輩や上官を裁いたり否定したりすることができず、そういうことはアメリカに任せっきりにして、東京裁判です。
その後もろくに調べもしなかったため、今になっては生き証人も少なくなって調べようもありません。
trat baldさんのおっしゃる通りです。
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