2013/01/06 - 2013/01/21
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motogenさん
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その11からの続きです。
子どもがいっぱいいるラオスの田舎。
子どもを見ているとラオスが分かりそうで、私は子どもの姿を追いかける。
でも分からないことだらけです。
番外編です。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
-
フェイサイのバスターミナル、といってもフェイサイの町からは遠く南に離れた隣村といった場所にあるのだが、ここは必要以上にだだっ広かった。
バスが停車しているのは広場の中央だが、トイレは片隅にある。
トイレの隣に店があり飲み物や菓子類を売っている。
簡単な食事もできそうだ。 -
ちょっと離れた場所から薄い煙があがっていた。
お爺さんさんがちろちろと燃えている焚き火をかき回している。
その脇で女性と男の子が座っていた。
この寒さの中でも男の子ははだしで、手足は泥で汚れている。
女性はお婆さんに見えるが、お母さんなんだろう。
何を待っているのだろうか。
バスを待っている様子ではない。
男の子はちょろちょろと動き回り、木の根や石ころで遊んでいるが、無口でおとなしい。
時折、菓子や食料を買っていく客の姿に目を向けながら、見ぬふりをしている。
まだ子供だというのに、お母さんやお爺さんに気をつかい、我慢している様子が見て取れる。
いつもと違う場所に連れて行ってもらえる。
そんな嬉しさも表情に表れていた。 -
ウドムサイのターミナル。
バスに乗って出発を待っていると、窓の下の女の子に目がとまった。
ざんばらな髪の毛に青い服を着て、目をくりくりさせている3〜4歳ほどの女の子だ。
一緒にいるお母さんは、1歳になるかならないかの幼子を背負い、ビニールシートでできているような大きな袋を持っている。
汚れた服の男が近づいてきた。
お父さんかと思ったらそうではなさそうで、このお母さんにしきりに文句を言っているみたいだ。
やんわりと無視するお母さんのそばで、女の子は縮んでいる。 -
男は離れていったが、お母さんは途方に暮れた顔になり、女の子が寒がっていると思ってか、背負っていた幼児を背中から降ろし、おおっていた布を女の子の頭にかぶさた。
赤頭巾ちゃんのようになった女の子は、お母さんを困らせないように、お行儀良くおとなしくたたずんでいる。
その女の子の表情の可愛さに、私はまいってしまった。 -
バンビエンの町中に小学校があり、校庭にたくさんの子供たちが群れていた。
まだ朝のことで、きっと朝礼でもあるのだろうとバイクを止めた。
しばらく眺めていたが、子供たちの愛らしさ負けて、断りもなしにそっと校庭に進入してしまった。 -
校庭のすみで小奇麗な服を着た可愛い少女が、友達にひそひそと何かを手渡している。
手の中にあるのは1枚のシートだ。
そのシートに小さな小さな動物や花のシールが付いていて、それを仲の良い友達に選ばせているのだと分かった。 -
こっそりやっているのに、友達がどんどん集まってくる。
「私にも、ちょうだい・・」
「私にも・・」
困ったような顔の少女は、人を見て手渡し始めた。
自分も幼い頃、この子と同じようなことがあったことを思い出した。 -
「私にも、くれるかな・・」
とばかりに女房も手を差し出すと、それを見た少女は泣きそうな顔をしてうつむいてしまった。
あわてて女房は手を引っこめる。
少女にとってこのシールは、とても貴重な宝物なのだ。
学校周辺には決まってお菓子屋やおもちゃ屋さんがあり、そういったたぐいの屋台までもが校内にやってくるが、お菓子も玩具はまだまだラオスの子供たちには高価なもので、見も知らない大人にすんなりあげてしまう物ではないらしい。 -
タイムスリップしたような気持になってシャッターを押していると、子供たちがどっと集まってきた。
「何歳?」
「名前は、何?」
ここでは私のタイ語も通用し、口々に「7歳」「6歳」「7歳」などと騒ぎ立て、友達を押し分けてレンズの前まで迫ってくる。
私たちの周りは子供だらけになってしまった。
遠くで先生たちが、怪訝な目つきで監視している。
朝礼のじゃまをしてはいけないと、するすると私たちは校庭から退散した。
でもこんな歳の私たちを、アイドルばりの人気者にしてくれる学校は、日本にはない。 -
バンビエンの川べりを歩いていると、森の中から子供の声がした。
枝を払って入っていくと、4人ほどの子供たちがガサコソと歩き回っている。
木の実を集めているようだった。
「それ、食べれるの?」
優しく聞いてみる。
手にはまだ色づいていない青い実が握られている。 -
一番年上と思われる女の子が手を差し出した。
実をくれるのかな・・と思ったら
「マニー」と言うではないか。
「えっ・?」
「マニー、マニー」他の子供たちも手を差し出してくる。
この子たち、観光客を見ると金をせびっているのか。
可愛い顔に似ず、やることはしたたかだ。
とたんに気が重くなって森の中から退散した。 -
バンビエンでは似たことは他にもあった。
川西のアウトドアフィールドで、7〜8人の男の子たちが小川で遊んでいた。
10歳くらいの子から3歳ほどの子供までいる。
遊びに夢中の子供たちは、私たちが近づくと川を超えて、野原の先に走り去っていった。
残ったのは幼い二人と、一人の少年だった。
少年は自転車を引きずっている。
そしていきなり「2ダラー、2ダラー」と言うのだった。
自分の片足を投げ出すように見せ、足が不自由だとアピールする。
「自分は身体障害者なんだから、お金をもらって当然だ。」といった態度だ。
私が拒否しても、ひつように迫ってくる。
興醒めしてしまった。
純朴そうな顔とその行動が合っていない。
ラオスの子供といっても一口には語れないと思った。 -
子供の姿に心打たれるのは山岳地方だ。
「どこ行っても、子供だらけだね。」
バスの外を見ながら女房がつぶやく。
こんなにたくさんの子どもがいる村や町は、今の日本では見られない。 -
棒を振りながら走り回っている男の子たち。
庭に座り込んで、土団子を作っている女の子。
まだまだ幼いというのに、赤ちゃんを背中にくくりつけ、みんなの後を追いかけている子ども。
親や兄弟と一緒になって、大きな竹かごを背負って家に帰ってくる子供。
身体につりあわない大きななたで、危なっかしく丸太を削っている男の子。 -
そんな子どもが、ラオスの田舎にはいっぱいいて、家の前では焚き火がくすぶっている。
白い煙があがり、その残り火を囲んでぼんやり座っている老人たちがいる。
そんな集落がバスの窓から飛び込んでくる。
この子はそんなお爺さんを、同じようにぼんやり見つめている。 -
女の子は働き者だ。
毎日お母さんやお婆さんを見ていて、それが当たり前になっているのかな。
まわりの子もみんなそうだから、自分が働き者だということも意識していない。
そんなふうに思えてくる。 -
姉さんが、親に代わって弟のやんちゃぶりを監視し、おせっかいをやいていた。
弟の方は迷惑顔。
この姉弟たちはお店の子で、貧しい生活をしているわけではないだろう。 -
バスの休憩所。
幼い女の子がおばあさんと一緒に店番をしていた。
その女の子が何とも言えない幼児独特の可愛さで、私は気になってチラチラと見ていると、なんと店の前でスカートをまくり上げ、座り込んでうんちをしているではないか。
女の子が座った姿勢のまま、自分のうんちを見つめていると、おばあさんは砂を入れた塵取りを持ってきて、砂をうんちにかける。
犬がそれを眺めている。
営業中の店前のど真ん中のことだ。
なんとおおらかな風景であろう。 -
多分兄弟だろう。
せんべいのようなお菓子を、最初は静かに食べていたのだが、何かの拍子にじゃれあいが始まってしまった。
カメラを向けると、ちょっとやめるのだが、またすぐにじゃれあってしまう。 -
ラオスはラオスでも山の子供と平地の子供は違うのだと、気がついた。
まずは服装が違う。
平地の子供はどこかこざっぱりしている。
裸足ではなく、靴やサンダルを履いている。
自転車に乗っている。
家らしい家に住んでいる。
そして少しばかり立派な顔をしている。 -
ビエンチャンの中心部では、子どもの遊ぶ姿を見る機会は少ない。
メコンの川沿いで、棒を刀にして歩きまわっている子どもを見つけた。
勇者になって冒険でもしているのか。
着ているもの、顔つき、日本の子とあまり変わらなかった。
でも最近の日本の子どもは、棒などを持たせてくれない。 -
相手のカードを裏返すと、そのカードが自分のカードになる。
そんなカードを取り合う遊びをしていた。
日本にも昔流行ったな・・
まだラオスでは、町の子どもといえども、スマホやゲーム機は普及していない。
(バンビエンの子ども) -
お寺の空き地でサッカーをしていた子どもたち。
大きい子も小さい子も一緒になって遊んでいる。
ガキ大将がチーム別けし、みんなそれに従っている。
審判はなし。
それでもルールを守っている。
(バンビエンの子ども) -
山の子供たちも、これからは変わっていくのだろう。
時代の変化には逆らえない。
日本だってそうだった。
それまで知らなかった貨幣社会がじわじわと浸透してきて、人々の欲望に火がつけられる。
そして社会のあり方が根本から変わっていくはずだ。
山の人々の生活風景も変わっていき、今の姿が長く続くことはないだろう・・・
だから私は、じっと窓の外を見つめる。
この子は、どんな娘さんになるんだろう。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2015/12/11 11:26:52
- 心が和むね。
- 大人になって物欲が湧いてくると経済という化け物に振り回されるけどお金は幸せになれる可能性を持った単なる道具だ!貧乏ゆえの負け惜しみ(^o^)
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