2013/01/06 - 2013/01/21
294位(同エリア1920件中)
motogenさん
- motogenさんTOP
- 旅行記391冊
- クチコミ1件
- Q&A回答3件
- 438,569アクセス
- フォロワー44人
その5からの続きです。
2年前のルアンパバーンは雨続きで、おまけに寒くかった。
毛布をかぶって部屋に閉じこもり、震えていたことしか覚えていない。
さあ、ルアンパバーンに再挑戦だ。
古都ルアンパバーンを思う存分歩きまわるぞ。
※ ラオス通貨のキップは0が多過ぎ、ラオス人は1.000.000キップを100キップと呼びます。
100キップはこの2013年当時はおよそ110円、現在2015年は円安で150円です。
この旅行記ではラオス人が呼ぶように、0を4個を取っています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
-
静かな朝だ。
車も通らない。
標高が高いせいか、肌寒い。
そんなつもりはなかったが、散歩してみようと思いついた。 -
ベトナムへの交差点にやってくると、お坊さんの列に出会った。
いいものを見た。
これを見納めに、ルアンパバーンに向かうことにする。 -
この日もマイクロバスが待っていた。
まだ乗客は集まっていない。
一番前の席を確保しておいて、ターミナルの中を調べる。 -
売っていた竹筒で炊いたもち米のご飯と、クッキーと飲み物を買い込んだ。
遠足に行くようで、バスの中が楽しみだ。 -
薄っすらともやのかかる山道をバスは走り始めたが、じきに空は晴れてきた。
相変わらず舗装の剥がれかかったでこぼこ道だ。 -
道は細くてきついカーブだらけなのに、ガードレールもない。
使い古しのタイヤは溝も浅い。
大丈夫なんだろうか?
ブレーキは万全なのか?
私たちの命は運転手の腕が頼りだ。 -
道路の脇に子供の姿があった。
その姿に慰められて、バスの事故は考えないように努めた。
上り坂もあるが、ほとんどが下り坂だ。 -
山の中に、たまに現れる集落を見るのが楽しみとなっている。
こんな山の中で、何を糧にして生活してるんだろう。
わずかな穀物を作って自給自足?
しかし窓から見える範囲には畑はない。
もしかしたら、日本の整然とした畑のイメージとは違っているのかな。
草だらけ、樹木の隙間のわずかな土地、そんな畑なんだろうか? -
暗い家の中で、赤い火がちょろちょろ燃えていることがある。
紐や棒には洗濯物や干してあり、むしろの上には野菜や薪が積まれている。
鶏や豚が放し飼いになっていて、その横には決まって幼い子供と犬が遊んでいた。 -
大きな籠を背負った少女が、道路脇に立ち止まって私たちを見つめる。
家から飛び出してきて、バスに向かって手をふってくれる男の子がいる。
ヨチヨチ歩きの幼児が3〜4人、おばあさんのそばで水遊びに夢中だ。
薪を割るお父さん、野菜を洗うお母さん、ぼんやりたたずむお爺さん。
ここに暮らす人々の生活が、丸見えだ。
そもそも家の中と家の外の区別さえ、はっきりしない世界に見える。 -
この二人、とぼとぼと歩いてどこに行くんだろう。
隣の家はずっと先。
対向車にはめったに出会わない。
そんなさびしい道だ。 -
女の子たちが歩いている。
後ろの二人は寄り添って楽しそうに話している。
一人はかごを抱えている。
中島潔の『風の詩』に描かれている子どもたちみたい。 -
バラック小屋の店が並ぶ場所で休憩となった。
トイレがありそうだと喜んで降りた女房だったが、トイレはないようだ。 -
意を決して山の中に向かう。
山に入ると同じような女性がいたそうだ。
女房は少しずつ逞しくなっていく。 -
ブタが人の周りを歩いている。
それを気にする人はいない。
日本のブタと違って、小型で可愛い。 -
ブタの後について行くと、子ブタもいた。
お乳をねだっている。
放し飼い。
何と楽しいラオスだ。 -
重なった竹のござ(?)の上で遊ぶ4人の子供。
それを見守るおばさんとおじいさん。
お父さんが何か言っている。
右端のお母さんは背中に赤ちゃんを背負っている。
その背後、左肩の上に白髪の男の顔がうっすらと見える。
顔だけで胴体が見えない。
えっ、心霊写真?(拡大して見てください。) -
町場に近づいている気配がある。
車や人が集まっている三叉路で休憩となった。
しかしまだまだ山間部で、昼間でも涼しく、日本を出発した時の服を羽織っている。 -
子供たちがたくさんいる。
言葉は全く通じないのに、その子供たちを上手に手なずけて、女房はにこにこしている。
こんな特技があったのかと女房を再発見する。 -
かってタイは『微笑みの国』と呼ばれたことがある。
今はラオスこそ、その呼び名にふさわしい国ではないかと思ったりする。
この子供たちの屈託のない笑顔。
豊かになれば幸せになれるとは限らない。
そんなことを感じさせてくれる。 -
何か食べようと店先をのぞいてみると、くちばしや爪足のついた小鳥の丸焼き、正体不明の臓物煮、泥臭い川魚が目について、意気地のないことに食欲がなくなってしまった。
ウドムサイで買ったクッキーをかじることにする。 -
この休憩所を過ぎたあたりから、道路の幅は多少広くなり、鋪装状態も良くなって、バスのスピードが上がった。
きついカーブばかりだった山道も、直線部分が増えてきて走りやすくなっている。 -
集落の数も増して、家の作りもしっかりしてきた。
疲れたのか、時々首がガクッと落ちて、一瞬眠っていたことに気づく。 -
出発から5時間。
ふと気を抜いていると、突然ルアンパバーンに到着した。
前回このバスターミナルに到着したのは小雨の夜だった。
明るいターミナルを見るのは初めて。
そうか、こんなになっていたんだと、きょろきょろと周囲を観察する。 -
目指す街中はカーン川の向こう側。
距離がある。
トクトクをチャーターすることにする。
前回見つけておいて『Tanoyゲストハウス』と告げると、トクトクは猛烈なスピードで走り始めた。
降ろされた所は見知らぬゲストハウスの前だった。
私の行きたい『Tanoyゲストハウス』からは、かなり離れていることは分かる。
「違う、違う、ここじゃない!」と言っても、行きたい場所をうまく説明できない。
400キップ(450円)を要求し、トクトクは去っていった。 -
タブレットには町の地図がインプットしてある。
その地図と、山の上に見える金色の塔の位置で現在地を推定し、歩くことにした。
大丈夫、大丈夫、この町は一度来たことがあるんだ。
そんなに広い町ではない。
これが大間違いだった。
歩く、歩く、歩く。
転がしているバッグの小さな車輪が壊れそうだ。
金色のプーシーの塔が、さっきまでは正面に見えていたのに、いつの間にか後方に遠ざかっている。
私はいったいどの方向に進んでいるのだろうか。
方向感覚が完全に狂っている。
すっかり迷子になっていた。 -
出会う人や露店の人に尋ねるが、私の発音が悪いのかゲストハウスの名前が通じない。
女房のげんなりしている顔を見ると、こらえきれない焦りが出てくるが、プライドが邪魔をして、そんなことはおくびにも出せない。
2年前のルアンパバーンは連日雨続きで肌寒かった。
毛布をかぶりって部屋の中に閉じこもり、食事以外はろくに外出していなかった。
町の地理は分かっているようで、実は分かっていないことを今になって悟った。
この町は何と分かりにくい造りをしているんだろう。
思い余り、通りかかったトクトクを呼び止めて、連れて行ってもらうことにした。
その時、はたと気がついた。
『Tanoy・GH』は『タノイ・ゲストハウス』と発音するのではなかろうか。
勘違いして『トニー、ゲストハウス』と発音していた私が悪かったのだ。
トクトクは300キップ(350円)もした。 -
見覚えのあるゲストハウスに到着できた。
親切に面倒をみてくれたフロントのお姉さん、話相手になってくれたお手伝いのお姉さんの顔がある。
どっと疲れがでて、倒れそうだった。 -
3泊分の宿泊料(45ドル)を前払いして、ベッドに寝そべった。
ガランとして殺風景な部屋だ。
テーブルや台がないので、荷物は床に転がして置くことにする。
でも住めば都、特に問題となることはない。 -
さあリベンジだ。
前回行けなかった場所を全てまわってみよう。
ゲストハウスの路地を出れば、目の前は観光客で賑わい、夕方になれば露店が勢揃いする観光道路だ。
路地の反対側にはメコンも流れている。 -
早くも交通規制がはじまって、ナイトバザールの露店の準備が進んでいた。
山岳道路に馴染んできた私たちには、華やかな都会に見えて、心が躍る。
お店のお姉さんもすごく綺麗に見える。 -
欧米人の観光客の集まるこの通りには、多数のレストランやカフェが並んでいる。
多くは洋食系の店だが、日本料理店もある。
ラオス料理の店を探す。 -
こざっぱりしたレストランに入ってみた。
歩きまわったご苦労さん代として、見栄えの良い、ちょっぴりお洒落な料理を頼む。
めったに飲まないビールも注文してみた。 -
私にとってはいつもと違うちょっと豪華な食事。
一人旅ではこんな食事はめったに食べないが、女房同伴なら当然か。
二人合わせて1000キップ。(当時1100円)
これを豪華と言っては笑われそうだ。 -
プーシーの丘に登ることにした。
高さ150m。
町の中心部にある高台で、頂上に金色の塔が建っている。
ガイドブックにはこの丘からの眺めが必ず載っていて、ルアンパバーンの代名詞といえる塔だ。
入り口があって、そこから長い石段が続いている。
登るには入場料(一人約220円)が必要だった。 -
金色の塔の周りには大勢の観光客が集まっていて、夕焼けの空を期待してカメラを構えていたが、この日の空はそんなに赤くは染まらなかった。
-
しかしここから一望できるメコンの流れは、周辺の山々と調和し、みとれてしまうほどの魅力に満ちていた。
高い場所から見下ろす景色って、何と素晴らしいんだろう。 -
背後に視線を移すと、遠くにそびえる山並みからカーン川が流れ下り、メコンに合流している。
その岸辺に赤い屋根が転々と広がっていて、さすが世界遺産の街だと思わせる。 -
この山にもたくさんの若い坊さんがいて、観光客の質問に応えている。
坊さん達はこうして生きた英語を学んでいるのかと感心した。
そっとその脇に立って、何を喋っているのかと耳をそばだててみる。 -
降りていくと道路は歩行者天国になっていて、テント張りの露店には灯りがきらめいていた。
いつの間にか夜のバザールに変わっている。 -
みやげ物屋を冷やかしながら歩く。
子供連れのお母さんも働いている。
-
路地の奥ではローカル食をずらりと並べた屋台店が、元気いっぱいに声を張り上げて、客を呼び込んでいた。
香ばしいにおい、むせるような香辛料の刺激、魚を焼く煙、油混じりの湯気、それらが混沌と混ざり合って、わくわくするようて場となっている。 -
椅子やテーブルや食材や荷物で狭くなったその路地に、人ごみを縫いながら踏み込んでみる。
美味そうなものがたくさんある。
その時だった。
あっ、あのご夫婦だ。
フェイサイで一緒に夕食をとった日本人のご夫婦と、こんな所で再び出会えた。
胸が高鳴った。
その7に続きます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ラオスの山々を縫って
-
前の旅行記
ラオスの山々を縫って その5 ウドムサイへの陸路
2013/01/06~
その他の都市
-
次の旅行記
ラオスの山々を縫って その7 ルアンパバーン・嬉しい出合い
2013/01/06~
ルアンプラバン
-
ラオスの山々を縫って その1 はじめてのベトナム航空
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その2 チェンライへ
2013/01/06~
チェンライ
-
ラオスの山々を縫って その3 遺跡の町チェンセン
2013/01/06~
チェンセーン
-
ラオスの山々を縫って その4 フェイサイの夕日
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その5 ウドムサイへの陸路
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その6 リベンジ・ルアンパバーン
2013/01/06~
ルアンプラバン
-
ラオスの山々を縫って その7 ルアンパバーン・嬉しい出合い
2013/01/06~
ルアンプラバン
-
ラオスの山々を縫って その8 思い出のバンビエンへの道
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その9 バンビエン到着
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その10 あの道をバイクで・バンビエン
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その11 気球を追って・バンビエン
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その12 ラオスの子どもたち
2013/01/06~
その他の都市
-
ラオスの山々を縫って その13 変わるビエンチャン
2013/01/06~
ビエンチャン
-
ラオスの山々を縫って その14 自転車楽し・ビエンチャン
2013/01/06~
ビエンチャン
-
ラオスの山々を縫って その15 ちょっと寄り道・ノンカイ
2013/01/06~
ノーンカーイ
-
ラオスの山々を縫って その16 ウドンタニ・バンコク・帰路
2013/01/06~
ウドーン・ターニー
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- trat baldさん 2015/11/29 07:45:06
- 本当に相思相愛、信じられているのね。
- 総評を私見で言わせて貰うと奥様に頭が下がる(^o^)
一人旅で地獄を見るのは自身の責任&それを承知済み!特に女性の場合羞恥心だけでなく身の安全も含めてトイレの問題は深刻ですヨ〜!
大昔にフィリッピンのネグロス島でカバンカラン→ドマゲッティの山越えバスに乗った時を思い出しました、今はどうかしら、、、、
- motogenさん からの返信 2015/12/01 11:01:07
- ネグロス島
- コメントありがとうございます。
今フィリピンに興味があります。
マニラは一度行ったけど、大都会は性に合わず、2泊しただけ。
パナイ島のイロイロが気に入っています。
ギマラス島にも行きました。
ネグロス島のバコロドが言いと聞いてます。
ドゥマゲティも良さそうですね。
私に一番合うのは、その途中のバスの旅かな?
今、ネグロスはどうなっているのでしょう。
私の知りたい情報は、なかなかありません。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ラオスの山々を縫って
2
43