2015秋のスロバキア　14　チャドツァ(Čadca)からバスに乗って

2015/10/21 - 2015/10/27

　10月24日土曜日、旅行四日目になりました。

　この日がこの旅行のクライマックス。早朝から列車に乗って山間部にある野外博物館へ行き、午後は川沿いのお城へと向かいます。

エリア その他の都市(スロバキア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　この日の日の出は7：19。
　現在6：15。真っ暗な中、駅へと歩きます。

　広場に面したお店。シャッターも鉄格子もありません。スロバキアは治安がいいんでしょうね。
　真っ暗ではありますが、土曜日なので出勤する人がそこそこ歩いてます。広場を掃除する人とかもいますし、暗いから危ないという感じはなかったです。

　駅へやってきました。
　7：04発のRegio Jetの列車に乗ろうと思ったのですが窓口がまだ開いてません。6：45に開くみたいです。列車の運行に合わせて営業してるんですね。

ジリナ駅 駅

　7：04の後に書いてあるvoľnoの意味がわからない。
　万が一、運休とか満席とかだったら困るので、それより早い出発のスロバキア鉄道の列車で行くことに。私鉄にも乗ってみたかったんですけど。

　窓口で切符購入。
行き先のČadcaはツァドカと発音したくなりますが、実際はチャドツァに近い音です。ツァドカでは通じませんでした。
　

　構内の出店。
　早朝や日曜日は正規の店舗がお休みですが、ここはそういう時にもやってました。ここで水を調達。フレンドリーなおっちゃんで、午後にはここでお土産も買っちゃいました。

　調達したお水。英語ＮＧの人にはwaterすら通じないのでminerálna voda(ミネラールナ　ヴォダ）くらいは覚えていったほうがいいかも。

　列車が出る番線を確認。

　この番号はプラットホームではなく番線を表しています。

　矢印に従って地下道で移動。

　地下道で再度確認。
　こっちの番号はプラットホーム番号。そのへんがちょっとわかりにくい。

　３番ホームにある４番線からこの列車に乗ります。

　行き先を確認。
　ヨーロッパの列車は右側通行なので、感覚的に乗ると逆方向へ行ってしまう可能性も。

　新型車両はいいねえ〜。

　新型車両は二階建てです。

　案内表示も充実してて乗り過ごしの心配もなし。

　ジリナ6：43発、チャドツァ7：21着。

　チャドツァ駅に到着しました。まだ薄暗い…。

　チャドツァはジリナよりかなり北にある町で、北回りでプラハへ行く特急列車が最後に停まるスロバキアの駅です。
　冬はスキーリゾートの拠点となるのでホテルも結構あります。

チャドツァ駅 駅

　北欧みたいなデザインの駅舎。

　電光掲示板もあります。

　窓口も朝からフルオープン。地方都市と侮ることなかれ。

　駅には売店もあります。
　都市の規模と駅の設備は比例するわけではないですね。ニトラなんてチャドツァよりはるかに大きな町なのに、駅の設備では完全に負けていますから。

　駅の外観。
　駅は市街地から離れたところにあります。

　バスターミナルへと移動。
　移動と言っても100メートル程度の徒歩。

　チャドツァバスターミナル。
　http://www.sadza.sk/index.php?page=autobusova-stanica-cadca
　↑路線バスを運行している会社（ＳＡＤジリナ）のサイトです。
　http://cp.atlas.sk/vlakbus/spojenie/
　↑こちらでもスケジュールなどは調べられます。

　ＳＡＤ社の事務所がありますが閉まってました。

　バスターミナルから見た駅。目と鼻の先です。

　ＨＰによると私が乗りたいバスは２番ホームから出るはず。

　乗り場の時刻表を確認。
　502411路線の7：35があることを確認。

　しかし入ってきたバスの行き先表示は別の地名。プリントアウトして持ち歩いていた502411の時刻表を見せて、運転手さんに「このバスじゃないの？」と聞いてみました。
　運転手さんは親切にもバスを降りて一緒に乗り場を探してくれましたが、結局２番乗り場が正しいと判明。たぶんこのバスが入るホームを間違えてます。
　

　結局502411路線のバスは３番ホームにやってきました。バスが来たら行き先の電光表示を必ず確認するべし。

　終点のNová Bystrica,Vychylovka,skanzenまで２ユーロ。乗車時に運転手さんに支払います。もちろんお釣りもくれます。

　車内。
　高速道路はそれなりのスピードで走りますが、住宅街は20〜30キロくらいの超安全運転が徹底されていました。運転手さんはかえって集中力を保つのが大変だと思う。

　バスはチャドツァの市街地を経由しますが、市街地とはいえ長閑なもの。周りは山に囲まれているので風光明媚。チマチマと街を散策してみたいものです。

　途中の景色は牧歌的で美しいものでした。
　旅行中心に残る景色は、ほとんど車窓から見たもの。一瞬で過ぎ去ってしまうから美しく感じるのでしょうか。

　田舎の家はみんな広い庭があり、そこには薪が山積み。鶏、羊、馬までが庭で放し飼いです。スロバキアで田舎暮らしをしている女性のブログをいくつか拝見しているのですが、まさにその世界。その方々が特別に自然主義なお宅に嫁がれたのではと思っていましたが、スロバキアではたぶん当たり前の暮らしなんでしょう。

　Stará Bystrica、Nová Bystricaといった村を過ぎてしまうと、乗客は私一人に。
　バス内の設備を撮影。ローカルバスもボタンを押して下車するシステムは同じ。でもボタンの数が少ないので探さないと見つからない。

　この路線は次のバス停を知らせる電光掲示もアナウンスもありませんでした。

　8：45定刻通り、終点Vychylovka skanzenに到着。
　Vychulovkaは集落の名前で、skanzenとは「野外博物館」の意味。このバス停は野外博物館のためのもの。なので博物館が閉まるシーズンにはルート変更してしまい、ここへのバスはありません。

ヴィヒロフカ野外博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　そもそもバスがあるシーズンでもこの本数。
　ハンマーが交差した記号は「平日のみ運行」、⑥が土曜日のみ運行、＋が日祝のみ運行、50という数字は脚注で「５月～10月のみ運行」であることを表しています。つまり、土日は一日２往復のみ。平日も似たようなもの。
　どう考えてもこれで観光に来るためのものじゃないですね。通勤用。

　一番下の注意書きによると「二番プラットホームはVychylovku方面に200メートル」。確かに、そこにもう一個バス停があった。どっち行きが二番ホームから出るのかわかりませんが、ここで下車したってことは帰りのバスが２番ホームなんでしょう。私は別のバス停から帰ったので、正しいかどうか確認はしてないのですが。

　ここから歩いて野外博物館へと向かいましょう。