ニトラの旅行記で、計画当初はスピシュ城に行くつもりだったと書きました。そしてニトラへ行くとスピシュ城へ行く時間がないと。しかし、その二か所だけに行くのであれば不可能だったわけではありません。実はスピシュ城のライバルはもう一つあったのです。<br /><br />　それがこの野外博物館。存在を見つけたのはここ、<br />http://slovakia.travel/en/forest-railway-of-vychylovka<br />　野外博物館の隣にある観光鉄道が心わしづかみです。多くの野外博物館が９月で営業終了となり、ここに似た観光地をスピシュ城（への拠点となる町）の近くで探したのですが、これに匹敵するものは見つかりませんでした。<br />　そしてスピシュ城の情報は調べればいろいろ出てくるのに、ここの情報はさっぱり見つからない。もちろん博物館のサイトはあったのですが、口コミの類がないのです。本当に営業しているのかもアヤシイくらい。<br />　わからないとなると確かめに行きたくなるのが人間の性ってやつじゃないですか。その「サガ」のおかげでスピシュ城のプライオリティはどんどん下がり、もう全く充てる時間がなくなってしまったのです。<br /><br />　スピシュ城、でもやっぱり行きたいです。そして行くならジェフラ（Žehra）側から行きたいです。<br />

2015秋のスロバキア　15　ヴィヒロフカ(Vychylovka)野外博物館

14いいね！

2015/10/21 - 2015/10/27

14位(同エリア27件中)

#レジャースポット

旅行記グループ 2015 秋のスロバキア

binchanさん

　ニトラの旅行記で、計画当初はスピシュ城に行くつもりだったと書きました。そしてニトラへ行くとスピシュ城へ行く時間がないと。しかし、その二か所だけに行くのであれば不可能だったわけではありません。実はスピシュ城のライバルはもう一つあったのです。

　それがこの野外博物館。存在を見つけたのはここ、
http://slovakia.travel/en/forest-railway-of-vychylovka
　野外博物館の隣にある観光鉄道が心わしづかみです。多くの野外博物館が９月で営業終了となり、ここに似た観光地をスピシュ城（への拠点となる町）の近くで探したのですが、これに匹敵するものは見つかりませんでした。
　そしてスピシュ城の情報は調べればいろいろ出てくるのに、ここの情報はさっぱり見つからない。もちろん博物館のサイトはあったのですが、口コミの類がないのです。本当に営業しているのかもアヤシイくらい。
　わからないとなると確かめに行きたくなるのが人間の性ってやつじゃないですか。その「サガ」のおかげでスピシュ城のプライオリティはどんどん下がり、もう全く充てる時間がなくなってしまったのです。

　スピシュ城、でもやっぱり行きたいです。そして行くならジェフラ（Žehra）側から行きたいです。
　

エリア

その他の観光地(スロバキア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 10万円 - 15万円

交通手段: 徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

　10月24日土曜日、旅行４日目。
　早朝から列車とバスを乗り継いでこんな山奥までやってきました。Vychylovka skanzenのバス停前の道です。
　野外博物館（Skanzen）前のバス停ということになってますが、博物館は見当たりません。
　民家はあります。
　野外博物館の看板を発見。ここから600ｍも離れてるらしい。
　実在するのかすらわからなかったので、現地で看板を発見しただけでうれしい。

　あとはこの観光鉄道が本当に運行しているのか…。
　元は木材を運ぶための森林鉄道でした。
　線路発見。少なくとも線路が草ボーボーってことにはなってない。
　どんな山奥でも人が住んでいるとところには聖像が。
　野外博物館に近づいたら、いきなり蒸気をあげる機関車が！！
　観光鉄道のＨＰに、10名以上集まらないと運行しないと書いてあったのですが、こんな準備までしているんだから運行の可能性が高いんじゃない？
地図を見る

　期待を胸に駅へ。
　建物に入ると掃除をしていた係員さんが、「リーストク？」と話しかけてきました。リストークは切符のこと。「アーノ（そうです）」と答えると、切符売り場はここじゃなくてあっちの建物、と教えてくれました。

ヴィヒロフカ野外博物館博物館・美術館・ギャラリー

 古民家の移築展示だけでなく、観光鉄道もあります by binchanさん
　こちらがあっちの建物。
　切符売り場のお姉さんも英語はＮＧで、筆談を交えての会話でした。10人集まる見込みはないので9：15の運行はないだろうとのこと。「お客は今あなた一人だけ」と言われました。次の運行は10：30なのでそれまでに誰かが来ることを期待して待つことにしました。
　野外博物館の切符もここで売っていたので、そちらの切符を買いました。
　ここがお客でいっぱいになっている写真も見たことあるんですけどね〜。
　時刻表と説明書き。
　平日はディーゼル機関車、土日は蒸気機関車で運行。機関車での運行はChmúraというところまで行って折り返してきます。
　下の段にはトロリーの運行について。映像検索した時に、トロッコみたいなものもあったのでそれかな。トロリーは折り返してくるポイントが違うらしい。
　下調べでは２時間くらいかかるとのこと。

　詳細はこちらの３番目の項目を。
http://www.kysuckemuzeum.sk/index.php/informe-topmenu-271
　朝ごはんを食べてなかったので売店へ行ってみました。
　土曜だというのに私一人しかお客がいません。それでもちゃんと準備されているところがすごい。
　何て書いてあるかわからないけど一番上のものを注文。
　ケチャップにするかマヨネーズソースにするか聞かれました。何が出てくるんでしょう？

　正解はフライドポテト。揚げたてでおいしい。結構おなかが膨れました。
　ここで今後の予定を再確認。帰りはここから３キロ離れたバス停まで行ってバスに乗るつもりなのですが、そこからのバスも本数が限られています。
　この後のバスは11：07、15：12、17：45の３便のみ。10：30の観光鉄道に乗って戻ってくるとしたら15：12のバスになるな。
　ロビーでは売店の人とお掃除の人、機関車を動かしていた人の３人がおしゃべりしていました。バス停の場所について現地の人に聞いてみよう。
　英語は通じないので「スロバキア語指さし会話帳」と身振り手振り、数字の筆談で意思の疎通。私が乗りたいと思っているバス停までは徒歩40分だということがわかりました。
　ここでも一番力になってくれたのはお掃除担当のおばさん。各国で思うけど、おばさんって親切よね。
　
　ここの設備は全体的にとても新しくきれいでした。お手洗いも素晴らしいです。
　そして、こんなに閑散としているのに従業員が多かった。この３名のほかに、切符売り場の人、野外博物館の人など、私が見ただけでも８名の従業員さん。今日は特別お客が少ないの？
　野外博物館を見学します。
　特に切符を提示しなくても入れちゃう感じですが、私はちゃんと切符持ってますよ。
　切符売り場と鉄道の乗り場を野外博物館側から。
　いきなり羊さんのお出迎えが。
　かわいいなあ〜とカメラを向けていたら、
　なんかくれるの？と近寄ってきました。ごめんね、何にもないよ。
　Zborov nad Kysucouから移築された聖マリアロザリオ教会
　中に入ることはできませんが見ることはできます。素朴でいい祭壇ですね。
　下から鐘楼が覗けます。
　教会の説明書き。19世紀の建物だそうです。
　お土産屋さんがありました。
　移築された古民家で1806年の建物。
　19日から23日まで臨時休業って書いてあります。
　今日は24日。でも営業してませんでした。まあこれが妥当だよね。お客は私一人しかいないんだし。
　お土産屋さんの建物の説明書き。
　お土産屋さんの建物の、店舗じゃない部分はのぞいて見ることができました。
　水を導いて水車を回してます。
　カフェを発見。
　今度は営業してますよ。
　中に入ると展示館を兼ねているみたいでした。
　古民具も飾られてます。暗くてよく見えませんが…。
　店の中も動態展示状態。
　民家の居間はこんな感じなんでしょうか。
　薪ストーブ。
　普通の民家にも薪が積み上げられていました。みなさん通常の生活で使っているのでしょう。
　レジです。お店だからね。
　お店には３人の従業員さん。そのうち二人は客席でくつろいでいたので、てっきりお客だと思っていたんですが、私が席に座ったら「ご注文は？」と言われて店員さんだと気づきました。英語は通じなかったのですが、英語のメニューを持ってきてくれました。
　
　カプチーノを注文。
　メニューにはキャベツのスープなどスロバキアの田舎料理らしい名前が載ってました。今は食べる時間がないけれど、後から絶対ここで食事しよう！たとえ10：30の鉄道が運行しなくても、ここでスロバキア料理（しかも田舎料理）を楽しめれば十分幸せじゃない？
　すがすがしい山の空気と美しい風景のおかげで、ただでさえテンションが上がっていたのですが、さらに盛り上がってきました。
　今日は一日ここで過ごすぞ〜と決心して、再び野外博物館の展示を見に出発。
　
　
　カフェももちろん古民家です。その説明書き。
　野外博物館には各地から移築した古民家が点在しています。それぞれが十分な間隔をあけて建っているので、見学には時間がかかります。

　こちらはまた別の民家。部屋の中は暗くてうまく撮影できません。
　それにしてもきれいに保存され、お掃除もされています。博物館なんですから、たとえお客がいなくても常に手入れしておく必要がありますもんね。従業員さんが多いのはそのせいでしょうか。ただの営利施設ではなさそうです。
　羊毛を紡ぐ道具かな。
　家の前には鳥の巣箱。
　民家と民家はお互いがやっと見える程度の間隔をあけて建っています。
　続いては納屋。
　大きな桶は何かを貯蔵するものでしょうか。
　何に使う道具なのか全くわかりません。
　地面にリンゴが…
　見上げるとリンゴの木。
　そういえばこの季節、スロバキアの田舎ではリンゴや葡萄などがたくさん収穫され、その保存と消費に大忙し、とブログで読んだなあ。
　次の民家の説明書き。それぞれ移築元の地域が違うのですが、作りの違いなどはわかりません。
　台所？
　寝室。
　畑には案山子。ちょっと怖い。
　納屋の説明書き。
　羊のエサとその入れ物？
　羊小屋。
　ハイジの家のヤギ小屋もこんな扉だったような。
　展示は果てしなく続く…。とにかく敷地が広い。
　鉄道の状況を確認するために、このあたりで一度戻ることに。
　ただ引き返すのはつまらないので別の道から。林を抜けると違う道に出られそうです。
　こちらの道は線路が並走。こんなところを蒸気機関車で走ったら素敵だな〜。
　渓流と紅葉。
　また別の展示物が並んでます。
　天気もよくて最高。
　木々も山も川も、何もかもが美しかったのですが、私の写真では伝わらないのが悔しい。
　最初の教会まで戻ってきました。
　教会の横には墓地までありました。これも移築？
　野外博物館では古い建築物のほかに自然観察もできます。ガイドさんがいないとこういった珍しい動物には巡り合えないでしょうけど、熊や猪に遭遇したらまずい。
　野外博物館の地図。まだ三分の一くらいしか見れてませんね。
　機関庫まで続く樋。渓流からこれで水を引いているのかな？
　10：25、乗り場付近まで様子を見に戻りましたが、お客は一人もいません。どう考えてもこれからあと９人集まるとは思えない。
　これに乗りたかった。あの森の中を走り抜けたらさぞかし爽快に違いないけど…。今回は乗車は無理そうだな。機関車を見ることができただけでもよかったとしよう。
　客席はこんななので、ちゃんと防寒具も持ってきたのに。このためだけにスーツケースに入れてきたのに…
　未練たらしく写真を撮っているうちに、15：12のバスまであと４時間以上ここにいるのが果てしなく長く感じてきました。
　今から歩けば一本前のバス11：07に間に合う…。そうすればジリナに戻ってからほかの観光もできる…。
　そう思ったら、足は自然に出口の方へ。
　さようなら野外博物館。さようなら田舎料理。元気でね蒸気機関車…。（←けっこうあっさり決断）
　隣にあったレストランはさすがにお休みでした。そうだよね、土曜の午前中にお客が一人しかいないんだもんね。10月はもうオフシーズンなんだ。
　でも清冽な秋空の下、本当に気持ちのいい場所でした。鉄道には乗れなかったけど楽しかった！

　では、この後は40分歩いてバス停を目指します。

この旅行記のタグ

#レジャースポット

14いいね！

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ