第12回はロサンゼルスのダウンタウン編です<br /><br />1991年6月、全米周遊２週間の旅をした際、最初に足を踏み入れた地がロサンゼルス、初海外デビューでした<br /><br />時差ボケの残る頭でフラフラとダウンタウンのミヤコホテル近くをビデオカメラ片手に散歩していたら怪しげな人間に絡まれそうになり慌てて逃げることに、、、<br /><br />また夜近くの店にショッピングに出かけようとしたら大きな黒人たちが通路に群がっておりとても出歩ける雰囲気ではありませんでした<br /><br />当時アメリカは不況にあえいでおり1992年4〜5月にはロス暴動が発生しています<br /><br />この記憶がトラウマとなって今回ダウンタウン観光は重視せず、二階建てバスに乗ったまま一周するにとどめました。文字通り「高みの見物」です<br /><br />高みの見物でもリトルトキョーが益々リトルになり、これに対しコリアンタウンが益々増殖しているということが分かりました<br /><br />ロス暴動の原因の一端を垣間見た感じです<br /><br /><br />・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<br /><br />東京（成田）→（サンフランシスコ乗継）→ラスベガス（4泊）→ロサンゼルス（4泊）→東京（成田）・・・8泊10日<br />

米西海岸紀行(13)　少しコワ～いダウンタウンを二階建てオープンバスから高みの見物

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2015/09/06 - 2015/09/10

1462位(同エリア3924件中)

#街歩き

エリア

ロサンゼルス(アメリカ)

旅行の満足度: 3.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: 観光バス徒歩飛行機

航空会社: ANA

旅行の手配内容: 個別手配

ダウンタウン観光も Starline Tours の　Hop-on, Hop-off（乗降り自由）二階建てオープンバスを利用した

ダウンタウン地区38.6kmを2時間半かけて一周する路線はパープルルートと呼ばれている
出発点近くのサンセット通りにあった　Blessed Sacrament Church
サウス・ウェスタン・アヴェニューに入るとハングル文字が目立つようになってきた
Wilshire Boulevard Temple

ロサンゼンルスで一番古いユダヤ教の寺院
こちらはWilshire Christian Church

一時売りに出されていたらしい

この辺りはすっかりコリアンタウンの様相だ
このビルもコリアン
マッカーサーパーク　

大きなビーチボールが一杯ウエストレイクと呼ばれる池に浮いていた

ネットで調べてみると2,500個あるそうで、思い思いの絵が描かれている

「この公園は1990年代前まではギャングの巣窟で年間30件ほどの殺人事件があった」そうだ
バスは最初にウォルト・ディズニー・コンサートホールのそばを通った

超モダンな建物だ
ロサンゼンルス市庁舎。　ひときわ目立つ白くて立派な32階建てのビル

27階にある展望台に無料で入ることができロサンゼルスの街を見渡すことができる

耐震性に優れているビルで1964年まではロサンゼルスで最も高い建物だった

これまでに様々な映画のロケ地にもなった場所

なお確か日本語のテープの解説では日本の国会議事堂にも似た頂上部は先住民のピラミッドを模したものと言っていた
何の花か分からないが紫色の美しい花が咲いていた

注）後日調べたところジャカランダの花と推定
天使のマリア大聖堂

十字架が見えなければ大聖堂とは思えない超モダンな外観
バスはチャイナタウンに入った
少し坂のあるノースヒル・ストリートに連なるチャイナタウン
しかしながらリトルトーキョーが現在日本人居住の中心でないように中国人の多くはさらに東の地域に住んでいてここはあくまでかっての拠点として残っている
サンタアナハイウェイ　

向うに天使のマリア大聖堂が見える　

この広いフリーウェイを見るとロサンゼルスはクルマ社会ということがよく分かる

アメリカのハイウェイ（フリーウェイとも言う）は文字通り通行料金はタダだ
バスはロサンゼルス発祥の地　Olvera Street （オルベラ街）に入ってきた

教会のタイルで描いた宗教がが美しい
1779〜1781年にかけてメキシコから移ってきた人々が住みついてできた最初の集落がこのオルベラ街

そしてこの場所を「天使たちの女王の広場（村）」"El Pueble de Nuestra Senora
la Reina de Los Angeles de Porciuncula"と命名

これが今のロサンゼルス(Los Angeles)という地名の由来となった
手前の赤い花が美しい店はメキシコ料理店
オルベラ街の店

朝早い時間だったので人も少なかったが昼や夜になると多くの人で賑わうのだろう
映画にもよく登場するホテル　ウェスチン・ボナヴェンジャー

5本の円柱型をしたビルが寄り添うように建てられている
バスは市庁舎の周りを何度も回った
この白亜の美しいスペイン風建築は郵便局

内部には先住民を描いた絵画が飾られている・・・帰国後ネットで調べました
ダウンタウンの高層ビル街遠景

ロサンゼルスの高層ビルにはエンパイヤーステートビルのような尖塔が皆無

これは市の条例で屋上にヘリポート設置が義務付けられているからだとか

しかし昨今のビル火災で防災ヘリは役立たないことが分かりこの条例は見直されたので美しい尖塔付きの高層ビルも登場するだろう

ちなみに写真中央の高いビルがロサンゼルスで現在一番高いライブライー・タワー（別称：USバンクタワー310m）
ロサンゼルスの鉄道の玄関口　ユニオン・ステーション

シカゴまで行く鉄道版ルート66、サウスウエスト・チーフ号（Southwest Chief）やシアトルまで行くコースト・スターライト号（Coast Starlight）、サンディエゴまで行くパシフィック・サーフライナー号（Pacific Surfliner）の起点

このうちパシフィック・サーフライナー号だけはアーバインから終点のサンディエゴまで乗った経験がある

http://4travel.jp/travelogue/10634998
次にバスはダウンタウンで治安の悪い地域 Skid Row（ドヤ街）に近づいた

バスの車内からもホームレスの姿を見かけることができた

前回1991年6月はダウンタウンのリトルトーキョー内にあるミヤコホテルに2泊したが、この地図を見て改めて治安の悪い地域の近くに泊まっていたことが分かった
ロサンゼルスの日本人村、リトルトーキョー
後ろに見える高層ビル街は金融センターで一番高いのがライブラリータワー
リトルトーキョー内にあるミヤコホテル

日本語が通じることが多いので英語が苦手な人には便利だろう

この前に座っていた白人カップルのオヤジさんは我々同様一度もバスから降りることなくビデオ撮影に夢中だった
ロス疑惑の舞台となった旧ホテル・ニューオータニ、現在はダブルツリー　バイヒルトン
ロサンゼルスのブロードウェイ

ニューヨークと同じく劇場街で映画にもしばしば登場するとのこと
多くの映画の舞台となった名門ホテル　ミレニアム・ビルトモア
ステイプルスセンター

コンサートやスポーツなどに使われる多目的イベント会場
ビルの壁前面に貼られた巨大広告

まさに「スーパーガール」だ
帰路は途中からハリウッド・フリーウェイを通り一目散に帰った

さて「高みの見物」をして分かったことはコリアンタウンの蚕食が著しいことと、それに引き替えリトルトーキョーの存在感の低下だ
リトルトーキョーのそばの建設現場にもハングルの落書きが見られた

ベトナム戦争にアメリカの同盟国として参戦した韓国は移民の際優遇されたため韓国系アメリカ人が急増したという

これに対しダウンタウンの治安悪化を嫌った日本人は最近ではトーランスやオレンジ郡に住居を移してしまった

リトルトーキョーが益々リトルになるのは日本人として寂しいが時代の趨勢には逆らえないのだろう