米西海岸紀行(8) 　おもろうて　やがて悲しき　ラスベガス?　 超格差社会の光と影を見た

2015/09/02 - 2015/09/06

第5回目は「おもろうて　やがて悲しき　ラスベガス」編です

有名な俳句をもじったタイトルです。その心は、、、
最初は珍しくて興味津々で見ていたラスベガスの街ですがその華やかさとは無縁の人々がいることに段々気づくようになってきました
いわば「強烈な砂漠の太陽が作る光と影」の影の部分の人々です

アメリカは自由と平等の国ですが必ずしも皆がその恩恵に預かれるようではないようです

そしてその影にマイノリティの人々が多いのにも気付きました
果たして彼らは能力がないからなのか、はたまた人種差別なのか・・・
いろいろ考えだすと表題のような心境になってきました

そんなことを考え出すと「夜も寝られなくなって」結局ラスベガスでは１回もカジノを体験することなく立ち去ることに、、、

あまりやる気のない夫婦のラスベガス旅行記・完結編です

エリア ラスベガス (ネバダ州) (アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日はフォーコーナーより北側のホテルを散策することにした

ラスベガスで一番高いストラトスフィアタワーが見えた

ベラッジオの北側に隣接するシーザーズパレス

勝利の女神「サモトラケのニケ」像が正面玄関前にあった

像のそばで記念撮影している人が多く見られた

夜はライトアップされている

ホテルの名前の由来のシーザー像は少し離れたところにあり、こちらはあまり人気がなかった

後ろはコロッセオを模したシアター

古代ローマ帝国をモチーフにしたシーザズパレス

ただし中に入ると迷路のように分かりにくかった

カジノを抜けるとショッピングモールのフォーラムショップスに行けるが非常に分かりにくい

ロビー前の女神像

後ろがフロント、右はカジノ

フォーラムショップスに行くにはこちらのラスベガス大通り（＝ストリップ）に面した入口の方がはるかに分かりやすい

少し南の入口にはトレビの泉があった

ローマには一度訪れてコインを投げたがここで再会できるとは夢にも思わなかった

願いが叶ったことにしておこう

本物そっくりでよくできていた

中に入ると、、

ドーム天井があり

天井には美しいフレスコ画

ショッピングモールは2階部分が東西に延びる連絡通路になっいる

この通路の天井は「人工の空」となって空の色は変化する

茜雲が美しい人工の夕焼け

「人工の夕焼雲」に誘われてそぞろ歩きを楽しむ

シーザーズパレスなので古代イタリアの街並みを再現か

途中にあった案内図

最初理解しずらかったが2階部分が連絡通路となっている

なお詳細な店の配置図が必要な方は以下のリンクをご参照下さい

http://www.simon.com/mall/the-forum-shops-at-caesars/map

ブランドショップは多数あったが自分の見たところでは客は少なかった

ただアップルストアだけは賑わっていた

また広場に出てきた

広場でイタリアン・ジェラートを買って食べた

美味しいイタリアと美しい夕焼けに　Ciao！

フォーラムショップ・ラスベガス大通り側入り口近くには大きな吹き抜けのホールがあり、珍しいスパイラルエスカレーターがあった

これは日本製で三菱電機しか製造できないそうだ

スパイラルエスカレーターは初めてなので乗ってみた

しかし普通のエレベーターと異なり「戻り」はどうなっているのだろう？
仕組みを考えたら夜も寝られなくなりそうだ

3階分をブチ抜いた吹き抜け天井にはドームと美しいフレスコ画が描かれていた

更に北に行くとベネチアン（英語の発音はヴィニーシャン）があった

隣接する別館パラッツォを含めると客室数が7千を超える巨大ホテル

ベネチアは訪れたことがないがドゥカーレ宮、実物大のサン・マルコ寺院の鐘楼、リアルト橋などが並んでいた

運河もありゴンドラが浮かんでいたが

しばらく見ていたがゴンドラに乗っている客は見かけることができなかった

ゴンドラの係留所

ホテルに入るとフロントの後ろにはベネチアの地図があった

ロビー中央には眩く輝く金のオブジェが置かれている

カジノに至る廊下の床は大理石、天井は豪華なフレスコ画で飾られている

フロアーの模様は立体的に見えるダマシ絵のようだ

夜ともなると日本では見られないような長?いボディのリムジンが正面玄関に並んでいた

ホテルの上得意を待つ白いリムジンとリアルト橋、鐘楼が夜空に白く浮き出てアメリカの巨大な富の象徴のようだった

連日30度を超える猛暑、また湿度が低いので猛烈に喉が渇く


"Cold water, One dollar" と耳につくほど街頭には水売りが溢れていたがこれは違法のようだ

また「ぶらつき禁止」とあるようにあてもなくそこらをさまようホームレスの姿も見かけた」

露出の多い衣装で観光客に媚びるショーガール

夜のフォーラムショップスの前をきわどい看板を載せた宣伝カーが走っていた

"GIRLS DIRECT TO YOU"（オンナ直送いたします）の大きな文字とともに
"69"と意味ありげな数字が連続する電話番号が書かれている

まさに「飲む、打つ、買う」三拍子揃った歓楽街、ラスベガスだ

夜に散歩するとヒスパニック系と思しき人間がピンクチラシ（性風俗産業に関する勧誘チラシ）を盛んに配っていた

チラシは朝になっても路上に散らばったままだった

Paris Las Vegas の1階片隅で見かけたギャンブル依存症の電話相談案内ポスター

日本にはギャンブル依存症の疑いのある人数は5百万人（人口比率4.8%）とも言われあ、アメリカの1.6%を遥かに超える

「やめる勇気のない日本人」　　日本でカジノが解禁されたらさらに依存症の人間が増えるのではないか、そうするとさらに治安が悪化するのではと心配になってきた

そんなことに思いをはせたりしていたら折角ラスベガスに来たのに１回もカジノをすることなく立ち去ってしまった

もともと夫婦二人ともゲームに興味が少ない性格なので少しも後悔はしていないが


＜ラスベガス編・完＞

次回からロサンゼンルス編です

この旅行記へのコメント （2）

• Pメテオラさん 2015/10/02 20:18:05

  かげ

  貴殿だけが、きっとお書きになれる作品「かげ」を楽しみにしています。
  

  deracineさん からの返信 2015/10/04 23:05:50

  RE: かげ

  Pメテオラさん、こんにちは
  
  
  ご訪問＆コメントいただき有難うございます
  
  「かげ」の部分には私も大いに興味がありもっと深く追求しようと思ったのですが残念ながら今回の旅行は女房同伴、そして私自身も還暦を超えパワーも落ちてきました
  
  今回行けなかったモニュメントバレーをめざし、もしもう一度ラスベガスに行けるチャンスがあればもう少し探究したいですね
  
  またよろしくお願いします