2014-10台湾南迴　13恆春へ

2014/10/23 - 2014/10/27

　旅の二日目、金曜の夜に枋寮から恆春へと移動です。本日の南迴線秘境駅巡りとは一転、明日からは恆春を拠点にバスと車の旅が始まります。（運転はしませんけど…）

　17：40頃台東の太麻里から列車で枋寮へ戻り、宿に電話して荷物をピックアップ。中山路のバス乗り場から恆春方面へのバスに乗りました。

　枋寮から南へ行くバスで恆春に行かないのは國光の1778台東行きのみ。他は全部恆春を通ります。私が乗ったのは恆春が終点の國光1773路バス。車内は学校帰りの高校生でいっぱい。楓港あたりまでの学生さんは枋寮の高校まで通っているみたいです。

　

エリア 屏東(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　枋寮、南下のバス乗り場。これは昼間に撮影したもの。

　枋寮から恆春は省道をひたすら南下。所要時間は約１時間です。平日だったので楓港あたりまでは学生さんで満員。その後はゆったり座れました。運行しているバス会社はすべてICカードで乗車できます。（カードリーダーが壊れてなければ）

　18：45、恆春に到着。

　屏東客運の路線は「轉運站」というターミナルにつけますが、私が乗ってきたのは國光の路線なので少し手前の中正路沿いで下車でした。

恒春 散歩・街歩き

　今日と明日の宿、「隆徳旅客之家」。

　バスから宿が見えたので、下車後はその方向へ歩きました。バス停と同じく中正路沿いにあります。轉運站から徒歩３分程度。宿については次の旅行記で詳しく書きます。

ロング ホリデイ イン ホテル

　チェックイン後ちょっとだけ散策。まだ19：00ですからね。

　まずは屏東客運恆春轉運站。明日からはここにいろいろお世話になります。

恒春 散歩・街歩き

　旅客服務中心はもう閉まっていました。轉運站と同じ建屋にあります。

　散策して南門の近くへ。おしゃれなカフェ発見。さすが観光の町ですね。

恒春南門 史跡・遺跡

　南国楽園。サーフショップかな？

恒春南門 史跡・遺跡

　ブティックの前に寿司の屋台。

恒春中山老街 旧市街・古い町並み

　夜の恆春老街。

恒春中山老街 旧市街・古い町並み

　夥計鴨肉冬粉で晩御飯。

　老街にある鴨肉冬粉（春雨）の店。宿の女の子に教えてもらいました。

恒春中山老街 旧市街・古い町並み

　中で食べる人も持ち帰りの人も、まずは並べって。行列のできる店なんだ。でもこの時はすぐ入れました。
　

　名物の鴨肉冬粉（春雨）のほか、滷味（煮もの）があります。まずはカウンターで注文し、支払いを済ませてから席につきます。
　私は鴨肉冬粉だけ注文しました。45元です。

　座席は指定されます。行列のできる店なので相席必須。

　６番席と指定されて座って待っていると、おひとり様の男性が二人相席になり、そのうちの一人が話しかけてきました。
　話しかけて来た方は台湾人で仕事と観光を兼ねて車でいらしているそうです。もう一人は大陸の方で、詳しいことはわかりませんが台湾に長期滞在している様子。（台湾人の方と中国語でペラペラお話されてたのでついて行けなかった…）大陸の方と私はあまりしゃべりませんでしたが、唐突に「学校の先生ですか？」と聞かれました。なぜに？
　大陸の方はいち早く食事を済ませ「ではお先に」と席を立ち、私も次に店を出ました。台湾人の方はとても私にわかりやすくゆっくりしゃべってくれましたし、台湾各地に詳しいようだったのでもう少しお話すればよかったなとちょっと後悔。
　

　鴨肉冬粉は特別おいしいわけではありませんでしたが、おなかに優しそうでした。

　鴨肉冬粉の店にビールがなかったので7-11で買って宿で飲みます。

　二日目はこれで終了。明日から恆春拠点の観光です。

　三日目の朝、７時前から町散策へ。

　恆春鎮は台湾最南端の行政区で、墾丁、鵝鑾鼻、猫鼻頭といったリゾート地もこの鎮内にあります。今回私が拠点にするのは鎮公所がある地区です。そこは19世紀の城壁が残る歴史町でもあるのですが、城壁や歴史に関する件は「15恆春城址」の旅行記にまとめることにしました。
　この旅行記では老街などの散策を紹介します。

恒春 散歩・街歩き

　恆春といえば映画「海角七號」のロケ地としても有名です。

　実は私はこの映画を見ていません。とりあえず写真を撮ってみました。

「海角七号」の撮影地 散歩・街歩き

　恆春を囲む城壁には東西南北に門があり、上の写真もこの写真もその西門付近です。西門広場ではこの期間もイベントが行われていました。

恒春 散歩・街歩き

　西門広場の奥には公園があります。

恒春 散歩・街歩き

　公園の向こうに福徳宮が見えます。

　公園は「石牌公園」あるいは「猴洞山公園」という名前ですが、散策道の入口には「古城珊瑚公園」と書いてありました。この入口は中山路から暁南路へ入ったあたりにあります。

恒春 散歩・街歩き

　入口を入っていくとまずこんな道。

　小山を登って行きます。

　珊瑚公園というだけあって、海中から隆起したっぽい岩が露出しています。恆春半島は確か南から北へ進むプレート上にあったはず。（昔博物館で見た）

　こんな道を登っていくと…

　石牌がありました。なるほど、だから石牌公園なんですね。

　この公園は100年以上の歴史があり、この石牌も日本時代に建てられたもの。牡丹社事件後、日本が恆春を攻略たことを記念し、また戦死者を追悼するための「忠魂碑」です。おそらく意図的に碑文が読めないように削られています。近くには同じく日本時代に建てられた「兵器整備紀念碑」というものもあるようなのですがこの時は気づきませんでした。
　旅行記を書くために調べてこのようなことを知ったので、こんな興味深い公園とは知らず適当に見てきてしまいました。
　公園についての詳細はこちらでどうぞ。
http://i-pingtung.com/Portal/Content.aspx?lang=0&p=003050001&area=4&id=164

　また、「恆春　忠魂碑」などで検索すると台湾の方のブログなどでもっと多くの写真が見られます。この公園の歴史もなかなか興味深そう。　

　忠魂碑のある辺りからの眺め。

　石牌のあった山を降りて来たところにありました。城壁に囲まれた古の恆春でしょうか。

　公園から暁南路へ抜けると天后宮があります。

恒春 散歩・街歩き

　天后宮を右手に歩くと、今度は福徳宮。

恒春 散歩・街歩き

　ちょっと戻って天后宮を背に光明路を歩くと左手に「阿嘉の家」。海角七號の舞台です。

「海角七号」の撮影地 散歩・街歩き

　映画を見てないので感慨はないけどとりあえず撮影しておきました。今後映画を見た時に感慨深いことでしょう。

　田中千絵さんくらいは知ってます。

　入場料いるんだ〜

　近くにまたおしゃれカフェ。

恒春 散歩・街歩き

　南門へ向かって城壁沿いを歩いていたら教会を発見。ここはプロテスタントですね。
　恆春鎮の北に位置する牡丹郷の紹介文に「台湾最南端の山地原住民郷」と書いてあったので、恆春にはもう原住民族の大きな集落はないのでしょう。

恒春 散歩・街歩き

　南門の近くに「赤りんご大腸麺線」という看板を発見。大腸麺線にリンゴが入っているのだろうか。

恒春南門 史跡・遺跡

　寝ている犬。

　台湾の田舎は野良犬や放し飼いの犬がたくさん。興味深い路地も犬がいるおかげで通れなかったりします。枋寮も恆春も本当に犬だらけ。そして道路はフンだらけ。最終日に屏東市に行ったら、犬もいないしフンもなかった。台湾へ行き始めた頃は台北近郊にも犬がいっぱいいたなあ。そのうち田舎でも見かけなくなることでしょう。

　南門の看板。海角七號のロケ地はこういった看板でもちゃんと表示されていました。

恒春南門 史跡・遺跡

　南門を過ぎると「漂浮城牆」があります。

　詳細は「15恆春城址」の旅行記で。

恒春 散歩・街歩き

　さらに城壁沿いに歩き、東門までやってくると「搶孤」の会場が見えてきます。

　会場って常設なんですね。

恒春 散歩・街歩き

　搶孤についてはこちらを。
http://www.taipeinavi.com/special/5052766

　東門周辺は観光バスの駐車場になっているらしく、観光客がたくさんたむろっていました。

　このあと北門を見てから中心部へ戻る途中、鎮公所を発見。とりあえず撮影。

恒春 散歩・街歩き

　鎮公所の隣には故事館。朝早いのでまだ開いていませんでした。

　同じく図書館。なぜ今（10月）Happy new yearなのかは謎。

　鎮公所の北のブロックには市場があります。午前中に通りかかったのですごく活気がありました。

恒春 散歩・街歩き

　市場にバイクは台湾の風物詩。

　屏東客運轉運站がある中心部まで来ました。

　轉運站の裏には広場があってイベントも行われていました。

恒春 散歩・街歩き

　広場に面して「縣城隍廟」。町を守る廟ですね。

　広場には子供の像が。

　恆春老街。中山路のことです。昨夜冬粉を食べた店もこの通りにあります。

恒春中山老街 旧市街・古い町並み

　老街にあったジューススタンドでフレッシュジュース。
　総合果汁（40元）を選びました。

恒春中山老街 旧市街・古い町並み

　カットされた色々な果物がカップに入っていて、それをミキサーにかけてジュースにしてくれるのですが、その中のスイカには種が入ったまま。どうなるのかと見ていたら、そのままガ〜っと粉々に。当然出来上がったジュースには種のツブツブは残ります。スイカの種はおつまみにするくらいなのでかみしめると結構おいしいのですが、ジュースとして飲む際は喉ごしが…。気になる方はスイカの入っていないものをお選びください。

　街角で見かけた扁額。多分感謝状みたいなもの。

　老街とはまた別の商店街。

恒春 散歩・街歩き

　老街も商店街にも同じこの看板が。

　恆春老街（中山路）とほぼ平行にあるのが目抜き通り中正路。轉運站からすぐのところに書店もあります。

恒春 散歩・街歩き

　老街の北寄りにあった下駄屋さん。もちろん鼻緒を調節してくれます。

恒春 散歩・街歩き

　この旅行記では２日間の恆春滞在中見て回った場所をまとめてみました。

　次は宿について、その後恆春古城について書きます。
http://4travel.jp/travelogue/10946036

この旅行記へのコメント （4）

• yasakiさん 2014/12/25 20:34:22

  はじめまして

  binchanさんはじめまして。
  yasakiと申します。「へけけさん」にご紹介いただき、訪問させていただきました。
  
  私は年末年始に初めて墾丁方面へ行きます。
  私が台湾にはまり始めた頃、TSUTAYAにあった映画「海角七号」を見て、この海が見たいと憧れていました。
  
  恆春や墾丁はガイド本でも情報が少なく、どんな感じなのかいまいち分からない状態で行くことになりそうでした。しかし、binchanさんの旅行記を読んでようやくイメージが少しずつ湧いてきました。
  (*´ω`*)
  
  恆春はアガの家だけ見られればいいと思っていましたが、他にも見るところが色々あるんですね！たった一日半程度の滞在ですが、こちらを参考に回ってみようと思います。
  またお邪魔させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
  
  yasaki

  binchanさん からの返信 2014/12/28 19:44:35

  コメントありがとうございます

  yasakiさん、お返事遅くなりまして申し訳ありません。
  もう今頃は南台湾の空の下ですね！うらやましい〜〜〜
  
  　「どすこい旅」のyasakiさんが、今度はどんなおいしいものを紹介して下さるのか、楽しみにしています。今度そちらの旅行記にコメントしに行きます！
  
  

• へけけさん 2014/11/11 00:58:03

  シラスオムレツの情報有難うございました。

  binchanさん　こんばんは
  
  　学校の先生ってイメージ確かにありますよ。知的で清楚な雰囲気。それにしても、太麻里までもバスで行ったんですね、binchanさんが太麻里に行かれた翌日に自分も太麻里に行ったんです、秘境駅では無いけど、自分的にはベスト２です、一位は枋寮です。多分、近いうちに、シラスおかゆ食べに行きますよ。
  
  　太麻里って駅名がなんか好きだなあ。それと駅前から海に向かう道、日昇路、でもbinchanさんが太麻里に行ったのは飛行機で知り合った方に薦められたんでしょ、出会いって不思議ですね。
  
  　莒光號って文字化けする時としない時、有りますよね、今回のbinchanさんの旅行記でも莒光號が文字化けしてますが、文字化けしてない莒もあるんですよ。
  
  　へけけ

  binchanさん からの返信 2014/11/11 16:25:12

  オムレツじゃなく？

  へけけさん、オムレツではなくお粥を食べるのですね。とってもおいしかったのでオススメですよ。
  
  　莒光とか九份とか結構頻繁に使う文字が化けるのは残念ですよね。でもだいぶ改善されてきましたよね。
  
  binchan