2013/05/21 - 2013/05/26
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旅人のくまさんさん
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インドネシアの世界文化遺産、ボロブドール遺跡の紹介です。直径約50メートルの天然の丘に盛土をして、その上に安山岩や粘板岩を積み上げて造られました。世界最大のストゥーパとも言われます。(ウィキペディア、JTB・バリ・インドネシア)
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現地ガイドさんの案内で、先にボロブドール遺跡全体の説明を受けましたが、この後は、自由時間で見学した遺跡の細部の紹介です。最初の方の説明看板は、現地ガイドさんも説明に利用されていました。その時に撮影した写真から説明を始めます。
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イチオシ
ボロブドール遺跡の立体図と断面図による説明です。先程のパネルの右側の列にあったイラスト図面です。5段に巡らされた回廊と、仏塔の内部光景、頂上部分の巨大なストゥーパなどが分かり易く図示されていました。コア部分が、直径50メートル程の小山になるようです。
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説明看板の紹介を続けます。その中から、先ほどの『立体図と断面図』に対する、断面図の補足説明です。最下部の基壇が断面図の右下に濃く塗りつぶされた部分、その上に5段に設けられた回廊とストゥーパの断面です。さらにその上に円形に積まれた3段の回廊も連続して図示されていました。最上部にあるのが大ストゥーパです。
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この遺跡は、久しく忘れ去られ密林のなかに埋もれていました。その原因については、火山の降灰によるものであるとする説と、イスラーム教徒による破壊をおそれて人びとが埋めたという説があります。1814年にイギリス人のトーマス・ラッフルズ(当時ジャワ総督代理)とオランダ人技師コルネリウスによって森の中で再発見され、その一部が発掘されました。(ウィキペディア)
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1851年から1854年にかけての第2次調査では、壁面のレリーフのほとんどが現れ、1885年の発掘調査の際には、土台の内壁に、人間のあらゆる欲望を描いた160面のレリーフが現れました。崩落の危険性があるため、埋め戻され、再び覆い隠されました。(同上)
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先程2分割して紹介した、レリーフなどの全体図です。1900年にはオランダ政府によって発掘調査委員会が組織され、1907年には写真記録が行われました。また、1907年から1911年にかけてはオランダ人技師ファン・エルプによって復原工事が行われています。インドネシア独立後の1960年代初頭には、遺跡は崩壊寸前の危機にありましたが、地盤沈下による壁と床の傾斜、ムラピ火山の噴火後の構造破壊を防ぐ目的で、ユネスコ主導のもと1973年から10年の歳月と2,000万ドルの費用をかけて修復工事が行われ、1982年に完了しました。その際、水による浸食を防ぐため排水路を設ける必要が生まれたため、方形壇部分をいったん全部解体し、石のひとつひとつにナンバリングを施し、コンピュータ管理を行いました。(同上)
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ここからは、基壇の最下部からスタートして、写真を撮りながら最上部を目指しました。発掘調査時の話に戻ります。この修復事業には、日本はじめ27か国が資金協力を行いました。日本では国際技術諮問委員として千原大五郎が選出されています。千原大五郎(ちはら・だいごろう:1916~1997年)は、日本の建築史家で、工学博士です。(同上)
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1980年からは、日本が技術協力を行い、ボロブドールとプランバナン寺院群の2大遺跡とその周辺を歴史公園として整備し、文化遺産を保護しながら、観光と地域振興を図る計画が実施に移されました。(同上)
*写真は、最下部付近の基壇のレリーフですが、かなりの石材が置き換わりになっていました。 -
1991年にはボロブドール東3キロのムンドゥッ寺院、東1.8キロのパオン寺院とともに『ボロブドゥール寺院遺跡群』として世界遺産の文化遺産に登録されました。この3寺院は、一直線に並んで立地することから、付近一帯がこれらを含む多数の寺院群で構成された巨大な仏教複合構造物ではなかったかという推測がされています。(同上)
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その後、2006年5月27日にジョクジャカルタ付近を震源地とするマグニチュード6.2のジャワ島中部地震が起こり、寺院の石塔の一部が崩れるなどの被害を受けました。これについては、被害状況の調査がなされ、事後の修復が順次行われているようです。(同上)
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ボロブドール遺跡の仏像についての紹介です。回廊の外縁をめぐる壁には432体(各面108体)の仏像が安置されています。仏像は、方形壇の各面で、面ごとに異なった印相を結んでいます。各面第4層(第三回廊)までの368体(各面92体)については、それぞれ以下のようになっています。
〇東側:阿閦如来で指地の印
〇南側:宝生如来で満願の印
〇西側:阿弥陀如来で弥陀定印
〇北側:不空成就如来で無畏の印
第5層(第四回廊)の64体は、東西南北ともに毘盧遮那仏で法身説法印を結んでいます。
また、円形壇の72体の転法輪印の仏像は釈迦如来と考えられていて、このことで、ボロブドール全体が密教の系統を引く巨大な立体曼荼羅であるとする説が有力とされます。(同上) -
1984年2月22日、インドネシアのスハルト大統領(当時)は、国家的行事として、ボロブドールの修復完成記念式典を行いました。その中でスハルトは、ボロブドールが国民的宗教財産である旨の演説を行っていますが、これは少なからず波紋をまねきました。(同上)
*写真は、保存状態の良いレリーフ群の光景です。 -
1985年にはイスラーム過激派がボロブドールに侵入し、円形壇のストゥーパ9基を破壊する挙に出ました。インドネシアにおける仏教徒は、国民全体のわずかに0.4%に過ぎず、遺跡周辺の村々では仏教徒はほぼゼロとされる背景がありました。(同上)
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ボロブドールは今や年間100万人の観光客が訪れる観光地となっている。ただしそれは、政府が外貨を獲得する代償として、地域住民が負担を強いられる原因となりました。遺跡環境整備のための周辺農地の収用です。これは強制的な立ち退きを含み、耕地面積の狭小な農民にとって大きな痛手でした。遺跡公園となった外側の土地も、買収費が払われていない部分が多かったようです。(同上)
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今日、ボロブドールには、数多くのインドネシアの児童生徒が社会見学や学習旅行、遠足のために訪れますが、仏教徒がわずかなインドネシアでの管理は株式会社化し、イベントやアトラクションを考えて経営する遊園地化しました。しかし、ボロブドールが仏教徒にとって重要な意味をもつ場所であることは言うまでもありません。(同上)
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ボロブドールには、数多くの仏僧や一般信者が参詣につめかけるようになり、寺院としての本来の役割を担うようになりました。上述のような問題や批判がある一方で、国民統合の象徴の一つとして国内外からの強い関心が払われています。(同上)
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ボロブドールでは、年に1回、5月の満月の夜にウェーサーカ祭と呼ばれる祭りが開かれています。この日はインドネシアの公式の祝日にもなっていて、国内外から熱心な仏教徒がムンドゥッ寺院に集まり、経典を唱えながら西に向けて行脚し、さらに、ボロブドールの回廊を登って涅槃に至るという一大行事となっています。(同上)
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次は、旅行社の『ボロブドール寺院遺跡群』の解説からの紹介です。よく纏められた、『All About の長谷川 大氏執筆の世界遺産ガイド』です。『世界三大仏教遺跡のひとつであるボロブドールは、一辺約120mの基壇をベースに200万個に及ぶブロックを積み上げた階段ピラミッド』の前書きから始まっていました。(All About 長谷川氏)
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イチオシ
世界三大仏教遺跡のひとつであるボロブドールは、欲界-色界-無色界の3界9層からなる階段ピラミッドです。ピラミッド上には1460面のレリーフと504体の仏像を中心に多数の神像やストゥーパが祀られていて、世界の秘密や悟りの境地が描き出されています。(同上)
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アンコール、バガン、ボロブドゥールは世界三大仏教遺跡と呼ばれています。このうち、アンコールはクメール人が建てたアンコール朝(クメール朝)の首都遺跡で、バガンはビルマ人初の王朝であるバガン朝の首都遺跡です。アンコールには数十~数百の寺院や宮殿が残されていて、バガンには数千のパゴダ(仏塔:ストゥーパ)が立ち並んでいます。(同上)
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これに対してボロブドールは、たった一つの仏教遺跡を示します。世界遺産「ボロブドール寺院遺跡群」といった場合は、ボロブドール、ムンドゥ寺院、パオン寺院の3寺院を指します。ボロブドールを歩いていると、たった一つで数十~数千に匹敵する理由がなんとなくわかってきます。(同上)
*写真は、合掌・座禅の僧職らしい人々です。 -
ボロブドゥールで感じるのは、これが単なる「寺院」ではないということです。日本のお寺にはご本尊を祀るお堂があり、お堂の中には仏像を並べた聖域があります。キリスト教の教会も同じで、聖職者のみが入れる聖域に主祭壇が置かれています。こうした聖域は「内陣(ないじん)」と呼ばれていて、人々が祈りを捧げる「外陣」とハッキリ区別されています。(同上)
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しかし、ボロブドールには外陣らしい場所も礼拝堂も僧院も見当たりません。そこで感じるのは、ここが聖域であるという強烈な主張です。人がいるべき場所ではないという、得体の知れない神々しさです。(同上)
*写真は、仏陀に向かって礼拝する人々のレリーフです。 -
個人的な感想ですけれど、ボロブドールは全体が内陣で、寺院というよりも絵や記号によって世界の在り方や心の在り方を表した「曼荼羅」であり、悟りへの道程を示した「経典」なのでしょう。そんな空気をひしひしと感じます。(同上)
*写真は、座禅姿の仏陀と、その周りの人々です。 -
実際その造りはとても曼荼羅的で経典的だ。ボロブドールは半円形の丘をおよそ200万個の安山岩ブロックで覆った遺跡。基壇の上に5層の方形(四角形)壇と3層の円壇を乗せた9層の階段ピラミッドです。(同上)
*写真は、同じく、座禅姿の仏陀と、その周りの人々です。 -
そして、基壇はこの世であり人間の欲望渦巻く「欲界」、方形壇は欲望を振り払ったものの物質=色世界にとらわれた「色(しき)界」、円壇は欲や色から解脱(げだつ)した悟りの世界である「無色界」という仏教の3界を示すといわれています。その様子は各層を歩くとよくわかります。(同上)
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最下層の基壇は一辺約120メートルのおおよそ四角形で、レリーフには善い行いは善い結果を、悪い行いは悪い結果を生むという因果応報の様子が描かれています。たとえば「隠された基壇」には酒におぼれて家族を不幸に導く人間の姿が彫り込まれています。(同上)
*写真は、先ほどから最下層の基壇のレリーフから紹介しています。 -
イチオシ
基壇の中で現在見学できるのは、「隠された基壇」と呼ばれる南東の角のみです。ピラミッドの重さに耐えられないと判断されたためか途中で設計を変更したようです。基壇のほとんどはブロックで覆われています。(同上)
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「色界」を表す5層の方形壇には四つの回廊があります。最下層である第一回廊上段のレリーフは「仏伝図」と呼ばれるものです。シッダールタ(釈迦)が悟りを開いて、目覚めた者=ブッダとなり、最初に説法を行う初典法輪までを描いています。(同上)
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同様に、第一回廊下段のレリーフにはブッダの前世、第二~第三回廊には善財童子の巡礼物語、第四回廊には普賢菩薩の教えが描かれています。善財童子とは、文殊菩薩の説法で仏教への帰依を決め、53人の賢者を巡礼したのち普賢菩薩に導かれて悟りに至った仏教僧です。ボロブドールのレリーフは計1460面に及び、悟りに至る道を描いている点が特徴です。(同上)
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