悠久の古都で見つけた懐古情調 in Luang Prabang★2013　02　2日目【LPQ】

2013/08/09 - 2013/08/19

旅行2日目。
夜明け前から壊れた目覚ましのごとく鳴きつづける鶏と、托鉢を知らせる太鼓の音が気になりつつも、疲れで起き上がれなかった朝。
２度寝してスッキリしたのは、旧市街エリアを把握するためプラプラ散策してみることに。
昨夜から降り続く雨はなかなか止まず、ルアンパバーンの街をしっとりと濡らす。

エリア ルアンプラバン(ラオス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿泊しているのはどうやら私たちだけのようで、ヴィラ内はとても静か。
10日間の滞在中、時々宿泊客は訪れるものの１-２日でサッと居なくなる宿泊客ばかりだった。
滞在日数を聞かれ「ルアンパバーンだけで10日間過ごす」と答えるとすごく驚かれるので、ルアンパバーンは多分…ベトナムのHoi Anみたいにサクッと観光して過ぎ去る街っぽい。
この小さな街で、私たちのようにダラダラ過ごす人は珍しいみたい。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

雨でツルツル滑る階段を降りると、その斜め向かいが…

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

一応、食堂。
朝食だけ対応してくれる。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

スタッフは清掃の女性とフロント係が３人いて日替わりで担当しており、朝食はフロント係が作ってくれる。
毎日同じメニューでフルーツ・珈琲 or 紅茶・パンケーキ＆パン・目玉焼きの組み合わせ。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

スタッフは素朴で親切だけど国民性なのか、どの人もフロントで床に枕を置き、寝転がってTVを観ているか、爆睡していた。
清掃スタッフの女性は「用事があるから｣と、出勤してすぐに帰宅してしまったことがあり、部屋の掃除をして貰えない日もあったけど、ここはラオスだから仕方が無い。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

雨でしっとりと濡れるレンガ敷きの通路。
よく滑って怖かった…。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

門扉があって夜、私たちが帰宅すると完全に閉められる。
もし自転車や原付をレンタルするときは、夜に外に出しっぱなしにすると、取り締まりの対象となり撤去される可能性があるので、スタッフに声を掛けて敷地内に保管してもらう必要がある。

ヴィラ チッチャレウン ブティック ホテル ホテル

ヴィラ前の通路は車が通れない細さ。
目立つ看板も無いので、エアポートタクシードライバーが迷うのも納得。
ヴィラの隣は民家が行っているランドリーになっていて、いつもこの通路で干しているからダウニーの良い香りが漂っていた。

ランドリーの方向に進むと川にぶつかる。
雨で水嵩が増し、流れも早くて少し怖い印象。

地元向けの小さな商店の前で鶏が放し飼いされていた。

雨宿り中の猫。

こちらが旧市街のメイン通り。
沢山のレストラン・食堂・旅行代理店が並んで、とてもにぎやか。

シーサワンウォン通り 散歩・街歩き

ラオスで使えるSIMカードが欲しくて色んな店を片っ端から覗いたけど、SIMカードの張り紙がある店でも声を掛けると取り扱い無い。

数少ない口コミに郵便局近くの店なら…と情報があったので行ってみるも、通話のみの販売でSIM本体が無かった。
通話＋3G INET対応SIMがなかなか見つからない。

適当に歩き回っていたところ、旧市街から少し離れた場所に現地の人が沢山出入りする市場を発見。
ダメ元で入ってみると…

偶然たどり着いたのはルアンパバーンの電脳街：Dala Marketで、各種スマホ・SIMカード専門店が3-4店舗集まっている。
目的のSIM本体もココでは取り扱いがあった。

購入する電話会社を決めていなかったので、滞在日数と通話＋3G回線希望と伝えると、UnitelのツーリストSIMを用意してくれた。
★SIMカード本体が30.000Kip（通話込みで沢山話せると言っていたけど詳細不明、10日間の滞在中追加は無し）。
★3G回線INETが50.000Kip（1か月使い放題）。

SIMの使用感について、詳しくは下記の口コミをご覧くださいませ。
http://4travel.jp/overseas/area/asia/laos/luangprabang/tips/10815482/

１番の目的だったSIMカードも無事入手できたので、ちょっと遅めのランチを。
この店はSisavangvatthana通りのメコン川主流近くの自宅を昼間だけ食堂にしているらしく、名前は無いそう。

Menuは色々載ってるけど、聞くとほぼ無し。
なのであるものから選択すると…

【チキンイエローヌードル】12.000Kip
クセが無い青菜が入っていて、さっぱり味で麺は平麺だった。

【ポークフライドライス】15.000Kip
人参と卵が入ったケチャップライス…多分、家庭の味(笑。

【ツナチーズクレープ】15.000Kip
【バナナシェーク】6.000Kip
クレープはツナたっぷりで、バナナシェイクはまったり濃厚味。
合計：48.000Kip。

食べ終わって外に出てみると青空が見え始めていて、雨も止みそう。

太陽が顔を出すとサッ！と地面が乾いて、じわじわ気温が上がり始める。

天気が良くなってきたので観光することに。
最初に向かったのは、ラオス１美しいと名高いワット・シェントン。

ワット シェントーン 建造物

入場料は20.000Kip。

ワット シェントーン 建造物

チケット（ラオス人は無料）を購入して中へ。

ワット シェントーン 建造物

全面キラキラ光る素材で貼られたチェディ。

ワット シェントーン 建造物

その先にはピンクの壁が一際目立つ“レッド・チャペル”と呼ばれる小さな廟があった。

ワット シェントーン 建造物

近づいてみると、人や動物がモザイクタイルで表現されていて…

ワット シェントーン 建造物

日々の生活、信仰の様子が壁全体に描かれている。

ワット シェントーン 建造物

少し離れて眺めてみると絵巻のように物語が展開されていて圧巻。
太陽光を受けて、ガラス質が貼られたところが、キラキラと鋭い光を放つ。

ワット シェントーン 建造物

このモザイクタイルは建物全体を埋め尽くすように装飾されている。

ワット シェントーン 建造物

モザイク画は1957年に、ブッダ生誕2500年を記念して造られたものだとか。
左は稲作の様子。

ワット シェントーン 建造物

正面は紫色の壁に、金色の神様だけで占められている。
近づいてみると少し立体的だった。

ワット シェントーン 建造物

扉が開いていたので、靴を脱いで中へ。

ワット シェントーン 建造物

薄暗い廟内はとても小さくて、数人入ったらぎゅうぎゅう。
１番奥には涅槃仏が祀られていて、小さな仏陀像がまるで壁の模様のように埋め尽くしていた。

ワット シェントーン 建造物

奥の大きな建物が本堂。
本堂の背面にあたる壁には“マイ・トーン”と呼ばれる大きな木がモザイクタイルで表現されている。
黄金の木の意味を持つこの絵は、かつてこの場所に立っていた木を表現しているそう。
キラッキラ輝く美しい木の上には仏陀の姿が、木の根元付近には動物と人間の姿を確認できる。

ワット シェントーン 建造物

マイ・トーンの左右には扉があるけれど、固く閉ざされているのでグルっと周わることに。

ワット シェントーン 建造物

壁の中に象が埋め込まれていたり…

ワット シェントーン 建造物

黒地に金色で壁画が描かれていて個性的な雰囲気。

ワット シェントーン 建造物

横の扉が開いていたので、正面まで回らずに入ってみた。
入口はかなり低め。

ワット シェントーン 建造物

派手でインパクトがある外観とは対照的に、中は非常に落ち着いた雰囲気。

ワット シェントーン 建造物

正面入口を内側から見ると…ゴージャス！
内部の壁も黒地に金色の装飾で統一されているけど、隙間無く描かれたた壁画と柱や扉の装飾は素晴らしかった。

ワット シェントーン 建造物

別の美しい扉。

ワット シェントーン 建造物

外に出て、本堂の正面側に回ってみる。
ちょうど影になっていて休んでいる人もチラホラ。

ワット シェントーン 建造物

昼過ぎまで降っていた雨の名残。
水たまり目がけて勢いよく走りこむ女の子がはしゃいでいた。

ワット シェントーン 建造物

ワットシェントンの入口はメコン川沿いにもある。
のんびりとした空気で、時間の流れがいつもより緩やかに感じた。

ワット シェントーン 建造物

ワットシェントンには1960年、シーサワンウォン王の葬儀で使用された霊柩車を納めている“霊柩車庫”があるけど、ヴィラから徒歩数分の距離だし、この寺院はもう一度見に来たいので今回はスルー。
午後から一気に天気が良くなったので、この後は夕陽を眺めに心臓破りのプーシーの丘へ。
続きは03へ。

この旅行記へのコメント （2）

• るなさん 2014/10/25 12:33:37

  悠久の美

  こんにちは、初めましてRiEさん。
  Facebookから思わず飛んできました（笑）
  
  私は大の欧州びいき。
  建築フェチで壁画やモザイクとか大好きです。
  欧州にはそれがたくさん詰まっててつい足がそちらへ向いてしまいます。
  
  でも、この未踏の地ラオスもなんて美しいんでしょう。
  びっくりしました。
  興味がないわけではないのですが、旅先候補にはほとんど挙がらずでいました。
  壁画と言っても欧州のものとは全く別物ですね。
  こりゃ考えてみなくちゃ( *´艸｀)
  
  表紙の雨に濡れたレンガとプルメリア、とっても素敵な一枚です。
  
  装飾美溢れる風景を堪能させて頂きました♪
  
  またお邪魔します！
  
  るな

  RiEさん からの返信 2014/10/25 20:12:51

  RE: 悠久の美

  るなさん、初めまして!(^^)!
  遊びに来ていただきありがとうございます♪
  私は今までアジア圏以外にご縁が無くて、美しい建築は興味ありますが
  欧州はいまだ憧れの地のままです。
  
  ラオスはフランスの支配下にあったので、アジアだけど何処か…
  アジアらしからぬ不思議な空気感があって( *´艸｀)
  何よりも、人も治安も素晴らしいのでお勧めですよ〜。
  
  ワット・シェントンの壁画やタイルは、計算された美しさとは程遠いですが
  素朴な優しさと温かみに溢れているので、手抜き箇所も
  どこか微笑ましく思えてしまいます。
  
  旅行記のペースはのんびりですが(;´∀｀)また時々覗いていただけると嬉しいです。