悠久の古都で見つけた懐古情調 in Luang Prabang★2013　09　7日目【LPQ】

2013/08/09 - 2013/08/19

旅行7日目。
今日の午前中は夫1人でカヤック半日ツアーに参加し、夕方からは2人揃ってルアンパバーンの人気レストランTamnak Lao Restaurantが主催するクッキングクラスへ。
クッキングクラスはカンボジア・ベトナム・タイで参加したけど、どこも“作る⇒食べる”の繰り返しで、先生の指示のもと一緒に包丁で刻んだり、鍋をかき混ぜたり…一応全ての料理に何らかの形で携わって完成まで共同で作るスタイルだった。
でもこのクッキングクラスは、先生（Tamnak Lao Restaurantのシェフ）が最初に5品＋カオニャオを作るのをじっと眺めていて、先生が作った見本を味見し、そこから2品選んで作るというもの。
「さぁ一緒に…」を期待していたら、「手順の見本見せて、味も分かったでしょ？渡したレシピ（英語）を見ながら自分たちで作りなさい」というスパルタ方式でびっくり。
いやいや…そんなに説明はされていないし、華麗な手つきをボケーと見ていただけなので全然思い出せない。
2人いる先生は、調理道具の片づけをしながらお喋りしつつ寛いでるし、私たちは完全放置。
レシピ本と葛藤しながら自分たちで再現するという、ハードルの高い料理教室だった。
（普段料理しない人や料理用語の英語に慣れていない人には、ハードルが高すぎて正直お勧め出来ない）

エリア ルアンプラバン(ラオス)

• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは夫が参加した、カヤック半日ツアーから。
8：20に郵便局先のTIGER TRAILオフィスに集合して8：40オフィスを出発。

ジープで40分ほど走り、スタートポイントに到着。

カヤックが無造作に保管されている。

夫が乗るのは1人乗りのカヤック。

開始前の説明もなく「行ける？」と言われ「OK」と答えたら、突然カヤックツアーがスタート(笑。

何度かカヤックは経験があるから良かったけど、適当過ぎる(笑。

このツアー参加者は夫を含めて2人で、彼は初めてのカヤックだったのでガイドと2人乗り。

ナムカン川を2時間下って途中で水分補給休憩を取り、更にもう1時間カヤックで下る。
水量は多いけど殆どなだらかな流れで、途中一部流れが激しいところがある程度だったから初心者でも十分楽しめる内容だったそう。

12：30頃にルアンパバーン市内に到着し、ガイドと3人でビールを飲んでしばしのお疲れ会を。
もう1人の参加者はスペイン人で、バルセロナ市で大学教授をしている男性だったらしく、彼が興味のある日本の大学教育と夫が大好きなバルサの話で盛り上がってしまい、危うく私とのランチ約束をすっぽかす所だった…。

私はブランチに合わせて外出したかったので、太陽がすっかり高くなってから出発。

ピーを祀った小さな祠がある家。
ピーは様々な種類があるそうで、一般的に知られているのは精霊や人に害を及ぼすと恐れられる存在だけど、他にも家や土地の神様も居るのだそう。

扉の陰で寛いでたのに…って顔。

高い建物がないので、日差しを遮るものが樹木しかないルアンパバーン。
万遍なく降り注ぐ太陽が、強烈な光のコントラストを生む。

メイン通りをぐるぐる歩き廻って店選び。
似た名前の店が多いけど今日は“The Coconut Restaurant Food & Drinks”へ。

店正面がテラス席になっているので、夫も見つけやすいはず。
この店は、いつも店前に車が停車していて、お手製の車カバーが掛かっている。

Menu。

【ビアラオ（大)】15.000Kip
昼前なのに暑いから、夫が到着する前に1人で大瓶1本飲みきりそうな勢いだった。

【海老ヌードルスープ】25.000Kip
麺はフォーのような平べったい米粉麺で、海老の他にトマト・もやし・ディルが入っている。
パクチーはドッサリ入っていて香りが強く美味しかった。

【揚げ春巻き】25.000Kip
キャベツ・人参・春巻きが入っていて、最初から一口大にカットしてある。
夫も合流したのでビアラオ大瓶追加。

【Oular】30.000Kip
インゲン・小茄子・レモングラス・鶏肉・ほうれん草が入ったラオス伝統のスープ。
レモングラスの香りが食欲をそそってくれる。

【ソムタム】15.000Kip
小丸茄子が入ったソムタムで辛味はほとんど無くて、海老の香ばしさが鼻を突き抜ける。
合計：130.000Kip。

そろそろヴィラに戻ろうかと思ったら、珍しく日中にスコール。
いくら車が少ないとはいえトゥクトゥクのおじさん、道路のど真ん中で停車して友人と雨宿り。

シーサワンウォン通り 散歩・街歩き

雨脚は激しくなるばかりでなかなか止まず、無心で外を眺めていたら、小一時間で天気が回復したので一旦ヴィラへ。

シーサワンウォン通り 散歩・街歩き

ビールの飲み過ぎなのか、お腹がなんだか嫌な感じ。
でも夫がクッキングクラスの前にマッサージを受けたいというので、1時間付き合う。

Tamnak Lao Restaurantが主催するクッキングクラスへ。

タムナック ラーオ 地元の料理

今回参加するクッキングクラスのフライヤー。
私たちが参加するのは17：00-19：30のコースで、ラオス料金に換算すると1人：160.000Kip。

タムナック ラーオ 地元の料理

会場はTamnak Lao Restaurant脇の細い通路を降りて、ちょうど川との中間辺り。

タムナック ラーオ 地元の料理

ツアーを申し込んだ時に立ち寄ったオーナーの自宅向かいの平屋の建物に案内された。

タムナック ラーオ 地元の料理

中は複数の調理台とコンロが置かれていて、家庭科実習室みたい。

タムナック ラーオ 地元の料理

ラオス料理レシピが載っている冊子をもらい、エプロンを借りて先生の指示を待つ。
先生は2人いて、1人が教えているときはもう1人が洗い物をしたり、次の支度をしたり…と交互に教えてくれる。

タムナック ラーオ 地元の料理

こんな感じに調味料は予め準備され…

タムナック ラーオ 地元の料理

食材は水切り籠に入っている。

タムナック ラーオ 地元の料理

食材を説明しながら手を動かす先生。
今まで参加した他国のクッキングクラスは、どれも“先生の指示のもと一緒に包丁で刻んだり、鍋をかき混ぜたり…一応全ての料理に何らかの形で携わって完成まで共同で作るスタイルだったのに、とりあえず見てろと言われる。

タムナック ラーオ 地元の料理

全ての食材を刻んで白身魚と野菜を加え、中華鍋で温めていたお湯に投入。

タムナック ラーオ 地元の料理

グツグツ沸騰したら【TOM CHAEOW PHA】が完成。
…簡単すぎる。
説明を聞きながら見学しているだけなので、超良い席を確保してデモンストレーションを見ている気分。

タムナック ラーオ 地元の料理

続いては【PORK LARP】。

タムナック ラーオ 地元の料理

ビビンバみたいに食材を混ぜ合わせて…

タムナック ラーオ 地元の料理

完成。
黄色くカールした繊維質の正体は失念。

タムナック ラーオ 地元の料理

中華鍋に投入。

タムナック ラーオ 地元の料理

隣のカウンターへ移動すると、またも材料が用意された状態になっていた。
2種類同時進行で作るらしく【PANAENG GAI】という挽肉と豚の皮の唐揚げを使うカレーの１種と、野菜につける辛いディップ【LUAK PUK】を作るそう。

タムナック ラーオ 地元の料理

まずはPANAENG GAIから。
豚の皮はクロック（石臼）で潰して、そこに材料と調味料を加え、中華鍋で煮詰めココナッツパウダーを足して色が変わったら完成。
ココナッツパウダーのおかげでとても円やかになり、カレーというよりは濃厚なシチューに近い味。

タムナック ラーオ 地元の料理

続いては辛いディップ作り。

タムナック ラーオ 地元の料理

ばらけない様に輪ゴムで束ねた野菜を、中華鍋に沸かしていたお湯に投入してボイル。

タムナック ラーオ 地元の料理

ペーストの材料はクロックで潰して…

タムナック ラーオ 地元の料理

盛り付けたら完成。

タムナック ラーオ 地元の料理

最後の料理もまたもディップ。

タムナック ラーオ 地元の料理

ディップなのでクロックがまた活躍。

タムナック ラーオ 地元の料理

ペースト状に材料を練り上げたら加熱。

タムナック ラーオ 地元の料理

完成したのはカオニャオ（モチ米）に合わせる、甘しょっぱい系のペースト【LUANGPRABANG JEOWBONG】。
辛味は無く、日本で例えるなら佃煮海苔みたいな食べ物。

タムナック ラーオ 地元の料理

そして、昔ながらの方法でモチ米を炊く。

タムナック ラーオ 地元の料理

蓋は大きなステンレスボウル(笑。
これが炊き上がるまでに、今度は今まで観ていた私たちが作る番。
先生が作った５品の中から作りたい物を２品選んで、レシピ本を見ながら自分たちで材料を用意し（見学しているときのように小分けされていないので、材料置き場からレシピ通りに調達して自分で準備する）調理に取り掛かる。
先生をあてにしても「教えたよね？本見てよ」と補助は一切なく、超スパルタで普段料理しない人や、英語の料理用語を知らないと逃げたくなるかもしれない。
もしこれから参加する人にアドバイスをするなら、ペン持参でしっかりメモること！

タムナック ラーオ 地元の料理

自作する2品は、シチューのような豚皮が入ったカレー【PANAENG GAI】と、白身魚のスープ【TOM CHAEOW PHA】に決定。
私たちは記憶をたどりながら協力し合って何とか完成することができた。

タムナック ラーオ 地元の料理

完成したら入口脇に置かれたテーブルでディナー。
いつものクッキングクラスだったら、作りながら食べる…の繰り返してビールを飲みながら楽しく終わるんだけど、今回は頭フル回転でドッと疲れがでて水だけもらった(笑。
自分たちが作った料理に加え、先生が調理した見本品の中から、先生が２品おかずをくれた。
カオニャオと甘しょっぱい系のペースト【LUANGPRABANG JEOWBONG】。

タムナック ラーオ 地元の料理

これも先生からもらった【LUAK PUK】。
野菜が一部スカスカなのは、みんなで試食したから(笑。

タムナック ラーオ 地元の料理

【PANAENG GAI】
ココナッツパウダーで辛味が感じられないので味のイメージとしては、トマトシチューの具たっぷりバージョン。
ワインとも相性良さそうな、女性が好きな味。
（後日、もう一度これが食べたくてTamnak Lao Restaurantへ行き頼んでみたけど、全然違うものが出てきた）

タムナック ラーオ 地元の料理

【TOM CHAEOW PHA】
柔らかな白身魚と、たっぷりのハーブが刺激的なスープ。

タムナック ラーオ 地元の料理

終了したのは予定より少し早い19：00。
空の色が薄紫に染まる一番きれいな時間だけど、旅もちょうど1週間目で疲れも出てきたのと、お腹の調子も微妙なので珍しく早めにヴィラに戻ることに。
明日は夫1人でマウンテンバイクツアーの予定だったけど急遽中止になり、道程があんなに遠いとは夢にも思わず、2人でセー滝まで原付で行ってみることに。
続きは10へ。