旅行７日目。<br />数日前に初めて托鉢見学をしたときは、太鼓の音に合わせて飛び出たにも関わらず行列の終わりがけだったので、今日こそは…！とかなり早めに準備をして出陣。<br />早朝のルアンパバーンの街はひんやりと冷たくて身も心も引き締まる。<br />タンブンする人々が定位置につき、観光客も集まり始めたころ、犬とともに袈裟のすれる音と、足音だけを立てながら近づいてくる托鉢行列は、ポストカードで観たあの光景そのままだった。<br />毎日繰り返されるルアンパバーンの朝の始まり。<br />揃いのオレンジ色の袈裟が、少し離れたワット・シェントンに吸い込まれるように消える頃には、空がすっかり明るくなっていた。

悠久の古都で見つけた懐古情調 in Luang Prabang★2013　07　6日目【LPQ】

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2013/08/09 - 2013/08/19

527位(同エリア1787件中)

エリア

ルアンプラバン(ラオス)

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ヴィラの門扉は托鉢の合図とともに開けられる。

ヴィラチッチャレウンブティックホテルホテル
朝6：00ジャストにヴィラを出て托鉢ルートで待機していると、続々と托鉢中の僧侶たちが歩いてきた。
意外と動きが早い上に、夜が明けて間が無いのでピントが合わせ辛くてもっと明るいレンズが欲しくなってしまい、結局これをきっかけに帰国後すぐ通しF2.8の標準ズームを購入した。
タンブンする女性は立ち上がってはいけないので、ゴザを敷いていない人はずっとこの姿勢で辛そうに見えた。
僧侶はさっと、鉢の蓋をずらして供物を入れてもらう。
タイで観た托鉢は、予めビニール袋に小分けされたお供え物を鉢に入れる人が多かったけど、ラオスはご飯やおかずを少量ずつ、手掴みでタンブンしていた。
決められたように一定の間隔で待機する人々たち。
この厳かな雰囲気のなか、大きなレンズを装着した中国人がフラッシュを炊いたり、托鉢列を遮るように写真を撮っていたのは見苦しかった。
私たちはあくまで観光客で、見学をさせてもらっているのだからせめて邪魔しないようにすることと、最低限のマナーと節度を持って欲しいと思う。
タンブンする大人に交じって時々見かける子供たち。
この子供たちは貧しい家庭の子で、托鉢中の僧侶から、前に置いた篭にお供え物を分けてもらう。
僧侶が通り過ぎるまで、必死に手を合わせている姿が印象的だった。
ここは子供たちが何人も並んでいて、僧侶も全員が配ってくれるわけじゃ無いのでちょっとした激戦区になっている。
ツアーに組み込まれているのか…正装してタンブン体験をする観光客もみかけた。
男性も女性もパビエンと呼ばれる伝統の布を肩から斜めにかけ、更に女性はラオス伝統の巻きスカートのシン着用が必須なので、個人でいきなり参加するのは難しそう。
ちなみに、供物は前日までに自分で用意しないとご利益はないらしく、あくまで体験でしか無いらしいけど。
シンは筒状の巻きスカートなので体型を選ばず、普段の生活は勿論のこと、冠婚葬祭や特別な時にも欠かせないので、素材でTPOを使い分けをする。
托鉢とは、地元の信者から食糧などを乞う僧侶修行の一環で、信者は施しをすることで仏教への帰依を示す大切な行の1つ。
大人に交じって、小学生くらいの少年僧侶も托鉢列にいる。
ルアンパバーンには約70前後の寺院が集まっているので、わざわざ地方からこの地に出家させる親も多い。
出家をすれば母親に得を積ませられるだけではなく、学校が併設させている寺院もあるので家計に負担をかけることなく勉学に励むことが出来るため、人気が高いそう。
オレンジ色の袈裟の大行列…
途切れたと思ってもしばらくすると、袈裟が擦れる音が近づいてくる。
ちょっと渋滞。
最後の列を見送ると、地元の人々は立ち上がり帰り支度を始め、ルアンパバーンの日常が始まる。
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このままヴィラに戻るのも勿体ないので、ワット・シェントンとは逆方向の道なりに建つ小さな寺院に行ってみた。
このWAT NONG SIKHOUNMUANGは、いつ通りがかっても閉まっている門が解放されていたから、他の観光客に交じって中へ。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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托鉢を終えた僧侶の、束の間のひと時。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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小さいながらも立派な本堂。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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本堂の扉まで開いていたので、テンションが上がる。
地元の人が中へ入っていくのを見かけたのでそっと覗いてみると…

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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タンブンを終えた女性らが朝の参拝をしていた。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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本堂奥には、タイでよく見かける蝋人形僧侶が納めてあって気になったけど、観光客が気軽に入れる雰囲気ではなかったのですぐに退散。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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脇に回ってみるとナーガの階段が。
このナーガ、目が円らでちょっと可愛いかった。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
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周回して本堂前に戻ると中から読経の声が…地元の女性らの姿は無く、僧侶が朝の読経をしていた。

ワットノーンシッホンムアン寺院・教会
ヴィラへ帰ろうと、来た道を戻りがてらメコン川を見たら…
対岸は霧がかって、相変わらず泥色の川は水嵩が高くて少し怖かった。
空はどんより鉛色だし、今日は天気が悪いのかも。
ヴィラ隣のランドリー。
１kg＝5.000Kipと、旧市街界隈のどの店よりもお値打ち価格。
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ヴィラの宿泊客は今日も私たちだけらしく、鶏の鳴き声と近所のTVの音以外何も聞こえなかった。

ヴィラチッチャレウンブティックホテルホテル
2度寝をして11時頃にヴィラを出発。
朝は鉛色だった空も天気が良くなり、午前中だというのに物凄く暑い。
今日はTwitterのフォロワーさんから教えてもらった、対岸にある隠れ家的なカフェに行く予定なのでナムカン川へ。
行き先はこの看板の“dyen Sabai”。
本当は橋を渡って対岸へ行けるけど先月雨季の影響で橋が流されてしまい、ぐるっと大回りをするか、ボートでしか行けないと情報を得ていたから、ボートを探してウロウロしていると…
フライヤーを持った少年が近づいてきて「店の営業が12時からだから、12時にまた来て」と言われてしまった。
あと1時間か…
周りをウロウロしていたら、白壁のまだ行っていない寺院を発見。
ここの名前は“WAT SIPHOUTTHABAT THIPPHARAM”。
正面建物の2階に上がってみると…
学校のような雰囲気になっていた。
誰もいないので奥へ進んでいくと本堂らしき建物が。
やっぱり扉は固く閉ざされていて、結局敷地内では鶏の声しか聞くことは無かった。
周囲を見渡してみると…サッカリン通りとつながっている？
サッカリン通りを歩いていると、よく人が入っていく小道があるなと思っていたけど、この寺院に繋がっていたとは。
ルアンパバーンの街は猫が多い。
店の軒先を覗くと、ちょうどいい日陰でウトウト…
まだ12時までは時間があったので夫が参加するマウンテンバイクツアーを探すため、ツアーデスク巡りをしていたところ、真っ白なふわふわニャンコと遭遇した♪
そして約束の12時にナムカン川へ戻ってみると、フライヤーをくれた少年が手招きしてくれた。
縦に1人ずつ並んで座る、細長いボートを器用に操りながら出発。
バランスを崩したらひっくり返りそうで怖いけど…
無事対岸に到着。
どうやらこの店でボート係りとしてバイトをしているらしく、帰りたいときは、同じ場所から手招きすればまた来てくれるのだそう。
とても楽しみにしていた素敵な隠れ家カフェはすぐそこ。
続きは08へ。