2011秋、ブルガリア等・東欧旅行記(32/52)：ブカレスト、ブカレスト中心街、大主教教会、聖堂、壁画

2011/10/05 - 2011/10/13

ブカレストで次に見学したのは大主教教会です。正式名称は、『ルーマニア総主教座大聖堂』です。ミトロポリエイ丘の上に建ちます。ルーマニアには、ルーマニア正教の4つの大聖堂があります。その中でも最高位にあるのがこの聖堂のようです。4つの大聖堂は、①三成聖者大聖堂（ティミショアラ）、②至聖三者大聖堂（シギショアラ）、③生神女就寝大聖堂（クルージュ・ナポカ）と、この④ルーマニア総主教座大聖堂（ブクレシュティ）です。ルーマニア正教会は、かつてはコンスタンディヌーポリ総主教庁の管轄下にありましたが、19世紀末にルーマニア正教会として、独立教会となりました。ルーマニア国内に住むルーマニア人のほとんどが信者とされ、その信者数は約2000万人です。

エリア ブカレスト(ルーマニア)

『国民の館』を見学した後に向かった、『ルーマニア総主教座大聖堂』です。夕方の帰宅ラッシュの時間帯になっていました。

路面電車のアップ光景です。帰宅ラッシュの始まりの方ですから、それほどの混雑ではないようです。電車を使った方かどうかは分かりませんが、小さいお子さん達の姿もありました。

ミトロポリエイ丘に建つ、『ルーマニア総主教座大聖堂』までは、長い登り坂がありました。その丘の上の教会に到着したようです。バスは通行できませんでしたが、乗用車はOKだったようです。

坂道を上りつめると平らな場所になりました。その通路の脇にあった祭壇のような施設です。建物の中の燭台には、蝋燭が灯されていました。

途中で見かけた建物の窓のアップ光景です。ステンドグラス風の窓の造りでした。

白亜の宮殿と表現してよさそうな、『ルーマニア総主教座大聖堂』の建物光景です。実は、別の建物が、『ルーマニア大司教宮殿』と呼ばれていました。

正面から眺めた大聖堂の光景です。多くの聖人像が描かれていました。その下地には金箔が使われているようです。

少しズームアップした、聖人像の光景です。3聖人が描かれた図の中央が、椅子に座したキリストのようです。

3聖人が描かれた中央の図のアップ光景です。文字を読み解いてはいませんが、中央がキリスト、左がマリア、右が洗礼者ヨハネ当たりでしょうか。

左右に6名ずつ描かれた聖人図から、半分だけの紹介です。文字が読めなくても、手にした小道具、服装、顔などから判断が付きそうですが、調べるには時間がかかりそうです。

同じく、3人纏め紹介する聖人像です。中央と右手の聖人は王冠を被っています。お城を手にしている聖人は王侯のようです。

聖堂の建物の廊下の天井に描かれた聖人像です。右手を軽く上げ、左手に書物を持ったポーズです。イエス・キリストではないようです。

同じく、聖堂の廊下の天井に描かれた聖人像です。羽を持った天使ですから、大天使ミカエル像でしょうか。傍らに昇天したキリストがいるようです。

もう1枚、聖堂の廊下の天井に描かれた聖人像の紹介です両手を広げた、幼子イエスとマリアの聖母子像のようです。

天井の聖人像を紹介した聖堂の廊下の光景です。聖堂を初め、内部の写真撮影は禁止されていました。

宮殿風のこの建物は、『ルーマニア大司教宮殿』と呼ばれているようです。

『ルーマニア大司教宮殿』の壁に描かれていた聖人像の紹介です。キリストの弟子の一人でしょうか、布教する聖人像のようです。

正教会では聖アンドロス十字と呼ばれる十字架で磔にされた聖人像です。キリストの磔刑図ではなく、聖アンデレの磔刑図です。来栖十字の英名は、セント・アンドリュー・クロスです。

3人の聖人像が描かれた壁画です。中央がキリスト、その左右が十二使徒の内の2人のようです。

ほかの場所で撮影した壁画も紹介します。十字架を挟んだ大乗の聖人像です。王とその王妃でしょうか、布教に功績があって聖人に列された人のようです。

退色し始めた壁画の紹介です。20人以上の聖人が描かれていました。椅子に座った中央の聖人は、王冠を被っています。

この壁画も、かなり退色していました。最後の審判の構図でしょうか、手前が地獄のようです。

アーチ型の壁に描かれた壁画です。上の2段には聖人が描かれています。一番下は地獄ではなく、キリスト教に帰依した善人が描かれているようです。

聖堂の広場の光景です。この広場を取り囲むように聖堂などが建っていました。正面の建物は、礼拝堂の1つでしょうか。

鐘楼の光景です。外観からは、三層構造に見えます。白亜の建物が多い中で、茶色系統のレンガ造りです。

小さな尖塔を持つコンパクトな建物の光景です。階段脇にも木製のドアがありますが、側面の階段を登って出入口に到達する造りです。

同じく、広場に面した比較的コンパクトな建物の光景です。入口の天井にはモザイクの聖母子像や天使像が描かれていました。

斜め前から見上げた尖塔の光景です。尖塔の上には繊細な造りの金属製の十字架があります。

左の建物が聖堂、直角に交わる方向にも立派な建物が見えました。その建物の上には、宮殿のような凝った飾りがありました。

屋根飾りのアップ光景です・ドームの上には、十字架を咥え、羽を広げた鳥の像がありました。鷲でしょうか。