2012/09/15 - 2012/09/15
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kojikojiさん
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この夏から仕事の都合で横浜に通うようになりました。東京に住んでいながら横浜へ行くのは10年に一度くらいです。それも中華街に行くのがメインのような日帰りの行楽程度でした。ほとんど観光らしいこともしたことが無かったのですがモントレやニューグランドに泊まりながらじっくり横浜を観光してみました。手始め山下公園の氷川丸からスタートです。ここで撮った最初の写真は昭和38年の11月のものですが、ほとんど周辺にも変わりがないのに驚かされました。当時は氷川丸に泊まれたようでそれにも驚きです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- その他
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みなとみらい線の元町駅で降りるとすぐにバーニーズニューヨークの建物が見えます。ここの外壁を見るたびにウィーンのドナウ運河畔のカイザーバードの水門監視所を思い出します。と言うかブルーのタイルに波のデザインは全く同じです。思えばここまで乗ってきたみなとみらい線のホームの空調グリルは同じオットー・ワーグナーの設計したウィーンの郵便貯金局の物を思い出させます。パリのポンピドーセンターのカラーリングを真似ているようなものも。
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お隣はマリンタワー。昔見た印象はほとんどありません。リニュアルして綺麗になっていました。この日は氷川丸の見学に限定していたので中には入りませんでした。
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氷川丸に到着です。湾の中とは言え海を感じます。
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錨鎖にカモメが綺麗に並んでいます。
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思わず「カモメの水兵さん」を口ずさんでしまいます。
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武内俊子が作詞を行ったきっかけは、ハワイに旅行する叔父を見送るために横浜港の大さん橋に行ったことだそうです。夕暮れの中で数十羽のかもめに魅了され、帰途でかもめの白い姿を水兵に見立てたそうです。
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昭和38年11月18日の写真です。昭和36年の5月に係留されたそうです。
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横断幕を見てみると当時は泊まれたのですね。
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本当に見事なカモメの水兵さん達です。
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現在とは船体の色も違ったようです。
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50年の月日の流れを思い返してしまいます。
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子供の頃のフィルムを数百本残しておいてくれた父に感謝です。
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港の風景はだいぶ変わったようです。
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さて内部を見学しましょう。入場料は200円ぽっきり。この値段でアール・デコ様式の室内装飾を見学できるのですから安いものです。
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最初は「一等児童室」。一等船客専用の遊戯室で、スチュワーデスと呼ばれる女性乗組員がいたそうです。
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壁面には日本の子供をモチーフにした絵が描かれています。シアトル航路の一等の片道料金が500円、1000円で家が一軒建った時代ですから至れり尽くせりだったのでしょうね。
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「一等食堂」一等船客専用のダイニングルームは両サイドに窓があり、船の幅をいっぱいに使っている贅沢なスペースです。
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テーブルには往時のダイニングの風景が再現されています。
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トップライトの照明で明るく清潔な雰囲気です。
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重厚なキャビネットのデザインも良いです。
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フランス人デザイナーのマルク・シモンの設計です。
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マルク・シモンはアール・デコの代表的な作家のひとりで、パリにオフィスを構え、カッサンドルのポスターで有名なノルマンディー号や秩父丸をはじめ80隻ほどの客船の内装に携わっているそうです。
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ノルマンディー号は1935年、氷川丸は1930年の竣工ですからアール・デコ真っ盛りの時代だったのが分かります。
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ちなみに庭園美術館で有名な朝香宮邸は1933年、ルネ・ラリックも健在だった華やかな時代を感じます。
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優雅な階段の手すりには氷川丸の名前に由来する大宮の氷川神社をデザインしている部分もあります。
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「一等読書室」竣工当時の面影はないそうです
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マーク・トゥエイン号の模型。
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チケットと一緒にもらえるパンフレットの表紙はこの扉がデザインされています。この辺りと柱の部分は竣工当時のものだそうです。
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「一等社交室」優雅な部屋です。
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夜になると椅子や絨毯を片づけてダンスホールとしても使ったそうです。
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ちょっとアンリ・ルソーかブラックのような色使いなんて考えながら眺めてしまいました。
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黒大理石のアール・デコ様式のマントルピースが鎮座しています。
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マントルシェルフに何も置かれていないのが寂しいですが、個人の住宅ではないので仕方ないですね。
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折り上げの天井画とても美しい部屋です。
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当時のデザインのまま残っている貴重な部屋です。
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シンプルな廊下ですが細かい意匠や天井の照明もアール・デコのデザインで統一されています。
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この辺りを歩いていると、デヴィッド・スーシェ演じる名探偵ポワロとすれ違うのではと思います。
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イギリスのITVのテレビシリーズ「名探偵ポワロ」はスーシェの演技もさることながら、美しいアール・デコの建物がこれでもかというくらいに出てくるので何度も観ています。
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一部はセットなのでしょうがイギリスにはあのような建物がたくさん残っているのでしょうか。
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展示室に置かれていた輸出用生糸の籠。昔懐かしい行李ですね。材質はベトナムやインドネシアの雑貨店で買い物をするとくれるバックのようです。
「RAW SILK」の文字を見ると輸出していたのは生糸であって練糸ではなかったのだと思いました。 -
「一等喫煙室」先の一等社交室は女性向けの優雅なデザインでしたが、こちらは男性向けの社交場と言った雰囲気です。
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上等のお酒とタバコをいただきながら、カードゲームでも楽しんだのでしょう。
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左右対称に写真を撮るとよりアール・デコの意匠を感じることが出来ます。
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こちらの部屋のトップライトのガラスのデザインも素晴らしいです。
朝香宮邸は普段庭園美術館なので撮影が出来ませんが、年に数度は
建物見学の時期があります。ここに来れば一年中撮影ができるなと
感じたくらいのクオリティの高い内装です。
朝香宮邸の写真:http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10536674/ -
チーク材のようでしたが暗くてよく分かりませんでした。赤いランプシェードが良い味を出しています。こんな部屋で毎晩遊べたらいいですね。客室も近いのですから。地中海のクルーズで時間も忘れてカジノで遊んでいたのを思い出します。特に勝っているときは時間の経つのも忘れてしまいます。
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小さなバーカウンターも設えてあります。
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ステンドグラスのデザインも洒落ています。
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何時になったらカウンターのガラスが開くのでしょうか。
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後ろ髪を引かれる気分で喫煙室を後にします。
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一等客室のある廊下を進みます。現在は部屋の中が見やすいようにガラス張りの扉に変わっています。面白かったのは一等のキャビンでありながら廊下の天井は配管やダクトが剥き出しだということです。この方がメンテナンスはしやすいですが。当時のままなのでしょうか。
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「一等客室」剥き出しですが冷温水の出る洗面台が備えられ、空調も調整できたそうですので、日本家屋に住んでいるより快適だったのではないでしょうか。
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部屋ごとに置かれた毛布の設えが変わっているのが面白いです。最初の部屋のものは「菊水」のようでした。(水がちょっと違う)この部屋の物は分かりません。
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これは「双子岩」?
飾り毛布を初めて知ったのは函館旅行で行った青函連絡船「摩周丸」の展示でした。海外のクルーズ船でも疲れてキャビンに戻ると白鳥や象の飾りタオルで癒されますよね。 -
意外だったのがトイレが共同だったことです。
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この部屋は「花」でした。
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「一等特別室」のフロアの廊下は天井まで装飾されています。
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「一等特別室」さすがに更に内装が豪華です。
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チャップリンや秩父宮両陛下をはじめ著名人が利用したすいーとるーむだったそうです。
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三代目川島甚兵衛のデザインだそうです。そう京都の川島織物の創業一族の方です。
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一度表のデッキに出ます。素晴らしい内装のデザインが洪水のように頭に入ってくるので一度ブレイクダウンです。
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デッキからマリンタワーも望めます。
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ブリッジデッキから船首を望みます。もう動く事の無い船でもロマンを感じます。
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キャプテンズブリッジは名前の通り船長室があります。上には操舵室があります。緊急時にはすぐに対応できるようだそうです。
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船長室には公室も設けられています。
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キャプテンズデッキから船体の後方を望みます。日本郵船の二引きの煙突が見えます。飛鳥?にも引き継がれるデザインです。
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氷川丸の係留されている桟橋の灯台。
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一番最上階のナビゲーションブリッジ、操舵室です。
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当たり前ですが一段と眺めが良くなります。
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この日は土曜日でしたが氷川丸を見学する人は少なかったです。操舵室まで上がってくるとほとんど人気も無く寂しい感じすらします。
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真冬の函館の摩周丸を見学した時も暴風雪のせいもあってほとんど見学者がいなかったのを思い出しました。
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摩周丸の操舵室は大きかったですが窓から見える真冬の景色は素晴らしかった思い出があります。
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操舵室の神棚は大宮の氷川神社のものです。
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誰もいない操舵室。
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通信室。
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無線電信室のプレート。長い船旅ですから電信を打つお客もいたのでしょう。今のスマートフォンで個人で世界中と連絡が取れる時代が来るなんて当時の日とは考えたことも無かったでしょう。
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かなり広いスペースですのでたくさんの人がここで働いていたのでしょう。
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9月の中旬とは言え汗ばむような日でした。
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マリーンシャトルが入港してきました。
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ここはシーバスを含めいろいろな船が発着する山下公園の桟橋でもあります。
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ブリッジデッキに戻ってきます。シアトル航路では優雅な時間が流れていたことでしょう。
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ここまで来て、昭和35年頃の宿泊が出来たのがどこだか分からないことに気づきました。2段ベットの部屋や大浴場などもあったはずですが復元されたのでしょうか。
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最後は地下の機関室の見学です。11,000トンクラスの船でもこれだけ大きな設備が必要なのかと驚かされます。
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アールデコの内装も良いですがこのメカニックなエリアも興味轢かれるものがありました。
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違った機能美を感じます。
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最近は工場を見学するツアーもありますが、工場好きの方にもお薦めの施設です。
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音のうるさい機関室用に電話ボックスが設えてあります。
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仕事柄ビルの管理事務所に行くこともあり、ボイラー室などを通ることがありますがもっと大きな音がしたのだろうと想像できます。
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最後に三等客室の見学。大阪の南港から出港した釜山行のパンスターフェリーや上海行きの蘇州号を思いだします。
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釜山クルーズ:http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10339522/
上海クルーズ:http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10351901/ -
大満足の氷川丸見学でした。ニューグランドで一休みとも考えましたが、今日は仕事の合間で妻もいないので後日にすることにしました。
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この氷川丸の見学を皮切りに横浜観光が数か月に渡って行われることになりました。モントレにもこのニューグランドにも何度も泊まることになりました。
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