2012/04/30 - 2012/04/30
12位(同エリア63件中)
キートンさん
赤道を越え、初めての南半球へ!
今年の旅は黄葉の秋をむかえたニュージーランドです。
9日目は、「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」と「フカ・フォール」を訪れる予定。
でも最重要課題は、明日予定している「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」へのバスの予約を取ること。
それを済ませてから「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」へと行こうと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
昨夜は風の音が凄かった。
朝8:30頃、フロントに顔を出して「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」のバスを予約してもらおうとしたが、どうやらまだ明日の予約はできないとの回答らしい。
いまひとつ事情がわからないが、iサイトに行けばもう少し情報が入るだろうとモーテルを出発した。
まだ、旗がこんなにはためくほど風が強い。 -
タウポ湖も波が高い。
この様子では、今日トンガリロ・アルパイン・クロッシングを歩いていたら、強風に悪戦していただろうな。
という前に安全性を考慮してバスの便は出なかったかもしれない。 -
タウポ湖沿いにあったマオリの門。
-
9:00頃、iサイトに寄ってみた。
トンガリロ・アルパイン・クロッシングのバスのことを聞いてみると、ここでもまだ明日のバスの予約はできないとのことだった。
午後2時以降にもう一度来るようにということだ。
現地のコースコンディションを見て、明日安全に歩けそうかを午後2時には判断するのかもしれない。
そういえば南島では高山が冠雪していたし、このところトンガリロ付近は天候がぐずついているようだ。
しかたがないので、タウポからワイオタプまでのバスを予約しようと思ったら、ワイオタプへのバスはロトルアからしか出てないと言われた。
私がインターシティーのバスの時刻表を見せると、調べてもらって予約することができた。
iサイトのスタッフがこのバス便を知らなかったということは、あまりタウポからバスでワイオタプへ行く人はいないのだろう。 -
iサイトの中にはトンガリロ・アルパイン・クロッシングの説明があった。
トンガリロ・ノーザン・サーキットの最も景色の良い区間を日帰りで歩けるコースとして、北島の中では一番人気のトラックである。
約19.4kmの行程で、トラックの最高地点が1886m。
富士山そっくりのマウント・ナウルホエ、エメラルド・レイク、レッド・クレーターなどみどころが多い。 -
ワイオタプへのバスは10:40発。
まだ1時間程度の時間があるので、付近を散策してみた。
タウポ湖から流れ出すワイカト川沿いには小型のクルーズ船が並ぶ。 -
このあたりの木々もいかにも秋色。
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紅葉の樹と公衆トイレ。
公衆トイレのペイントがいかにも自然系。 -
紅葉の葉の形で、ふとカナダ国旗を連想したが、後から調べるとカナダ国旗のサトウカエデではないようだ。
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公園の広い芝生広場。
落葉(らくよう)が進んでいる樹もある。 -
散策中にスーパー「カウントダウン」を発見。
以後、何度かここで買い物をした。 -
タウポの長距離バスターミナル。
クイーンズタウンに比べると、立派なターミナル。 -
タウポからインターシティーのバスで約40分、11:20頃ワイオタプに到着。
帰りのバスは13:36なので、それまで2時間少々の時間。 -
ここに来た目的は、「ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド」に行くため。
しかし、このバス停から片道2km離れている。 -
標識に従ってワイオタプ・サーマル・ワンダーランドへの道を早足で歩く。
ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドでは少なくとも70分は時間が欲しい。 -
11:45頃、ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドのエントランスに到着。
ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドは、環境保護区に指定されており、周辺一帯の熱水循環系において最大規模の地熱活動エリアとなっている。 -
入場料は32.5NZD。
場内は所要時間によって、30分、40分、75分の3つのコースが設定されている。
少なからず苦労して来ているので、75分コースを歩きたい。
チケットを購入する時どこの国から来たか聞かれ、日本と答えると日本語の解説書をくれる。 -
園路はとても整備が行き届いている。
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早速硫黄独特のにおいが漂い始める。
-
最初に現れるのは「デビルス・ホーム」。
地下の酸化活動によりできたクレーターで硫黄ガスのため黄色い。 -
「デビルス・インク・ポット」
黒鉛と原油を水が押し上げている。
グツグツ煮立っている感じ。 -
「アーティストパレット」
見る前から広く見渡せそうな雰囲気。 -
予想通り広々としたカラフルな池が広がる。
-
イチオシ
特にオレンジ色の縁取りの青い水面から湧き立つ湯気が凄い。
このあたりは「シャンパン池」呼ばれ、ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドの一番の見どころとなっている。 -
黄色いのはやはり硫黄のせいか。
所々の噴気孔から蒸気が出ている。 -
ボードウォークを通ってアーティスト・パレットの対岸へ。
-
「聖なる小道」と呼ばれる林の園路をしばらく進むと、周辺に住む動植物の案内板があった。
キーウィやポッサム(有袋類の哺乳類)などが生息するようだ。 -
見晴らしの良い高台に出た。
眼下に灰色の池が広がり、その向こうに黄緑色の池が見え隠れしている。
灰色の池は「フライパン平原」、黄緑色の池は「ナコロ湖」らしい。 -
下の「フライパン平原」にも園路がつながっている。
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奥の池にも人影が見える。
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高台から園路は一気に下っていく。
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「ウォーク3(イエロー・ウォーク)」も歩くと、トータル75分コースとなる。
迷わず、ここも歩く。 -
さらに下る。
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水が流れる河床は、灰色、黄色、黄緑などの色が見られる。
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谷部を園路が通っている。
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900年程前に崩落してできたクレーターによってできたこのあたりの崖は、「アルミ絶壁」と呼ばれるらしい。
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橋を渡ると・・・
-
「フライパン平原」。
太古に陥落してできたクレーターに沈殿物が堆積してできたという。 -
「オイスター池」。
硫黄の池。
特徴的な形から名付けられたというが、オイスター(牡蠣)に似てる?
ちなみに、表示によるとそのお湯は100℃あるらしいが、その割には湯気があまり立ってない。 -
このようなところでも、水の流れには藻のような植物も見られた。
-
園路は最奥部へと続いている。
-
灰色の泥の中から沸騰しているように泡が出ている。
-
最奥部は「ナコロ湖」に当って行き止まりとなる。
「ナコロ湖」は、970年前の噴火によってできたとか。
かなり広く、独特の黄緑色をしている。 -
「フライパン平原」から「ナコロ湖」へは、「ナコロ湖滝」となって流れ込む。
-
最奥部の「ナコロ湖」から引き返す頃には12:40になっていた。
バスの時間まで1時間を切っている。
ちょっと先を急がねば・・・ -
イチオシ
帰りの園路には、「オイスター池」から「フライパン平原」にかけて一望できる高台があった。
-
「オイスター池」は独特の淡い青色をしている。
-
「硫黄塚」。
もともと水中で形成されたものだが、1950年代に園路を整備した時に排水したら地上に現れたものらしい。 -
「ブライダルベール滝」。
「プリムローズ台地」からの水が流れ込む小さな滝。
同名の滝が世界にいくつかあるが、おそらく最も小規模な滝と思われる。 -
「プリムローズ台地」。
ニュージーランド最大の温泉華台地で、1886年のタラウェラ山の噴火でできたそうだ。 -
イチオシ
「シャンパン池」。
この区域最大の温泉で、直径、深さ共に60mある。
900年前の熱水爆発によって現れ、水温は74℃あるとか。 -
この水(ていうか、お湯)には、金、銀、水銀、硫黄、ヒ素、タリウム、アンチモンなどのミネラルが含まれる。
といわれてもよくわからんが、飲んだらいけないのは間違いなさそうだ。 -
「硫黄鍾乳洞」。
ここまで来るともう終盤。 -
「硫黄鍾乳洞」の隣に凄い色をした池が現れてきた。
-
イチオシ
最後の見どころ、「デビルズバス」。
緑色をしているのはヒ素が濃いから。
ヒ素といえば猛毒。
さすが「悪魔の浴槽」と呼ばれるだけのことはある。
ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドは、見どころ豊富で期待以上に楽しめた。
園路もしっかり整備されていて、ハイキング気分で変化に富んだ景観を散策できる。
最長コースで75分とあるが、写真をじっくり撮りながら歩いたら、2時間いても飽きないだろう。
今回は標準時間通り約75分で周ったが、後半はかなり駆け足で見学することとなった。 -
というわけで、帰りのバスが通る道路までまた2kmの道のりを急いで戻る。
結局、バスは5分以上遅れてきたので、余裕をもって戻って来た私は15分くらい待たされることになった。
なお、ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドへ行くには、レンタカーなら時間にとらわれずに見学できるので便利だが、そうでなければタウポよりロトルアからの方がずっと便利なようだ。 -
バスはタウポに14:15頃到着する。
タウポに帰ると、iサイトでトンガリロ・アルパイン・クロッシングへのバスの予約をとる予定だが、はたしてバスは催行されるのか・・・
運命の時間がせまってくる。
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