ネパール Kakarvitta→インド Panitanki　　陸路国境越えてインド・シッキム州へ　アジア周遊158日（16）

2011/12/01 - 2011/12/04

ネパール最東端に位置するBhadrapurからインド・西ベンガル州のSiliguriまでハイエースをチャーターした。

途中、ネパール Kakarvitta→インド Panitankiは陸路国境越えをした。

シリグリに１泊し1975年インドに併合されインド22番目の自治州となったシッキムへ向かう。

シッキムは岡山県ほどしかない面積7300平方キロメートル。
世界一小さな王国（チベット系王家）が1972年まであった。
1974年に400年の鎖国を解いたという魅惑的なところだ。

インド初上陸とシッキム訪問でワクワクの旅が始まる。

コメントは2011年当時のものです。

写真はガントクロープウェイからの景色

エリア その他の都市(インド)

12月1日のルート

ネパールから陸路国境越えてインド・シッキムへ

国境はネパールが Kakarvitta、インド がPanitankiだ。
（紫〇のところ）

まずは、インド国境に近いBhadrapurで車だまりを探す。

空港を出て「カーカルビッタ？」　ときくと
「ＳＩＬＩＧＵＲＩ？」　と聞いてきた。

「ＳＩＬＩＧＵＲＩ」　と答えると佐藤蛾次郎に似たドライバーが仲間からお前が行け、と担当にさせられた？！

2人で２１６０ネパールルピー（約2200円）
高くついたがシーズンオフで飛行機から降りた観光客はゼロ。
この選択は無駄がなく正解だった。

ネパールを出国する前にイミグレ手前数百ｍのところで両替した。
１ネパールルピー＝１．６９インドルピー

ネパールのイミグレは感じがよかった。

記念に写真を撮ってもいいか聞くとボーダーなのにOKだというので撮らせてもらう。

インドのイミグレはメイン道路から奥に入ったところにあった。

ＢＨＡＤＲＨＰＵＲから２時間半かかり午後４時半にシリグリ到着。

ドライバーの彼はまたネパールへ戻らなければいけない。
ちょっと気の毒になる。

了解を得て撮影しています。

Ｈｏｔｅｌ　Ｎｉｌａｄｒｉｉ　Ｐａｌａｃｅに飛び込みで宿泊。

宿泊料の内訳が複雑で、　
Ｒｏｏｍ　ｒｅｎｔ　１０９５
Ｓ．Ｃｈａｒｇｅ　ｏｆ　Ｒｏｏｍ　１０９
Ｌｕｘｕｒｙ　Ｔａｘ　５５
Ｓｅｒｖｉｃｅ　Ｔａｘ　５６
Ｓｔａｙ　Ｔａｘ　１０　
合計１３２５インドルピー

ディスカウントたのんます、とお願いすると
２１８ルピーまけてくれて１１０７ルピー（1800円）になった.
中途半端な数字にインドは面白い国だと思った。

これから先ずっと悩まされることになる電器温水器がついている。

国境で両替したインドルピーだけでは心もとない。
夕方でも両替可能なデリーホテルまでリキシャで行くことにした。

ドミニク・ラピエール著『歓喜の町カルカッタ』に感銘を受けた。
インド行きの思いは深く、リキシャに乗るのも目的のひとつだった。

リキシャワラのペダルを漕ぐ足は
贅肉がなく痩せているがアキレス腱だけは逞しかった。

昼間は灰色の川も夕日が川面を染めると
それは美しい風景となる。

リキシャに揺られながら見た夕焼けは生涯忘れないだろう。

翌日

町を散策すると牛糞に藁を混ぜた牛糞玉が屋根上で干されていた。

シリグリは大きな街だがこういう光景が残っている。

シッキム観光局が開くまで散歩で時間をつぶす。

紅茶の缶が素敵なお店があったので撮らせてもらった。

ホテル前からシッキム観光局のあるSNTバスターミナルまでオートリクシャー（乗り合い三輪）に乗る。
このとき車内でスリ未遂にあった。

途中から乗車した身なりの貧しい親子三代7人の様子が不自然だった。
私たちを囲むように立ちゴソゴソしている。

嫌な予感がしてバックパックをずらす。
サブバックのポケットからくしゃくしゃに丸めたお札（小額紙幣）を盗もうとしていた。

日本語で「ドロボー！」と声を出すと慌てて全員下車していった。
危ないところだった。

運転手は、うんざりした様子で首を振った。

念願のインドの地を踏み気がゆるんだのだろうか。
改めて気を引き締めシッキム観光局で入域許可証を発行してもらう。

西南はネパール、北東はチベット、南東はブータンに
接するシッキムは許可証が必要なのだ。

ひとりで出来そうなものだが観光局のおじさん三人が仲良くワークシェアリングしていた（笑）

申請にはパスポートのコピー、インドビザのコピー、写真が必要だった。

シッキム州の州都ガントクまでバスか乗り合いジープか迷った。

現地でいろいろ考えてデリーホテル前から出る乗り合いジープを選択する。

乗り合いジープの切符売り場

4時間強の所要時間でひとり150ルピー（２５０円）

定員まで客が集まるのに１時間半かかった。

前に運転手を含め３名、運転席の後ろの列に４名、さらに後ろの最後列に４名が乗る。

結論から言うと過酷だった。

ガードレールのない道で終始追い抜き合戦を繰りひろげる。

道から下は千尋の谷、若く勢いに任せた荒い運転に肝を冷やし続けた。

途中の山中で渋滞に出くわす。

クレーン車が崖に落ちた車を吊り上げているではないか。
シャレにもならない。
生きて帰れるのか不安になる。

ジープのサイドミラーが対向車と接触し鋭い音をたて割れたときに
「なんでこんなところに来てしまったのだろう」
と正直思った。

しかし、なんとか無事ガントクに着き安堵する。
シッキムビールで乾杯！

初日は、飛び込みでＴＲＡＶＥＬ　ＲＯＤＧＥに泊まった。

シーズンオフで閑散としていたせいか辛気臭い。
暗い　シーツが汚い　毛布も汚い　予備毛布がカビ臭いで気がめいる。

でもフロントマンはとても感じがよい。
翌朝、「ほかの宿に移るの？」小さな声で聞かれ申し訳ない気がしたが宿を移動することにした。

ガントクのメインストリート・MG.MARG沿いにあるホテルを何軒かあたってみた。

結局、Ｈｏｔｅｌ　Ｇｏｌｄｅｎ　Ｐａｇｏｄａにした。
決め手は電気ストーブのレンタルがあったから。
ガントクの標高は1759ｍ、寒かった。

シッキムでは電気給湯器にまいった。

突然お湯が水になりびっくりしたことがあった。
従業員が電源をオフにしたのだ。

停電も多く電気が貴重な場所なのだ。
対策を考えて洗面所に置いてある桶に湯を貯めてから使うことにした。

ソニーの液晶テレビに驚く。

ガントクはモダンで西欧的だった。

特にMG.MARGというメインストリートは小洒落ている。

おいしいハンバーガーをテイクアウトできたり

カフェに行くとハートのラテアートだったり

でもローカルな店で買い食いする小坊主さんたちもいる。

写真屋さんもあったのでビザ申請用の写真をお願いしてみた。
デジカメで撮影したものをパソコンに取り込み出力するようだ。

証明写真　８枚で５０ルピー。
１ドルが50ルピーだったので１枚10円ということになる。

カンボジアのシェムリアップ空港にてアライバルビザ申請で提出したが問題なく使えた。

エンチェイ・ゴンパ
チベット仏教ニンマ派の僧院も見学

参道のマニ車

参道のマニ車

インドの郵便ポスト

ガントクロープウェイ乗り場

ガントクにはロープウエイもある。

ガントク滞在中は曇天で山の景色は見られなかった

雄大な景色は見られなかったがおもしろかった。

ロープウエイの待合室にいたお猿さん

ペリン行き乗りあいジープのチケットを乗車前日にブッキングした。

ガントク～ペリン　乗り合いジープ＠180ルピー（310円）
１２月５日７時発

インドとチベットの通商路の中継地として大きくなった町ガントクからペリンへ向かう。

この旅行記へのコメント （2）

• もんもちゃんさん 2012/04/28 22:48:52

  お久しぶりです♪

  kodeyanさん、こんばんは〜♪
  
  私には縁のない異国の地。
  kodeyanさんの、スリリングな旅には　毎度感嘆します！
  
  ドラマを見ているようで　ワクワクしたり、感動したり、kodeyanさんの旅を見られるのが楽しみです♪
  

  kodeyanさん からの返信 2012/04/29 08:27:04

  RE: お久しぶりです♪

  もんもちゃん　こんにちは
  
  ご無沙汰してました。
  いやぁ、こういうメッセージいただくと有難いです。
  感謝、感謝ですよ、もんもちゃん。
  
  長丁場になりますが（笑）、
  お時間のあるときにまた遊びにきてくださいね。
  
  では！