中国遼寧省　鞍山市　湯崗子温泉　ラストエンペラー溥儀の個室風呂と全泥宮　アジア周遊158日（7）

2011/11/07 - 2011/11/08

中国東北地方にはいくつか温泉がある。

そのなかに溥儀が入浴したといわれる地下の円形浴槽が当時のまま残っていて、そこに入ることができるという温泉がある。

鞍山に近い湯崗子温泉だ。

早朝からＳＬ撮影をした後、調兵山客運新站から遼寧省快速汽車客運站へ。
そこから瀋陽に戻り、天気もいいので湯崗子温泉へ行くことにした。

写真は龍宮温泉　龍池（ラストエンペラー溥儀の個室風呂）

※コメントは2011年当時のものです。

エリア 中国

瀋陽に戻りバスの行き先ボードを掲げたおばちゃんに鞍山行きのバス乗り場を聞く。
数人の男性も集まりみんな通りの向こうを指さした。

「どうかしましたか」

突然日本語を話す女性が現れる。
名前は聞き忘れたが伊万里で半導体の仕事をしている方で休暇で実家のある本渓に戻っていた女性だった。

南一馬路をさらに東南方向へ進むとサークルがあり
そこになんとか宮という建物がありそこから出ているそうだ。

お礼をいってサークルのある方向に歩いていると
先ほどの女性が息を切らして追いかけてきた。
列車の発車が２時で時間があるから乗り場まで案内してくれるという。

５分ほど歩いてサークルまで来るとバスが数台待機している場所があり、そこだとわかった。

発車直前だったらしく慌しく荷物をトランクに入れさっさと乗れといわれバスに乗りこむ。
女性の名前を聞く時間もなくバスは発車した。

親切に感謝。

瀋陽から鞍山まで1時間45分かかった。

次は湯崗子温泉行きのバス探し。
鞍山バスターミナル内にインフォメーションがあったので聞いてみたらミニバスで行けるようだ。

インフォメーションの男性が一緒に外に出てミニバスを探してくれた。
それがこのミニバス。

バスターミナルの裏から発着していてわかりずらい場所だから助かった。
ここでも親切に感謝。

ミニバスは運転手さんと集金係の女性（男性のときもある）のペアで運行されていた。

このバスはふたりとも親切だった。

鞍山バスターミナル裏から３０分ほどで湯崗子温泉に着いた。

門左手の雑貨やさんのおばちゃんも一緒に降りた。
商品もミニバスで運んでいるのだ。

温泉街というより療養センターの雰囲気

人造湖と公園がある

さて、ホテル探しだ。
あちこち探し回って外は暗くなってきた。

そういえばハングルでオクチョンホテルと書かれたホテルがあった。
そこへ行ってみたら日本人ＯＫだった。

観光地価格の２６０元。
暗いし仕方ないのでここにした。

全体的に薄汚れカーペットに綿ぼこりが溜まっている。
ポットのお湯もいつのものかわからない始末。あ～

しかも食べるところは、ホテルのレストラン以外なさそうなのでホテルでビビン冷麺を食べた。
観光地価格で味はう～ん・・

部屋は汚いが温泉つき。
朝5時半から夜中の１時まで。

写真はパンフレットから

翌朝

湯崗子温泉の散策

ロシア人が多い。

天津から隠密行動で移動してきた溥儀と皇后が隠れていたのが当時日本人が建てた対翠閣で2011年現在は「龍宮」という名前のホテルになっている。

昨日は、ここに泊まろうと思っていたのに、日本人は泊まれなかった。
この奥に外国人が泊まれる宿があるからそこへどーぞ、
と冷たいあしらい。

たしかにあったが看護婦さんがいる療養所で４９８元なのでやめにした。

さて、宿泊はダメでも温泉は大丈夫だろう、と再訪問。

しかし「龍宮」のフロントで聞くと２時間２００元が２４０元になり、２８０元になった。

アホくさいので入るのはやめて見るだけにした。

フロント前の廊下を突き当たりまで進むと浦島太郎の壁画タイルがある。

ここの右側が龍池だ。

時間は朝9時半。
お湯を溜めるのが面倒だったのかも。

おじさんがつきっきりでプレッシャーまみれで龍池を見ることができた。
当時のものが残っているとはすごい。

おじさんが写真を撮るならこれも撮ってけといった壁面タイル。

見るだけならタダだった。
（２０１１．１１現在）

散策の途中で「全泥宮」なる魅惑的な場所を発見。

行ってみるか。

左のドーム天井が全泥宮。

全泥宮入口

利用料は１００元で水着が必要。
フロンでお金を払うと小さな紙切れを渡され奥の部屋へ行くようにいわれた。

そこでフェイスタオル１枚とロッカーの南京錠とサンダルを受け取る。
更衣室で水着に着替え表示のある廊下を進み階段を下りたところに白衣の女性がいた。

フロントでもらった紙切れをここで渡すシステムになっていた。
知らずにロッカーに置いてきたので取りに戻る。

紙切れを渡したら奥の温泉につかれというので温泉に入る。
４２度くらいだろうかゆっくり入るにはいい湯加減だ。

温泉につかったら泥蒸しゾーンに移り順番待ち。
男性二人がひとりずつ泥をかけてくれる。
指宿あたりで見かける光景と同じだ。

泥の上は熱くもなんともないのでどうなってるんだと思った。
が、掘った泥の上に横になり泥をかけられると背中が熱いくらいなのでびっくり。

５分もすると汗が額からしたたり落ちる。
早い人で１０分もすると起き上がってしまうようだ。

シャワーで泥を流し円形の泥宮を一周してみると泥湯の寝湯があった。

上澄みのような湯は膝上ほどの浅さでぬるいのだが
上澄みの下の泥に寝てみると熱い湯がふつふつと背中にあたる。

１時間ぐらいゆったり寝湯をしたら気持ちよさそうだ。
それに底の泥をパックしてもよさそう。

しかし白衣の女性がここは別料金だからダメだといいにきた。
にわか体験をしてしまったようだ。

こちらは、準備が整った泥蒸しだろうか。

とても気持ちいい泥蒸し体験ができた。