2011/11/09 - 2011/11/16
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kodeyanさん
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東北地方のSLと温泉をめぐり新たな鉄道の旅が始まる。
途中成都に三日ほど手続きと休養で立ち寄り
藩陽からラサまで鉄道で横断する。
第一弾 藩陽~成都 2889km 二泊三日(40時間03分)
第二弾 成都~ラサ 3360km 二泊三日(43時間41分)
コメントは2011年当時のものです。
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中国横断夜行列車の旅第一弾は、藩陽北站から。
-
大連に一泊もせず藩陽へ急いだのは成都行きのチケットのためだった。
11月4日瀋陽駅に着いて切符売り場へ直行すると8日も9日も10日も硬臥の下段は没有。
やっぱりダメだったか。
しかし、中段ならあるとのこと。中段かぁ・・
一か八か軟臥に席があるか聞くと11月9日に空席があった!
奮発して軟臥の上段下段を購入した。 -
藩陽北站 11月9日
待合室は広くAからD区に分かれていた。 -
窓がない待合室は暗く辛気臭い。
にーはおトイレの隣りに給湯器とテーブル&椅子があり
カップ麺を食べている光景に驚く。 -
プラ椅子の隣りに座った男性と筆談
6站台は6番プラットホームという意味でこれが大事だからね!
と教えてくれた。
列車に乗るには、階段を降りて通路を歩き
6番線のあるホームの階段を上ることも教えてもらった。
ここでも親切に感謝。 -
さて、こんな大移動の始まりです。
瀋陽からラサまで成都経由で6249km
関口知宏の“中国鉄道大紀行~最長片道ルートは36000kmなので
関口さんのおよそ6分の1の距離を移動することになる。 -
11月9日
藩陽北~成都 K388次
藩陽~成都 軟臥下段 825元
藩陽~成都 軟臥上段 789元 -
翌朝 11月10日 車窓 7:01
-
車窓 7:22
-
車窓 7:28
寝台列車から見つめる朝日はなんともいえない。 -
軟臥
日本のブルートレインでいうならA寝台 -
軟臥上段の荷物置き場
-
軟臥車両通路
コンパートメントになっていて鍵をかけられる。 -
ダンナが瀋陽のスーパーで「油」と書かれた玉子を買ってきた。
何だろうね? 興味津々。
正体は、ラー油漬けの半熟玉子で塩辛さが強烈だった。 -
11月10日 15:08
河南省の駅で下車した乗客は麻袋のような荷物を持っていた。
この光景を上海や北京で見かけるだろうか。 -
弁当のワゴン販売があった。
料金は20元。 -
日本では姿を消した食堂車も利用してみた。
-
豚バラとインゲンの紅焼 38元
ご飯と鶏スープ @6元×2
そこそこ美味しい。 -
軟臥の洗面所
不思議なのがカップ麺の残りをここに捨て排水口がつまる。
乗務員さんが掃除する。
また誰かが残りを捨てる
詰まる
捨てる・・
なぜここに捨てる?
それに洗面器にシートを敷いて髪を洗っている女性もいてびっくり。 -
この二泊三日の夜行列車で閉口したのがタバコだった。
ヘビーチェーンスモーカーが多い。
喫煙所はデッキ部分に設けられているがドアを閉めず開けっ放し。
たえず(24時間といってもいい)煙が軟臥に充満し、これが後々まで続く頭痛を招いた。
数分でも停車する駅で外の空気を吸っておけばよかったと後悔している。 -
11月11日 成都駅到着
-
赤いバケツがかわいい
-
成都の宿泊先は ※Sim's Cozy Garden Hostel。ここに三泊する。
一泊130元。
※オーナーは2024年現在京都でゲストハウスを営業されているようです。
後日談
成都で電気敷き毛布を買っておくべきだったと激しく後悔。
時計を戻せるなら絶対に買う。
持参していたら、これからの旅でどれだけ役に立ったか。 -
こちらシムズトラベルSim’s Cozy Travelのカウンターで
Tibet 6 Day Private Tripをアレンジしてもらった。
ビザでごたついて申し込みをしたのが日本を発つ前日夜だった。
青蔵鉄道のチケットが届いているか気がかりだ。
確認すると「Everything OK」で胸をなでおろす。
でも担当の日本人は辞めてしまっていた。
Tibet 6 Day Private Trip 3300元/人
日本出発前日に日本円で32000円を日本の口座に振り込み残金の4091元を支払う。
3300×2=6600 32000円=2509元(@12.75)
6600-2509=4091
Tibet 6 Day Private Trip代金と別に
成都~ラサチケット代は二人分で1404元
ラサ シガツェ ダムのホテル代も別途必要。 -
自治区旅游局(TTB)が発行する入域許可証
(旅蔵確認函、通称TTBパーミット)は、
硬臥車両に乗車するときに担当の係員がチェックしただけでその後は掲示を求められなかった。 -
硬臥下段 712元
硬臥中段 692元
寝台は02車09号だった。 -
青海省西寧からチベット自治区首府ラサ(拉薩)まで
世界最高所を走る青蔵鉄道である。
旅客健康登記カードの記入が必要だった。
硬臥車の共用テーブル上に置いてあった。 -
これから貴重な動植物の宝庫「ココシリ自然保護区」、
崑崙山脈、タングラ山脈、ニェンチェンタンラ山脈という3大山脈、
平均標高4,000m以上の青蔵高原を駆け抜ける。 -
11月14日 二泊三日の寝台列車の旅第二弾初日
午後8時59分成都発、午後10時消灯で一日目は寝るだけ。
突然電気が消えるのでペンライトが活躍した。
写真は硬臥車の車両番号 -
11月15日 二日目
翌朝、明るくなってから気になっていた吸気口をチェック。
寝台の枕元上部にある。
チューブを探したがどこにあるかわからず。
利用している人も見なかった。 -
高度が低いうちに車内探検しておく。
これは軟臥車の車両番号
定員は32名で硬臥車が60名なので約半分だ。 -
軟臥車通路
とっても静かだった。
車両はボンバルディア社と中国の合併企業BSP社(山東省青島)が製造した25T型で15両編成
軟臥2(定員32)硬臥8(定員60)座席(硬座)4(定員98)餐1
となっている。 -
硬座を覗いてみたら疲労感が充満していてこれ以上近づけなかった。
-
硬臥車は三段ベッド×2のコンパートメント
軟臥がブルートレインのA寝台ならこちらはB寝台
通路と寝台の間にパーテーションがあるのはよかった。
ベッドL2000W750=軟臥
ベッドL2000W600=硬臥
だそうだが夜行寝台に慣れているので特に狭いと感じなかった。 -
シーツの端も見逃しません^^
-
廊下の電光掲示板は暇つぶしにいい。
駅名 外気温 停車時間 速度 標高などが表示される。
高血圧二級以上はなんたらと出てくるのが気になってしかたない。 -
車内に気圧計
酸素濃度は標高5000mでは平地の約半分だが
青蔵鉄道の車内では平地の8割程度に保たれている。 -
日本から持参したS字フックが役に立った。
中国には取っ手つきの水が売っているのでポカリスエットを溶かしたものをS字フックにかけていつでも飲めるようにしておいた。
高山病対策で水分補給をしなければ。 -
11月15日 朝8:30 宝鶏出発
左手に黄河の支流の一つである渭水(ウェイホウ)が寄り添う
10:30 実演(熱演?)販売が始まる。 -
硬臥車両の通路でネックレスの販売 に始まり
数珠 ベルト カトラリーセット(ナイフとフォークがケースに入ったもの) おもちゃ 香りつきお守り タイガーバームもどきのセールストークが続く。
熱弁販売はいつもこのお姉さん。
同室の中国人が品物が悪くてダメだというジェスチャーをしていた。 -
16:30 西寧西駅着
2011年から西寧駅の新築工事が行なわれ、
臨時で西へ12kmの西寧西駅が利用されていた。
3人のお坊さんが硬臥2号車に乗車、うち一人が同じコンパートメントだった。 -
青蔵(青海チベット)鉄道は、
中国青海省の省都・西寧とチベット自治区の首府・ラサ間の全長約2,000kmを結んでいる。
列車の運転速度は、
海抜5,000 m までの区間では最高160 km/h、それ以上の区間では 80 km/h となっている。
平均海抜は約4,500m、また海抜4,000m 以上の部分が960km もある。
気合いがはいる。 -
車窓 17:52
方角からして崑崙山脈6,000m峰と玉珠峰かと思う。 -
車窓 18:32
青海湖(青海省)が見えてきた。
海抜3,201メートルの高地。 -
イチオシ
車窓 18:43
青海湖の見事な夕景を車窓から眺める。
この景色が見られる幸運に感謝したい。
面積5964平方㌔ 周囲360キロ
世界で二番目に大きい内陸塩湖は神秘的だった。 -
車窓 18:44
これから先は、格尓木(ゴルムド)を経由し徐々に標高を上げてゆく。
残念ながら格尓木(ゴルムド)着は深夜だ。
電気機関車からディーゼル機関車の切り替えは見学できなかった。 -
19:15 高度計3300mの表示
ロング缶ビールの蓋を開けたら、隣り10下段のお兄さんに怒られた。
標高が高いので心配してくれたのだと思う。
車内販売の20元弁当を食べつつ隠れてこっそり飲む。
22:10消灯
22:40徳令哈( 海西モンゴル族チベット族自治州)発
缶ビールを飲んだらあかんと怒ったお兄さんはここで下車した。
印象に残ったのは徳令哈の手前で22時頃に見た月だ。
月が低くて近い、そして大きい クレーターまで見える。
星と月の美しさが心に刻まれた。 -
三日目 11月16日 朝7:46
窓ガラスに氷が貼りついていた。
映画のタイトルにもなったココシリ(可可西里)は、
崑崙山脈を越えた標高4500m程度の広大な無人地帯で北極南極に次ぐ「第三の極地」といわれる。
このあたりもココシリだろうか。 -
車窓 8:10
徳令哈からの平均時速を80 km/hとすると、
9時間半で約760km走ったことになる。
昆崙山脈と唐古拉(タングラ)山脈の間にある長江源特大橋を過ぎたあたりかもしれない。 -
車窓 8:12
-
車窓 8:13
この先にある青海省・チベット自治区の境にある唐古拉(タングラ)峠(5,072m)に向けて高度を上げてゆく。
世界一高い駅を通ると思うとワクワクする。 -
イチオシ
車窓 8:15 川が凍っていた。
長江源流のタンラ山脈ゴラタントン山から旅してきた川だろうか。 -
車窓 8:24
標高が高いので山の高さを感じない。
神秘的な朝日。 -
車窓 8:28
-
イチオシ
車窓 8:30
6,000m峰の崑崙山脈と玉珠峰だろうか。
青蔵鉄道から見る日の出は格別だ。 -
デッキのドアについた霜を削って朝日を鑑賞。
-
成都のカルフールで買ったパンの袋がパンパンになっていて驚く。
-
カナダの航空機メーカー、ボンバルディア社の技術によりゴルムド~ラサ間は飛行機のように与圧されていてエアコンと同様の車内拡散式の酸素供給システムだという。
でも、飛行機でパンの袋がパンパンになるだろうか。
車両の前または後ろから「シュー」という音がしていたから空気が出ていたのは確かだと思うが。 -
車窓 8:54
一面雪景色 -
車窓 8:58
-
車窓 9:20
-
車窓 9:21
硬臥車両の通路 -
車窓 9:22
-
車窓 9:42
左端にかろうじて写っているのが、
チベット自治区ナクチュ県アムド市にある標高5068mの唐古拉駅(タングラ駅)の世界一高い駅の記念碑だろう。
お坊さんと話がはずみ見逃すところだった。
線路沿いに「熱棒」と呼ばれる棒のようなものが並ぶ。
サイフォンの原理を用いた温度制御のパイプで夏は外気の熱を吸収し地中を冷やし、冬は冷気を地中に送りこみ凍土が溶けるのを防ぐ。 -
車窓 10:10
川が凍っている -
車窓 10:43
ここも川が凍っていた -
車窓 10:44
-
車窓 10:55
玉珠峰(海抜6178m)の頭だけ見えた -
イチオシ
車窓 11:32
ツォナ湖(錯那湖)
標高4650m、面積400平方㌔
アムド県の高原淡水湖 -
車窓 11:34 ツォナ湖(錯那湖)
見る角度や位置により色が変わる
光線の加減だろうが神秘的だ。 -
車窓 11:36 ツォナ湖(錯那湖)
チベット族の聖なる湖 -
車窓 11:40
-
車窓 11:45
-
車窓 11:46
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車窓 11:51
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車窓 11:55
線路の横を拉薩に向かう西蔵公路が並行している -
車窓 11:59
-
朝より袋がパンパンではちきれそう。
-
車窓 12:36
線路は築堤の上に敷設されているが橋梁部分もある。
野生動物の通行を妨げないように配慮しているそうだ。 -
西寧西から乗車したお坊さんは、車内で熱心に勉強していた。
宗教は何を信仰しているのか?
と聞かれ(一応)仏教と答えた。
「それではブッダについて学んだか?」
と聞かれノーと答えるしかなかった(汗)
日本人は英語が下手だが教えている先生はネイティブか?日本人か?
と聞かれ、私の先生は日本人だったと答える。
ネイティブに教わったほうがいいといっていた。
そして日本語を教えてほしいと頼まれた。
ラサに向かうお坊さんと会話ができるのも鉄道旅の醍醐味かもしれない。 -
12:41
ナクチュ(那曲) 標高4513m 北京から西へ3000km -
イチオシ
車窓 13:20
ヤクがゆったりと群れをなしていた。
ヤクを見るのは、パキスタンのスストから中国のタシュクルガンまでフンザ峠越えして以来だ。 -
車窓 13:22
-
車窓 13:28
-
車窓 13:30
ハート型の雲があらわれた -
車窓 13:34
-
イチオシ
車窓 13:38
車窓にニェンチェンタンラ山脈
尖った雪山サムディン・カンサン(桑丹康桑)6590mが見える。
仏の教えを守る守護神が住まうとされる聖山だ。 -
車窓 13:39
ここにもヤクの群れが。
なんという壮大な車窓だろう。 -
車窓 14:46
古露(グールー)駅(4673m)あたりから
ピラミッドのような山が現れた -
15:14
達瓊果駅(4327m) 西寧駅から1845km -
車窓 15:39
ニンチェンタンラ山脈とヤクの群れ -
車窓 16:37
車窓に拉薩河が見えてきた。
写真中央やや左奥にポタラ宮も見える。
ラサまでもうすぐだ。 -
16:50 ラサ駅着
-
ラサ駅ホーム
広い -
西寧西駅から乗車したお坊さんたち
勉強熱心だった。 -
ラサ駅
天候に恵まれた幸運に感謝の列車の旅だった。
絶景の車窓が楽しくあっという間に時が過ぎた。
徳令哈の手前で見た月が一番印象深い。
月が低くて近く美しく感動した。
明けるのが惜しい素晴らしい夜
まさに可惜夜(あたらよ)。
青蔵鉄道ならではの経験ができたと思う。
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