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 鎌倉にある寺院にも天井絵が見られる。光明寺、建長寺、常楽寺、長寿寺、英勝寺、上行寺、大巧寺と龍口寺である。<br /> 材木座にある光明寺は徳川家ゆかりの寺である。ここの本堂(元禄11年(1698年)に建立、重文)には天井絵があるが、剥離していて寺務所で尋ねたが何が描かれているのかは不明であると言われた。しかし、龍が描かれているという。<br /> 建長寺仏殿(重文)は徳川2代将軍秀忠御台所崇源院の霊屋(寛永 5年(1628年)に建立)を移築(正保四年(1647年))したもので、鳳凰が描かれた天井絵がある。<br /> 大船にある常楽寺仏殿(元禄4年(1691年)に建立)には狩野雪信が描いた雲龍図がある。<br /> 長寿寺観音堂には天女が描かれた天井絵がある。観音堂は奈良円成寺の多宝塔を大正時代に移築したものだそうだ。上層は傷みが激しく、裳階(もこし)部分を利用していると言う。<br /> 水戸徳川家ゆかりの英勝寺仏殿(寛永13年(1636年)に建立)には琴をひく天女吉祥天、天女のような迦陵頻伽(かりょうびんが)(仏教で雪山または極楽にいるという想像上の鳥。妙なる鳴き声を持つとされることから、仏の音声の形容ともする。その像は、人頭・鳥身の姿で表わすことが多い)、雲龍図が描かれた天井絵がある。<br /> 大町2にある上行寺本堂の格天井には花鳥の絵がある。<br /> 鎌倉駅前の若宮大路沿いにある大巧寺は安産祈願の寺「おんめさま」として知られるが、本堂には63枚(7×9)の天井絵がある。花鳥風月を題材にして木彫り彩色されており、江戸時代に庶民が奉納したものであろう。他の寺社の天井絵とは一線を画すものであろう。<br /> 片瀬にある龍口寺本堂の内陣には文様絵が描かれている。<br /> 現代になって描かれた天井絵もある。建長寺、円覚寺、五社稲荷神社と龍口寺である。<br /> 建長寺法堂の雲龍図は、平成9年(1997年)に建長寺創建750年(平成15年(2003年))記念事業の一環として、鎌倉在住(十二所)の画家故小泉淳作氏によって描かれた。小泉氏はこの正月9日に亡くなった。<br /> 円覚寺仏殿の雲龍図は文化勲章受章者前田青邨監修で守屋多々志が揮毫し、昭和40年(1965年)に完成させた白雲の図である。青邨とその弟子の守屋多々志はともに岐阜県出身の日本画家で、青邨の弟子には故平山郁夫もいた。<br /> 岩瀬に鎮座する五社稲荷神社手水舎には雲龍図が描かれている。<br /> 片瀬にある龍口寺仁王門には雲龍図などが描かれている。<br />(表紙写真は常楽寺仏殿の雲龍図)

鎌倉寺社の天井絵巡り

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2009/10/03 - 2010/07/20

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉にある寺院にも天井絵が見られる。光明寺、建長寺、常楽寺、長寿寺、英勝寺、上行寺、大巧寺と龍口寺である。
 材木座にある光明寺は徳川家ゆかりの寺である。ここの本堂(元禄11年(1698年)に建立、重文)には天井絵があるが、剥離していて寺務所で尋ねたが何が描かれているのかは不明であると言われた。しかし、龍が描かれているという。
 建長寺仏殿(重文)は徳川2代将軍秀忠御台所崇源院の霊屋(寛永 5年(1628年)に建立)を移築(正保四年(1647年))したもので、鳳凰が描かれた天井絵がある。
 大船にある常楽寺仏殿(元禄4年(1691年)に建立)には狩野雪信が描いた雲龍図がある。
 長寿寺観音堂には天女が描かれた天井絵がある。観音堂は奈良円成寺の多宝塔を大正時代に移築したものだそうだ。上層は傷みが激しく、裳階(もこし)部分を利用していると言う。
 水戸徳川家ゆかりの英勝寺仏殿(寛永13年(1636年)に建立)には琴をひく天女吉祥天、天女のような迦陵頻伽(かりょうびんが)(仏教で雪山または極楽にいるという想像上の鳥。妙なる鳴き声を持つとされることから、仏の音声の形容ともする。その像は、人頭・鳥身の姿で表わすことが多い)、雲龍図が描かれた天井絵がある。
 大町2にある上行寺本堂の格天井には花鳥の絵がある。
 鎌倉駅前の若宮大路沿いにある大巧寺は安産祈願の寺「おんめさま」として知られるが、本堂には63枚(7×9)の天井絵がある。花鳥風月を題材にして木彫り彩色されており、江戸時代に庶民が奉納したものであろう。他の寺社の天井絵とは一線を画すものであろう。
 片瀬にある龍口寺本堂の内陣には文様絵が描かれている。
 現代になって描かれた天井絵もある。建長寺、円覚寺、五社稲荷神社と龍口寺である。
 建長寺法堂の雲龍図は、平成9年(1997年)に建長寺創建750年(平成15年(2003年))記念事業の一環として、鎌倉在住(十二所)の画家故小泉淳作氏によって描かれた。小泉氏はこの正月9日に亡くなった。
 円覚寺仏殿の雲龍図は文化勲章受章者前田青邨監修で守屋多々志が揮毫し、昭和40年(1965年)に完成させた白雲の図である。青邨とその弟子の守屋多々志はともに岐阜県出身の日本画家で、青邨の弟子には故平山郁夫もいた。
 岩瀬に鎮座する五社稲荷神社手水舎には雲龍図が描かれている。
 片瀬にある龍口寺仁王門には雲龍図などが描かれている。
(表紙写真は常楽寺仏殿の雲龍図)

  • 光明寺本堂(重文)。元禄11年(1698年)に建立。

    光明寺本堂(重文)。元禄11年(1698年)に建立。

  • 光明寺本堂内陣の天井絵。14×13(=182)枚の天井絵がある。

    光明寺本堂内陣の天井絵。14×13(=182)枚の天井絵がある。

  • 光明寺本堂内陣の天井絵。

    光明寺本堂内陣の天井絵。

  • 建長寺仏殿(重文)。寛永 5年(1628年)に建立し、正保四年(1647年)に移築。

    建長寺仏殿(重文)。寛永 5年(1628年)に建立し、正保四年(1647年)に移築。

  • 建長寺仏殿の格天井の鳳凰の天井絵。

    建長寺仏殿の格天井の鳳凰の天井絵。

  • 常楽寺仏殿。元禄4年(1691年)に建立。

    常楽寺仏殿。元禄4年(1691年)に建立。

  • 常楽寺仏殿の雲龍図。狩野雪信が描いた。

    常楽寺仏殿の雲龍図。狩野雪信が描いた。

  • 長寿寺観音堂。

    長寿寺観音堂。

  • 長寿寺観音堂の格天井には4人の天女が描かれている。 <br /><br />

    長寿寺観音堂の格天井には4人の天女が描かれている。

  • 英勝寺仏殿。寛永13年(1636年)に建立。

    英勝寺仏殿。寛永13年(1636年)に建立。

  • 英勝寺仏殿天井の雲龍図。

    英勝寺仏殿天井の雲龍図。

  • 英勝寺仏殿仏殿天井の迦陵頻伽(かりょうびんが)。仏教で雪山または極楽にいるという想像上の鳥。妙なる鳴き声を持つとされることから、仏の音声の形容ともする。その像は、人頭・鳥身の姿で表わすことが多い。 <br /><br />

    英勝寺仏殿仏殿天井の迦陵頻伽(かりょうびんが)。仏教で雪山または極楽にいるという想像上の鳥。妙なる鳴き声を持つとされることから、仏の音声の形容ともする。その像は、人頭・鳥身の姿で表わすことが多い。

  • 英勝寺仏殿天井の迦陵頻伽(かりょうびんが)。 <br /><br />

    英勝寺仏殿天井の迦陵頻伽(かりょうびんが)。

  • 英勝寺仏殿の絵。

    英勝寺仏殿の絵。

  • 上行寺本堂。

    上行寺本堂。

  • 東慶寺鐘楼。

    東慶寺鐘楼。

  • 東慶寺鐘楼t天井の雲龍図。大正5年(1916年)に当時の住職(先々代?)が描いたもの。

    東慶寺鐘楼t天井の雲龍図。大正5年(1916年)に当時の住職(先々代?)が描いたもの。

  • 大巧寺本堂。

    大巧寺本堂。

  • 大巧寺。

    大巧寺。

  • 龍口寺本堂。

    龍口寺本堂。

  • 法堂(はっとう)(重文)。文化11年(1814年)の建立。 <br /><br />

    法堂(はっとう)(重文)。文化11年(1814年)の建立。

  • 建長寺法堂の雲龍図。

    建長寺法堂の雲龍図。

  • 円覚寺仏殿。円覚寺 - Wikipediaには、「昭和39年(1964)年再建の木造建築[要出典]」とあるが、れっきとした鉄筋コンクリート製だ。正しくは、「昭和39年(1964年)再建の鉄筋コンクリート造り」。Wikipediaには本質的な間違い(木造建築か鉄筋コンクリート造りか)や誤植(「昭和39年(1964)年」の「年」)などが往々にして見受けられる。Wikipediaは専門家が書いている訳でもないだろうから間違いが多いのは致し方ないところだが、校正のシステムが脆弱なのだろう。訂正が迅速でないことも問題だ。

    円覚寺仏殿。円覚寺 - Wikipediaには、「昭和39年(1964)年再建の木造建築[要出典]」とあるが、れっきとした鉄筋コンクリート製だ。正しくは、「昭和39年(1964年)再建の鉄筋コンクリート造り」。Wikipediaには本質的な間違い(木造建築か鉄筋コンクリート造りか)や誤植(「昭和39年(1964)年」の「年」)などが往々にして見受けられる。Wikipediaは専門家が書いている訳でもないだろうから間違いが多いのは致し方ないところだが、校正のシステムが脆弱なのだろう。訂正が迅速でないことも問題だ。

  • 円覚寺仏殿天井の白龍図。

    円覚寺仏殿天井の白龍図。

  • 五社稲荷神社手水舎。

    五社稲荷神社手水舎。

  • 五社稲荷神社手水舎の雲龍図。

    五社稲荷神社手水舎の雲龍図。

  • 龍口寺仁王門。

    龍口寺仁王門。

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