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師走の週末、天気が良かったので、ふらりと鎌倉を訪ねた。地元から乗った湘南新宿ラインの電車は、池袋、新宿、渋谷と停まって行くうち、季節柄、車内は恋人たちの姿が目立ってくる。そんな車内も、横浜駅に着くと寂しいほどに閑散となった。鎌倉駅で降り、駅前からバスに乗車。今回は、金沢街道沿いの寺を巡り、鎌倉の晩秋に浸ろうと思う。<br /><br />(2025.12.30 投稿)

晩秋の鎌倉へ~金沢街道沿いを歩く~

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2007/12/24 - 2007/12/24

182位(同エリア7315件中)

旅行記グループ 【相模国】鎌倉

20

38

旅猫

旅猫さん

師走の週末、天気が良かったので、ふらりと鎌倉を訪ねた。地元から乗った湘南新宿ラインの電車は、池袋、新宿、渋谷と停まって行くうち、季節柄、車内は恋人たちの姿が目立ってくる。そんな車内も、横浜駅に着くと寂しいほどに閑散となった。鎌倉駅で降り、駅前からバスに乗車。今回は、金沢街道沿いの寺を巡り、鎌倉の晩秋に浸ろうと思う。

(2025.12.30 投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
グルメ
4.0
交通
3.5
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
  • 鎌倉駅から乗ったバスを、浄明寺バス停で下車。まずは歩いて三分ほどの鎌倉五山第五位の浄妙寺へと向かう。この寺は、文治4年(1188)、足利氏二代義兼の開基によるもの。当時は極楽寺であったが、三代義氏の時に改宗し、浄妙寺と改められたそうだ。山門までの参道の両脇には桜並木が続き、春はさぞかし綺麗なことだろう。

    鎌倉駅から乗ったバスを、浄明寺バス停で下車。まずは歩いて三分ほどの鎌倉五山第五位の浄妙寺へと向かう。この寺は、文治4年(1188)、足利氏二代義兼の開基によるもの。当時は極楽寺であったが、三代義氏の時に改宗し、浄妙寺と改められたそうだ。山門までの参道の両脇には桜並木が続き、春はさぞかし綺麗なことだろう。

    浄妙寺 寺・神社・教会

  • 山門を入ると、静かな境内が広がる。本堂までは、綺麗な庭を進む。手前の石段の傍らには、水仙が咲いていた。

    山門を入ると、静かな境内が広がる。本堂までは、綺麗な庭を進む。手前の石段の傍らには、水仙が咲いていた。

  • 浄妙寺本堂は、江戸時代のものである。何とも言えない優しげな屋根が魅力だ。背後の山とも調和が取れている。

    浄妙寺本堂は、江戸時代のものである。何とも言えない優しげな屋根が魅力だ。背後の山とも調和が取れている。

  • 本堂裏手の墓地には、足利貞氏の供養塔がある。足利貞氏は、足利氏七代当主で、室町幕府初代将軍足利尊氏は、彼の次男である。貞氏の父で六代の家時が、「我命をつづめて、三代の中にて、天下を取らしめ給へ」と八幡大菩薩へ祈願して自刃したと云われ、その孫の尊氏が幕府を開いたと言うのはあまりにも出来すぎなのかもしれない。ちなみに、家時の死は、謀反の疑いをかけられての自害と言う説もあるそうだ。墓所は、次に向かう報国寺にある。

    本堂裏手の墓地には、足利貞氏の供養塔がある。足利貞氏は、足利氏七代当主で、室町幕府初代将軍足利尊氏は、彼の次男である。貞氏の父で六代の家時が、「我命をつづめて、三代の中にて、天下を取らしめ給へ」と八幡大菩薩へ祈願して自刃したと云われ、その孫の尊氏が幕府を開いたと言うのはあまりにも出来すぎなのかもしれない。ちなみに、家時の死は、謀反の疑いをかけられての自害と言う説もあるそうだ。墓所は、次に向かう報国寺にある。

  • 墓地の左手高台に『石窯ガーデンテラス』と言う洒落た店があった。外で自家製のパンが食べられるというので、景色も良かったのでいただくことにした。

    墓地の左手高台に『石窯ガーデンテラス』と言う洒落た店があった。外で自家製のパンが食べられるというので、景色も良かったのでいただくことにした。

    石窯ガーデンテラス グルメ・レストラン

  • 自家製パンの盛り合わせとグレープフルーツジュースを注文。ここのパンは、フランス式石窯で薪を使って焼き上げるそうだ。これはなかなか美味しかった。

    自家製パンの盛り合わせとグレープフルーツジュースを注文。ここのパンは、フランス式石窯で薪を使って焼き上げるそうだ。これはなかなか美味しかった。

  • 建物の中にはレストランもあり、そちらも良さそうだったが、外にあったメニューを見て退散した。

    建物の中にはレストランもあり、そちらも良さそうだったが、外にあったメニューを見て退散した。

  • パンを食べながら、のんびりと過ごす。景色も良いし、天気も上々。鎌倉ビールも飲みたかったが、ここは我慢である。

    パンを食べながら、のんびりと過ごす。景色も良いし、天気も上々。鎌倉ビールも飲みたかったが、ここは我慢である。

  • 浄妙寺を後にして、向かい側に立つ報国寺へと向かう。山門を潜ると、右手に本堂へと向かう石段があった。報国寺は、建武元年(1334)の開山。鎌倉幕府が滅びた翌年である。開基は、かの足利家時。だが、年代的に無理があるようなので、上杉重兼によるものという説もある。報国寺がある場所を宅間ヶ谷と呼び、関東管領上杉氏の一族宅間上杉氏の屋敷があった場所で、その当主が上杉重兼なのだ。

    浄妙寺を後にして、向かい側に立つ報国寺へと向かう。山門を潜ると、右手に本堂へと向かう石段があった。報国寺は、建武元年(1334)の開山。鎌倉幕府が滅びた翌年である。開基は、かの足利家時。だが、年代的に無理があるようなので、上杉重兼によるものという説もある。報国寺がある場所を宅間ヶ谷と呼び、関東管領上杉氏の一族宅間上杉氏の屋敷があった場所で、その当主が上杉重兼なのだ。

  • 報国寺といえば『竹』である。その竹に出会うには、本堂脇にある入口から拝観料を払って入る。思ったよりも狭い感じがするが、独特な雰囲気がある。

    報国寺といえば『竹』である。その竹に出会うには、本堂脇にある入口から拝観料を払って入る。思ったよりも狭い感じがするが、独特な雰囲気がある。

  • 竹林の中は結構薄暗いのだが、陽が差す場所もあり、そこだけはとても綺麗である。

    竹林の中は結構薄暗いのだが、陽が差す場所もあり、そこだけはとても綺麗である。

  • 竹林の中には、石灯籠や石仏が配されている。

    竹林の中には、石灯籠や石仏が配されている。

  • 風にそよぐ竹と柔らかな木漏れ日。長く伸びた影が、秋の終わりを感じさせてくれた。

    風にそよぐ竹と柔らかな木漏れ日。長く伸びた影が、秋の終わりを感じさせてくれた。

  • 境内に佇む、歴史を感じさせてくれる石仏たち。庭の奥にある崖には、足利家時をはじめとする一族のものと伝わるやぐらがあった。『やぐら』とは、中世の横穴式の墳墓で、鎌倉のように土地が少ない場所には多く見られるものだ。

    境内に佇む、歴史を感じさせてくれる石仏たち。庭の奥にある崖には、足利家時をはじめとする一族のものと伝わるやぐらがあった。『やぐら』とは、中世の横穴式の墳墓で、鎌倉のように土地が少ない場所には多く見られるものだ。

  • 庭の片隅に置かれていた苔むした手水鉢に、ちょうど椿の花が浮かんでいた。この日は風が強かったので、この椿の花は、水面をくるくると回っていた。

    庭の片隅に置かれていた苔むした手水鉢に、ちょうど椿の花が浮かんでいた。この日は風が強かったので、この椿の花は、水面をくるくると回っていた。

  • 報国寺から、裏道沿いに歩いて行く。途中に立派な史跡説明板があった。鎌倉公方に仕えた関東管領犬懸上杉氏の朝宗、氏憲(禅秀)親子の屋敷があった場所である。氏憲は、上杉禅秀の乱を起こし、応永24年(1417)、近くの雪ノ下で一族と共に自刃している。

    報国寺から、裏道沿いに歩いて行く。途中に立派な史跡説明板があった。鎌倉公方に仕えた関東管領犬懸上杉氏の朝宗、氏憲(禅秀)親子の屋敷があった場所である。氏憲は、上杉禅秀の乱を起こし、応永24年(1417)、近くの雪ノ下で一族と共に自刃している。

  • 釈迦堂切通しへ向かう途中、その入口近くで猫が擦り寄って来た。はじめは警戒していたが、すぐに足元に座り込んでしまった。

    釈迦堂切通しへ向かう途中、その入口近くで猫が擦り寄って来た。はじめは警戒していたが、すぐに足元に座り込んでしまった。

  • 一匹だけかと思っていると、次から次へと現れ、いつの間にか取り囲まれていた。その中でも、離れたところにずっと座っている奴もいた。左目が青く、右目が緑色。印象的な猫である。

    一匹だけかと思っていると、次から次へと現れ、いつの間にか取り囲まれていた。その中でも、離れたところにずっと座っている奴もいた。左目が青く、右目が緑色。印象的な猫である。

  • まだ幼い猫は、民家の敷居から出て来ない。そこまでが精一杯だったようで、結局道には出て来なかった。毛並みが良く、可愛かった。

    まだ幼い猫は、民家の敷居から出て来ない。そこまでが精一杯だったようで、結局道には出て来なかった。毛並みが良く、可愛かった。

  • 住宅街が途切れ、鬱蒼とした森の中を歩くと釈迦堂切通しが現れる。山と海に囲まれた天然の要害であった鎌倉には、外部との往来のために『鎌倉七口』という切通しと坂が設けられたが、この釈迦堂切通しは鎌倉内にあるため、その内には数えられていない。切通しの手前は釈迦堂が谷と呼ばれ、鎌倉初期には、三代執権北条泰時が、父である二代執権義時の菩提を弔うために建立した釈迦堂があったとされる。また切通しの上は、北条時政の館があった場所でもある。

    住宅街が途切れ、鬱蒼とした森の中を歩くと釈迦堂切通しが現れる。山と海に囲まれた天然の要害であった鎌倉には、外部との往来のために『鎌倉七口』という切通しと坂が設けられたが、この釈迦堂切通しは鎌倉内にあるため、その内には数えられていない。切通しの手前は釈迦堂が谷と呼ばれ、鎌倉初期には、三代執権北条泰時が、父である二代執権義時の菩提を弔うために建立した釈迦堂があったとされる。また切通しの上は、北条時政の館があった場所でもある。

    釈迦堂ケ谷 自然・景勝地

    鎌倉時代の切通の風情を残す場所 by 旅猫さん
  • この切通しは、鎌倉時代の面影をよく残していると言われ、一種独特な雰囲気がする。壁にはやぐらも残り、少々不気味である。吹き抜ける風の音も、雰囲気を醸し出している。薄暗くて不気味だが、また訪れてみたい。<br />※崩落の危険があるため、現在、立ち入り禁止となっています。通行再開は、令和八年度を予定しています。

    この切通しは、鎌倉時代の面影をよく残していると言われ、一種独特な雰囲気がする。壁にはやぐらも残り、少々不気味である。吹き抜ける風の音も、雰囲気を醸し出している。薄暗くて不気味だが、また訪れてみたい。
    ※崩落の危険があるため、現在、立ち入り禁止となっています。通行再開は、令和八年度を予定しています。

  • 続いて、杉本寺を参拝する。石段を登ると、趣のある仁王門を潜る。すると、正面には、仁王門から観音堂へと続く苔むした石段が現れる。保護のためか、石段は立ち入り禁止となっている。観音堂へは、左手の迂回路を登る。なお、右手には大蔵弁財天がある。

    続いて、杉本寺を参拝する。石段を登ると、趣のある仁王門を潜る。すると、正面には、仁王門から観音堂へと続く苔むした石段が現れる。保護のためか、石段は立ち入り禁止となっている。観音堂へは、左手の迂回路を登る。なお、右手には大蔵弁財天がある。

    杉本寺 寺・神社・教会

  • 迂回路を登り、観音堂へ辿り着く。杉本寺は、天平六年(734)、行基により開かれたと伝わる鎌倉最古の寺である。本尊は十一面観音菩薩で三体あり、行基作と伝わっている。現在の社殿は、延宝六年(1678)に再建されたものである。十一面杉本観音と書かれた幟がぐるりと取り囲んでいた。思っていたよりも静かな境内で、紅葉も少しだけ残っていた。

    迂回路を登り、観音堂へ辿り着く。杉本寺は、天平六年(734)、行基により開かれたと伝わる鎌倉最古の寺である。本尊は十一面観音菩薩で三体あり、行基作と伝わっている。現在の社殿は、延宝六年(1678)に再建されたものである。十一面杉本観音と書かれた幟がぐるりと取り囲んでいた。思っていたよりも静かな境内で、紅葉も少しだけ残っていた。

  • 観音堂の右手にはは、お地蔵様が並んでいた。その右手に、たくさんの五輪塔があったが、周辺にあったやぐらなどから集められたものらしい。なお、杉本寺の裏山は、平安末期に三浦義明の長男杉本義宗の館があった場所である。

    観音堂の右手にはは、お地蔵様が並んでいた。その右手に、たくさんの五輪塔があったが、周辺にあったやぐらなどから集められたものらしい。なお、杉本寺の裏山は、平安末期に三浦義明の長男杉本義宗の館があった場所である。

  • 鐘楼の近くからは、景色を眺めることが出来た。杉本寺の前を通る金沢街道は、その昔、六浦道(六連道)と呼ばれ、鎌倉から六浦湊への重要な道であったため、南北朝の頃、ここを足利尊氏の家臣斯波家長が改修し、杉本城となったものと考えられている。奥州から攻め上ってきた南朝の北畠顕家の大軍により落城、家長はここで討ち死にしたそうである。

    鐘楼の近くからは、景色を眺めることが出来た。杉本寺の前を通る金沢街道は、その昔、六浦道(六連道)と呼ばれ、鎌倉から六浦湊への重要な道であったため、南北朝の頃、ここを足利尊氏の家臣斯波家長が改修し、杉本城となったものと考えられている。奥州から攻め上ってきた南朝の北畠顕家の大軍により落城、家長はここで討ち死にしたそうである。

  • 杉本寺から鎌倉宮へと向かう。鎌倉宮は、非業の最期を遂げた後醍醐天皇の皇子護良親王が幽閉されていた東光寺跡に建てられたもの。拝殿前の大きな獅子頭は、護良親王が戦の際、兜の中に獅子頭のお守りを入れていたことに因むそうだ。

    杉本寺から鎌倉宮へと向かう。鎌倉宮は、非業の最期を遂げた後醍醐天皇の皇子護良親王が幽閉されていた東光寺跡に建てられたもの。拝殿前の大きな獅子頭は、護良親王が戦の際、兜の中に獅子頭のお守りを入れていたことに因むそうだ。

  • 拝観料を払い、本殿裏手にある土牢を拝観する。そこは、実際に護良親王が幽閉されていたところだそうだ。建武二年(1335)、北条時行に敗れた足利尊氏の弟直義が鎌倉から落ちる際、家臣に命じて親王を暗殺。土牢近くには、その首を置いた場所も残っていた。

    拝観料を払い、本殿裏手にある土牢を拝観する。そこは、実際に護良親王が幽閉されていたところだそうだ。建武二年(1335)、北条時行に敗れた足利尊氏の弟直義が鎌倉から落ちる際、家臣に命じて親王を暗殺。土牢近くには、その首を置いた場所も残っていた。

  • この日、鎌倉宮の紅葉は、ちょうど見ごろであった。明治になって創建された鎌倉宮だが、境内には木々が多い。色付く木々も多く、なかなか見応えがある。差し込む西日が落ち葉を照らし綺麗であった。

    この日、鎌倉宮の紅葉は、ちょうど見ごろであった。明治になって創建された鎌倉宮だが、境内には木々が多い。色付く木々も多く、なかなか見応えがある。差し込む西日が落ち葉を照らし綺麗であった。

  • 盛りは過ぎていたようだが、綺麗な紅葉に出会えた。鳥居脇には、鎌倉極上麦酒が飲める休憩所があったのだが、まだまだ歩くので、ここでも我慢する。この後、鶴岡八幡宮経由で駅へと戻ることにした。<br />

    盛りは過ぎていたようだが、綺麗な紅葉に出会えた。鳥居脇には、鎌倉極上麦酒が飲める休憩所があったのだが、まだまだ歩くので、ここでも我慢する。この後、鶴岡八幡宮経由で駅へと戻ることにした。

  • 鎌倉宮から少し歩くと、大蔵幕府跡に出る。源頼朝がこの地に屋敷を構えてから、妻の政子が亡くなるまでの四十六年間、幕府の中心であった場所である。その背後の山の中腹に、源頼朝の墓所がある。今の鎌倉の賑わいに、驚いていることだろう。

    鎌倉宮から少し歩くと、大蔵幕府跡に出る。源頼朝がこの地に屋敷を構えてから、妻の政子が亡くなるまでの四十六年間、幕府の中心であった場所である。その背後の山の中腹に、源頼朝の墓所がある。今の鎌倉の賑わいに、驚いていることだろう。

    法華堂跡(源頼朝の墓 北条義時の墓) 名所・史跡

  • 頼朝の墓に一生懸命手を合わせている学生らしい四人の女性がいた。何をお願いしているのかと思いきや、『彼氏が出来ますように!』である。政子との恋に因んでなのか。しかし、頼朝も困惑しているのではないだろうか。そんな頼朝の墓所の右手に、ロープが下がる急な山道があった。降りてくる人がいたので、登ってみることにする。<br />※この道は、現在通行禁止となっています。

    頼朝の墓に一生懸命手を合わせている学生らしい四人の女性がいた。何をお願いしているのかと思いきや、『彼氏が出来ますように!』である。政子との恋に因んでなのか。しかし、頼朝も困惑しているのではないだろうか。そんな頼朝の墓所の右手に、ロープが下がる急な山道があった。降りてくる人がいたので、登ってみることにする。
    ※この道は、現在通行禁止となっています。

  • 登った先にあったのは古い三つのやぐらである。石碑に書かれた文を読むと、頼朝に招かれ鎌倉幕府の要職を歴任した大江広元と、広元の四男で、宝治元年(1247年)に起こった宝治合戦で三浦氏と運命を共にした季光、そして島津忠久の墓であった。季光は毛利氏の祖、忠久は薩摩島津氏の祖である。六百年余り後、子孫が同盟を結ぶことになるとは、思いも寄らなかったであろう。

    登った先にあったのは古い三つのやぐらである。石碑に書かれた文を読むと、頼朝に招かれ鎌倉幕府の要職を歴任した大江広元と、広元の四男で、宝治元年(1247年)に起こった宝治合戦で三浦氏と運命を共にした季光、そして島津忠久の墓であった。季光は毛利氏の祖、忠久は薩摩島津氏の祖である。六百年余り後、子孫が同盟を結ぶことになるとは、思いも寄らなかったであろう。

    大江広元、毛利季光、島津忠久の墓 名所・史跡

  • そして、鶴岡八幡宮である。頼朝の重臣で、後に北条時政に謀られて滅亡した畠山重忠の屋敷があった東南側から境内へ入る。その先に、毎年九月十六日に流鏑馬神事が行われる馬場がある。

    そして、鶴岡八幡宮である。頼朝の重臣で、後に北条時政に謀られて滅亡した畠山重忠の屋敷があった東南側から境内へ入る。その先に、毎年九月十六日に流鏑馬神事が行われる馬場がある。

  • 馬場を通り抜け、鶴岡八幡宮の拝殿下に出た。大銀杏が出迎えてくれる。現在の社殿は、文政十一年(1828)、十一代将軍徳川家斉により再建されたもので、国指定の重要文化財である。石段脇の樹齢千年以上と云われる大銀杏は、鎌倉三代将軍源実朝を暗殺した源頼家の子公暁が隠れていたとされるもの。建保七年(1219)一月十七日の夜半のことであった。<br />※大銀杏は、現在はありません。

    馬場を通り抜け、鶴岡八幡宮の拝殿下に出た。大銀杏が出迎えてくれる。現在の社殿は、文政十一年(1828)、十一代将軍徳川家斉により再建されたもので、国指定の重要文化財である。石段脇の樹齢千年以上と云われる大銀杏は、鎌倉三代将軍源実朝を暗殺した源頼家の子公暁が隠れていたとされるもの。建保七年(1219)一月十七日の夜半のことであった。
    ※大銀杏は、現在はありません。

  • 鶴岡八幡宮の絵馬の図柄は、古風な感じで結構好きである。

    鶴岡八幡宮の絵馬の図柄は、古風な感じで結構好きである。

  • 八幡宮に参拝した後、駅へと戻る。段葛沿いにある『三河屋本店』に立ち寄る。明治三十三年(1900)創業の老舗の酒屋で、現在の建物は、昭和二年(1927)に建てられものだそうだ。鎌倉市の景観重要建築物に指定されている。ここで、鎌倉ビールをお土産に購入した。

    八幡宮に参拝した後、駅へと戻る。段葛沿いにある『三河屋本店』に立ち寄る。明治三十三年(1900)創業の老舗の酒屋で、現在の建物は、昭和二年(1927)に建てられものだそうだ。鎌倉市の景観重要建築物に指定されている。ここで、鎌倉ビールをお土産に購入した。

    三河屋本店 専門店

  • そして、ようやく鎌倉駅に戻ってきた。十二月も終わりであるが、鎌倉ではまだまだ秋が感じられ、楽しい時間が過ごせた。

    そして、ようやく鎌倉駅に戻ってきた。十二月も終わりであるが、鎌倉ではまだまだ秋が感じられ、楽しい時間が過ごせた。

  • 帰ってから、鎌倉で買ってきた『鎌倉ビール』を早速いただく。ペールエールの『星』という銘柄で、鎌倉十井のひとつ『星の井』から名付けられたものである。合わせたのは、鎌倉ハムの熟成あらびきウインナー 。これは、至福の組み合わせであった。これが、今年の旅の締め括りである。

    帰ってから、鎌倉で買ってきた『鎌倉ビール』を早速いただく。ペールエールの『星』という銘柄で、鎌倉十井のひとつ『星の井』から名付けられたものである。合わせたのは、鎌倉ハムの熟成あらびきウインナー 。これは、至福の組み合わせであった。これが、今年の旅の締め括りである。

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この旅行記へのコメント (20)

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  • ジュリままさん 2008/12/02 16:03:49
    鎌倉の円覚寺はどこ?
    円覚寺の写真って、旅猫さんの旅行記のどこかにありますか?

    ここにあるんじゃないかと鎌倉旅行記にお邪魔しましたが
    鎌倉ってクリスマスイブでもこんなに紅葉が見られるんですね。
    かなりビックリです!
    猫達がいっぱいいたので、それだけで私はご満悦です・・・(w
    最後のソーセージの写真もおいしそー


    ジュリまま

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/12/03 21:38:44
    RE: 鎌倉の円覚寺はどこ?
    ジュリままさん、続けての書き込みありがとうございます!

    > 円覚寺の写真って、旅猫さんの旅行記のどこかにありますか?
    円覚寺の旅行記はないんですよ〜
    場所は、北鎌倉駅を出て東慶寺のほうへ向かう途中、左手の線路を渡った先にあります。
    円覚寺は境内が広いですよ〜
    山門脇の階段を登ったところにある弁天茶屋からの眺めは素晴らしいですよ。
    近くには、国宝の洪鐘(おおがね)もあります。
    ぜひ、訪れてみてください!

    > 鎌倉ってクリスマスイブでもこんなに紅葉が見られるんですね。
    古い旅行記を読んでいただきありがとうございます!
    この年はちょっと遅めだったのかなぁ。
    でも、鎌倉の紅葉は、12月でも十分楽しめます。
    そうそう、この時はたくさんの猫たちに出会えたのでした♪

    > 最後のソーセージの写真もおいしそー
    鎌倉ハムの荒挽きソーセージは、旅猫の鎌倉土産の定番です(^^)

    旅猫
  • mayumiさん 2008/01/30 22:13:25
    はじめまして。
    旅猫さんのうしろ姿にひかれて訪問しました(笑)
    ひとつひとつの構図がとてもすてきですね。ひきつけられます。写真集をみているようでした。ゆっくり旅行記拝見させていただきます。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/31 01:17:14
    RE: はじめまして。
    mayumiさん、初めまして!
    お立ち寄りいただき、ありがとうございます!

    >旅猫さんのうしろ姿にひかれて訪問しました(笑)
    うれしいです(^^)
    お気に入りの猫写真なんです!

    >ひとつひとつの構図がとてもすてきですね。ひきつけられます。写真集をみ>ているようでした。ゆっくり旅行記拝見させていただきます。
    お褒めいただきありがとうございます!
    旅の途中で撮ったスナップばかりですが、見ていただければ嬉しいです。

    今後ともよろしくお願いします♪
    旅猫
  • momoyukiさん 2008/01/30 13:46:24
    美しき紅葉
    旅猫様

    ご無沙汰しております。
    鎌倉の鮮やかな紅葉、美しいですね!
    水仙、竹の間に見えた石仏、竹林の光と影のコントラスト
    とても綺麗に撮影されていますね。
    旅猫さんのお写真、特にマクロ撮影されたものが素晴らしい。
    アングルもカッコイイ!とても参考になりました。
    最近、写真を撮ってもどれもこれも白い(雪)ので・・・
    色が欲しいな〜と思ってしまうmomoyukiでした(笑)

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/31 01:10:21
    RE: 美しき紅葉
    momoyukiさん、こんばんは。
    書き込み&投票をありがとうございます!

    北海道での生活はいかがですか?
    真っ白な世界も、だんだん慣れて、面白くなってくるのでは?
    ツーリスト今中さんの旅行記のように(^^)

    写真、お褒めいただきありがとうございます!
    鎌倉は、被写体が良いのでなんとなく上手いように撮れますね(笑

    >旅猫さんのお写真、特にマクロ撮影されたものが素晴らしい。
    実は、マクロではないのです(^^;
    広角から望遠域のズーム1本で、ごまかしているのです(笑
    離れた位置から、望遠でアップするという姑息な手段です。

    旅猫
    P.S.王子の狐、お待ちしております!

    momoyuki

    momoyukiさん からの返信 2008/01/31 07:25:41
    RE: 美しき紅葉
    失礼しました〜マクロではなかったのですね。

    >広角から望遠域のズーム1本で、ごまかしているのです(笑
    >離れた位置から、望遠でアップするという姑息な手段です。

    だから被写体が浮び上って、
    きりりとした写真に仕上がっているのですね。
    参考になります〜!

    momoyuki

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/31 08:39:22
    RE: RE: 美しき紅葉
    旅を楽しむのが優先なので、
    どうしても写真を撮るのは二の次です(^^;
    交換レンズや三脚、フィルターなどはありません(笑

    望遠を使ってのアップ、ぜひお試しを!
    旅猫

    momoyuki

    momoyukiさん からの返信 2008/01/31 09:36:39
    RE: 美しき紅葉
    たびたび失礼します。
    旅猫さんはカメラは何をお使いでしょうか?
    よろしければ教えてくださいませ。

    望遠レンズカッコイイのですが、
    私にはどうも重くて・・・最近あまり使っていません(汗)
    雪まつりは、望遠でがんばってみようかしら!!

    旅猫さんのようなお写真目指して頑張ります!

    momoyuki

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/31 23:07:54
    RE: RE: 美しき紅葉
    momoyukiさん、こんばんは!
    お返事が遅れました。

    >旅猫さんはカメラは何をお使いでしょうか?
    これまでに投稿した旅行記の写真は、一部を除いて、
    ほとんどキャノンのEOS Kissですよ。
    一応、一眼です(笑

    >雪まつりは、望遠でがんばってみようかしら!!
    ぜひぜひ!
    でも、寒さで写真を撮るのは大変そうです(^^;
    昔、冬の旭山動物園で、指の感覚がなくなりまhした。。。

    旅猫
  • ralphinさん 2008/01/25 00:07:26
    クリスマスに紅葉!
    こんばんは〜。
    鎌倉ではクリスマスでも紅葉が楽しめたのですね。
    表紙、とても綺麗です。
    あ〜、今年は紅葉見れなかった・・・!
    そうそう、鎌倉も竹林のイメージですよね。
    竹林の中のお地蔵さん(?)もかなりいい感じに撮れてますね!
    旅猫さんのカメラは広角レンズ使ってるんですか?
    鶴岡八幡宮あたりがそんな感じがして良かったです。

    鎌倉ビールはビターな色ですね!
    お味は如何でした?

    ralphin

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/25 01:26:15
    RE: クリスマスに紅葉!
    ralphinさん、こんばんは!
    投票&書き込み、ありがとうございます!

    今年は紅葉が遅れたようですね。
    クリスマスイヴでも、なんとか紅葉が見られました。
    表紙の写真、お褒めいただきうれしいです♪

    >あ〜、今年は紅葉見れなかった・・・!
    おめでたいこととぶつかってしまいましたからね♪
    来シーズンは、ぜひ素晴らしい紅葉を!

    >旅猫さんのカメラは広角レンズ使ってるんですか?
    広角から望遠のズーム1本で横着しています(^^;

    鎌倉ビール、写真のやつはペールエールタイプです。
    粗挽ウィンナーには絶妙でした♪
    お試しあれ!

    旅猫
  • akicさん 2008/01/20 21:29:35
    クリスマスイブに紅葉!?
    こんばんは!
    akicです。
    お邪魔しております。

    この日お天気よかったですよねー!
    友達の結婚式だったんです。でも寒かった(*_*)
    クリスマスイブにこんなに見事な紅葉が見られるなんて!
    鎌倉の秋は遅いですねぇ〜
    水仙や椿の写真も良いですね♪
    報告寺も好きなお寺ですー
    釈迦堂切通、一番迫力がありますよね。
    私も去年源氏山公園側の切通しを歩いたのですが、
    気がついたら通り過ぎてました…(--;

    明日は関東地方雪らしいですね。
    積るのでしょうか…
    ちょっと恐怖です。(通勤)

    akic

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/21 00:46:07
    RE: クリスマスイブに紅葉!?
    akicさん、こんばんは!

    お友達の結婚式でしたか!
    天気に恵まれてよかったですね!

    年末に、紅葉が見られるとは思いませんでした。
    鎌倉は、やはり暖かい土地なのでしょうかね。
    でも、結構冷えました(笑

    報国寺には初めて行きましたが、なかなか趣のあるお寺ですね。
    京の風情には敵いませんが、武士の都らしい雰囲気が感じられます。

    >釈迦堂切通、一番迫力がありますよね。
    ここも初めてでしたが、物凄い迫力でした!
    薄暗かったし、風が木々を揺らす音が寒々しく感じ、
    一人で歩くのは、ちょっと怖い場所ですね。
    akicさんが通り過ぎてしまったのは、鎌倉七口のひとつ、化粧坂かな?

    今夜遅くから雪のようですね!
    朝、うっすらと雪化粧しているかも。
    通勤、転ばないようにしないとね

    旅猫

    akic

    akicさん からの返信 2008/01/21 08:43:27
    RE: クリスマスイブに紅葉!?

    雪…
    降りませんでしたね(^^;
    雪景色ちょっと期待してたのに。

    >京の風情には敵いませんが、
    >武士の都らしい雰囲気が感じられます。

    なるほど…!
    ごもっともな表現です。
    さすが旅猫さん。

    >鎌倉七口のひとつ、化粧坂かな?

    それですー!
    釈迦堂規模を想像していたので…
    切通と言っても色々あるんですね。
    私も今年はどこを周ろうかな♪

    akic

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/21 09:21:57
    RE: クリスマスイブに紅葉!?
    akicさん、おはようございます!

    降りませんでしたね。。。
    旅猫も期待していたのですが。
    ちょっと残念(笑

    >切通と言っても色々あるんですね。
    そうなんですよ。
    狭いだけの坂や岩盤を切り開いたものがあります。
    鎌倉七口のうち、巨福呂坂、極楽寺切通は、車が通れるようになってしまいましたが、大仏坂切通し、亀ケ谷坂、化粧坂、朝比奈切通し、名越切通しは、今でも徒歩で通ることが出来ます。
    特に、大仏坂切通し、朝比奈切通し、名越切通しは、当時の雰囲気が色濃く残っています。
    釈迦堂切通しは七口ではないですが、洞門のようになっているので迫力は一番でしょう。

    今年は、鎌倉をいろいろ歩いてみる予定です。
    旅猫
  • たらよろさん 2008/01/16 20:51:11
    鎌倉堪能
    遅ればせながらあけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願い致します。
    2月に鎌倉・江ノ島に行く予定なのですが、
    「石窯ガーデンテラス」のパン食べてみたいと思います。
    このあたりには綺麗な猫たちが多いのですねぇ。。。。
    コメント入るのを楽しみにしていますね〜〜
      たらよろ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/16 22:25:08
    RE: 鎌倉堪能
    たらよろさん、こんばんは!
    こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪

    2月の江ノ島は寒そうですね〜
    でも、あそこは猫の島なので楽しいかも(笑

    「石窯ガーデンテラス」、パンも美味しかったですが、
    雰囲気もとても良かったですよ!
    写真の建物がレストランですが、そちらの庭でも食べられるようです。

    鎌倉でも、あの辺りの猫は育ちが良いようです(笑
    立派な家がたくさんありました。

    最近、前のように更新が出来ず、旅行記が遅れ気味。。。
    のんびりお待ちください(^^;

    旅猫
  • そよ風さん 2008/01/16 11:29:33
    冬の鎌倉
    旅猫さん、こんにちは。
    作成中のところお邪魔します。

    クリスマスの鎌倉、紅葉も残っていて、
    静かなよい散歩ができたのではないでしょうか。
    浄明寺のオープンカフェ、
    焼きたてのパンでお茶しながらひとやすみ、
    静かないいところですよね〜

    私も12月中ごろに獅子舞に紅葉を見に行ったのですが、
    すごい人で、早々に引き上げました。
    観光地だけにいつ行っても人が多いので、
    シーズンをちょっとはずして歩くのが
    よき鎌倉を歩くためのコツかなと思ってしまいます^^;

    つづきをまた楽しみに、、、。

    本年もよろしくお願いいたします。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2008/01/16 12:31:24
    RE: 冬の鎌倉
    そよ風さん、こんにちは!
    投票&書き込みをありがとうございました。

    クリスマスの鎌倉は静かで良かったですよ。
    もちろん、駅周辺から八幡宮にかけては混んでいましたが、
    金沢街道沿いは人影も疎らでのんびり散策が楽しめました。

    石窯ガーデンテラス、ほんと良いところでした!
    結局、ほとんど貸切状態でしたよ。

    都心から近いので、鎌倉はいつ行っても混んでますからね。
    それでも、場所と季節をずらせば、何とか静かな雰囲気も楽しめますよね。

    今年もご贔屓に(笑
    旅猫

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