2010/05/01 - 2010/05/01
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ぬいぬいさん
焼き物の町、益子の陶器市の散策後、益子に住んでいた人間国宝・陶芸家・濱田庄司が長い年月をかけて蒐集した陶磁器、漆器、金工、家具、染織などの工芸品などを展示した、益子参考館を見てきました。
ここは、濱田庄司の住まいでもあり、敷地内にある登り窯は濱田の作品の製作の場でもあったところで、広大な敷地に古民家を移築した建物はなかなかの見ごたえあるものでした。
益子に訪れるまでは陶芸にはあまりあまり興味が無かったのですが、やきものも奥が深くてなかなかいいもんですね。
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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陶芸家 濱田庄司が自ら参考とした品々を、広く一般の人々にも「参考」にしてほしいとの意図によって、開設されたちょっと風変わりな美術館が益子にあります。
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その名も益子参考館
濱田庄司の自邸や工房の一部を活用し、その蒐集品と自らの作品、そして友人の河井寛次郎、バーナード・リーチなどの作品を展示しています。 -
こちらの建物は栃木県産の大谷石で作られた石蔵を移築して作られたもの。
棟木には大正3年6月竣工の文字が入っています。
でも千五百七十四年の年号は、何を現すものか? -
2つの石蔵の展示室があって、2号館では主に西洋やオリエントの蒐集品を、3号館では日本や中国、朝鮮、台湾などアジアの蒐集品を展示しています。
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その上の段にあるのは濱田庄司館
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白いつつじの花が見事に咲いています。
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濱田庄司は、生前に多くの民家や長屋門、蔵などを県内外からここに移築して生活と制作の場としていたそうです。
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ここで濱田庄司についてふれておきましょう。
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濱田庄司(1894-1978)は、近現代の日本を代表する陶芸家の一人。
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東京で生まれた彼は、東京府立一中時代に陶芸家の道を志しました。
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東京高等工業学校窯業科から京都の陶磁器試験場に入所し、ここで終生の友、河井寛次郎に出会います。
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自身の作家活動の軌跡を「京都で道をみつけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」と振り返っているように、大正半ばにバーナード・リーチとともに渡英し、イギリスで陶芸家としての活動をスタートさせます。
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帰国後は、田舎での生活を望み、1924年にここ益子の地に移住しました。
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この頃には、沖縄にも長期滞在し、多くの作品を残しています。
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1930年に、母屋となる建物を移築し、その後1942年までの間、多くの古民家を邸内に移築し、自身の生活と作陶の場としました。
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この頃、柳宗悦や河井寛次郎たちと民芸運動を創始、日本の工芸界に大きな影響を与えました。
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玄関の入口には何故か大きなお釜が置かれています。
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このお釜で屋根から落ちる雨だれを受けているようで、上からポタリと雨だれが
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こちらはティールームになっていて、お茶を飲むことができます。
ちなみにこちらにあるテーブルや椅子も濱田庄司のデザインによるものだとか。 -
こちらの建物も移築されたもので、工房として実際に濱田が使っていたもの。
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濱田庄司が実際に使っていた手回しロクロなどもあります。
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光と影
いい感じの暗さでこの光景好きだなあ -
工房の裏には登り窯が2つあります。
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いずれも今は展示用だけで、実際には使われていないようです。
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登り釜について、ちょっとウィキペディアで調べてみると・・・
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陶磁器を大量に焼くために、炉内を各間に仕切り、斜面等地形を利用し重力による燃焼ガスの対流を利用して、炉内の製品の焼きの温度を一定に保てるよう工夫された窯。
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字の通り斜面を登るように斜めに造られているので、登り窯なんですね。
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表面に釉薬を使用する場合は、製品を均一させる点でこの登り窯が優れているそうです。
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益子焼のルーツをたどると、19世紀の中頃に笠間焼の影響を受けて始まったとされ、こんな釜で日用品が多く焼かれ江戸でも多く使われたそうです。
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工房の屋根は茅葺で軒先にはたくさんの雑草が生えています。
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ぺんぺん草が生えちゃってますね。
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参考館の中には移築されたいろんな建物がありましたが、ここが一番のお気に入り。
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しばらく腰をおろしてボーッとしていましたが居心地いい空間です。
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ろくろを回している濱田庄司の後姿がイメージできますね。
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それにしても時間も労力も惜しまずにこれだけのものを移築する濱田庄一 すごいですね。
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一番奥にある建物は1942年に隣町から移築した大きな母屋。
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ここが濱田庄司のもっともお気に入りの建物だったようです。
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中にはあがることができませんが、イギリスや日本の家具、木喰仏など様々なコレクションを陳列されていて表から眺めることができるようになっています。
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額縁に描かれた絵のような感じ
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県内から移築された長屋門の受付・展示室です。「益子参考館」の題字は濱田庄司によるもの。
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益子参考館の隣の農家の見事な門
こちらもすごいですね。 -
タンポポの綿帽子と花ニラ
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花びらをよく見ると、花にらではないようです。
でも、これって何の花?
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