【海外23】2010.3ウクライナ旅行1-キエフまで

2010/03/18 - 2010/03/19

まだ行っていない国の中で，行きたかった国「ウクライナ」．ロシアの一部のように思われているが，キエフルーシ公国が最初にできたルーシ（ロシア）のふるさと．むしろ現ロシアはその分家としてのモスクワ公国から始まっている傍流の国ともいえる．ヤルタ会談のあった場所でもあり，今回同僚の夫君（以前一緒に働いていた）と男2人で出かけた．5泊8日の予定．期待以上のすばらしい国だった．旅行前に大統領選挙があって，政情に不安があったが，今回お世話になった清瀬敏則さんによると「あれはマスコミのフレームアップ，お金をもらった運動員が街頭で運動しているだけですよ．全体としてはＥＵに入りたいのはむしろ国民的合意で，ロシアとどういう関係をつくるという点での意見の相違にすぎない」との事であった．夜中女性が一人でハンドバックを手にぶら下げて歩いている町であった．ひったくりは少ないとの事であった．以前のサンクトペテルブルクにくらべ目つきの鋭い人も少なかった．よほど西欧の町の方が怖い．デモも「アパートの改築補助を出せ！というもののみであった．もちろんロシアとの関係が緊密な，クリミアでのロシア系の英語ガイドさんは「ＥＵへの統合反対」の立場のようであったが，少なくとも政情不安定で治安が悪い状態とはほど遠い．
　今回の旅行は当初はいつものとおり全くの個人旅行のつもりでいた．（私は海外ツアー旅行の経験がない．自分が引き連れて，添乗員のようにフィンランドに行ったことがあるが）しかしホテルを取ろうにも，オクトパスやＧＴＳでもウクライナのホテルは予約できない．日本の旅行会社に問い合わせたら、ツインで1泊20000円、シングルで18000円平均で、三つ星ホテルで、交通も便利でないところ、キャンセルもできないというめちゃくちゃなものだった。そこでインターネットを探していたら「ウクライナツアー」のホームページがあり、ガイドを頼んだり（実際は代表の清瀬敏則さんご夫婦がガイドしてくれた，ガイド予定の女性が急遽けがで入院したため）、ホテルの予約や列車の乗車券も手配してもらった。まだそうでないと海外からの手配は難しい。ホテルのホームページも高額な正規料金になってしまう。現地の旅行会社に頼むと安いが，そのディスカウントも全国統一で３０％と決まっているとのこと．当然，現地でのガイドを2.5日お願いした．（http://ukrainetour.blog35.fc2.com/ 当然プロの方なのでこのブログを見て、おいしいところの情報だけとったり、乗車券等のみ頼むのはやめてほしい．ガイドをお願いするのが最低の条件と思う．）．結論から言えば、日本の旅行者で見積もられたホテル代とほぼ同額で2.5日のガイド付きになった．一人旅ほど自由はないが、ウクライナのいろいろなことを教えてもらえた．キエフ大学の中に入れたのはガイドさんのおかげであった．またクリミアでもタクシーの運転手はまったく英語を理解できないので、こちらも現地に行ってから，清瀬さんに相談し，英語ガイドを紹介してもらった．運転手と英語ガイド併せて8時間1700グリブナ（19000円）で220km以上のドライブをした．ホテル以外，ほとんど英語が通じない国なので、やはりガイドは必要かなとおもった．またレンタカードライブは，日本の運転免許証で可能なようだが，（国際免許証ではだめなようだ）ブルガリア同様、キリル文字の上，市内の標識が不十分で、運転マナーもまだそれほど良くなく、海外運転歴のある私でも，ブルガリアに引き続き断念した．しかしシンフェローポリ?ヤルタ間の世界最長89kmで、3時間かかるトロリーバスに乗ったり、モスクワからの国際寝台列車の2人個室にキエフ?オデッサ間乗るなど得難い経験もした。
人々は空港をのぞき（ここだけはソ連の因習が残っている感じ），とても親切で，ホテルの人たちはとてもきびきびと働いていた．どんどん変化している国という印象を受けた．きっと10年後には広大な黒土での豊かな農産物を基盤にしつつ，資源は少ないものの，確実に発展した国を見られると思う．公表のＧＤＰはまだ低いが，スーパーマーケットやアウトレットモールの品揃えなどからは，ブルガリアなどより豊かで，ラトヴィアやリトアニアに近い，所得水準に，少なくとも都市周辺はなっているとおもった．想像以上に治安も良く，豊かな国であった．百聞は一見にしかずである．欧州旅行においての一般的な注意・警戒は当然必要だが，まるで犯罪国家のような外務省の安全情報は大げさな気がする．
日程は次の通り
3/18　HND2020 NH149 KIX2135 KIX2330発のトルコ航空TK47便でIST0555（1時間10分延着）
3/19　IST0850発TK1457でKIEV KBP　BORISPOL空港1055着　キエフ市内見学ガイド付き　キエフ泊
3/20　キエフ市内ガイド付き　キエフ泊
3/21　KBP1010　VV4398　1135　SIP（SIMFEROPOL空港）トロリーバスで中央駅，そこから89km，トロリーバスでヤルタへ　ヤルタ泊　単独行動
3/22　タクシーでクリミア半島，英語ガイド付き，Alupka,Balakrava,Sevastopol周遊．SIP1905　VV4381　2030KBP　キエフ泊
3/23　モスクワ発オデッサ行き国際列車　23列車0902発　1909　オデッサ着で一日中列車の旅　オデッサ泊　単独行動
3/24　オデッサ市内見学　ガイド付き　ODS1615発　TK1468　1750　IST　イスタンブール市内見学　IST2355発　TK46便
3/15　KIX1755（20分延着）
KIX1930　NH3828　HND2040（10分延着）
という行程だった．
本ブログではキエフ空港までを紹介する　
なお気候は，行く直前に雪が降ったそうだが，旅行中はキエフは東京の気候と違和感なく，クリミア，オデッサはヤルタの数時間を除き暖かかった．

2022年２月26日記
　もうウクライナにいってから12年経つ．今ロシアに侵略されているのをみると心が痛い．ウクライナの人々が侵略者を追い出し，平和が訪れる事を願ってやまない

エリア キーウ (キエフ)(ウクライナ)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

1700まで仕事をして，職場を出発．1925に羽田到着．国際線連絡カウンターでチャックインしたがIST-KBPの搭乗券がうまく発行できず，20分待たされる．結局発行できなくて，KIXかISTのデスクでもらうように指示される．ちょっといやな予感．

HND2020発NH149便．トルコ航空にしたのは，夜行で行けるので丸一日余計に滞在できるからだ！

ほんの20分くらいしかラウンジにいられなかった．ビール2杯飲む．エコノミーでもラウンジが使えるスターアライアンスゴールドカードは便利だ．

搭乗券を記念撮影

NH149便，満席であった．

定刻2135にKIX着

10月のトルコ旅行で来てから，5ヶ月，こんなに早くまたトルコ航空に乗るためにKIXに来るとは思わなかった．

4階の国際線カウンターへ

トルコ航空のカウンターで問い合わせると，まだIST-KBPの搭乗券は準備できないと，これはイスタンブール空港のトランスファーカウンターになるかな．

早めに出国審査を通る．ラウンジに寄りたいからだ

2200からラウンジで一休み．このときに私たちの居場所がわかり，IST-KBPの搭乗券を持ってきてくれた．これでISTのトランスファーデスクに寄らずにすむ．親切だな．

ANAの国際線ラウンジはワインなどは用意されているが，コペンハーゲンやイスタンブールのラウンジから見ると軽食が貧弱だ．サービス悪いな！

2239に2番搭乗口に．10月と同じ搭乗口．もうチェックインが開始されていた！なんと定刻より早い2310二出発！偏西風のためなんと14時間25分もかかると！それで早く出発した！

米子方向へ

前の方，6A,6B．

まずEFESビール！ずっと飲んでばかりだな．

夕食はサーモン．トルコ航空は割とおいしい．

当然トルコの赤ワインも，その後爆睡！乾燥していたためか，トルコ手前まで12時間，1回もトイレ行かず．

0410夜明けだ

カスピ海をこえる。

トルコ時間0100、日本時間0800、このころ爆睡、ユーラシア大陸を横断

トルコ時間0454（1154），もうすぐ黒海だ！ここまでほとんど寝ていた．トルコ航空のA330はヘッドレストを曲げられるので，寄っかかることができ寝やすい！

グルジアの山並み，雪がまだ深い．

黒海だ！

0510

トルコ航空のモニター画面は大きくて見やすい！映画も見やすかったが，今回の行きは爆睡したため何の映画も見ていない．中央アジアを横断してきた．

0513朝食　ホットミールがうれしい．

もうすぐだ

0522　朝靄の中に，トルコの黒海側がみえる．

0538

山並みがづっと連なる

遠くの山々

0654 アタチュルク空港が見える、もう着陸

1時間以上遅れて0705にやっとISTに到着，14時間45分もかかった．そのうち10時間は寝ていたと思う．

まだ搭乗口ナンバーはわからない．

懐かしいお土産屋．10月のトルコ旅行http://4travel.jp/traveler/suomita/album/10394898/にも紹介

この丸い木がトルコ多かったな．

このビールバーでトルコ帰りに飲んだな．http://4travel.jp/traveler/suomita/album/10416275/

0728　トルコ航空のラウンジへ

トルコの雰囲気満載だ

食べ物のカウンター，パン，サラダ，果物，スープ，ホテルの朝食のように何でもある．

スープがおいしかった．YAYLAスープ（ヨーグルトスープ　米が入る

トイレの水道もこっている

結構食べた．ビールを1杯飲んだが，ワインは飲まず．

0755にラウンジを出て，搭乗口へ

アテネに行ったときと同様，バスで出発だ

あれーこれは、もしかして。。。

ボスニアヘルツェゴビナの飛行機だ！はじめてみた！一寸感激！ボスニアに行った時を思い出す．

0820搭乗　TK1457便

定刻出発，一度南に離陸しUターン，アタチュルク国際空港が見える

0921黒海へ

0942　また食事が出たが，当然食べられない．太らないように注意しないと大変！

11AB席

オデッサ付近は，黒土がみえていたが，キエフに近づくにつれて雪！後で聞いたが昨日まで吹雪だったと！（この後はずっと暖かく，日本の方が寒かった！）1056

キエフ空港も雪が積もっていた

1055到着予定が少し遅れて1105．

いよいよウクライナだ！入国審査が時間がかかり，外に出たのは1145頃．私たちは簡単だったが，トルコ人には入国審査が厳しかった．さてガイドの清瀬さんきているかな．．．

この旅行記へのコメント （2）

• まみさん 2010/04/01 12:32:24

  立案編も興味深く拝読@

  入国審査で前の人が長いとつらいですね。
  私はスムーズでした@
  
  私もウクライナに行きたいと思っても、鉄道などを手配してくれる代理店を見つけなければそもそもダメだと思いました。
  それを見つけてから、別口でフライトをとりました。
  ホテルはネットで予約できなくて、現地代理店にどんなホテルがいいか伝えたうえで候補を挙げてもらって選ぶのは、まあいっそあれこれ調べずにすんで簡単でよかったです。
  確かに安くはあげられないけれど、私もいい旅ができました。
  SUOMITAさんもそのようですね！

  SUOMITAさん からの返信 2010/04/01 14:17:31

  RE: 立案編も興味深く拝読@

  　私たちも入国審査，出国審査ともスムースでしたが，出国時には所持金をきかれました．やはり大量にユーロなど持って行かない方が良い国です．幸いどこにもATMがあり不便しませんでした．帰りは前のトルコ人が入念に調べられ，30分以上，出国審査であしどめをくらいました．オデッサからだったので，ブースも少なく，いらいらしました．
  　まみさんはずいぶんよく調べて，旅行していますね．私は旅行に旅立ってからガイドブックをみるほうなので，日本でフライトのみとり，後は現地のウクライナツアーにお願いしました．日本で簡単にできないのはまだまだ不便ですね．いままでの旅行では一番ガイドさんと一緒にいました．（いままでロシアで知り合いの紹介のガイドさん，ブルガリアで学生のガイドさんにお願いしたことがありますが，本格的なガイド付き旅行ははじめてでした．その点ではいつもの旅行よりはかかってしまいました）でもいろいろなことがわかってたのしかったです．まみさんのブログも膨大なので，全部を拝見できておりませんが，今後とも宜しくお願いします．SUOMITA