2009年11月　山と滝の旅　男体山(8)、米子大瀑布(44)、四阿山(9)

2009/11/28 - 2009/11/29

初冬の山と滝に行ってきました！
きつかった。。。

第１日：二荒山神社−男体山−二荒山神社−上田泊
第２日：上田−菅平牧場−根子岳−小根子岳−米子大瀑布−小根子岳−根子岳−四阿山−中四阿−菅平牧場

エリア 菅平高原(長野)

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

前夜、１時半に寝た後、４時半に起きて出発しました。
寝不足で頭がボケていたのか、大事なデジカメを忘れました・・・。今回の旅の写真は、携帯電話による撮影です。。。

東北道の佐野ＳＡで食べた佐野ラーメン！

いろは坂を通って、日光の男体山に向かいます。

中禅寺湖畔の二荒山神社登山口から登ろうとしたが、優しい神主さんに「この登山口は１０月で閉山です。男体山は宗教の山なのでご理解ください。」と丁寧に止められ、いきなりの計算違い。。。

かなり遠回りの車道をトボトボ歩いて、４合目からようやく登山道に入る。

中禅寺湖がとても綺麗！
デジカメより携帯の方が綺麗な色に撮れる気がするのは、単にデジカメを使いこなせてないだけか・・・？

「日本百名山」にも「非常に急峻で、湖畔から頂上までひたすら登りずくめである。」と書かれている通り、二荒山神社からの登山道は非常に厳しい。。。

意識朦朧としながら、９合目に。
日陰などに雪はあるが、アイゼン装着の必要は全くなかった。

木が無くなってきて、山頂まであと少し。

やっと男体山頂に到着。
標高２４８６Ｍ。
記憶に残る限り、私がこれまでに立った最高地点だと思う。これからどんどん更新していこう！

二荒山神社奥宮。

一等三角点とこれがデビューの冬用登山靴。

戦場ヶ原の向こうに見える日光白根山。
この後、続けて登る計画・・・であった。

再び二荒山神社登山道で下山します。
この登山道は降りも厳しい。ガレ場の連続で、膝がガクガクになる。

無事に下山できたことを二荒山神社に感謝します。
しかし、日光白根山に登る時間も体力も無くなってしまった。。。

金精峠を越えて、日光白根山は通り過ぎて、関越道と上信越道で今夜の宿の上田に行きます。
横川ＳＡで峠の釜飯を買いました！

宿でぐっすりと寝て体力回復し、早朝から菅平牧場駐車場に行きます。

今日の目標は、米子大瀑布と四阿山の両方を踏破すること。昨日、へたれて日光白根山を断念しているので、今日は絶対に目標達成したい。
しかし、標準時間で合計１２時間４５分の行程である。。。どうなることか？？？

牧場の脇を歩き、まずは根子岳に向かいます。

傾斜もきつく、雪もあり、いきなり厳しい。。。

天気は良く、北アルプスが一望できる！

根子岳山頂。標高２２０７Ｍ。
向こうに四阿山が見える。

小根子岳から米子大瀑布を目指します。
この行程が実に長くつらい。。。

小根子岳山頂。標高２１２８Ｍ。

小根子岳から先は、小動物の足跡しかない。

小根子岳北肩から米子大瀑布方向へ。
ここから先は、深いやぶと林に囲まれた急な下り坂となる。

その途中、１０Ｍくらい先のやぶの中から四本足の大きな動物が飛び出し、反対側のやぶの中に飛び込み、フーフーと威嚇するような声を出した。

一瞬のことだったし、私も心臓が止まるくらい驚いたので、断言はできないが、大きさ、頭の低さ、フーフーという声からして、熊だったのではと思う。。。
とにかく、その時は熊だと思ったので、完全にビビッてしまった。。。

下山後に気がついた注意の看板。

とにかく、常に何らかの物音を出すようにしながら、駆け降りるようにしていきました。長くて怖い道程だった。
沢まで降りて、ようやく落ち着きを取り戻す。

米子大瀑布に到着しました！
携帯写真では見にくいけど、崖をはさんだ左右に双子のように立派な滝が並んでいます。

この滝は、須坂側から車で入れば、駐車場から徒歩３０分くらいで簡単に来れるはずだが、林道が既に冬期閉鎖となっているので、このような力業（ちからわざ）で来ました。
おかげで滝を独り占めです、苦労した甲斐があった！

左にあるのが権現滝。

右にあるのが不動滝。

不動滝は直下まで寄れる。

百選の滝、４４滝踏破。

中部地方（甲信越・北陸・東海（三重は近畿と考える））の百選の滝はこれで全て踏破！
白糸の滝、七ツ釜五段の滝など、お気に入りの滝が多い。この米子大瀑布も思い出に残るであろう。

熊の影におびえながら、長い道程（しかも帰りは急登）をへとへとになって戻っていきます。

写真ではわかりにくいが、明らかに大きく重い動物の足跡・・・やっぱり熊か？

小根子岳の開けた場所まで戻って来れた時は、心の底からホッとしました。。。

熊の影に追われて早足になったおかげで、体力は限界に近いが、時間は何とか日没に間に合いそうだ（ここまで標準時間８時間４０分の行程を、５時間５０分で来たことになる）。
根性で四阿山に向かいます。
根子岳から、しばらくは稜線と草原の気持ち良い道。

しかし、四阿山の登りに取りかかってからは、情け容赦のない厳しい急登。。。
しかも、先客一人分の足跡のおかげで何とか道をたどれたが、新雪一番乗りでは遭難したかもしれない、わかりにくい道である。

必死の思いで難所を乗り切り、根子岳が見える開けた場所に出られた。

山頂までもう少し。
最後の休憩で、十分な量と思っていた水分（５００ｍｌ×３本）がほとんど無くなってしまった。

四阿山頂到着！
標高２３５４Ｍ。

きつかった。。。

どんより暗く寒い天気だが、雲が高いので、遠くの山もけっこう見える。

あとは牧場までほぼ降りだけ。
四阿山を振り返る。

右が四阿山、左が根子岳。
この２山の並びがネコの耳のようなので、片方を根子岳と言うとか言わないとか。

１６時、疲労困憊ながら無事に駐車場帰着。
朝７時から、小休止のみで、ほぼ９時間歩き続けた。。。

藤岡ＳＡで、上州トンカツ定食を食べて、ようやく生き返った気がした。
今日のような無理な行程は二度と計画すまいと密かに思う。
それから、熊除けの鈴も必ず持ち歩こう。

二荒山神社で買ったバッジ。

バッジを買えなかったので、筑波山の余りを転用。