2016/07/12 - 2016/07/12
44位(同エリア114件中)
ペコちゃんさん
- ペコちゃんさんTOP
- 旅行記407冊
- クチコミ106件
- Q&A回答1件
- 624,293アクセス
- フォロワー21人
三月中旬に、スキーで四阿山(あずまやさん)の頂上に初めて立った日本百名山の著者・深田久弥・・・スキーを担いで行く代わりに、リュックを背負って仲間7名で登って来ました。
秩父にも四阿屋山(771.6m)という似た名前の山がありますが、日本百名山の四阿山は、長野県と群馬県の県境に跨る標高2,354mの山。
菅平から四阿山~根子岳と8時間以上の山行でしたが、咲き始めた綺麗な高山植物を見ながら、タフな行程を何とか走破しました。
「四阿」を「あずまや」とはなかなか読めませんが、「阿」は棟の意味で、東屋のような寄棟の屋根を持つ建物を指し、山容が屋根の形をしていることが、山の名の由来です。
そして四阿山は、周辺の根子岳(2,207m)、浦倉山(2,091m)、奇妙山と共に「四阿火山」と総称される成層火山の山です。
頂上付近の山容を見ると、大昔、火山だったとは想像出来ませんが、多くの岩がその名残を留めていました。
写真は、四阿山頂の標柱と上州祠。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
車の時はいつも6時出発ですが、今回は時間がかかりそうなので5時に出発し、6時過ぎに横川SAで休憩・・・梅雨時ですが、今日は快晴です。
-
上田菅平ICで降りて、ラグビーの夏季合宿で有名な菅平高原を走り、7時半過ぎに菅平牧場の駐車場に到着。
-
四阿山と根子岳の山麓に広がる菅平牧場は、明治5年から120年の歴史があり、長野県内で最古・最大の牧場です。
-
乳牛・肉牛合わせて、約500頭が飼育されています。
-
のどかな牧場の風景です。
-
白樺と牧草に囲まれ、ここの牛は幸せでしょう。
-
牧場の周りには、ヤマホタルブクロや・・・
-
月見草が咲いています。
-
牧場の反対側にあるスキー場の麓にあるのは、レタス畑でしょうか。
-
四阿山にはいくつかの登山ルートがありますが、今回は小四阿から中四阿を歩いて四阿山に登り、そこから根子岳経由で菅平牧場に戻って来るコースにしました。
-
牧場からも根子岳のなだらかな山頂が見えます。
-
牧場の道路を歩いて四阿山の登山口へ向かいます。
スタート地点の標高は1,600m。 -
牧場の柵に沿って進むと、もうヤマハギの花が咲いています。
-
暫くの間、白樺と笹の登山道を進みます。
-
シシウド。
-
大明神沢を渡って進みます。
-
食べれそうな(?)キノコ。
-
このコースは、登山道も標識もよく整備されています。
-
オオバギボウシ。
-
白樺と青空のコントラストが鮮やかです。
-
タテヤマウツボグサ・・・牧場から山頂まで、至る所に紫の可愛い花を咲かせています。
-
ノハラアザミ。
-
なだらかな勾配の白樺樹林帯を登って行きます。
-
オトギリソウにはタンニンが多く含まれており、傷口に効くと言われ、生薬になります。
しかし、漢字で書くと「弟切草」という物騒な和名がついています。
この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を、兄が切り殺したという平安時代の不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨み」「秘密」。 -
クルマユリ。
-
ミネウスユキソウ・・・あの有名なエーデルワイスの仲間です。
-
歩き始めて1時間20分。
四阿山が見えてきましたが、まだ2.8kmもあります。 -
この尾根筋から左手に、根子岳がよく見えます。
-
この辺までくると樹林帯を抜け、展望が開けます。
天気は良いのですが、遠くは霞んでいてアルプスは見えません。 -
放牧されている牛たちもノンビリと。
-
ミヤマホツツジ。
-
シュロソウ。
-
シロニガナ。
-
テガタチドリ・・・根が人間の手に似ていることからついた名前です。
-
ハクサンオミナエシ(別名:コキンレイカ)。
-
歩き始めて約2時間。
正面は中四阿で、右に行くと四阿高原。 -
この辺りからは、火山らしい石や岩の登山道になります。
-
振り返ると子四阿、そして菅平の山麓が広がり、美しい眺めです。
-
岩だらけの尾根道を進みます。
-
標柱はありませんが、ここが中四阿(2,106m)。
-
15分ほど歩いて、振り返ると中四阿が見えました。
-
根子岳の緩やかな頂上も、よく見えます。
-
タカネニガナの花に群れるミヤマモンシロチョウ。
-
一息入れて、四阿山頂まで、もうひと頑張り。
-
近いようで遠い四阿山。
-
ケルンに花が咲いています。
-
歩き始めて3時間あまり・・・11時15分に、根子岳と四阿山の分岐地点の道標に着きました。
-
四阿山の山頂を望みながら・・・
-
この木段を登りきれば、山頂だ~♪
-
カラマツソウ。
-
ハクサンチドリの仲間のオノエラン。
-
山頂に到着・・・頂上には、この信州祠と、その先に上州祠の2つが祀られています。
この祠は、昨年、四阿山開山1300年を迎えて建て替えられた山家神社の奥宮・・・信州・真田の郷にある山家(やまが)神社は、名将・幸村で名高い真田氏や代々の藩主から崇敬を受けた由緒ある神社です。 -
少し行くと、石祠もあります。
-
上州祠がある四阿山山頂に到着。
ここは群馬県嬬恋村・・・2,354mの頂上からは、360度の展望が楽しめます。 -
浅間山と田代湖。
-
東の方には、浦倉山に続く登山道があります。
-
7枚の花弁を持つツマトリソウ。
-
昼食の後、根子岳に向かいます。
-
なだらかな根子岳を見ながら、楽勝と思っていたら、鞍部に下りるコースが岩だらけの急斜面。
-
仲間はドンドン下りて行くのですが、私は足がつってギブアップ寸前。
-
今回のルートの一番の難所を、何とか1時間かけて鞍部に辿り着きました。
ここから見る根子岳は、絶景です。 -
元気を出して緩やかな登山道を進みます。
振り返ると、中四阿と四阿山が・・・ -
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)。
-
イワカガミ。
-
根子岳山頂の周辺は、巨岩が点在しています・・・大昔の火山爆発の名残りでしょうか。
-
巨岩が下に落ちないか、気になります。
-
こんな奇岩がむき出しになっています。
-
-
-
ゴゼンタチバナ。
-
巨岩と巨岩の狭い空間を通り・・・
-
噴火口の崩壊地を通って、チョッとしたスリルを味わいながら、頂上に向かいます。
-
ヒメシャジン。
-
14時半に標高2,207mの根子岳山頂に到着。
四阿山に登る途中でも多くの花が楽しめましたが、根子岳は花の百名山に数えられ、下山がまた楽しみです。 -
頂上の祠。
-
根子岳山頂から四阿山を望む。
根子岳の名前は、四阿山と並んで見ると猫の耳のように見えるので「猫岳」と呼ばれたことに由来しています。 -
頂上からは、東側には志賀、白根山系、北側には妙高、飯綱山、西側には北アルプスが望めますが、今日は遠くが霞んで残念ながら見えません。
一休みして、14時40分に下山。 -
真ん中の丸い物は方位盤。
-
鮮やかな赤紫色の総状花が見事なハクサンチドリ。
-
ピンク色の花が可憐なハクサンフウロ。
-
ベニバナイチヤクソウ。
-
ハマナスに似ているカラフトイバラ。
-
-
根子岳の登山道も四阿山と同様、ダケカンバや白樺に囲まれています。
-
ここにも ” クマ出没注意 ” の貼り紙が。
-
ヨツバヒヨドリ。
-
ショウブ。
-
終わりかけのレンゲツツジ・・・この山も、先月歩いた湯の丸高原と同様、多くのレンゲツツジがあります。
-
野バラ。
-
葉は柳、花はランに似ているヤナギラン。
-
キバナノヤマオダマキ。
初夏の高山植物を、30種類以上楽しんだ山行でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
91