東地中海クルーズ(4)ヨーロピアン・ヴィジョン号で日曜日の午後にヴェネツィア出航して、アドリア海をドゥブロヴニクを目指す。

2003/10/07 - 2003/10/28

リド島から1番のヴァポレットに乗って、終点のローマ広場で降りると駐車場に乗船案内の看板がありました。今回のクルーズはフェスティバルクルーズで、残念ながら後年会社は無くなってしまいましたが、この時のクルーズはギリギリ泳げる時期の割にはオフシーズン料金でした。7泊8日のクルーズ代金が８万円で、ポートチャージや諸税にチップまで入れても総額11万円ほどでした。送迎バスで港に着くと荷物を預ける建物があって、部屋番号を伝えると部屋まで荷物を届けてくれます。チェックインカウンターにはウェルカムシャンパンもあって、乗船前から気分は高揚していきます。出国手続きをしてバスで船に送られて、ギャングウェイを登るとそこからは別世界です。部屋のカードを貰って、クレジットカードを登録すれば後は自由行動です。早速一番良い最後部のレストランで優雅に昼食をいただきます。注文したワインは１stシーティングか２ndシーティングかを伝えればラベルに番号を書いて次の食事に出してくれます。そして夕方になってから出航します。運河を屋根の上から見渡すように抜けて、左手にサンマルコ広場を望みながら通り抜ける時は感動しました。数日前は広場近くから見上げた大型客船と視界が真逆になって、船の最上階のデッキからヴェネツィアの町を見下ろしています。十数年来の夢が現実になったので感無量です。リド島の北側の水路を抜けると視界が広がり、夕暮れのアドリア海が広がりました。景色をな頑るのはここまでで、避難訓練の集合があったり、いろいろと忙しい7泊8日のクルーズの始まりです。

エリア ベネチア(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

荷物を預けた後は建物の中でチェックイン手続きです。ウェルカムドリンクをいただきながら優雅に手続きをします。看板にもあるようにサービスはヒルトンが提携しています。

ヒルトンのサービスで７泊しながら地中海を巡って、全ての食事が付いて、毎晩ショーが観られて･･･。8万円は安すぎでしょう。数年経ってフェスティバルクルーズは無くなりました。

部屋に荷物を置いて、すぐに最上階のデッキに登ってみます。この辺りは港以外何も見えないので殺風景です。

初めてヴェネツィアに来た時に、サンマルコ広場から見上げたクルーズ船に驚きましたが、今は逆の景色を楽しみます。

出港まで時間があるので船尾のレストランで昼食をとります。まだ乗船手続きの時間中なのでガラガラです。気持ちの良い表のデッキで食事しました。飲み物以外は料金に含まれています。このレストランの１stシーティングなので、ボトルで注文したワインはキープしてもらえました。ワインは寄港地のものが20ユーロくらいなので、いろいろ飲み比べる事が出来ました

部屋は一番安いカテゴリーにしました。部屋のテレビで操舵室から見た船首方向の映像が流れているので閉塞感はありません。トランクはベットの下に収納して、着替えをクローゼットに掛けて準備完了です。
部屋はとっても清潔で、少々狭いながらも快適です。シャワールームも機能的で綺麗です。

ヴェネツィアの港には免税店もあり、寝酒用にシチリアのリキュールのアヴェルナの大瓶とキャンティのマグナムボトルを買っておきました。船内のショップは停泊時はクローズしています。

さあ出航です。定刻通りに離岸しました。後ろに並ぶコスタクルーズの船も同じ時間に出航のようです。

これまで3回ヴェネツィアに来ていましたが、サンタ・ルチア駅から先に来ることは無かったので新鮮な景色です。

港を出るとすぐに運河に出ました。運河にも数隻のクルーズ船が停泊していました。

この当時は5万トンから大きくても8万トンくらいのクルーズ船がメインだったと思います。

先日歩いた所を見下ろしてゆきます。改めてヴェネツィアの街には教会の尖塔やドームが多いなと知ります。

ヴァポレットも巨大な客船から見ると小判鮫みたいです。形も似てます。

前回の旅でランチを食べたテラスの前を通り過ぎました。前は向こうから見上げていたのです。

こんなアングルの写真は船からしか撮れません。

間もなくサンマルコ広場が見えてくることは尖塔の位置で分かります。

このアングルも水面の高さからでは撮れません。今まで4回のヴェネツィアの旅では知ることの出来なかった景色に感動します。

サンマルコ広場遠望です。これが見たかったのです。この高さから。

カナル・グランデも見えてきました。午前中にヴァポレットで通った景色とは全く違います。

ヴェネツィアは船で入ったほうが良い都市の筆頭だと思います。この後訪れるクロアチアのドゥブロヴニクやマルタ共和国のヴァレッタなどもそうだと思います。

サンマルコ広場が東武ワールドスクエアみたいです。この景色だけでも価値のあるクルーズだと思います。

可愛らしいミニチュアの溜息橋を見るとこちらも溜息が出ます。

目の前を映画の一場面が流れていくようです。

ヴァポレットの船着場の前には必ず教会や修道院があるような気がします。

遠くムラーノ島のファーロまで確認できます。マルチェロとローザ夫婦にもう一度お別れをします。

ヴェネツィアは本当に船が元気な街です。

鯛のバンコックみたいだなどと考えていたら船の船尾にTHAIの文字がありました。

我々の後ろからもう一艘のクルーズ船が出航していきます。時代が変わって船の形が変わっても海洋国家の面影を保つ美しい街です。

これから1週間ヴェネツィアともお別れです。以前ヴェネツィアから定期航路のフェリーでイスタンブールに行って、黒海をサムスンからシノップを経由してとラブ損まで行ってみようと考えたことがありますが、今回はクルーズ船でロードス島まで簡単に行けてしまいます。

リド島を抜けてアドリア海に出ました。幻想的な夕暮れに旅の期待が広がります。この眺めは数百年前と何も変わらないでしょう。

タグボートも見送りはここまでで、Uターンして港に戻っていきました。

部屋に戻って避難訓練の準備をします。

クルーズ船の避難訓練って結構楽しいので好きです。

インフォメーションの放送があって避難訓練開始です。定期航路のフェリーでは無いのですがクルーズ船では必須のイベントです。

ただ指定されたデッキに集まるだけですが、お祭りのように大賑わいです。

カジノは公海上に出ないと始まりません。念のため偵察しておきます。カードテーブルもありますが狙いは2台あるルーレットです。結果としてはクルーズ1名分の料金くらい勝ちました。

午後7時から１stシーティングです。２ndシーティングの人は先にショーを観てから食事になります。夕食はフルコースディナーで、チョイスしても全部食べてもお代わりしてもＯＫです。

ヒルトンのサービスだけあって、クルーズ中の料理は満足いくものでした。

毎日メイン料理は肉料理と魚からチョイスできました。

デザートは一通りいただきました。チーズもありますがスイーツにしました。ジェラートは盛り合わせですが、リモーネだけにしてもらいました。そんなオーダーも快く聞いてくれます。

妻は大好きなスイカが出てきたので喜んでます。

この日のドレスコードはカジュアルでした。

夜のデッキで一服。パブリックスペースや客室は全て禁煙です。

食事の後は劇場に移動してショーを楽しみます。この日はフラメンコでした。

アンダルシアのグラナダやセビリアのタブラオで何時間もかぶりつきで観たのを思い出します。妻を連れてスペインへ行くのにはこの後15年ほどかかりました。

フラメンコは絶対に前の席が良いので最前列で観ました。
ショーの後はカジノタイムです。残念ながら写真は撮れません。クルーズ最初の晩はなかなか終わりません。