2003/10/07 - 2003/10/28
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kojikojiさん
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ポンペイで時間を取り過ぎてしまい、ソレントで駅に着いて売店でチケットを買ってそのままサレルノ行きのバスに乗りました。本当は妻にソレントの街も少しは見せてあげたかったのですが。ここでの待ち時間が無かったのは幸いでしたが、眺めの良い海岸線の景色を楽しめたのはポジターノ辺りまでで、アマルフィに着いた時には辺りは真っ暗でした。港のバス停から簡単な地図を頼りに、1本道のメインストリートの坂道を15分ほど登りました。この先にはレモン畑しか無いのではと思う辺りの左側にホテル・ララの門柱がありました。呼び鈴を押すと「こんばんは!」といきなり日本語が返って来たのには驚きました。後は英語で「門を潜ってレモン畑の突き当りを右に曲がるとトンネルがあるから、トンネルの奥のエレベーターでフロントまで昇って来て。」と案内されました。言われるがままに進むとサンダーバードの秘密基地のようでした。フロントは崖の上にあり、ロビーの脇のテラスからは美しいアマルフィの夜景が見えました。
部屋は今まで泊まったホテルの中で一番のカラフルさで、インテリアは赤と白だけです。天井に窓が付いていたりデザインも洒落ています。全ての部屋の造りが違っているようでした。
夕食がまだだったのでフロントで尋ねると、港の海岸の上に並ぶレストランのうちの一軒を紹介してくれました。とてもお洒落な店でお味も良かったですがお値段もお手頃で良かったです。
翌朝に部屋の天窓を開けると周囲はレモン畑に囲まれているのが分かりました。朝食はテラスで頂きましたが、ここからの景色は本当に絶景でした。なんとも贅沢な時間を過ごしました。夏を楽しんだクルーズからヴェネツィアとトスカーナの秋を楽しんで、また夏に戻ってきた感じです。ただクルーズを楽しんだのはもう遠い昔のような感じもしました。昼前に荷物を持って港へ行き、お土産物屋のおじいさんに荷物を預かってもらい散策をしました。本当は次のカプリまでは船で行きたかったのですが、季節外れで運休になっていました。もう10月も終わりなのだと痛感しました。その辺に停泊しているクルーザーにも声を掛けてみましたが、片道300ユーロ何て言われては仕方ありません。ソレントまでバスで戻り、カプリ島へ渡ることにしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ポンペイからソレントまで鉄道で移動しました。ソレントでは待ち時間も無くバスに乗れましたが、途中から道路工事のためにずいぶん時間が掛かりました。
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何とかポジターノまでは海岸線の景色が眺められました。が、すぐに日は落ちてしまいました。以前数日滞在した懐かしい景色ともバスの車窓から瞬間でお別れです。
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7時過ぎにアマルフィの港に着きました。港のバス停からドゥオーモの前の坂道を荷物を持って上がります。大きな荷物はナポリ駅に預けてありますが、3泊分の荷物は結構な重さになります。
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アマルフィは2度目ですが、宿泊するのは初めてです。1度目は数日滞在したポジターノから船で日帰りしただけでした。
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食事がまだですが、とりあえずホテルに向かいます。タバコ屋の名前はグロッタ・エズメラルダ、エメラルドの洞窟です。ポジターノとアマルフィの間にある美しい洞窟で、船での往復の時に立ち寄ったことがあります。
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ああ、美味しそうな店がここそこにあります。
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一本道の一番奥にホテル・ララはありました。門扉からは建物は見えずすぐに崖になっています。本当にここ?と思いながら呼び鈴を押すと「こんばんは!」日本語が返って来てビックリしました。後は英語で「門を潜ってレモン畑の突き当りを右に曲がるとトンネルがあるから、トンネルの奥のエレベーターでフロントまで昇って来て。」と案内されました。
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秘密基地の中は驚くほど洗練されたホテルでした。1室8,000円ほどだったのであまり期待もしていなかったのですが、こういった嬉しい誤算は嬉しいです。ベットの上には天窓がありますが、山側に斜めの屋根なので海は見えません。
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バスルームも赤白で統一されています。フロントのお兄さんに美味しいレストランを訪ねると、海岸の上に建っている店が良いとの事でした。
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身軽になったのと、海岸線までずっと下り道なので、周辺の店先を冷かしながらぶらぶら歩きます。
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プラスチックかと思ったら本物の果物でした。
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日中はそこそこ熱いのですが、もう10月も終わりです。夜は少々寒くなってきました。
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港のMarina Grandeというレストランに着きました。カプリ島の港の名前の店でした。アマルフィに来たらシーフードですね。イタリア語は話せないけれど、食べる物の名前だけはかなり覚えているので、組み合わせればメニューはだいたい理解できます。
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ナポリの駅前食堂のような素材が前面に出たがっつりした料理かと思っていましたが、出てきたのは洗練された料理ばかりでした。これがどれも美味しいので白ワインが進みます。
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まさかイタリアで串揚げをいただくとは思いませんでした。ただこれがリコッタチーズを付けると美味しいです。タコ焼きにリコッタチーズも合うかもしれませんね。
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具材が乗っていないピザのようなパンは初めて食べました。チーズの塩加減が絶妙です。
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タコのマリネもお上品なお味で、これくらいの小皿で出てくるので二人でつまむには最適です。
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ナポリの駅前食堂も美味しかったですが、こういうお洒落な店も良いものです。イカの味がパスタにも沁み込んで絶品です。
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セカンドまでは辿り着けませんでしたが、ここまでで大満足でした。
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ご満悦です。ハウスワインをカラフェの大で1本!旅の後半に来て絶好調です。
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アマルフィはレモンで有名なところですが、町中で唐辛子が売られています。
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ほろ酔い気分でまた坂道を上がってホテルに戻ります。
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酒屋で部屋で飲むビールなども仕入れました。
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基本的にアマルフィの町はいポン道なのですが、同じ道ではつまらないので横道に入りますが、所詮谷間の1本道なのですぐに元の道に戻ってしまいます。
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翌朝のホテルのテラスからの眺めです。以前マルタで見掛けたような船が沖合に停泊しています。アマルフィの港にはここまで大きな船は接岸できません。中世の頃もこんな景色が見られたのでしょうか?
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山側は一面のレモン畑です。岩肌にこれ以上は無理だろうと思えるところまでレモンの木で覆われています。
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翌朝のホテルのテラスからの眺めです。贅沢なひと時を満喫できました。こんなテラスでイタリアの安ホテルらしくない贅沢な朝食をいただきました。
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フレッシュジュースにカフェオレもオシャレなグラスでサービスされます。
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こんな小さな町がヴェネツィアと対抗出来た海洋国家だったのかなんてことを考えてしまいます。
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山の上の建物が宿泊したホテルです。この岸壁の中にエレベーターが隠されているとは思えません。食事の後もしばらくのんびりしてチェックアウトしました。
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ホテルはこの建物のトンネルを抜けたまだ先にありました。
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買い物をした土産物屋のおじいさんに荷物を預けて教会に行きました。昨晩はここのアンティーク屋のおじさんと話していたら、日本人の人が出て来てビックリしました。大学教授の方でこの後ピースボートに区間乗船して講演をされると仰っていました。
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この大聖堂は7回もの改修がなされており、ロマネスク建築からバロック建築、 イスラム建築やロココ建築、ゴシック建築にビザンチン建築など様々な建築様式が混在しています。
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大聖堂正面のファサードは1891年に改装され、外壁はストライプのマーブル模様という、この地域の教会や聖堂として珍しいものになっています。入口の上部にある装飾された壁画(ティンパヌム)はドメニコ・モレーリによるものです。
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隣町のポジターノにも同じような大聖堂があります。それぞれ対抗して競い合ったのでしょうね。
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お昼前になって観光客の姿も増えてきました。
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本島はもう1泊したいところだったのですが、妻に予定を短縮されてしまったので、簡単に観光を済ませた後はカプリ島に向かわなければなりません。
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大聖堂の見学に入ります。ビザンチン風のモザイクが美しく残されています。
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幾何学模様のモザイクもビザンチン様式の特徴が見えます。
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大聖堂に入るとまずは天国の回廊から見学になります。中庭から望む鐘楼は1180年より建設が始まり、完成するまでに100年以上かかっています。4つの小さな塔を含む鐘楼はイスラム建築様式となっており、マジョルカ焼きのタイルで装飾されています。また鐘楼は戦争時は見張り台の役割も担っていたそうです。
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ドゥオモの内部は18世紀に改築されたバロック様式です。細かい装飾と金色がふんだんに使われていて、豪華絢爛な造りとなっています。
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パレルモ郊外のモンレアーレの回廊の列柱の意匠に似ています。
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祭壇上部にはアンドレア・デル・アスタによる「聖アンデレの受難」が掲げられ、天井部にはそれぞれ「キリストの鞭打ち」と「使徒の磔」と「マナの奇蹟」などが描かれているます。
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入口の銅製の巨大なドアは古代ローマ以後のコンスタンティノープルで鋳造され、登塔者シメオンによるサインが施されている。
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登塔者シメオンは一つの高い塔を築き、その頂上に小屋を建て、そこで絶え間なく神に祈祷したとされます。シメオンは神に喜ばれ、奇蹟を行うようになったと伝えられ、世界一柱の上に長く座り続けた人物として、ギネスブックに掲載されているそうです。
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町中では特産品のレモンもたくさん売られていました。大きいものは20センチくらいありました。
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よちよち歩きの女の子はまるでゼンマイ仕掛けのような動き方でした。
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海岸線まで出ると、昨晩食事したレストランも見えました。昼間だったらこの美しい景色も堪能できたことでしょう。
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そろそろアマルフィの観光シーズンも終わりのようです。日光浴をする人はいますが、泳ぐ人の姿はありません。この辺りの水温はかなり低く、寒い思いをしたことがあります。
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今回の旅でヴェネツィアから乗ったクルーズ船とは違う高級な雰囲気を感じます。この船の人たちが街に来たのでメインストリートが混んでいたようです。
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この球の向こうにはサレルノの町があります。この旅の数年後にはナポリからソレントを経由して、ポジターノとアマルフィに立ち寄りながらサレルノまで船で移動しました。
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この辺りの航路は一通り制覇しました。
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そろそろバスの時間です。安く船がチャーター出来たらと思い、いろいろ声を掛けてみましたが、カプリ島まで300ユーロでは手が出ませんでした。
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お土産屋さんのおじいさんにお礼を言って荷物を受け取り、ソレント行きのバスに乗りました。
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当然バスの席は海が良く見える左側です。海岸線の美しい眺めを満喫できます。しばらく走るとポジターノが見えてきました。本当はこの辺りに2泊づつ考えていましたが、妻に「あなたと1ヶ月旅行する自信が無い。」と言われて短くしたのが残念です。
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前の旅で来た時はシチリアのパレルモからナポリまで夜行フェリーで戻って、ポジターノに数日滞在していました。一人旅でしたがとても楽しい思い出です。
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SITA社のバスの停留所です。
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何度来ても飽きることのない素晴らしい景色が広がります。
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穏やかな秋の海が広がります。
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ソレント到着です。駅からダラダラ坂を下り、橋の所から切通しを下って行きます。
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途中から見返す景色です。
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坂を下り切った所に港があります。ここからカプリへの船に乗ります。今回の旅で何度目の船でしょうか?カプリへ行くフェリーもナポリ港とメルジェリーナ港とこのソレント港と殆どの航路に乗っています
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カプリ島のマリーナ・グランデから船が戻ってきました。チケット売り場の小屋で切符を買ってフェリーに乗り込みます。
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ソレントの港はナポリにも近いのでかなり小さいです。
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フェリーはお客を乗せるとすぐに出港します。
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ソレントは高台に広がる美しい街です。もう何度も来ているのにまともに観光した事がありません。私達には高級すぎる街と思えます。
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ヴェスビオ山は今日も美しい姿を見せています。
旅も最後の訪問地であるカプリ島に到着します。
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