2003/10/07 - 2003/10/28
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kojikojiさん
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ソレントの港からマリーナ・グランデまでは30分少々のショートクルーズでした。予約してあったホテルは港のまん前のルレ・マレスカという4星ホテルです。白を基調とした上品な雰囲気に妻はご機嫌です。まあ、今回の旅行で1室100ドルを越えたのはここだけでした。来る前は一緒に1ヶ月は旅行する自信が無いと言って3週間に短縮したのに、「あと1週間くらいゆっくり出来ないの?」なんて言い出す始末です。急いで帰る理由も無かったけれど癪なので「ダメダメ!お金も無いよ。」と言っておきました。本当はクルーズのカジノでだいぶ勝っていたので余裕だったのですが、アエロフロートの予約変更は過去にトラウマもあったので面倒でした。
カプリ島は5回目だったので特にどこに行きたい訳ではなかったのですが、妻は初めてだったのでアナカプリからソラーロ山で絶景を眺め、翌日は島1周クルーズにも行きました。今回の収穫はルビーノさんという陶芸の作家さんを知った事でしょう。アナカプリの集落の表札や店の看板を見ていると美しいと思ったものにはS.Rubinoとサインがしてありました。街行く人に尋ねると工房を教えてくれました。残念ながらご本人は不在でしたが、いらした女性の方がくわしく説明してくれました。
楽しかったヴェネツィアからのクルーズで始まったイタリア縦断の旅もカプリ島で終わりです。帰国のローマの空港ではアエロフロートのカウンターで美人のお姉さんと手荷物の超過料金について語り合えたのも良い思い出です。911以降の航空業界は荷物の超過料金についてかなり厳密になり、前年のイスタンブールに今回のローマと負け続きで、2度と勝てることはありませんでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
マリーナ・グランデの港に着くとフェリーの後方のハッチが開き始めました。
いよいよカプリ島に到着です。 -
港の目の前が宿泊するホテル、ルレ・マレスカです。
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ルレ・マレスカは今回初めての4星ホテルです。1泊110ドルは高いけれど、たまには贅沢をと思ったのですが素敵なホテルでした。ロビーから振り返ったガラス扉の先にはヴェスビオ山が望めました。
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昨日はアマルフィの紅白のインテリアの部屋でしたが、今日は青と白のインテリアです。やはりこちらの方が落ち着きます。
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バスルームも美しいマヨルカタイルで覆われていて素敵です。
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部屋の前はマリーナ・グランデです。窓を開け放つと気持ちよい風が通り抜けます。
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景気が良いので部屋のテラスでお昼を楽しみました。妻は余程ここが気に入ったらしく、自ら買い物に行ってくれました。
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部屋から見たマリーナ・グランデの景色です。遠くソレント半島の先端も見えます。
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あまり遠くに行くのではありませんよ。
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カプリ島では小さい車が大活躍です。ピアッジオのオート3輪も大活躍なのでしょうね。日本の軽トラを輸入したら流行ると思います。それくらい島内の車道は狭くてカーブが多いのです。
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港に船が着くたびにたくさんの人が降りてきます。
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そして同じだけの人を運んで出港していきます。
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お昼も食べ終わり、休憩も出来たので我々も出掛けましょう。
まずはケーブルカーで上の町まで行きましょう。 -
ケーブルカーが交差するところは何度乗ってもスリルを感じます。
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ほんの数分で山麓のカプリの町に到着します。
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バス乗り場の前には巨大なマヨルカ陶器の絵地図があります。
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ソレント半島の先端が見えます。この2日間で旅してきたエリアが手に取るように見えます。
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ここからバスで九十九折の険しい道を突っ走ってアナカプリへ向かいます。
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バスを降りて歩き出すと表札や店先のタイルに目が留まります。そしてどのタイルにも同じサインが入っています。
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この店の看板にもS.Rubinoの文字があります。
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街の人に尋ねて工房を訪ねましたがご本人は不在でした。マネージャーのような女性の方にいろいろお話は聞けました。立体物も造られるようで、プルチネッラの像は素晴らしかったです。
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セルジオ・ルビーノさんの作ったネズミの陶器人形と「i capriti」というネズミの物語の本を買い求めました。
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日が暮れてからマリーナ・グランデのホテルに戻りました。
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部屋は2階の一番右側でした。朝食は屋上のテラスでいただけます。
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港に面したピッツェリアLa Fodiacoに入りました。夜になると観光客の姿はほとんどなく、開いている店も限られていました。
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小さい店なので、店内の見えるところにピザ釜があり、注文すると目の前で焼いてくれます。
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カプリ島でピザを食べるとしたらカプリチョーザと思ったのですが、考えたら「気まぐれ」という意味ですからこの島には関係ありません。
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そんなにホッペに指を食い込ませなくても美味しいって分かりますよ。
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ピザを1枚づつとサラダを食べて、ワインを大きなカラフェを飲みきったら酔っぱらったようです。少し酔い覚ましをしましょう。
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翌朝は波が荒くてブルーグロット(青の洞窟)へのボートは運休でした。天気も良くないので洞窟に入っても青さは無いでしょう。
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部屋で様子を見ていると日差しが戻ってきたので、ジロ・デ・イゾラ(島巡り)の船に乗ることにしました。
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マリーナグランデの中は波も無く静かですが、一歩外洋に出ると・・・。
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途端に波が高くなります。
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結構な揺れです。船に酔うことは無いのですが、少し心配にはなります。
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行き交う小舟も木の葉のように揺れています。カプリ島を時計回りに1周するコースです。
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カプリ島もマルタ島のように石灰岩でできた島だと分かります。
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マリーナ・グランデ側は波が強かったのですが、島の裏側(南側)に行くと静かになりました。こちらの方が外洋なので波が強そうなものなのですが。
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グロッタ・ビアンカ(白の洞窟)も波も無く静まり返っています。
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マルタ島のブルーラグーンを思い出します。
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晴れていたらもっと海の色が綺麗なのでしょうね。
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絶壁の上の建物はムッソリーニの別荘だったそうです。ソフィア・ローレンの別荘も近くにあると説明がありました。イ・ファラリオニという岩に開いたゲートをくぐって先へ進みます。
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マリーナ・ピッコロは小さい港の意味です。本当はこちら側にも滞在したかったのですが、シーズンも終わりで泊まりたい所は休業に入っていました。
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島の一番南西のプンタ・カレラ岬を廻りました。
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北側に回り込むとまた波が強くなってきました。ここが青の洞窟の入口ですが、これでは入れません。ここで乗り換える小舟も今日は出ていません。カプリ島はこれで5回目ですが、グロッタ・アズーラ(青の洞窟)に入れたのは1回だけです。
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マリーナ・グランデに戻ってきました。大体1時間の島巡りでした。
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バスでアナカプリのソラーロ山の上り口まで向かうことにしました。
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カプリ島の道路は狭いうえにカーブが多いのでバスも小型のものしかありません。
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リフト乗り場でバスを降りて山頂に向かいます。
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かなり長いリフトなので妻にジャンパーを盗られてしまいました。風も強いのでかなり寒いです。
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昨日散歩した辺りが見えます。
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民家の上を通過するので少し申し訳ない気がしますが、住民の方は慣れてしまったのか気にしていないようです。
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妻はスキーもしないので、リフトに乗ること自体が初めてのようでした。
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アナカプリと沖合いにイスキア島からヴェスビオ大和ソレント半島までが望めます。
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リフトの降り場では少し緊張気味です。おじさんも察して出てきました。スキーだとそのまま滑ればよいのですが、靴だとスピードに合わせて走り出さなければなりません。
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リフト降り場のコンクリートの上は猫の日向ぼっこの場所になっていました。
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いいタイミングで良いポーズを取ってくれました。
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山頂からの足元の眺めはこんな感じです。
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午後になって天気が良くなってきたので青の洞窟にも入れるかもしれませんが、午後になると太陽の位置が悪くて青さが半減するそうです。
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午前中に島巡りの船で潜ったイ・ファラリオニという岩礁が見えます。
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崖の上から見るとよくあんな岩のトンネルを潜ったと思います。
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マリーナ・ピッコロ側からはバスで走ってきたソレント半島も見えます。
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よくここまで付いて来れました。今回はよく頑張りました。
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我々の他には誰もいなく、カプリ島を貸し切った気分になれました。
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そろそろリフトに乗って下りましょう。
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カプリ島はオレンジとレモンの島です。
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ヴィラ・サン・ミケーレにも立ち寄ることにしました。ここへ来るのは初めてです。
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瀟洒な館の見学をすることができました。ここが有名なのは館よりもテラスからの眺めです。
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絵葉書だったりポスターになるアングルです。スフィンクスは何を見つめているのでしょうか。
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庭園の杉苔を見ていると亡くなった京都の祖父が庭の手入れをしていたことを思い出します。
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マリーナ・グランデ側は日陰になってきました。
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美しい陶器のプレートは昔からお土産屋さんに並んでいます。ここで見ると綺麗ですが、日本のインテリアには少し派手です。
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アナカプリのサン・ミケーレ・アルカンジェロ教会に立ち寄るのも今回が初めてでした。床のマヨルカタイルの美しさで有名な教会です。
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題材は旧約聖書の「楽園追放」で、楽園を追われるアダムとイヴの姿が描かれています。二人はリンゴの実を食べた後なので服を着ています。
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大天使ミカエルが指を差し、容赦なくアダムとイヴを追放しています。
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リンゴの木に巻き付く蛇の姿もあります。どの動物も何となく人間の顔のように見えます。
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大抵は実在する動物が描かれていますが、ユニコーンの姿もありました。
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そろそろカプリ島を離れる時間になってきました。
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フニコラーレでマリーナ・グランデまで降ります。
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マリーナ・グランデからフェリーでナポリ港に戻りました。本当はメルジェリーナ港行きの水中翼船が良かったのですが、時間が合いませんでした。ナポリ港だと駅までタクシー代が余分にかかりますが仕方ありません。
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ナポリ駅に預けてあった荷物もピックアップして、旧式のタルゴに乗ってローマに向かいます。
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テルミニから歩いて15分程のホテル・アルピを予約してありました。値段の安さの割には格式のあるお屋敷ホテルでした。夕食は駅近くのいつも行く復興酒屋という中華料理屋にしました。定番のレモンチキンと酸辛湯は当然注文です。テレサ・テンの広東語版の「時の流れに身をまかせ 」が流れると泣きそうになります。
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朝食のダイニングルームにもフレスコ画が描かれていました。
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楽しかった旅もこれで終わりです。妻が「もう1週間くらいいたいな。」と言うのでアエロフロートに電話しようかなとも思いましたが…。
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荷物をまとめてテルミニ駅に向かいます。
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この駅には何十回と足を運び、いろいろな所へ旅しました。
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我々はこれからイタリアを発ちますが、この中には着いたばかりの人もたくさんいるのでしょう。
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フィウミチーノ空港駅行きの列車もすぐに出発です。
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旅も無事に終わりそうなので記念写真。
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あっという間に空港に着いてしまいました。3週間の旅行も終わりました。今回は移動が多かったので、前半のクルーズは遠い昔のようです。最後のナポリからがぎゅうぎゅうのスケジュールになってしまったので、もう1週間は欲しいところでした。
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この後アエロフロートのカウンターでチェックインしたのですが、荷物の超過料金で交渉が必要でした。前年のイスタンブール以来アエロフロートの係員さんが手強くなりました。
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ローマからはモスクワを経由してクルーズをメインとしたイタリア旅行は終わりました。
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