2003/10/07 - 2003/10/28
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kojikojiさん
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午前中のナポリ市内のダイジェスト観光の後はポンペイに向かいます。ショーペロ(ストライキ)で運休していたベスビオ周山鉄道の列車も無事に動いたので安心です。当たり前ですが十数年振りに訪れたポンペイは何も変わっていませんでした。2000年近く変わらなかった遺跡ですから、当たり前と言えば当たり前です。前回は夕方の日が暮れる頃ではっきり見られなかったヴィラ・ディ・ミステリ(秘儀荘)の赤いフレスコ画を観る事が出来たのが良かったです。妻にとっては念願の場所であり感無量だったようです。ヴェスビオ山も実家の富士宮から見える富士山に感じが似ている気がします。ポンペイからはソレントまで電車で移動して、駅前からバスに乗ってアマルフィを目指します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ナポリ駅にはセントラル駅とガリバルディ駅があります。初めてナポリに来たときにミラノみたいに市内に駅が幾つもあるのだと思いました。列車の車掌さんに恐る恐る尋ねると笑いながら天を指さして「セントラーレ」地を指して「ガリバルディ」だと教えてくれました。国鉄の地上駅がセントラル駅で、地下鉄の地下駅がガルバルディ駅だと知りました。
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ポンペイ駅前から移籍の入り口までにはレモンの屋台が軒を連ねていました。2泊分の荷物を持って遺跡の見学は出来ないなと思っていましたが、遺跡の入り口にロッカーなどはありませんでした。チケット売り場の人に事情を話して、荷物を預かってもらいました。
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ポンペイ遺跡に到着です。曇り空でちょうど良かったです。秋とはいえ日陰の無い炎天下を歩くのは辛い所です。
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車道の轍の溝が歴史の長さを物語っているようです。ここまで自然石が摩耗するにはどれだけの馬車が通ったのでしょうか。
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フォロと呼ばれるこのエリアは当時は公共広場として使われて場所です。周囲には法廷や神殿、市場や浴場などが並んでおり、街の中心地としての機能を担っていたと考えられています。
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ヴィーナスの家のフレスコ画です。帆立て貝の上に横たわり、イルカに乗った天使を携えています。秘儀荘のフレスコ画と並び、ポンペイ遺跡で最も有名な壁画のひとつです。
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これもヴィーナスの家に残されたフレスコです。2000年近く地中にあったとは思えない、色鮮やかな壁画に驚かされます。
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邸宅の床をすべて覆うモザイクを見ると、今の人より優雅な生活をしていたのではないかと思われます。
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横断歩道と車道のシステムが完璧に完成されていると思えます。馬車の車幅も細かく決められていたのでしょう。
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窯に火を入れて、調理を始めればすぐにでも営業が始められそうな店先です。町中の人が競技場に集まって、少しの時間無人になっているだけのような気分になってきます。
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有名な猛犬注意のモザイクです。同じようなモザイクがナポリの考古学博物館にも収蔵されています。というか素晴らしいモザイクの多くはナポリの博物館に収蔵されているので、先に観た方が良いと思います。
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大浴場の天井はレリーフで立体的になったうえに彩色を施された跡があります。恐るべしテルマエ・ロマエの世界です。
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夕方になってきたので、遺跡を歩く人の姿もほとんどありません。そんな一本道を歩いて秘儀荘に到着しました。前に来た時は日が暮れていて良く見えませんでした。
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これがポンペイレッドと言われる色だと感じます。岩波の本でしか知らなかった本物の色をじかに感じる事が出来ました。
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この館では当時禁止されていたディオニソス信仰に関わる儀式を秘密裏に行っていたとされます。
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ディオニソス信仰とは酒乱の神を祀る秘密儀式で、集団的狂乱と陶酔を伴い特に熱狂的な女性信者を獲得していたとされます。
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この部屋でどのような儀式が行われていたのでしょう。
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我々以外誰もいない館の中をさまよい歩いていると不思議な気分になります。儀礼書の朗読の場面などストーリー性のある壁画です。
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2000年もの間「ポンペイ・レッド」が失われなかった秘密は絵の具と仕上げにあったようです。絵の具には石灰とロウを加えた石鹸水に色を混ぜて、仕上げには鉄鏝や大理石のローラーで絵を磨き、最後に布で艶出しをしていたそうです。
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子供が3人走り抜けていきましたが、現実だったのか幻だったのか…。
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色の鮮やかさが無いので博物館行きを免れたのか、祭壇のようなニッチが残されています。
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ナポリの考古学博物館に収蔵されたモザイクは完璧な姿で残されています。その色鮮やかな彩色には驚かされました。
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歩いてきたポンペイの遺跡を復習中です。
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そろそろ中心部の方へ戻ることにします。
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遺跡の係員はあまり仕事熱心ではないように見えますが、イタリアっぽいと言えばイタリアらしいです。それよりも秘儀荘への道中は誰にも出会わなかったのでホッとします。
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更に夕方で日が落ち始めたので観光客の姿は減っていました。
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一体どれだけの馬車が通過すればこれだけの轍が出来るのでしょうか…。
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ポンペイの町ではヴェスヴィオ火山の噴火前にかなりの人が避難を済ませていたそうです。残されたわずかな人は逃げられない理由があったのでしょう。火砕流に襲われた人は肉体は蒸発してしまい、固まった火山灰に空洞だけを残しています。そこへ石膏を流し込むと遺体の形が2000年の時を経て姿を現す訳です。
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人間だけでなく家畜などの動物の石膏像もありました。
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歩道も整備された町並みは現在のナポリの街より美しいような気がしました。
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遺跡を去る前にヴェスビオ山が美しい姿を見せてくれました。チケット売り場の方にお礼を言って、荷物を持ってソレントへ向かいます。
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2003 東地中海クルーズとイタリア縦断の旅
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