チェンマイ de アクディブHoliday★2008　06　4日目【CNX】

2008/04/23 - 2008/05/03

旅行4日目。
今日もまたバイクレンタルをして、市街から16ｋｍ離れた山の上に建つワット・ドイ・ステープを目指す。
1383年にクーナ王により建立されたこの寺院は北タイで最も神聖と言われており、ハネムーン時に訪れ感激して以来、頭から離れなくて行きたかった場所の１つ。
高さ22ｍもある巨大なチェディは太陽の光を受けキラキラと黄金色に輝き、その姿はドイ・ステープ寺院の象徴でもあり、心のよりどころになっている。
ソンテウを市街でチャーターして行くのが観光客の一般的な交通ルートだけど、せっかくバイクをレンタルしたので気合を入れて自力で行ってみることに♪
クルクル目が回るような連続した急カーブを登って行くと、すれ違うのは観光客を乗せたソンテウと、タイ人が運転するバイクばかり。
標高が上がるにつれて山の空気がヒンヤリ肌寒くなるし、小雨もパラパラ降り始めてしまい無事に到着できるか…スリリングな原付バイクでの山登りがスタート。

エリア チェンマイ(タイ)

昨日からレンタルしていた原付バイクを引き続き借りるため、今日も朝から“B・K GUEST HOUSE”へ。
この日は店を18：00に閉店するので18：00までに返却して欲しいらしく、昨日からのハーフタイム料金(200B)を支払って時間延長した。
今日は標高1.080ｍに位置するワット・ドイ・ステープまで走るので、念のためスタンドに寄ってガソリン満タンに。
スタンドごとに料金設定が異なるけどセルフで１Lあたり…32B-36B(102-112円)くらい。
普段バイクに乗らないので給油に戸惑っていたら「こりゃ駄目だ」と思われたらしく、一緒に並んでいたおじさんが代わりに入れてくれた♪（1.5L給油して40B）
タイ人はタンクが空になってから満タン給油するのではなく、少し無くなると継ぎ足しで、頻繁に給油するのだそう。

気持ちのいい青空が広がる市内を抜けて、目指すはドイステープ山へ。

ひたすら続く急カーブの山道を登って上を目指す。
まだ朝早かったので対向車はほとんど無くて、後ろから登ってくるソンテウに抜かされ続けながらもどんどん高い場所へ。
標高が上がるにつれ肌寒くなるし、お尻も痛くなったので、ちょうど中腹辺りに休憩展望台があったから短い休憩を取る事にした。

それから更に、登って登ってようやく到着。
後日、地元のタイ人にバイクで登って参拝した話をしたら驚かれたので、やっぱりソンテウで登ってくるのが普通みたい。
ワット・ドイ・ステープの麓にはソンテウが所狭しと並んでいたので、私たちは入口の向かいにある、簡素な無料駐輪場にバイクを止めて中へ。

まずはチケット売り場でチケットを購入。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

この大きな紙は裏側が寺院内の詳しい地図になっているワット・ドイ・ステープの入場券：30B。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

こちらはケーブルカーのチケット：20B。
348段の階段を登ってワット・ドイ・ステープに行くこともできるけど、大抵の観光客はこの楽なルートを採用。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

エレベーターのような箱に乗って、斜めに移動。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ケーブルカーから出ると、真っ白な床が濡れていて雨宿りをしている人の姿が…雨が降っているみたい。
ちょうど激しいスコールが始まったばかりらしく、半れた場所でも飛沫が跳ね返ってきた。
急ぐ旅ではないので、気まぐれな山の天気が回復するのを待つことに。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

幼い僧侶が傘もささずに、宿坊から飛び出してきた。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

寺院に次々と人が登ってきて、ツアー客など急ぐ人たちは傘を開いて中へ。
対照的に、のんびり座りながら雨が止むのを待つ私たちは人間観察を楽しむ。
ぎゅうぎゅう詰め状態でケーブルカーが登ってくるけれど、女性と触れてはいけない為僧侶が乗るケーブルカーは空いていて特別枠らしい。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

僧侶なら一緒に乗せてくれる事を知っているのか、賢いワンコも一緒に降りて来た。
なのでオレンジ色の衣を纏った人しか乗っていないケーブルカーからは、扉が開いた瞬間に犬が４-５匹飛び出してきたりも(笑。
さすがタイの犬、楽チンな方法を心得ている。

濡れまいと、駆け足で雨宿り先を探す姿が印象的だった。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ケタケタと歓声をあげてスロープで、段ボール滑り台をしている兄弟。

寺院の奥の方から中学生らしき女の子が沢山出てきたと思ったら、手に楽器を持っている子もいたので何かを披露していたのかも。

雨が上がり、カメラを出しても支障が無いほどに。
改めて観光再開しようと時計を見たら、雨宿りしてから既に１時間半経過(笑。

最初に目に入ったのは中央に樹が配置された円壇…台座には写真が入ったプレートが並べられ、中国系の人の墓になっていた。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

襲いかかってきそうな迫力！
でも名前は“MON”と、可愛らしい♪

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

背伸びしてでも、高い場所の鐘を鳴らしたい(笑。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

クルクルの巻き毛が天使みたいだった少女。

間もなく、太陽が顔をのぞかせて青空が復活。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

チェンマイ市内が見下ろせる場所へ。
雨上がりで空気が澄んでいるのか遠くまでキレイに見渡すことができ、すがすがしい気持ちになった。

滴るように伸びたブーゲンビリア。

時計と逆回りにまわっていくと、ちょうど本堂の裏手側にあたる場所にある、人の背丈より大きな神様が目印のMUSEUM OF TEMPLE。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

更に進むと大きな鐘がぶらさがっていて、たぶん３人位で抱えないと手が回らないくらいデカイかった。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

一列に吊るされた鐘を鳴らしながら歩く参拝者たち。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

TEMPLE HALLという名を持つ建物。
細やかな細工が施され、コンパクトながら気品が漂う。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

いつの間にか夫は先に行ってしまった様子。
扉の美しさに惹かれて１人、階段を登っていくと…

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ぎゃぁ!!
ぼてっと転がるように、大きなトッケイ（トカゲ）が昼寝中だった。
15cmはあったその姿は、私の心臓をドキドキさせるには十分で、周りも誰もいない状況。
夫に見せたくて１枚だけ撮って退散し、写真を見せたら「うゎぁ…見なくて良かった」と一言。勇気を振り絞って撮って来たのに。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

真っ赤な線香から細々とあがる煙。
儚くてどこか侘しい。

背の高い神様はユニークな表情をしていた。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

たわわに実ったジャックフルーツ。
その実の付け方は独特で…

少し離れたところからみるとこんな感じ。
まるで木から乳房が生えているよう。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

本堂入口正面にいってみると人だかりがあり、その中で伝統的な音楽や舞踊を披露する少女たちの姿があった。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

彼女たちは家が貧しく学校に通えない為、観光客の寄付により学業を続けることが出来る。気持ちを添えて私も心ばかりの寄付をした。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

本堂を囲う境内は土足OKだけれど、階段を登った先からは土足厳禁のため入口で靴を脱ぐ。
日差しがいくら強いとはいえ、まだ雨があがって間もないため、若干居心地が悪かった。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

階段を上がり最初に目に飛び込んでくるのは、ワット・ドイ・ステープの象徴ともいえる巨大なチェディ。
１番良く映える光の角度を狙ってパチリ♪
絵の具で塗ったような青空が、心まで晴れやかにしてくれる。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

由緒ある寺院なので各方面からの参拝客も多く、普段タイでは見かけない色の衣姿も見かけた。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

曜日ごとに分かれた仏陀像。
全部で８体あり水曜日だけ“午前・午後”に分かれている。
タイでは自分の誕生曜日がとても重要なため、お供えもその仏像の鉢に入れる。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ワット・ドイ・ステープは地元の人にとっても別格な寺院らしく、誕生日や大切な日に行く特別な場所で、頻繁に参拝する訳では無いそう。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

手から零れ落ちそうなくらい花が捧げてあった。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

祈りをささげる。

VIHARAと呼ばれる、入口階段のちょうど反対側にあたる建物。
赤を基調とした壁一面に、派手な色で描かれた仏教絵画、鎮座する大きな仏像…

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

床には大勢の人が正座をし、頭を垂れていた。
その先では年配の僧侶が、手に持った聖水を皆の頭に振りかけ読経をする。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

右手には毛糸玉のように丸められた紐の束を持ち…

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

儀式が終わって順番に並ぶと…

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

手を差し出すと束ねられた白い紐を１人ずつ渡してゆく。
男性は手首に結んで貰う事が出来るけれど、戒律で触れることが出来ない女性へは手首にそっと掛けるだけ。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

仏教信者も観光客も外国人も手を合わせれば、分け隔てなく分け与えてくれた。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

お腹が空いたのでそろそろ下山する事に。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

帰りもケーブルカーじゃ味気ないから、この長い階段を下ってゆくことに。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ナーガの長い身体を伝って１番下まで降りてみると、巨大な顔があり、その口から…

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

なんと５匹の蛇が飛び出ていた(笑。

ワット プラ タート ドイ ステープ 寺院・教会

ナーガの足元では山岳民族の姉妹が、親に無理やり座らされているのか…不機嫌な表情をしながらもお仕事中。
下山も急坂なので、バイクシートからお尻が滑るため踏ん張るのが大変だった。
チェンマイの市街地に向かわず、そのまま脇道へ、次に向かったのはドイ・ステープ山の登り口にある“チェンマイ動物園”。
ハネムーンの時はパンダが見たくて、急遽予定を組んでもらったけれど、滞在時間があまり取れず全然見れなかったので、午後からはじっくり滞在する予定。
続きは07へ。