★雲南省ドライブ旅（２） −建水から元陽新街鎮へ

2007/10/03 - 2007/10/03

前日、雲南省の省都昆明から紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州の元陽を目指して出発したSUR SHANGHAIとその旦那は、途中にある同じく紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州の町建水で一泊。
今日はいよいよ元陽入りすべくさらに車を進めます。

前日の昆明−玉溪−江川−通海−建水への道は、どこも立派な道でびっくり。(◎o◎)
江川と通海の区間以外は全部高速道路だったのにも驚かされた。

今日は建水から元陽南沙鎮を経由して、棚田観光の拠点になっている元陽新街鎮へと向かいます。
この区間の道はまだまだ整備が出来ていないようだけど、どうだろう。

百聞は一見に如かずで行ってみます。

表紙の画像は、元陽南沙鎮手前の山から見下ろした元江（紅河）と行く手の道。

エリア 中国

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー

前日、昆明から建水に到着したSUR SHANGHAIとその旦那が泊まった建水県朝陽大酒店の外観。

上の画像は、６１８元の套房（スイート）がある２号棟。敷地の奥にあるので、閑静でよかったですよ。

真ん中の画像が、２号棟の手前にあるフロントが入っている建物。
内部は下の画像のようにクラシックなインテリア。
スタッフは親切でしたが、途中からお客さんと世間話になってしまい、ちょっと仕事のスピードが遅いのが玉に瑕。

お部屋の様子は前編で紹介してあります。

繰り返しになりますが、
所在地：建水　城隍廟街６号　　
昔の城門の朝陽楼からお店や食堂が並ぶ臨安街へ入り、そこからすぐ横道の城隍廟街の奥。
フロント電話：[phone]

さあ、元陽に行ってみようか〜！　と建水県朝陽大酒店を出発したのは午前１０時５０分。

向こうに見えるゲートは、宿からお店や食堂が並ぶ臨安街への出入り口。

すでにこの日の賑やかさが溢れるこの道。

臨安街のあたりは古い建物が多かった建水の町。

元陽への道を探してウロウロ走っていると、やっぱり新しい街並みと街路樹が続く通りもあった。

建水の町では元陽への道を示す標識が見当たらなかったので、何人かに道を聞き聞きあっちへ行ったりこっちへ戻ったり…。(^^ゞ

数人が「元陽への道はこれだ！」という道をたどって建水の町を去る。

こうして見てみると、「ここもちゃんと舗装してあるじゃない！」とお思いでしょうが、実際に走ってみるとやたらあちこち凸凹だらけでスピードが出せない…。

昨日の昆明−玉溪−江川−通海−建水の間のような立派な道路や標識はこれから造っていきま〜す的な建水−元陽の道の始まり始まり〜。

建水の町から元陽南沙鎮の町を経由して、今日の目的地の元陽新街鎮までの道のりは全部で１１０ｋｍほどなんですが、この道筋が曲者なんです…。

建水を出たばかりの郊外には、何の工場なのか、今も操業しているのかどうか分からない工場が。

う〜ん、どうしてこんな所にこんなに大きい工場が…。

…かと思うと…、

…いきなり田んぼや畑が広がって、一瞬道の状態がよくなる部分も。

ちょっと山沿いの道に入ると…、

…牛飼いのおじいさんも通る竹薮の多い道。

このあとはボロボロの舗装も途切れ…、

…いよいよ未舗装の道に。
ただ、建水郊外を過ぎてしまうと元陽までの道は一本道になるので、標識が無くても迷うことが無いのが救い。

建水−元陽新街鎮までの１１０ｋｍの道で辛いのは、途中にある元陽南沙鎮までの８０ｋｍ。
未舗装の細い凸凹道で、思いのほか時間がかかります。
SUR SHANGHAIたちが行った０７年１０月上旬には、建水ー元陽南沙鎮の間は３時間かかりました。


竹林がきれいな場所でちょっと一息。
見上げた空と雲の色。

最近崖崩れがあって土砂を取り除いたばかりのような箇所が多い事！

ここで見える道は状態がまだいい部分。
上下左右運動が激しい状態の所では写真が撮れず。

段々と山深くなる元陽への道筋。
ちなみに持参して行ったナビゲーターによると、建水の標高は１３００ｍ、建水−元陽南沙鎮の間のこの道筋の最高地点は１９００ｍ程でした。

谷向こうの山をふと見ると、あんな所に集落が。


その集落の下の方を見ると…、

…元陽はまだ先なのに、ここにも立派な棚田があった。
上の画像の集落は、元陽の棚田を作り上げたのと同じ哈尼（ハニ）族の住む場所なのかも。

今にも雨が降り出しそうな湿気が多い空気ではっきり見えないのが惜しいこの眺め！

１０月初めには、もう黄色く色付いて刈入れを待っているような部分もありました。

未舗装の山間の道。

眼下に見えてきたのは、ラテライト（紅土）を溶かし込んで流れる元江（紅河）。
湿気が多い空気で霞んで色がよく分かりませんが、濃い赤褐色の流れです。

この画像だと、左上が元陽南沙鎮がある下流方向。
SUR SHANGHAIとその旦那もその方向を目指しています。

濃い緑の山々の間を縫って流れる元江（紅河）。
これも画像左上が下流方向。

元江（紅河）は、雲南省からベトナムに流れ込んだあとはソンコイ川と名前を変えてハノイをかすめ、北部湾（トンキン湾）に注ぐ川。

ここにも川の水の遠い旅路があった。

また崖崩れの箇所を修復中の場所があった。

立ち往生にならなくてラッキー！

峠を越えたらしく、元陽への道はいったん元江（紅河）に向かって下りて行く。
この画像でも、左上が下流方向。

つづら折れになった道がよく見える。
あとは元江（紅河）に沿って元陽南沙鎮まで行くのかな。

下は元江（紅河）に落ち込む崖っぷちの道にもガードレールが無いんですが…。(^^ゞ

砂利でスリップしたり、暗くなってからの運転を想像するとゾ〜ッ。　((+_+))

揺れに揺れて頭も朦朧とする部分では写真が撮れない。

ちょっと揺れが収まった部分の道をパチリ。

どこまで続くかと思ったこの道も終わりに近づいて…、

…元陽南沙鎮手前まで来ると、元江の流れも道のすぐ下に。

あれ？　向こうに見えているのはダム工事かな。

とりあえずここでまたちょっと休憩。ふう〜。

昆明から借りていった車もホッと一息。

ナンバーはちょっと消しましたが、出だしの≪云≫の字は雲南省の≪雲≫の字の簡体字。
その次の≪A≫は省都の昆明を表わします。

途中でクラクションが壊れていて鳴らないと気付いてから、連続カーブではちょっとヒヤヒヤの徐行運転。
建水から元陽南沙鎮までの８０ｋｍに３時間と時間がかかったのは道が悪かったせいばかりではなく、この徐行のせいもあったと思います。

元陽南沙鎮に近づくと、さっきは遠くに見えていた建設途中のダムの脇を通っていくようになっていた。

これだけラテライト（紅土）が溶け込んだ元江（紅河）の水を堰き止めたら、ダムを造ってもすぐに役に立たなくなるような気がするなあ。
どうなんだろう。

SUR SHANGHAIのそんなちっぽけな感想とは関係なく、国慶節間近でもダム建設の工事は進む。

土埃を巻き上げ、斜めになって驀進する建水行きのミニ・バスが来る。元陽から出て来たんだろうな。

一路平安！

工事中だったダムの下流側。

元江（紅河）の向こうに見えるのは元陽南沙鎮の町に違いない。
わ、小さい町とは言え、ここも新しい建物でいっぱいだ。

元江（紅河）の向こうに渡れば元陽南沙鎮の町だ〜！という所に、新しく出来たばかりの中国石油のガソリン・スタンドがあった。
ひゃ〜、ウソみたい。

早速満タンにするべく立ち寄ったSUR SHANGHAIとその旦那。
この日の＃９３のハイオクは、リットル５．０３元也。

中国ではスタッフが給油してくれます。
領収書も出してくれるので、必要な方は申し出るといいですよ。
普通のガソリン・スタンドには売店は無いものと思って、遠出する時には飲み物やスナック類は仕入れてから出発するのがよし。
ガソリン・スタンドやサービス・エリアにはトイレはありますが、ペーパーやウェット・ティッシュは持参すると憂い無しです。

さっきまでの未舗装道路がガソリン・スタンドの所からまた急に新しい舗装道路になってホッ。

そのガソリン・スタンドのすぐそばに、元江（紅河）を渡る橋があった。
向こうに渡れば元陽南沙鎮の町。

この橋を渡ったのが、建水からちょうど３時間の午後１時５０分。

元陽南沙鎮の町は新しくてこぎれいな建物が並ぶ町。
元陽県の行政の中心もここ。

棚田観光の拠点として有名な方の元陽新街鎮は、ここからさらに３０ｋｍほど山をのぼった所にあります。

元陽南沙鎮から元陽新街鎮までの約３０ｋｍの道は、さっきまでの未舗装凸凹道がウソのようだったかのようにこざっぱりと新しく舗装されていた。

南沙鎮を出たばかりの斜面の道沿いは一面のバナナ畑。

新街鎮までずっと上り坂。
細くて曲りくねった部分が多いので、この３０ｋｍも小１時間かかります。

ひゃ〜、この人、どこから自転車で来たんだろう。(◎o◎)

元江（紅河）沿いの元陽南沙鎮から、棚田観光の拠点となる元陽新街鎮までもう一息の上り坂。

雨が降りそうだった天気も一応持ち直した感じの空。

山の麓の元陽南沙鎮から小１時間かかって見えてきた元陽新街鎮の町並み。

山の斜面に沿って出来た町のようで、ここからもカーブの上り坂が続きます。

元陽新街鎮って結構ゴミゴミした造りの町なんだ。
棚田観光の拠点の町と聞いて、鄙びた感じの町を想像して行くと驚くと思います。

向こうの一番高い所に見える大きな黄色い建物は何かと申しますと…、

…雲梯大酒店というホテル。
この画像で見えているのは旧館で、この裏手に新館があります。
０７年１０月上旬現在では、その新館が新街鎮では一番設備のいい宿ではないかと思いました。

この日は泊まりませんでしたが、２泊目３泊目はこちらの新館の方に泊まってみたので、これからの旅行記でご紹介します。

この日泊まると決めていたのは梯田公寓と言う宿。
着いたのは、建水出発からちょうど４時間後の２時５０分。やれやれ、無事に着いてよかった。

日本語の棚田は中国語では梯田。公寓はアパートという意味ですが、宿泊用に部屋を貸し出しています。

所在地：元陽県　新街鎮　梯田広場近く
メール：[e-mail]
電話：[phone]

坂になったカーブの先端近くにあって、下の入り口は小さいですが、上の入口はフロントもあるこの玄関で、車を停めるスペースあり。
この時フロント脇に出ていた部屋の値段表によると、シングル１４８元から。ダブルまたはツインが２６８元と出ていましたが、２５０元でダブルに泊まってみました。

その梯田公寓の内部はこの通りこざっぱりしていて清潔。

これが梯田公寓でいただいたダブル。

部屋は広さがたっぷり。
浴室は浴槽無しでシャワーだけの簡単な造り。シャワー用サンダルがあるといいですよ。

この時には気付きませんでしたが、車道側の部屋だったので夜になってから通る車の音が響いたのが残念。
車道側ではない部屋を選ぶのがいいと思います。

さて、宿にも落ち着いたあとのSUR SHANGHAIとその旦那は、元陽新街鎮の町を見て回ります。

この旅行記へのコメント （2）

• デカニシさん 2008/07/07 18:12:13

  いつも素晴らしい写真と記事有難う

  いつも素晴らしい写真集と又こんな所まで・・・・遠征、感服します。
  所で質問ですが、レンタカーはどれくらいの費用で借りれられるのですか。
  私が２００１年から２００４年に江蘇省無錫で社用車が車検で車を２日借りた事がありますが、サンタナのポンコツで、確か１日１０００元ていどだったと想います。そのときに保証金として8000元か10000元預けさせられた記憶
  がありました。私も現地駐在の時は現地の免許書Cを取り自分で運転していましたが、長距離は上海(120km)か南京(200km)程度でした。そその当時無錫でも、日本人で運転をしている人は２〜３人ていどした。
  やはり自分で運転できるといろんな面で便利ですよね。
  又旅行記楽しみにしています。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/07/08 08:08:00

  RE: いつも素晴らしい写真と記事有難う

  ご訪問とお心遣い、ありがとうございます。m(__)m
  最近、旅行記アップがなかなか進まず、やっと去年の秋の雲南省を書いてます。
  
  
  > 所で質問ですが、レンタカーはどれくらいの費用で借りれられるのですか。
  この時は、昆明にいる知人にローカルのレンタカー会社に連絡してもらい、パジェロを借りました。
  そのパジェロの１日レンタル料金は５００元。走行距離制限があって、これは１日に２００ｋｍ。
  古びていましたが、走行には問題なし。ただ、クラクションが壊れて鳴らないのに後で気付きました。(^^ゞ
  
  中国は事故が多いのが怖いですが、交通網も信じられない速度で整備が進んでいるのに驚きます。