2005秋、ベトナム旅行記1(15)：10月16日(2)ホーチミン・美術史博物館

2005/10/13 - 2005/10/17

10月16日の旅行紹介の続きです。美術史博物館の見学です。建物も見応えがありました。

エリア ホーチミン(ベトナム)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー

美術博物館も旧大統領官邸の近くにありました。その正面玄関です。20世紀の初頭に立てられた建物自体も見応えがあります。

最初に間違って１階の右手の入り口に入りましたら、そこは個人ギャラリーでした。入り直した二階は、モダンアート、無料の写真展示会場でした。

大小のパネルを使って、パリコレクションに出演されるようなモデルさんたちの写真が、幾部屋にも展示してありました。

美人のモデルさんに、面白い造形のアンバランスな衣装が面白味のようです。

白黒の対比と、造形の面白さを強調した写真作品のようです。アイマスクと首から胸に下げた飾りがポイントです。

展示品の主題は、斬新なデザインの服飾にあるようでした。ここで紹介するのは5枚だけですが、かなりの数の写真をゲットしました。

これから鑑賞する現代絵画は、ベトナム戦争後に描かれた作品のようです。全体にこじんまりとした感じです。椰子と人物像です。

戦いの合間の憩いの場面でしょうか。中央の白い服の女性の横笛演奏に集まる女性や兵士達です。

日本画ですと、屏風の題材に使われそうな画面構成です。マングローブや椰子などの樹が描かれているようです。

画面中央に横たわる人物像があります。その周りを医師と看護婦が取巻き、どうやら手術光景のようです。

仮装をした人物像が複数描かれているようです。中欧には赤い大きな壷があります。儀式の場面でしょうか。

具象的な人物像です。若い女性が中間色をベースに描かれています。

具象的な部分も残された人物像です。複数の女性が描かれています。

色彩、造形ともに、繊細な感じの女性像です。女性画家の感じもします。

沢山ォ馬車が描かれています。いずれの馬車も止まったままで、動きはありません。馬の仕草ものんびりとしています。絵巻風です。

絵画から変わって、彫刻作品です。独特の表情の顔です。仏像として造られた金銅作品でしょうか。

仏像が続きます。先程の像と同じく足の下は蛇の像のようです。被り物と大きな耳も特徴です。

小さな彫像は、ガラス戸の中に並べて展示してありました。胸像、騎馬像、頭部の像など様々です。

千手観音のイメージですが、まだ洗練されていない時代の製作のようです。手が別物として、背中の方に付け加えられています。

青銅器のようですが、黒光りしています。造作がしっかりしていて、それほど古くない年代とのイメージもあります。

中庭に展示してあった彫像を纏めて紹介します。少女像が大部分でした。

少し厳しい目つきを風に見える女性像です。左肩を上げ、目線が上を向いているからでしょうか。

デフォルメされた母子像です。赤ちゃんを背負っています。足元にじゃれ付いているのは、子羊のようです。

2組の母子像です。左手の母子像は元気なお子さんですが、右手のお子さんは、ぐったりしているように見受けます。

この像だけは、若い男性のように見えます。しかし、デフォルメされていますから女性像かも知れません。

見応えがあった建物を、纏めて紹介しておきます。統一された色彩のベースは黄色でした。

オーストリアのシェーンブルン宮殿のマリア・テレジア・イエローを連想させる黄色でした。色んな場所からの幾何学模様が魅力的でした。

美術博物館の建物は、元々は中国人商家の人が20世紀初頭に建てた物のようです。洗練された欧風の建物でした。

同じ方角からの撮影ですが、階を下りた場所です。この場所からも面白い幾何学模様が見えました。

これで美術博物館とはお別れです。旧大統領府、統一会堂から近くですから、ついでに足を運ばれる事をお勧めします。