Jenner und Koenigssee

2000/06/02 - 2000/06/14

正に独逸の奥の院、墺太利に瘤の様に突き出た場所。訪れたときは快晴、初夏の素晴らしい景色を十二分に堪能出来た。
ヒトラーがこの地に別荘を造ったのも良く理解出来る。

エリア ベルヒテスガーデン(ドイツ)

まず真っ先に　「Berggemse：山の羚羊」が歓迎してくれる。

ここの地を訪れたら　やはりイェナー山頂（1874Ｍ）へ　ロープウエイで山の駅まで登り、さらに良く整備された登山道を２０分　山頂の眺めは絶景、観光客で賑わっている。

独逸の山では良く見かける「Gipfelkreuz：山頂の十字架」　日本では是が山の神の祠となる。いずれの国も大昔から山には神が宿ると思っているのだろう。
正に神の領域、自然保護の立場からもこの考えを大事にしたいもの。

山のロープウエイ駅（独逸語では・ザイルバーン）

山の駅の背後には　Brett 2331 M

向こうの稜線には　ヒトラーの別荘　「Kehlsteinhaus：ケールシュタイン山荘」通称「イーグル・ハウス」が見える。ここへはザルツブルクから観光バスが出ているらしい。

手前の岩山のも十字架が。（ロープウエイから撮影）

山頂から　Watzmann：ヴァッツマン山塊を見る。真に壮大な景色

稜線の向こうは墺太利　本当にハイキングをしたら素晴らしいであろう！！

南方の山々

Schoenefeldspitze：2651Ｍ（中央の尖った山）

南西方面

Watzmann 主峰（Gross Watzmann）2713Ｍ　独逸では第２位の山
（北部石灰質アルプス）ツークシュピツエと同系

少し撮影場所を変えると又　違った姿を見せる。こんな場所ではフィルムがあっという間になくなる。

深く険しい谷　半世紀前サンザン通った剣岳を思い出す山　それだけ山の雰囲気が剣岳と似ている。

実に見事なヴァッツマン東壁（とうへき）

日本の穂高や剣の脆い岩場と違って　岩の質がかなり硬そうである。岩石学　鉱山学の方面には全く疎いが、ハーケンが本当に効きそうである。

ヴァッツマン伝説（拙訳）

大昔　ベルヒテスガルテンの地をさる王様が治めていた。王は７人の子供達と共に残酷さで恐れられていた。人や動物達に対し乱暴で　彼らの故郷の地を無法にも壊滅させた。そこで神の怒りは頂点に達し、王は神によって彼の家族と共に石に変えられてしまった。
それ以来　この堂々とした山々が今日　ベルヒテスガルテンの地にそのシンボルとして立っている。

山道で出会った高山植物

Alpen-Anemone ? アルプス・アネモネ

接写レンズを持参しなかったので良い写真が撮れなかった。

Knaeule-Grockenblume ?
（毛玉の鐘の花　？）
日本の植物図鑑がないので正式な和名は不明　どなたかこの方面に詳しいかたの御教示を。

Alant-Kratzdieestel ?
オグルマ・アザミ　？

是も おそらく　Alpen Anemone

山頂より見る　Schoenau am Koenigssee の部落

山頂から眺める　Koenigssee（王様の湖）

山懐に抱かれた美しい湖。日本ではこのような所では、派手な広告板が林立し、歌謡曲がスピーカーの大音響で鳴り響くのはどうゆうわけだろうか？

この湖面静寂な湖の観光船の動力は電気。途中でガイドがトランペットを吹いて谷間にこだまする音色を響かせてくれる（不埒にも客からチップを集める）
しかしここではヨーデルの方がよほどふさわしい。せめてホルンの方が良いのではないか？

St.Bartholomae：聖バールトロメー修道院
1134年創立　アウグスティノ修道参事会はザルツブルク大司教に対抗、この修道院は1803年還俗　1809年バイエルン王国の直轄となる。

湖面に映る修道院の姿も美しい。