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古い記録と写真が出てきたので、再アップします。<br />この時はスペイン、モロッコと三点セットのドライブ旅でした。<br />スペイン内陸部からポルトガル北部に出て、その後は人の横顔に見えるこの国の鼻梁にほぼ沿って南下。<br />下のお話は、ポルトの町での出来事です。<br /><br />*****************<br /><br />旦那と共に車でスペインとの国境を越え、ポルトに着いたのは午後8時過ぎ。その頃の旅のスタイルはどこでも宿の予約無しの飛び込み。ポルトで探し当てたのは、古アパートをそのまま安宿にしてしまったような造り。そこで起きた出来事は…。<br /><br />階下の受付でチェックインを済ませ、ギシギシときしむ暗~い木の廊下と階段を通ってあてがわれた5階の部屋へ。<br />ちょうど踊り場の所にその部屋はありました。建て付けが狂ってしまったような、これも木製のドアを開けると、ガランと殺風景な部屋。でもシャワーはお湯が出るし、シーツは洗濯のりがきいていて、とりあえずの宿としては合格。<br /><br />食事はその辺の食堂で摂って、その日はもう宿へと戻る二人。<br />電気代をケチっているのか照明もやたら暗いし、翌日の計画を立ててしまうと、SUR SHANGHAIはさっさと着替えを済ませて一人先にベッドへと入ります。<br /><br />旦那はもたもたと荷物など整理していましたが、そのうちに着替え始め、パンツ一丁になったところで「あ、痛ててて~、コンタクトレンズが~。 痛て~、ちょっとここにはずしちゃうからシーツ平らにしてて~。」とベッドに身をかがめます。<br />私は私でベッドに入ったまま上半身だけ起こし、旦那が身をかがめているあたりまで移動して、はずしたレンズが見付けやすいようにとシーツを手で伸ばした所へ無事レンズが落下した様子。<br /><br />しばらく目をこすっていた旦那が今度は「あれ、レンズが無い。暗すぎて見えない。枕元のスタンド点けてこの辺照らして。」 もう、世話の焼ける旦那。<br /><br />そこで私が手にスタンドを持ち、さっきとほぼ同じような体勢で頭を寄せ合いレンズを探していると、ふと感じた視線。<br />目を上げると、先ほども言った建て付けの悪いドアが閉まり切っておらず、そこにはニヤニヤと中を覗き込んでいる中年男の顔が!!!<br /><br />「きゃ~!誰か覗いてる!」<br /><br />私の声に、ドアに背を向けてかがみ込んでいた旦那がガバッと身を起こし、「ウラア~~~ッ!!!」と奇声を発しつつドアへ突進。<br />仰天した覗き魔中年男はバタンッ!とドアを閉めて走り去った様子。<br />深追いはせずに、今度は戸締りを確認してからレンズ探し続行。<br /><br />レンズも見つかり、先ほどの驚愕も過ぎ去ると、<br />「さっきの男は、私たちが変な体勢で電気スタンドなんか持ってるから、何かヘンな事してると思って覗いてたんだろうね~、アハハハハ!!!」と笑わせていただきました。<br /><br />ドアの建付けが良くても悪くても、戸締りには皆さん気をつけましょう!という教訓です。<br /><br />表紙の画像は、オビドスの白い町の中の看板。<br /><br />下記のHPもご覧ください。<br />http://www.wna.jp/les_memoires/

★ちょっと昔のポルトガル -きゃ~!誰か覗いてる!

12いいね!

1993/09 - 1993/09

2695位(同エリア7253件中)

SUR SHANGHAI

SUR SHANGHAIさん

古い記録と写真が出てきたので、再アップします。
この時はスペイン、モロッコと三点セットのドライブ旅でした。
スペイン内陸部からポルトガル北部に出て、その後は人の横顔に見えるこの国の鼻梁にほぼ沿って南下。
下のお話は、ポルトの町での出来事です。

*****************

旦那と共に車でスペインとの国境を越え、ポルトに着いたのは午後8時過ぎ。その頃の旅のスタイルはどこでも宿の予約無しの飛び込み。ポルトで探し当てたのは、古アパートをそのまま安宿にしてしまったような造り。そこで起きた出来事は…。

階下の受付でチェックインを済ませ、ギシギシときしむ暗~い木の廊下と階段を通ってあてがわれた5階の部屋へ。
ちょうど踊り場の所にその部屋はありました。建て付けが狂ってしまったような、これも木製のドアを開けると、ガランと殺風景な部屋。でもシャワーはお湯が出るし、シーツは洗濯のりがきいていて、とりあえずの宿としては合格。

食事はその辺の食堂で摂って、その日はもう宿へと戻る二人。
電気代をケチっているのか照明もやたら暗いし、翌日の計画を立ててしまうと、SUR SHANGHAIはさっさと着替えを済ませて一人先にベッドへと入ります。

旦那はもたもたと荷物など整理していましたが、そのうちに着替え始め、パンツ一丁になったところで「あ、痛ててて~、コンタクトレンズが~。 痛て~、ちょっとここにはずしちゃうからシーツ平らにしてて~。」とベッドに身をかがめます。
私は私でベッドに入ったまま上半身だけ起こし、旦那が身をかがめているあたりまで移動して、はずしたレンズが見付けやすいようにとシーツを手で伸ばした所へ無事レンズが落下した様子。

しばらく目をこすっていた旦那が今度は「あれ、レンズが無い。暗すぎて見えない。枕元のスタンド点けてこの辺照らして。」 もう、世話の焼ける旦那。

そこで私が手にスタンドを持ち、さっきとほぼ同じような体勢で頭を寄せ合いレンズを探していると、ふと感じた視線。
目を上げると、先ほども言った建て付けの悪いドアが閉まり切っておらず、そこにはニヤニヤと中を覗き込んでいる中年男の顔が!!!

「きゃ~!誰か覗いてる!」

私の声に、ドアに背を向けてかがみ込んでいた旦那がガバッと身を起こし、「ウラア~~~ッ!!!」と奇声を発しつつドアへ突進。
仰天した覗き魔中年男はバタンッ!とドアを閉めて走り去った様子。
深追いはせずに、今度は戸締りを確認してからレンズ探し続行。

レンズも見つかり、先ほどの驚愕も過ぎ去ると、
「さっきの男は、私たちが変な体勢で電気スタンドなんか持ってるから、何かヘンな事してると思って覗いてたんだろうね~、アハハハハ!!!」と笑わせていただきました。

ドアの建付けが良くても悪くても、戸締りには皆さん気をつけましょう!という教訓です。

表紙の画像は、オビドスの白い町の中の看板。

下記のHPもご覧ください。
http://www.wna.jp/les_memoires/

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  • スペインからポルトガルに入ったあたりに広がる風景。

    スペインからポルトガルに入ったあたりに広がる風景。

  • 同上。

    同上。

  • ポルトの朝。<br /><br />靄のかかる川辺あたり。

    ポルトの朝。

    靄のかかる川辺あたり。

  • 早朝の川辺

    早朝の川辺

  • 朝靄の中に舫う帆船と釣りをする人。

    朝靄の中に舫う帆船と釣りをする人。

  • 川沿いのカフェ。早朝でまだ閉店。

    川沿いのカフェ。早朝でまだ閉店。

  • 旅行記に出てきたホテルの窓から見つけた猫。

    旅行記に出てきたホテルの窓から見つけた猫。

  • 旅行記に出てくるホテル付近の建物。<br />勝手に上へ上へと増築しました、と言う雰囲気。

    旅行記に出てくるホテル付近の建物。
    勝手に上へ上へと増築しました、と言う雰囲気。

  • ナザレの浜辺。<br /><br />黒い衣装を着けた女性がアジの干物作りに精を出す。

    ナザレの浜辺。

    黒い衣装を着けた女性がアジの干物作りに精を出す。

  • これもナザレの浜辺で、なにやら談笑しながらお仕事中。

    これもナザレの浜辺で、なにやら談笑しながらお仕事中。

  • 尾頭付きアジの干物〜!!

    尾頭付きアジの干物〜!!

  • 浜辺では魚網を干したり、繕ったりする光景も見られる。

    浜辺では魚網を干したり、繕ったりする光景も見られる。

  • 網の広がる様子が美しい。

    網の広がる様子が美しい。

  • これは魚網を使って作られた、お土産用の飾り物。

    これは魚網を使って作られた、お土産用の飾り物。

  • コインブラ、だったかな。<br /><br />規則的に並ぶ窓の一つに人影。

    コインブラ、だったかな。

    規則的に並ぶ窓の一つに人影。

  • ファティマは小さいながら有名な所。<br /><br />聖母マリアのお告げを聞いたとされる3人の子供。<br />(画像は絵葉書から取ったもの)

    ファティマは小さいながら有名な所。

    聖母マリアのお告げを聞いたとされる3人の子供。
    (画像は絵葉書から取ったもの)

  • ユーラシア大陸最西端のあたりから見た大西洋。<br /><br />画面中央に航跡を残す小船が見える。

    ユーラシア大陸最西端のあたりから見た大西洋。

    画面中央に航跡を残す小船が見える。

  • 洗濯物がひらめくリスボンの裏町。<br /><br />子供たちが「中国人!中国人!」とはやし立てる。

    洗濯物がひらめくリスボンの裏町。

    子供たちが「中国人!中国人!」とはやし立てる。

  • リスボンの路上で、手振り身振り表情豊かに世間話をしている青年。<br /><br /><br /><br />この後は、スペインに戻り、船でモロッコに渡った旅でした。

    リスボンの路上で、手振り身振り表情豊かに世間話をしている青年。



    この後は、スペインに戻り、船でモロッコに渡った旅でした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • しゅんはさん 2007/11/11 15:29:33
    頼りがいのある旦那様 !!
    SUR SHANGHAIさん
    お邪魔します。

    >私の声に、ドアに背を向けてかがみ込んでいた旦那がガバッと身を起
    >こし、「ウラア〜〜〜ッ!!!」と奇声を発しつつドアへ突進。

    なんて、頼りがいのある旦那様でしょう !!
    しゅんはのダンナ様だったら、どうなっていたことでしょうか。
    想像するに‥‥ ゆっくりとドアを閉める、というところでしょうか。


    SUR SHANGHAIさんにかかっては、網ひとつでも、芸術になってしまいますね。

                              しゅんは(*^_^*)

    SUR SHANGHAI

    SUR SHANGHAIさん からの返信 2007/11/11 17:27:29
    RE: 頼りがいのある旦那様 !!
    ひゃ〜、古い旅行記をお見せしてしまったようで恐縮です。(^^ゞ

    いや〜、あの時のおんぼろホテルでの出来事は、今も時々二人で話のタネになってます。(^○^)
    写真も行方不明になったものが多いので、この時のポルトガル編はこれだけです。そのうちに埋もれた各地の写真を発掘してみようと思います。

    遠野の旅行記は私も早くアップしたい一つですが、変に時期がずれてしまったので、また別の機会にしようかと思ってます。
    お待たせするかもしれませんが、お許しを〜。m(__)m

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