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宗谷岬の南の高台にたつ日本最北端の灯台です。明治１８年にたてられて以降、ノシャップ岬近くの稚内灯台とともに、宗谷海峡の航行の安全を守ってきました。稚内灯台と同じように赤と白のツートンに塗られていますが、こちらは、円筒形ではなく、角ばった四角形の形をしています。

宗谷岬公園のいっかくにあります。世界平和の鐘の会によって昭和63年に寄贈された鐘です。この鐘は、世界の恒久平和を願って８１ヶ国の硬貨やメダルを使って鋳造された鐘だそうです。近くに、同じ年にたてられた「子育て平和の鐘」もあり、このふたつが一体となっているように感じられます。

宗谷岬公園のいっかくにあります。昭和63年に、未来に向かってはばたく子供たちの成長と地域、世界の平和を願って市民の10円玉募金によってたてられたそうです。多くのモニュメントがたちならぶこの宗谷岬公園内では、あまり目立たず、控えめな感じでした。

宗谷公園の高台に残る旧海軍の遺構です。日ロ戦争開戦前にたてられ、宗谷海峡を通過するロシア艦船の監視所として使われました。また、太平洋戦争時は、潜水艦の監視所としての役割を担ったそうです。稚内に残る唯一の明治時代の建築物で、市の有形文化財に指定されているそうです。

宗谷公園内にたつブロンズ像です。北海道の牛乳生産量100万トンと飼育乳牛50万頭突破を記念して建てられたものだそうです。牧柵を模した台座の上に若い男女が宗谷丘陵の彼方を見つめる像となっており、この地域の酪農の発展を象徴していると思われます。

宗谷岬公園に建てられた顕彰記念碑です。ラペルーズは、1787年に宗谷海峡を発見したフランス人です。彼は、2隻の艦船を率いて、日本海から宗谷海峡を横切り、太平洋へ出た最初の西欧人とされています。彼の功績をたたえ、2007年にこの地に船の帆をデザインした顕彰碑が建てられました。

宗谷岬の南の高台にある宗谷岬公園には、多くの碑や遺構があり、その中のひとつが、宮沢賢治の文学碑です。この碑は、宮沢賢治が、稚泊航路を利用し、樺太へ渡る際、船の中で詠んだ詩と言われ、前年にこの世を去った妹への思いが込められた詩となっています。この宗谷岬で、宮沢賢治の足跡にふれることができるとは思いませんでした。

宗谷岬の南側に広がるなだらかな丘陵です。宗谷岬を訪れる人は、非常に多いのですが、丘陵まで来ると、人影も少なく、雄大な景観を満喫できます。見渡す限りの草原の緑と宗谷海峡の海の青とのコントラストがとても印象的です。宗谷岬に来たときは、この丘陵へもぜひ、足を延ばしてください。

安政年間にたてられた浄土宗の寺で、宗谷公園とは道を挟んだ向かい側にたっています。かつて、この寺の僧が死者供養のため、利尻・礼文から網走までの広い範囲を移動していたそうです。明治に廃寺となり、戦後、再建されました。そのせいか、寺全体が、わりと新しく感じます。なお、宗谷公園のなかに宗谷護国寺跡の碑がたっています。

宗谷公園の端にあります。江戸時代に蝦夷地防衛のため、津軽、南部、秋田、庄内各藩から集められ、厳しい寒さの中で命を落としていった藩士たちの墓です。この地にそのような歴史があることを知り、驚きました。この地で果てた彼らの無念さと望郷の思いが伝わってくるような気がします。

稚内市街地から、宗谷岬に向けて車を走らせている途中、国道を少し右に入ったところにありました。市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）という水の神をまつる小さな神社ですが、かなり古い歴史を持っているようです。訪れる人もほとんどおらず、とても静かで落ち着いた雰囲気の神社でした。

稚内副港市場の2階にあります。規模はそれほど大きくありませんが、樺太に関する貴重な資料が数々、展示されています。今回は、記念館のスタッフが資料をかなり詳細に解説してくれました。とても興味深く、見学することができました。

JR稚内駅から、南へ徒歩約15分ほどのところ、国道40号線に面してたっています。レトロな感じの割と大きな建物で、1階では、海産物を中心に、土産物などを売る店などがはいっています。また、このときは、観光バスの乗客が一挙に訪れ、かなり、にぎやかで混雑していました。

北門神社本殿横から、稚内公園へと続く遊歩道がのびています。途中、地元の人たちが詠んだ句碑がたっているので「短歌の道」と呼ばれています。今回、稚内公園へは、自動車でのぼったのですが、北門神社を参拝したとき、偶然この道を見つけました。次回は、この道を通って稚内公園へ行ってみたいと思います。

稚内市街地の西側、稚内公園のある丘陵のふもとにたっています。２３０年以上の歴史を持つ古社で天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)武甕槌神(たけみかづちのかみ)事代主神(ことしろぬしのかみ)の３柱を合祀しているそうです。初詣や例大祭などに地元の多くの人が参拝するようです。神社横から、稚内公園への道も通じています。

稚内市街地の西側丘陵に広がる大きな公園です。かつては、ロープウェイも利用できましたが、廃止され、今では、車か徒歩で行くことになります。公園内には、素晴らしい絶景を堪能できる開基１００年記念塔や稚内のシンボル的な存在ともいえる氷雪の門など、みどころも多く、ぜひ訪れることをお勧めします。

稚内公園内、氷雪の門の近くにたっています。昭和２０年８月ソ連軍の侵攻がせまるなか、自決した電話交換手の女性９人の慰霊の碑です。碑に刻まれた「みなさん、これが最後です。さようなら」のことばは、多くの人の心をうち、悲話を後世に伝えていると思います。

稚内公園内氷雪の門の近くにたっています。昭和４３年に昭和天皇・皇后が来市し、当時の稚内市長から９人の乙女の悲話を聞き、涙を浮かべたと伝えられています。その天皇の来市を記念して建てられた碑ですが、あまり目立たず、地味な感じがします。

稚内公園の北の端に位置しています。終戦当時、樺太に暮らしていた４２万人の日本人が、ソ連軍の侵攻によって、すべてをすてこの地へ帰還したそうです。その人たちの樺太への望郷の思いと樺太で命を落とした人たちの慰霊の碑として建てられたそうです。青い宗谷海峡をバックにたつ美しい門ですが、当時の人々の悲しみや無念さを感じさせてくれます。

稚内公園内、氷雪の門の近くにたっています。日本の南極観測隊が現地に残し、命を落とした樺太犬１５頭の慰霊塔で、昭和３６年にたてられたそうです。ここ稚内では、毎年８月にこの塔の前で慰霊祭が行われ、現在もそれが受け継がれているそうです。