2017/05/05 - 2017/05/05
12位(同エリア375件中)
琉球熱さん
2017GW、同級生(女性)が「私を山に連れてって」と言う。
ダンナと行きゃいいじゃないか、と言えば「ウチのダンナはそーゆーのに興味がないから」
ふ~ん、GWは5/5以降なら空いてるけど、どの辺に行きたい?と聞くと
「体力ナシと言う点には自信がある(オイオイ)から、そんなアタシでも行ける山!」
全く図々しいな、なんて言ってもどこ吹く風(笑)
おまけに「丹沢はウチから遠いから避けたいんだよね」
じゃあ、俺もわからんぞ、などとしょうもない会話が続く。
「筑波山は? 色々ルートがあって、体力に合わせて選べそうだし、しんどくなったら帰りはロープウェイかケーブルカーで降りればいいし」
調べる所までは本気らしい・・・
それにしてもGWに筑波山てのはかなり危険じゃないだろうか?つまり大渋滞、大混雑。山行のサイトでみても女体山の下に行列、なんて書いてあるぞ。
かといって、他にめぼしい候補もないので、混雑の不安と山には無縁だったオバサンの体力面の不安を抱えながらのスタートとなった。
結果、案の定・・・
- 旅行の満足度
- 1.0
- 観光
- 1.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
我が家から筑波までのアクセスは滅法悪い。
早朝に出発し、つくば8:30発のバスになんとか間に合った。
GWと言うことを考えれば、想定内の人出。
しかしバスで筑波山の麓に入ってから、最初の渋滞に巻き込まれる。
駐車場はどこも満車。そのことで引き起こされる渋滞にバスが見事にはまり、スタート地点の「つつじヶ丘」に到着したのは既に10時近く・・・
先が思いやられる。そして嫌な予感は見事に的中するのである。筑波山ロープウェイ 乗り物
-
まぁ、なにはともあれ、とりあえず天気は良い。
はなからちょっとした傾斜の道。
スミレがいっぱい。
これは何だろう?
アカネスミレか? オオミヤスミレか?
スミレ族は本当に難しい・・・ -
ニガナ
雑草同然の扱いを受ける可哀想な花
同行のオバサン、既に息が上がってる(笑)
「ゆっくり。小股で。」と声をかける。 -
また出た。今度は白いスミレ。
タチスミレとかツボスミレとか・・・
タチツボスミレじゃないことは確かだろうが、悩ましい。 -
チゴユリ
まさかこんなところで出会うとは -
チゴユリ
勇み過ぎか?緊張か? きょうの相棒は花を愛でる余裕もないらしい・・・ -
ニリンソウ
見事な群生。そうそう見られるもんじゃない。
「おい、見ろ見ろ。ニリンソウがこんなに咲いてるぞ」
ぜえぜえ言っている相棒の気を紛らわすのに、こっちも必死だ(笑) -
ようやくペースをつかみかけたところで、弁慶茶屋跡に到着。
ここまで42~43分。ほぼ標準コースタイム。これはちょっと意外。
白雲橋コースとの合流地点。
水分補給と栄養補給(もう?) -
ミヤマハコベ
おい、こんな花があるぜ~
と話しかけても上の空・・・ -
弁慶七戻り
このルート、奇岩・巨岩が続くようだが、その第一弾。 -
これがあの弁慶すらもビビらせたってことらしい。
-
うむ、確かに通過して振り返ると、それなりだ。
大地震が来たら、どうなるんだろうね?
知るかい、そんなこと -
このルート、メジャーでお気楽な山と侮っていると後悔する。
標高は低いが、道は立派な「登山道」。
足場が悪かったり、、、 -
岩登り的な場所もあったり、、、
-
ま、底がしっかりした靴で来た方が良いことだけは確かだ。
-
母の胎内くぐり
奇岩第2弾。母の胎内くぐり 名所・史跡
-
どえらく狭い通路を、母の胎内に戻って生まれ変わる・・・らしい。
-
陰陽石
高さ10mを超える巨岩が2つ
どっちが「陰」でどっちが「陽」だ? -
ここまでかなり人が多いとは感じていたが、遂に渋滞。
完全に停止。
なぜ止まっているのかがわからない。降りてくる人が多いわけではないのに・・・ -
ノロノロに飽きた子供たちが列を乱す。
それを見て何も言わない親。
通路に立ちふさがってしまう子供。
さすがに声をかけた。
子供は言ってあげないとわからないよ。
親が注意するより、どこぞのオッサンがたしなめた方が効き目があるかもね。
とは言え、自分とこの子供が他人に迷惑かけてるのに知らん顔ってのは、どういう了見だ! -
国割石
平たい巨岩。
この石の上に線を引いて、神々が行くべき地方を割り振ったとの言い伝え。 -
出船入船
船が交差するように見えるんだそうだ -
大渋滞・・・
汗もすっかり引いた。
動いていないから・・・ -
振り返ってみる・・・
心底ぞっとする・・・ -
でも、ブナの巨木
いいなぁ~ -
さっきから我々の頭上を旋回しているヘリ。
どう見てもレスキューで、滑落事故でもあったようだ。
筑波山で滑落か・・・ -
北斗岩
「天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味して」いるそうだが、この辺になると、由来も相当怪しげだな・・・ -
大渋滞・・・
なぜか下山者は来ない(たま~に数人)
なのにこの行列。なぜ?
列に割り込む者
子供を使って割り込もうとする強者
目を疑うような軽装の者
まったく、この山はどうかしている -
モラルハザードが繰り広げられる登山道を尻目にロープウェイが横を通過して行く。
「帰りはアレに乗ろうよ、ケーブルカー」
だから、アレはロープウェイだっ!
同行のオバサンに八つ当たり -
動かない・・・
これはもはや登山ではない。 -
けっこうな傾斜、その途中でずっと立ち止まっていなければならないから、変に気を緩めると危ない。
どうして前進しないのか皆目見当がつかないが、時々数人の下山者が来る。どうせこっちは動かないのだから、道を空けてやればよいものを、真ん中に立ちふさがってどかない連中が多い。
そんな光景にもうんざり・・・ -
大仏岩
高さ15m、見上げると大仏に見える? -
あと一息、という感じの場所までやっと登って来た。
相変わらず、1~2mの間を我先に詰めようとする。ちょっと待って、降りてくる人を通してあげた方がお互い安全なのに。
それにしても、下山者も軽装の人が多く、この岩場で滑る人も多い。マジで危ない。他人を巻き添えにしてしまう危険性を考えないのか? -
目の前が開けた場所にようやく到達。
あぁ、ここはやっぱり「山」だった、と再認識できる場所(笑) -
そこからがまた長かった・・・
山頂の「本殿」裏手に周ってみて、渋滞の原因が初めてわかった。 -
原因はこれ。
山頂標識での『記念撮影』である。
山頂に上がり社の裏を通り、この山頂標識。
この数mの“通路”が人一人しか通れない狭さの上、柵があるために逃げることができないのだ。
記念撮影をする気がない人も、じっと待っていなくてはならないというわけ。
なんとも阿保らしい話。筑波山 自然・景勝地
-
男体山を眺める。
当初は体力ナシのオバサンを鼓舞してあっちまで行こうと思っていたが、既に戦意喪失。
何せ標準コースタイム40分のところを2時間20分かかっているのだ。 -
関東平野一望・・・とか、もうどうでもいいや
-
はなからあれでお気楽に登ってくればよかった・・・
-
山頂も、男体山へのルート上も、ゆっくり座る場所もなくどうにか見つけたスペースでおにぎりをかき込み、せっかくだからコーヒーを淹れ(オバサンを喜ばせてあげようとバーナーまで持参)、用が済んだらサッサと下山だ。
-
帰りはコレ。
下山ルートの検討などナシ!
一気に降りる。筑波山ロープウェイ 乗り物
-
グライダーが飛ぶ
この光景すら空々しい(笑) -
スタート地点のつつじヶ丘に戻ってきた。
10時にスタートし、およそ5時間の苦行。
歩いていた時間より立っていた時間の方が長いという、泣けてくる結末。 -
筑波山に行くなら、つくばエキスプレス・バス・ケーブル・ロープウェイが一枚にまとまったこの切符がお得・・・
しかし4300円も出してこの結果じゃ、不平の一つも言いたくなる。 -
それでも、山バッジくらいは買っておこう。
つつじヶ丘レストハウスで購入。
緑の「新緑バージョン」と赤の「紅葉バージョン」がある。
緑にするときょうの苦行を思い出しそうなので、まだ見ぬ紅葉バージョンにした。
この山をホームにしている方々には申し訳ないが、
もう二度と行きたくない
と言うのが本音である。
そんなわけで、いつものルートマップも歩行距離等のデータもナシ。
そうそう、かのオバサンは「私でも頂上まで行けた」とご満悦。
それだけが救いか・・・
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
山 関東
-
前の旅行記
涙、涙のスノーハイク2017 雲竜渓谷は夢のまた夢
2017/02/09~
日光
-
次の旅行記
遥かなる尾瀬 2017 ~高層湿原にどっぷり浸かる、泣き笑い~
2017/08/18~
武尊・尾瀬・片品
-
雨呼山スノーシューハイク
2012/02/04~
水上温泉
-
シーズン最後のスノーシュー ~玉原高原で自然界の輪廻を感じる~
2013/03/31~
沼田
-
燃える谷川岳縦走記 ~四度目の正直はピーカン~
2015/09/21~
谷川温泉・湯桧曽温泉
-
2015登り納め ~ご機嫌斜めの谷川岳、ラッセル、ホワイトアウトで撤退~
2015/12/29~
谷川温泉・湯桧曽温泉
-
リベンジ!黒斑山 ~浅間山を眺めつつ快適な雪山ハイク~
2016/03/20~
嬬恋・北軽井沢
-
遥かなる尾瀬 ~ミズバショウが織りなす景色を求め~
2016/05/29~
武尊・尾瀬・片品
-
ガスの中、コマクサロードを行く ~本白根山~
2016/08/16~
草津温泉
-
涙、涙のスノーハイク2017 雲竜渓谷は夢のまた夢
2017/02/09~
日光
-
初心者オバサンと行く筑波山 ~苦行~
2017/05/05~
筑波山周辺
-
遥かなる尾瀬 2017 ~高層湿原にどっぷり浸かる、泣き笑い~
2017/08/18~
武尊・尾瀬・片品
-
快晴の下、那須の名山を歩く ≪茶臼岳~朝日岳≫
2018/04/28~
那須
-
想像以上の難物、男体山 ---紅葉はどうだ?---
2018/10/08~
日光
-
上州の名峰、赤城山を歩く・・・旅行記3週連続アップでようやく10月分
2022/10/01~
赤城山周辺
-
氷瀑が見たい! この時期限定の氷の芸術を鑑賞する【コース編】+ちょっと鉄分
2023/02/04~
日光
-
氷瀑が見たい! この時期限定の氷の芸術を鑑賞する
2023/02/05~
日光
-
きれいな雪景色を見に行こう ~赤城山(黒檜山)~
2024/02/24~
赤城山周辺
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (4)
-
- ねもさん 2020/05/03 09:37:25
- いかがお過ごしでしょうか?
- 琉球熱さん
大笑いしながら読みました(笑い事じゃない!?) 聞きしに勝る大混雑ですね。お疲れさまでした。
昨年の今ごろ、高尾山周辺にいましたが、高尾山に近づかなくて本当に良かったと思います。
南アルプス南部のすべての山小屋は、今季営業しないことを決めたようです(><)
昨日、東海フォレストのHPに発表されていました(井川観光協会は先月発表済み)
- 琉球熱さん からの返信 2020/05/03 13:23:43
- RE: いかがお過ごしでしょうか?
- いやいや、ねもさん、ほんと笑い事ではないです
ちょうどGWでしたね〜
混まないはずがない場所に、何より人混みが嫌いな人間が行くというのは、無謀以外の何物でもありませんね・・・
筑波山、二度と、死んでも行きたくありません(笑)
同じ理由で高尾山や富士山も行く気がしません
南アルプスも全滅ですね
北アルプスも同じような状態です
一部の山小屋では「昼の営業のみ」というところもあるようですが、基本休業
この状態で山に行くのははた迷惑の極致でしょう
アシがあれば丹沢あたりの低山にぶらっと行きたいところです
空いてるだろうなぁ〜
あ〜 山行きたい
---------琉球熱--------
-
- batfishさん 2017/06/04 22:03:23
- 大混雑ですね〜(^^;
- 琉球熱さん こんばんは!
「私を山に連れてって!」2編、楽しく拝見しました。
苦行編にはビックリです〜(@0@)
筑波山は関東でもやや遠いので、今まで縁がないのですが、
そのうちに…と思っていました。
が…この山ブーム、時すでに遅しでしょうか???
こんな行列はさすがにきついなぁと思いました。
百名山ってことも一因でしょうか?
代わって矢倉岳は平和な山行で、御同行女子にも楽しんで
もらえたようでよかったですね♪
花に富士山、夕日の滝まで見れてバッチリでしたね!
きっとはまるんじゃないかなぁ〜(^^)
batfish
- 琉球熱さん からの返信 2017/06/04 22:44:53
- RE: 大混雑ですね〜(^^;
- batfishさん、いつもありがとう〜
あなたにまで「私を山に連れてって!」と言われたらどうしようかと・・・(笑)
筑波山は、関東南西部に住んでいる者にとっては、百名山踏破を目指していなければ優先順位は高くないと思います。
登りはともかく、下ってくる人を見ると、登りはケーブルカーやロープウェイを使い、時間もあるからアッチから下りてみようぜ的な人が非常に多かったですね。
そのくらい軽装、なめた服装が多く見受けられました。
低山とは言え、道はけっこうな登山道、スニーカーのような薄い底の靴は危険なのに、子供を抱いて下りてくる人もいたり…
矢倉岳はbatfishさんもよくご存じのとおり。お得感のある山ですね。
我ながら良い選択をしたと(笑)
> きっとはまるんじゃないかなぁ〜(^^)
また呼び出されたらたまらんです・・・(汗)
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 山 関東
4
45