ヨーロッパ鉄道の旅 #40 - 世界遺産、初夏のストラスブール旧市街

2008/06/22 - 2008/06/22

6/22（日） 晴れ
ヨーロッパ鉄道の旅 #40 - 世界遺産、初夏のストラスブール旧市街です。ストラスブールは「道の町」を意味するラテン語「ストラテブルグム」に由来した名前を持っていて、交通の要衝として栄えてきたそうです。1988年、「ストラスブールのグランディル」の名称で世界遺産（文化遺産）に登録されました。

写真は、ライン川支流のイル川の本流が4つに分かれる場所「プティット・フランス」です。白壁に黒い木骨組みの建物が並ぶ絶好の散歩道です。ヨーロッパのベストシーズン、ジューン・ブライド（6月の花嫁）の初夏だったので、お花が咲き乱れ、綺麗なストラスブールでした。

ストラスブールを訪れたのは、このとき 2008年が初めてでしたが、2010年12月にストラスブールのクリスマスを求めて再訪した際は、下記旅行記のような大雪の年で大変でした。

ストラスブール、大雪のクリスマス
http://4travel.jp/travelogue/10544924

ストラスブールで Rendez-vous http://jp.france.fr/ja/discover/31197
アルザス観光ガイド　http://alsacekai.com/visite.html
Office de Tourisme de Strasbourg http://www.otstrasbourg.fr/en/
Jams Paris 世界遺産ストラスブール旧市街地の行き方・観光ガイド・基本情報
http://jams-parisfrance.com/info/strasbourg_info/

以下、「ヨーロッパ鉄道の旅」の日程です。

□ 6/02（月）成田 JAL 407 13:00 → 18:00 フランクフルト泊
□ 6/03（火）フランクフルト　http://4travel.jp/travelogue/10496747
→マインツ　http://4travel.jp/travelogue/10508982　
→フランクフルト泊
□ 6/04（水）フランクフルト→フルダ　http://4travel.jp/travelogue/10973087
→カッセル泊 http://4travel.jp/travelogue/10974130
□ 6/05（木）カッセル→ハーメルン　http://4travel.jp/travelogue/10975110
→ハノーファー　http://4travel.jp/travelogue/10975535
→ブレーメン泊　http://4travel.jp/travelogue/10975603
□ 6/06（金）ブレーメン→ハンブルグ泊　http://4travel.jp/travelogue/10977660
□ 6/07（土）ハンブルグ→コペンハーゲン泊　http://4travel.jp/travelogue/10977745
□ 6/08（日）コペンハーゲン→リューベック　http://4travel.jp/travelogue/10980847
→ハンブルグ泊
□ 6/09（月）ハンブルグ→ポツダム　http://4travel.jp/travelogue/10981886
→ベルリン泊　http://4travel.jp/travelogue/10982489
□ 6/10（火）ベルリン→ドレスデン　http://4travel.jp/travelogue/10983633
→マイセン　http://4travel.jp/travelogue/10985520　
→ドレスデン泊　http://4travel.jp/travelogue/10986502
□ 6/11（水）ドレスデン→ライプチヒ　http://4travel.jp/travelogue/10986977
→ヴィッテンベルク　http://4travel.jp/travelogue/10987677
→ライプチヒ泊　
□ 6/12（木）ライプチヒ→ワイマール→アイゼナハ　http://4travel.jp/travelogue/10988892
→エアフルト　http://4travel.jp/travelogue/10989231
→ワイマール泊　http://4travel.jp/travelogue/10990748
□ 6/13（金）ワイマール→イエーナ→ニュルンベルク→バンベルク　http://4travel.jp/travelogue/10991000
→ニュルンベルク泊
□ 6/14（土）ニュルンベルク→ヴュルツブルク　http://4travel.jp/travelogue/10993065
→レーゲンスブルク　http://4travel.jp/travelogue/10993083
→→ニュルンベルク泊
□ 6/15（日）ニュルンベルク→ミュンヘン→プリーン　http://4travel.jp/travelogue/10997045
→ミュンヘン泊　http://4travel.jp/travelogue/10995145
□ 6/16（月）ミュンヘン→オーバーアマガウ　http://4travel.jp/travelogue/10997424
→インスブルック　http://4travel.jp/travelogue/10999274
→ミュンヘン泊
□ 6/17（火）ミュンヘン→ウルム　http://4travel.jp/travelogue/10999608
→アウクスブルク　http://4travel.jp/travelogue/11000603
→フッセン　http://4travel.jp/travelogue/11001480
→ミュンヘン泊
□ 6/18（水）ミュンヘン→チューリッヒ泊　http://4travel.jp/travelogue/11003383
□ 6/19（木）チューリッヒ→ツェルマット泊
初日・前編 http://4travel.jp/travelogue/11003656
初日・後編 http://4travel.jp/travelogue/11004872
□ 6/20（金）ツェルマット泊
2日目・前編 http://4travel.jp/travelogue/11005870
2日目・後編 http://4travel.jp/travelogue/11006058
□ 6/21（土）ツェルマット→インターラーケン　http://4travel.jp/travelogue/11006649
→ベルン泊　http://4travel.jp/travelogue/11008674
■ 6/22（日）ベルン→コルマール　http://4travel.jp/travelogue/11009606
→ストラスブール泊
□ 6/23（月）ストラスブール→ケルン→アーヘン→ケルン泊
□ 6/24（火）ケルン→フランクフルト→ハイデルベルク→コブレンツ→フランクフルト泊
□ 6/25（水）フランクフルト泊
□ 6/26（木）フランクフルト JAL 408 21:05 → 成田
□ 6/27（金）成田 15:20

このときは、旅行中、あいにくの160〜170円/ユーロの超円安でしたが、ある本によると「ヨーロッパのベストシーズンは、ジューン・ブライド（6月の花嫁）の初夏」ということで、6月は確かに晴れの日が多く、暖かく、しかも日が長く、結果的に旅行するには良い季節でした。

エリア ストラスブール(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

ストラスブール中央駅
コルマールからストラスブールに鉄道でやってきました。ホームがすっぽり覆われています。日本のホームもこのように全体が覆われると良いですね。

ストラスブール中央駅

ストラスブール中央駅
古い石造りの駅舎の正面が、ガラス・ドームで覆われています。雪や雨の日も暖かく、とても良いです。 2年後の2010年12月25日、大雪のストラスブールを訪れた際にはそれを実感しました。最近、訪れた金沢のもてなしドームも同じ発想でしたね。

ストラスブール、大雪のクリスマス - 2010年12月25日、大雪
http://4travel.jp/travelogue/10544924

ストラスブール駅 駅

ストラスブール中央駅
パリ東駅からの高速鉄道TGVが2007年に開通し、ストラスブールまでを2時間20分で来れるようになりました。

☆ 次回のアルザス・ドライブに備えて・・・ガラスドームの左の建物に、AVISレンタカー・ストラスブール駅営業所があるそうです。駅到着後は、レンタカーのサイン（車の上に鍵があるマーク）に従って進みます。
http://blog.staff.avis-japan.com/?eid=120047

ストラスブール中央駅
外からガラスのドームを見ると・・・

こんな感じで古い駅舎が見えません。

ガール広場
駅前は広場になっていて、トラムの駅はこの地下に設けられています。中央駅舎のガラスドーム内と駅前広場の二箇所からトラム乗り場に下りることができます。

24時間乗り放題チケット　TRIO-24 heures pour 2 ou 3 pers　5.50ユーロ

ストラスブール中央駅とガール広場
中央駅は草原に宇宙船が降り立っているように見えます。

駅舎は1984年より歴史的建造物に指定されていて、増築ができなかったため、ジャン・マリー・デュティヨール氏のデザインで、駅をすっぽりガラスで覆ってしまうという新しい手法で駅を増築したそうです。

メール・キュス通り、Rue du Maire Kuss
駅正面からイル川へ延びている通りを、旧市街に向かって歩きます。左の角にマクドナルドがありました。

メール・キュス通り、Rue du Maire Kuss
駅前からの通りを出て、イル川河畔に出たところです。

メール・キュス通り、Rue du Maire Kuss
駅前から延びるメール・キュス通りをまっすぐ進むと、イル川の河岸に出ます。

キュス橋、Pont Kuss
イル川に架かるキュス橋を渡ると旧市街です。

イル川
キュス橋の欄干にプランターがかかっていて、赤のベゴニアが綺麗です。

サンピエール　ル ヴュー教会、Eglise Saint Pierre le Vieux
キュス橋を渡って旧市街に入ると、サンピエール　ル ヴュー教会がありました。ストラスブールにはサンピエール教会が3つ存在するそうで、サンピエール ル ジュヌと呼ばれる教会がプロテスタント派とカトリック派で存在し、このサンピエール　ル ヴュー教会は一番古い歴史を持ち、旧教会とも呼ばれています。

旧市街の中心部へ
ホテルに荷物を預けて、散策開始です。

クレベール広場
2007年に大規模なリニューアルをして、今ではストラスブールの中心広場として市民に愛されています。

クレベール将軍の銅像
ジャン＝バティスト・クレベール（ストラスブール出身のフランス革命期の軍人）の像です。クレベール将軍はフランス革命期からナポレオン1世時代まで活躍し、ナポレオンのエジプト遠征に参加の際、カイロで暗殺されたとの悲劇の将軍だそうです。

クレベール広場

タンプル・ヌフ教会、Eglise du Temple Neuf
グランド・アルカード通りからドミニケン通りの路地を入っていくと、タンプル・ヌフ教会前広場に出ました。1874年に建築開始、1877年に完成した教会だそうです。

タンプル・ヌフ教会、Eglise du Temple Neuf

街角のパーキング・メーター

オルフェーヴル通り
旧市街の路地を歩いて行くと・・・

オルフェーヴル通り
鉄細工の看板がいたる所にあります。

ストラスブールのグラン ディル 旧市街・古い町並み

オルフェーヴル通りを出て、大聖堂広場へ

ノートルダム大聖堂
年間400万人、パリのノートルダム大聖堂に次いで、フランスで2番目に多くの観光客の訪れる大聖堂だそうです。

http://www.cathedrale-strasbourg.fr/

ストラスブール ノートルダム大聖堂/尖塔/カラクリ時計 寺院・教会

ノートルダム大聖堂
天井は高く、左上には大きなパイプオルガンが見えますね。

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

天文時計
からくり人形は毎日、12時〜 のようです。

入場料は、2ユーロ。（ストラスブール・パス 18.90ユーロで無料）

天文時計
1574年に完成した「天文時計」は、15分毎に仕掛け人形が一人ずつ動き、12時30分に全ての人形（12使徒）が動き出すようです。

天文時計

天文時計と天使の柱
13世紀ゴシック様式の彫刻が素晴らしい「天使の柱」が近くにあります。

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂内
12〜14世紀のステンドグラスも綺麗です。

ノートルダム大聖堂内
ステンドグラスが、4,600パネル以上も飾られているそうです。

バラ窓

直径12メートルのバラ窓
バラ窓が「聖人」ではなく、当時の経済の力強さを表す街のシンボルであった「稲穂」をモチーフにしています。

ノートルダム大聖堂内

ノートルダム大聖堂
高さ66mの展望台は、9:00〜19:30の間、入場料 5ユーロ（ストラスブール・パスで無料）で登れるそうです。332段の階段を登らなければなりません。

ノートルダム大聖堂
側面は一部、修復中でした。

教会の近くに、Christian というお店があって、ここのケーキが大人気だそうで、フルーツタルトが良さそうです。

ロアン宮、Palais Rohan
立派な門構えですねぇ。フランス王妃マリー・アントワネットや皇帝ナポレオンも、このロアン宮を訪れたそうです。

パレ ロアン/装飾博物館/美術館/考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ロアン宮
18世紀にロベール・ド・コットによって建てられたロアン家の宮殿です。

ロアン宮
現在は、考古学博物館、美術館、陶器などを集めた装飾美術館の3つの博物館になっています。

ロアン宮

ロアン宮・内部

ロアン宮・内部

ロアン宮・内部

ロアン宮

ロアン宮

ロアン宮を出て、イル川河畔へ

旧市街・案内図

イル川・遊覧船乗り場
所要時間は1時間10分前後で、ストラスブールパスを持っていれば無料で遊覧船に乗れるようです。ただ乗船前に切符売り場に立ち寄る必要があって、ここでガラスの屋根付きの船かオープンの船かが選択できるようです。

イル川クルーズ 体験・アクティビティ

イル川・遊覧船乗り場
4月〜10月は、9:30〜21:00 の30分毎。乗船しませんでしたが、晴れの日に乗るとしたらオープンの船が写真を撮るには良さそうです。

イル川・遊覧船乗り場

イル川・遊覧船乗り場

ロアン宮、Palais des Rohan
ルーヴル・ノートルダム美術館の並びにあるストラスブールの司教侯たちの宮殿です。建築家ロベール・ド・コットにより1732〜1742年に建立されたそうです。

イル川河畔

イル川と遊覧船
こちらは屋根のないオープンの船ですね。

旧税関

サン・トマ教会？

イル川
紫っぽいペチュニアのお花が素敵でした。左手は旧税関。

イル川
反対側の橋の欄干もお花で飾り付けられていました。6月は暑すぎず、晴れ間が多く、お花も咲いていてヨーロッパ旅行のベストシーズンですね。

イル川
河畔に散歩道があります。

イル川・遊覧船

イル川の水門
遊覧船が入って行きます。

イル川の水門

イル川の水門
水位が調整されます。

イル川の水門

プティット・フランス
水を必要とするなめし革職人、粉ひき屋、漁師などが住んでいたそうです。この界隈は、散歩していて楽しいです。

プティット フランス 散歩・街歩き

プティット・フランス

プティット・フランス

プティット・フランス
遊覧船が近づくと、橋を横向きに回転させて通過させる「回転式の橋」があります。

回転式の橋
遊覧船が通過するので、歩行者は待機しています。

回転式の橋
遊覧船が通った後、橋は元に戻り、渡れるようになります。

プティット・フランス

プティット・フランス

プティット・フランス

イル川

イル川

ストラスブールの街角

ストラスブールの街角

ストラスブール近現代美術館
Musée d'Art Moderne et Contemporain de Strasbourg
イル川左岸、16〜17世紀の町並みが残る歴史地区「プティット・フランス」の近くにあります。

クヴェール橋
プティット・フランスから徒歩10分のところにあり、橋は19世紀に現在の石造りに再建されたそうです。

クヴェール橋　 建造物

ヴォーバン・ダム、Barrage Vauban
この堰も軍事目的で設けられました。堰は2階建てで、アーチ状の水門が13設けられていて、有事の際には水門を開けて一気に洪水を起こし、敵の侵入を防ぐ構造になっています。

ヴォーバン・ダム、Barrage Vaiban （無料）
数々の要塞を構築したヴォーバン、Vauban元帥の設計により造られたもので、ストラスブールがルイ14世により1681年にフランスに併合された後、1686年から1700年にかけて建てられたそうです。

ヴォーバン・ダム、Barrage Vaiban
無料で見学でき、ダム屋上から旧市街の街並みを望むことができるみたいなので、次回、来る機会があったら、登ってみようと思います。

キュス橋、Pont Kuss
サンピエール　ル ヴュー教会、Eglise Saint Pierre le Vieux のところに戻って来ました。

旧市街

旧市街

イル川・河畔

イル川

クヴェール橋
町の入り口を防御するため、13世紀に建造されたクヴェール橋の上には、大きな塔が建っています。3つの監視塔を備えた要塞で、1928年に歴史的建造物に指定されました。建設当時は木造の瓦屋根が付いていたので、「屋根付き」を意味する橋名になったそうです。

クヴェール橋
橋の欄干にお花が飾られていて、良い季節に訪れました。

クヴェール橋

クヴェール橋

プティット・フランス

プティット・フランス

クレベール広場
周囲には、プランタンやラファイエットなどのデパートなどが建ち並んでいます。

クレベール広場 広場・公園

オム・ド・フェール広場、Place de l’homme de fer
クレベール広場に隣接し、旧市街の心臓部とも言えるリング屋根の停留所で、トラムの A線、B線、C線、D線が交差します。明日は国境を越えて、ドイツに戻り、ケルンを訪れます。

ヨーロッパ鉄道の旅 #41 - ゴシック様式最高峰、ケルン大聖堂
http://4travel.jp/travelogue/11076034