2015/01/04 - 2015/01/15
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motogenさん
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カンチャナブリには3泊します。
本日2日目はバイクを借りて、カオプン洞窟やタイガー・ワットへ。
3日目はカンチャナブリ駅から列車に乗ってアルヒル桟橋を渡り、その桟橋を歩いて戻り、折り返して来る列車を待って、カンチャナブリに帰る予定です。
4日目の朝に奥地に移動し、ナムトックに泊まってヘルヘァイア・パレスを目指す、そんな計画を立てていました。
ところが・・・
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩 バイク
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-
かすかに水の流れる音が聞こえてくる。
気持ちの良い朝の目覚め。
ドアを開けると、ひんやりした空気が部屋の中に入ってきました。シュガー ケーン ゲスト ハウス 1 ホテル
-
今日の計画を立てる。
まずは両替をしなくては・・
昨日は残っていたバーツでやりくりしてきたが、そろそろ底をつきそう。
バイクも借りよう。
レンタル店はたくさんあるが、マニュアル変速機で安いバイクのある店は、昨日チェックしてあります。 -
バイク借りてくると(200バーツ)、女房を後部に乗せて張り切って出発しました。
最初は両替所。
この町は観光地だというのに、どこにも両替所を見かけません。
ゲストハウスで聞くと、クウェー橋の戦争博物館近くにしかないと言います。
ガソリンを入れて、クウェー橋の広場に走りました。
(画像は部屋から、上にあるレストラン兼フロント事務所を見上げたもの)
広場に入って行きます。
さあ、着いた! 降りよう!
とバイクを止めた時、すぐ後で ドダン! ゴツン!
異様な響き。 -
女房が真上を向いてひっくり返っています。
ステップから足を滑らせて、仰向きに落ちたのです。
下は固いコンクリ。
寝転んだままです。
ヘルメットのおかげで頭は打っていないようですが、起き上がれません。
ゴツンは後頭部を打った音でした。
大きな音に驚いて周りの人が集まってくれ、介抱してくれます。
起き上がれるようになると、どこからか椅子を運んできてくれ、そっと座らせてくれました。
「腰が痛い」、「背中が痛い」、「吐き気がする」と女房は言います。
動かさないで、しばらくじっとしていることにしました。
(緊急事態で写真など撮っているヒマはありません) -
しばらく、そのまま休んでいました。
バーツがありません。
両替しなくては・・・
近くの両替所で両替しようとすると、パスポートが必要だとはねられました。
パスポートはバイク屋です。
女房のパスポートを取りにゲストハウスに一人で戻り、やっとのことで両替しました。
レートがばかみたいに悪く、おまけにひどい円安で、踏んだり蹴ったりです。 -
どうにか動けるようになった女房をそっとバイクに乗せて、ゲストハウスに帰ってきました。
病院に行こうか?
ここは田舎町、下手な病院ではかえって悪くなってしまいそう。
言葉もうまく通じません。
おまけに保険にも入っていない。
高額料金を請求されたら払えません。
ネコも心配しています。 -
今回の新しい味方は『リトルポコポコ』です。
水を入れてスイッチを押すと、すぐに熱湯ができあがります。
インスタントコーヒーや、紅茶や、味噌汁、果てはカップ麺がすぐにできます。
電気がなくては話になりませんが。
女房を元気づけるために、コーヒーを作って、運びました。
熱いコーヒーをすすりながら、なんとかなりそうな女房です。 -
暑い!
暑い!
日が高くなってくると、部屋の中には暑くて居られません。
川岸なのでエアコンなんて必要ないと思っていましたが、それは思い違いでした。
部屋から出て、外の休憩所、風の通るレストラン、転々としました。
そうこうしているうちに、少し楽になってきた女房。
ちょっと外を走ってみようか? -
気分転換にカオプン洞窟に行ってみることにしました。
静かに走れば腰や背中に痛みは走らないようです。
近くの橋を渡って南を目指しました。
スピードは出しません。
一度行った道だから、迷いはありません。
途中から線路と併走し、踏み切りを超えて、急な坂を登ったところに、洞窟の案内板がありました。 -
洞窟の入り口はどこだったかな?
洞窟は後回しにして、奥へ奥へと進み、展望台に行くことにしました。
クウェイ川が直角に折れ曲がる真上です。
ラオスとの国境の山々が広がり、その手前をクウェイ川が曲がりくねっています。 -
女房の具合を心配しますが、何とか歩けるようです。
この展望台の下に鉄道が通っています。
下まで降りてみることにしました。 -
狭い歩道を伝って下りていくと、土産物屋の中を突っ切ることになります。
こんな山の中に土産物屋?
不思議に思えますが、川岸に船着場があり、観光客が下船して来てカオプン洞窟に立ち寄るツアーがあるのです。
時々、音楽をガンガン響かせたディスコ船も通ります。
その船から降りてくる人たちをねらって営業しているのです。 -
クウェー川に沿って走る線路の上に立ちました。
岩を砕いて開いた切通しが見えます。
あれが有名なチョンカイの切通しなんでしょう。 -
ボーイスカウトの一団が現れました。
どこから?
船に乗って来たとしか考えられません。 -
「整列!」
「号令!」
それそれの小隊が団体行動の訓練をしています。
しかしタイのこと、それほど規律があるわけではありません。
育ちが良いのか、みんな優等生のような顔をしています。
予定では、私たちは明日ここを列車に乗って通ります。
その列車は観光客で満員らしいです。
ぎゅうぎゅう詰めの列車に女房は乗れるんだろうか、心配です。 -
展望台に戻ると、バイクに乗って洞窟の入り口を探しました。
どこだったんだろう?
来たことがあるのに、すっかり忘れています。
道を間違えて工事中の山に登ってしまいました。
滑りやすい赤土で、恐ろしいほどの急勾配です。
引き返そうと止まり、方向転換をしている最中です。
ズズズズ・・ズッデン!
タイヤが滑って転倒してしまいました。
女房は転げ落ち、私の左足はバイクに挟まれています。 -
擦りむいた手足で降りて来ました。
今日は散々な目にあいます。
下にあったお店を見ると、チケット売り場の看板があるではありませんか。
思い出しました。
ここに入り口があるのです。
入場料は一人20バーツです。
落ち着いて自分の手足を見ると、すりむいた手のひらや、膝小僧から血が出ていました。
ひりひり痛みますが、近くの水で洗ってそのままにしました。
女房は大丈夫なようです。 -
狭くて大きな岩や急な坂道もある窟の内部です。
ほうほうのていの二人が無事に帰還できるのか心配ですが、とにかく入ってみます。 -
ゆっくりと転ばないように注意して中に入って行きます。
危ない場所では女房を支えます。 -
この洞窟は日本軍が資材置き場として使っていたようです。
そう言われても、ピンときません。 -
仏様が安置されていました。
いつも思うことですが、タイの仏像の手足は単純な円筒形で、筋肉のおうとつありません。
身体の造りも顔の表情も張子のようで、リアル感に欠けています。
日本の仏像に比べると、幼稚そのものに見えてしまいます。 -
何事もなく洞窟を抜け出して、岐路につきました。
ゲストハウスで休養することにします。
途中、踏み切りがチンチンと鳴っていました。
「おっ、列車がやって来る。」
しばらく見ていましたが、列車はやって来ません。
踏み切りの手前には車が並びはじめました。
ポリスがその車に指示を出して通過させます。
私たちにも何か言っています。
ニコニコしているので、違反取り締まりではないようですが、君子危うきに近寄らずで、そっと立ち去ることにしました。 -
どうもバイクの調子がおかしい。
よく見るとバックミラーがぐらぐらしています。
方向指示器のプラスチックにヒビが入っています。
さっきの転倒が原因です。
道路に牛が群れていました。
草を求めてのお散歩の帰りらしいです。
次々にやって来ます。
特別急ぐ私たちではありませんので、牛が通り過ぎるまで、ずっと見ていました。 -
ゲストハウスに帰ってきましたが、バタバタしていてお腹が空いているのを忘れていました。
ランチはゲストハウスではなく、外に食べに出ます。
感じの良さそうておばさんが立っていたので、そのお店に入ってみます。 -
野菜炒めに、カレースープとご飯を注文しました。
ご飯は赤い色をしていました。
ミネラル豊富な美味そうなご飯です。
この町のメニューは英語表示が多く、助かります。
-
量が多く、2人では残してしまいそうですが、頑張って食べます。
女房は腰や背中の痛みが増してきたようです。
洞窟に出かけたのが悪かったのか、心配になります。
ランチは総額150バーツでした。 -
女房をゲストハウスに置いて、町の様子を調べに行きました。
この道路はナムトックに続く国道323号線。
バンコクからやって来た道路です。 -
バスターミナルに到着。
ナムトック行きのバスを探しました。
フルファイア・パレスへ行くための準備です。カンチャナブリー バスターミナル バス系
-
サンカンブリー行きのバスが見つかりました。
これに乗れば奥地に行けそうです。
思ったよりも綺麗で立派なバスでした。 -
帰りは裏道を通ってみます。
この大きな建物、有名な何かですが、忘れてしまいました。 -
これも同じ。
地図を片手に観光名所を探しに来たのですが、この仏教史跡のようなもの、何だったか思い出せません。 -
バイクは今日のうちに返しておこう。
バイクを借りた店に行くと、おばさんがバイクをしっかり点検しました。
バックミラーのグラグラ、方向指示器のひび割れ、こまめにチェックします。
「壊れてるじゃない。あなたも怪我しているようだけど、大丈夫?」
電話で修理屋さんを呼びました。
詳しい点検の末、2000バーツの修理費を要求されてしまいました。 -
2000バーツの持ち合わせがありません。
修理屋さんと一緒にゲストハウスに戻り、2000バーツを支払いました。
やれやれ、今日はとんだ厄日です。JEATH戦争博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
厄日ですが、きれいな夕焼けでした。
昼食が遅かったので、あまり食欲はありません。
コンビニでパンとソーセージを買ってきて、フルーツシェイクで夕食としました。
昨日あった日本人の若者と顔を合わせました。
この若者、昼間は毎日バイクで走り回っています。
ラオスからここにやって来て、まだ一ヶ月は旅を続けるそうです。 -
明日はどうしよう?
予定ではアルヒル桟道橋を見に行くことになっているが、今の女房の状態では無理かも知れません。
薬局で買ってきた湿布薬をべたべたと腰に張りましたが、同じ姿勢を続けことが苦痛だと言います。
鎮痛剤(バッファリン)を服用しました。
女房を休ませたあと、シャワーを浴びるとすりむいた手や足がひりひりと痛みました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2016/01/10 09:28:54
- その4も併せて読んだけど、、、、
- 少し元気を取り戻せた様子に一安心。
以前もそうだけど海外でのケガは本当に大変ですから、、、、、
タイには観光庁がバックアップする外国人に対する治療補助が今でも有るのじゃないかしら?
公的な病院やクリニックだとパスポートと申請書にサインで初診料(150B)だけで治療が受けられました、殆どの有名観光地には整備されている様な気がした。
経験者は語る、バイクで崖に激突22針縫いました(ioi)
- motogenさん からの返信 2016/01/12 20:48:44
- RE: その4も併せて読んだけど、、、、
- 外国人に対する治療補助、そんな制度があるんですか。
いいことを聞きました。ありがとうございます。
調べてみます。
日本の医療保険も改定させて、国外で治療を受けた場合にも、国内と同じように7割の補助が出るようになったそうです。
ただし現地で全額を払い、治療内容と治療費の証明書をもらって帰国後に役所に提出するんだそうです。
証明書をもらったり治療を受ける時には、正確に言葉が通じないといけません。
それが最大の障害物ですね。
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