2014/03/15 - 2014/03/15
81位(同エリア374件中)
entetsuさん
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- 旅行記673冊
- クチコミ3920件
- Q&A回答16件
- 2,094,741アクセス
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京浜急行と大田区の共同イベント、「大森海苔のりウォーク」に行ってみました。
この日は快晴で、絶好のウォーキング日和となりました。
写真は「大森ふるさとの浜辺公園」。美しい浜辺に驚きました。
コースは結構シビアな全長10.3?。
ルートは、京急「大森海岸」駅〜JR「大森」駅〜京急「平和島」駅〜「大森海苔のふるさと館」〜「BIG FUN平和島」です。
さぁ、海苔のり(乗り乗り)で行きましょう(笑)。
※なお、宜しければ、最近ウォーキングした旅行記も併せてご覧いただけると幸甚です。
鶴見市場〜鶴見↓
http://4travel.jp/travelogue/10831490
生麦〜鶴見↓
http://4travel.jp/travelogue/10832388
川崎宿↓
http://4travel.jp/travelogue/10853185
神奈川宿↓
http://4travel.jp/travelogue/10853660
六郷土手〜雑色(ぞうしき)商店街↓
http://4travel.jp/travelogue/10855362
京急川崎〜川崎大師↓
http://4travel.jp/travelogue/10859321
池上本門寺と池上梅園↓
http://4travel.jp/travelogue/10865651
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
本日のウォーキングイベント「大森海苔のりウォーク」。
京浜急行と大田区の共催です。
京急は、町興しと沿線住民の健康増進の為にこの種のイベントをちょくちょくやっていて、3月2日には、沖縄県、一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー、横浜市鶴見区の共同開催の「鶴見・おきなわ食べ歩きウォ ーク」もやってました。行く予定にしていましたが、天候が悪く断念していました。
スタートは、京急「大森海岸」駅からほど近い、大森北公園です。
京急「大森海岸」駅は、「しながわ水族館」の最寄り駅。
ウォーキングの集合場所に向かわず、水族館の方向に行く人もいますが、今日ばかりは圧倒的にウォーキングの人が多いようです。大森海岸駅 駅
-
大森北公園のスタート受付ですが、既に長蛇の列。
受付開始は10:00で、このとき10:15頃なんですが・・・。
傷害保険の関係で、名前・性別・年齢を記入しているので、停滞しているようです。大森海岸駅 駅
-
こんな遊具もあって、楽しめそうな公園。
-
コースの地図。
あっちへ行き、こっちへ行きと、やや、ややこしいですが、大森地区に沢山ある海苔屋や海苔問屋を巡るのも目的みたいです。
「海苔のりウォーク」、乗りのりだぜぇの語呂合わせでしょうが、出発です。
なお、この日は家内は実家で親孝行中。
単身参加でございます(嬉!)。 -
まず、真っ直ぐ西に向かい、JR大森駅方面に向かいます。
右手に見えてきたのは、「大森ベルポート」。大森ベルポート 名所・史跡
-
「守半海苔店」。
JRの架線にぶつかる手前で左に折れ、商店街に入り左手です。 -
先着300名に、海苔プレゼント。
なんと、私の後ろ3人ぐらいで「すみませ〜ん。プレゼントは、品切れでーす。」
前に、ほぼ300人いるのか・・・。
いったい、後ろには何人いるんだろう?? -
「鷲(おおとり)神社」。
ウォークの人、カメラを持ってる人もいるにはいますが、基本的にこんな小さな神社には見向きもしない(笑)。 -
次は、「林屋」。
ここでも何かプレゼントがあるようですが、既に品切れ〜。
ところで、いったい大森地区には幾つの海苔屋・問屋があるのか。
正確な数は分かりませんが、「大森本場乾海苔問屋協同組合」というサイトで加入している数を調べると58程ありました。 -
「AL GAMBERINO」。
実は、割合最近、家内と平和島近辺をウォーキングしていて、そのとき立寄ったイタリアンのお店「アル・ガンベリーノ」ですが、近くを通りましたので写真を一枚撮りました。
まだ開店前でした。
割安で美味しいイタリアンですよ。アル ガンベリーノ グルメ・レストラン
-
お次は、「浜富海苔」。
各店、安く海苔を売ってくれているようです。
買っている人もいますが、かさ張るし、海苔をそんなにいっぱい食べるという習慣もないので、まぁ見るだけ(というか、撮るだけ(笑))。 -
今度は南に向かっています。
このお寺は「密厳院」。
山門です。 -
少し風変わりな「本堂」。
密厳院は、真言宗智山派の寺院で、文安5年(1448)創建といわれています。
もとは、「磐井神社」の別当寺です。玉川八十八ヶ所霊場76番札所になっています。磐井神社 寺・神社・教会
-
聖徳太子1300年を記念して建立した「太子堂」。
-
しばらく歩くと、一軒のお宅にありました。
もう開きそうなつぼみは、「モクレン」? -
やや狭い商店街をウォークしています。
-
「入三銀座」。
JR「大森」駅と京急「平和島」駅のほぼ中間に位置する商店街です。 -
「伊勢屋商店」。
豆腐屋さんです。
まだ、ウォーキングの途中なのに買っている人が・・・。
でも、こういう事も楽しみですね。 -
「大森第二中学校」まで来ました。
-
「甘酒稲荷神社」。
-
創建年代は不詳ですが、かつて「内川耕地貝塚稲生社」と称し、嘉永5年(1852)に再建されたといわれています。
咳の病に霊験があると言われ、人々が平癒した後に甘酒を奉納されていたことから、甘酒稲荷と称されるようになったそうです。
甘酒を造っていた神社かと思ったけど、違いました(笑)。 -
ただ、この日はウォーク参加者に神社から甘酒接待が。
ここでも、人が群がっていたので、写真だけ(笑)。 -
あれ?
なんか見たこと、来たことのある通りです。 -
京急の「平和島」駅近くでした。
平和島駅 駅
-
「大森神社」。
国道15号線を少し「大森海岸」駅方面に戻る感じで歩くとすぐです。
ここは、前回歩いた時にも来ました。大森神社 寺・神社・教会
-
「川合海苔店」。
脇に入り、しばらく進むとあります。
ここでも、海苔の即売をやってます。
買っている人、やっぱりいるんですよね。
あるグループの会話。
「あれ?買ったの?」
「うん。あんたは?」
「俺は、松尾に決めてんだ。」
「あ、そうなの?」
「俺も。」
男女5人ぐらいの人生の先輩達のグループでした。
そうなのか、「松尾」ね・・・(笑)。 -
国道15号線(第一京浜)を渡ります。
-
「大田区スポーツセンター」。
区の施設で、競技場(アリーナ)、トレーニングルーム、健康体育室、小ホール、ミーティングルームがあり、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、テニス、卓球、柔道、剣道、その他各種室内競技、また、集会やレクリエーション等に利用できます。(大田区HP) -
ん、何やら見慣れた道幅の通りに入ってきました。
そうです。ここは旧東海道の「美原通り」。
家康の遺訓といわれる「家康百箇条」に、東海道の道幅は、6間(約10.8m)と定められていて、現在残っている旧東海道は大体どこも同じ道幅。
何となく、ホッとする幅なんですよね。 -
「美原不動尊」。
小さいお不動さんです。 -
イチオシ
「川島屋」。
川島屋 グルメ・レストラン
-
しばらく行くと、「川良海苔店」。
海苔屋さん多いなぁ。 -
海苔の試食と、ウォーク特別価格で販売中で大混雑。
ここも、写真だけ(笑)。 -
この通り、正しくは「三原通り」。
北原、中原、南原の三つの「原」を通るから、三原なんです。
前回歩いた時知りました。 -
「三代目彫虎」。
刺青屋さん。
ちょっと凄い(笑)。 -
環八を渡ります。
正面には・・・。 -
「海苔の松尾」。
あの先輩達グループの会話で出てきてた「松尾」ですね。
やはり、一番人気っぽいですが、写真だけで失礼。 -
少し歩くと、左側には「徳浄寺」。
-
「徳浄寺」は、浄土真宗本願寺派の寺院で、厳正寺第十一世祐惠上人が寛永4年(1627)四ツ谷に創建、第三代教傳(厳正寺第十三世)が元禄年間(1688-1704)に当地へ移転したといいます。
-
海苔問屋「町田半兵衛商店」。
休日でした。 -
内川に架かる、「内川橋」。
内川は、元々は北馬込付近を水源とした天然の小川でしたが、現在では東海道本線より上流は暗渠化し下水道の幹線とされています。
この辺りでは、開渠されており、東京湾に注ぎます。 -
「旧羽田道<するがや通り>」。
-
内川が旧東海道・美原通りと交差するところに「するがや橋」(内川橋)です。
銘板には、「羽田道(するがや通り)、羽田道の出発点である内川橋は、昔するがや橋といわれ「駿河屋」という旅宿があったので、現在の「するがや通り」という名が残されている。」と記載されています。
内川橋を渡り左側に入る道が「羽田道」です。
この道は「平間寺(川崎大師)」に参拝するため、羽田や多摩川の渡しに向かう道です。
へぇ、そうなんだ。旧羽田道 <するがや通り> 名所・史跡
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「旧羽田道<するがや通り>」をしばらく進みます。
通りと交差するのは、このような狭い路地。
なんか懐かしい感じ。 -
「おにぎり屋ふくちゃん」。
建物は修復工事中でしたが、ウォーク参加者用におにぎりを割安で提供していて、何人かは買っていました。 -
産業道路(東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線)にぶつかる所の右側には、「金子海苔店」。
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産業道路沿いにしばらく横浜方面に向かって歩くと、道路の反対側に何かありますよ〜。
ホクエツ グルメ・レストラン
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レストラン「洋食ホクエツ」。
ちらっと見たら何人かお客さんが入っていってます。
私の勘では、こういうところは割合美味い。
という訳で、わざわざ道路を渡り店の前へ。 -
日替わりランチがあるらしい。
-
店内、満席!
期待が高まります〜。
店員さん:「ご注文は?」
わたくし:「日替わりのエビフライ!」
店員さん:「あの〜、エビフライとポークソテーと両方セットなんですが・・・」
わたくし:「え、そうなんですか。じゃぁそれ。」
恥ずかしい〜。 -
10分ほどで、トレーに載って日替わりランチが出来ました。
750円也。 -
イチオシ
懐かしい感じのランチ。
まぁまぁでかいエビフライ1本と、大きめのポークソテー、ケチャップ味のつけ合わせスパゲッティと千切りキャベツ。
皿に乗ったライスと、お椀に入った味噌汁。
うーん、レトロ感たっぷり。
古い洋食屋さんとしては、ベストじゃないですか。
味も優秀!いずれも美味しいです。
この店の他の売れ筋はAランチやBランチ。
この、AとかBとかの意味は不明ですが、こういう店減ってきている中、貴重ですわ。
大体値段もリーズナブル。
飛び込み成功!!
こういうのが、嬉しいですよね。 -
「三輪厳島神社」。
産業道路を、もうしばらく行くとありました。 -
三輪厳島神社は、冶承四年(1180年)源義経が平泉から鎌倉に向かう途中、船に乗船中に漂流しましたが、ここの社に護られたことを感謝して一宇となったといいます。
この地には白山神社がありましたが、明治42年(1909)厳島神社に合祀、三輪厳島神社としたといわれています。 -
弁財天もありました。
-
イチオシ
さらに歩きます。
「旧呑川緑地公園」だそうです。
この辺でウォークから離れ、一人であちこち見ている人(ご婦人)を見かけ、声掛け(親切でしょう?)。
「どうかしました?道に迷いましたか?」
「いや、迷ってないんですよ。実は、私はこの先の「中富小学校」というところを出てるんです。周りが変わっちゃってて・・・。」
「へぇ、そうですか。そうでしょうねぇ。ここ、呑川だったんですか?」
「そうなんです。私が小さい頃埋めちゃって〜」 -
「呑川」は、世田谷区桜新町付近を水源とし、世田谷区深沢〜目黒区八雲〜東急目黒線大岡山駅付近〜大田区雪ヶ谷〜久が原〜池上〜蒲田を流れ、糀谷を抜けて東京湾に注ぎます。
が、実は、「京急蒲田」駅近くの東蒲田中学校辺りで旧呑川と新呑川に分かれ、旧呑川は、ほぼ全区間埋め立てられ、緑道となって整備されているんですね。 -
由来によると、大田区立東蒲田中学校のすぐ東の所から、産業道路を横切り、海の近く昭和島の手前まで、実に約1.8kmに及ぶ長い公園が、「旧呑川緑地公園」。
この旧呑川は、昭和30年から大田区が埋め立てを行い、昭和50年には現在の形になったそうです。
流域住民の貴重な呑み水であったことから、「呑川」という名前がついたといわれています。
江戸時代には、大森海岸の海苔の生育にとって必要な栄養分を運ぶ役割を担い、また、海苔舟の交通路としても重要な河川でしたが、水質が悪化したこと、羽田空港の建設、東京オリンピックなどを契機に海苔場が埋め立てられたことで、旧呑川の役目は終わりました。 -
確かに、川の上を歩いているような感じがしますね。
-
「中富小学校」。
先ほどのご婦人が卒業したという小学校。
ちょうどそのご婦人とまた遭いました。
「涙が出るんじゃないですか?」
「そうなんです。でも、綺麗になって・・・。」
かく云う私の出身小学校は、3校が合併し閉鎖・更地になってしまってます(悲)。
http://4travel.jp/travelogue/10819633
今度は、海に向かって歩きます。 -
どうやら、先ほどの内川らしいです。
-
水門があって、いよいよ海岸です。
-
えっ?
「大森ふるさとの浜辺公園」。
驚きました。
こんなに美しい浜辺が再現されているなんて・・・。大森ふるさとの浜辺公園 名所・史跡
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座って話したり、お弁当食べたりしてる人たちの餌を目当てにか、カモメたちです。
-
人が通っても逃げません。
-
さて、これは?
わかりません。 -
イチオシ
それにしても、なんと美しい。
ここは、2007年(平成19年)4月1日に開園した、大田区立の海浜公園で、東京都内では初の区立の海浜公園です。
浜辺エリアの入園は無料。
人工干潟、人工砂浜があまりにも美しいので驚きました。
ここはお奨めスポットです。 -
実は「アサクサノリ」は、海苔の種類の中では、味、香り共に一級品ですが、養殖に非常に手間がかかり、また、傷みやすく病気にもかかりやすいため養殖が難しく、希少かつ高級品です。
「絶滅危惧I類」にリストアップされており、復活プロジェクトが盛んです。
では、我々が一般的に食べている海苔は何かというと、「あま海苔」という種類なんだそうです。 -
正に、「渚〜なぎさ」。
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「キンクロハジロ(金黒羽白)」もいました。
彼らは、皇居にもいるし、多摩川にも居るし、海にまで居るんだ・・・。
忙しいねぇ(笑)。 -
イチオシ
女の子が戯れてました。
-
橋を渡り・・・。
-
今シーズン初めて見た菜の花。
綺麗ですね。 -
大滑り台。
これは人気です。 -
公園を進み、「大森海苔のふるさと館」前にやってきました。
これは?大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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海苔を干していました。
最初、裏から日光を当てて、十分乾くと表を当てるそうです。 -
「大森海苔のふるさと館」では、休日には「海苔付け体験」を行っているそうです。
大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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博物館「大森海苔のふるさと館」。
入館は無料。
入ってみます。
この館の運営はNPO法人「海苔のふるさと会」です。大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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1Fです。
昭和30年代に造船された最後の「海苔船」、全長13メートルの「伊藤丸」や、小型の海苔採り舟「ベカブネ」が展示されています。
国の重要文化財に指定されています。 -
ちょうど13:00から、館内の係りの方によるミニ解説が始まり、聞き入ります。
「大森海苔のふるさと館」は、2008年にオープン。
人工干潟、人工砂浜があまりにも美しいので驚きました。
近隣には、「大森ふるさとの浜辺公園」「平和島公園」「平和の森公園」などがあり、ゆっくり楽しめることや、入館無料ということもあって、開館後の5年で4万人が訪れているといいます。大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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2Fに来ました。
海苔を摘み取る道具など、展示物が全て「重要有形民族文化財」。
1Fの海苔船も同様です。 -
ガイドさんの解説は、極めて丁寧で解りやすい。
大森の海苔の歴史を丹念に説明してくれました。
以下、ガイドさんの受け売りですが、展示物を紹介していきます。大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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海苔の生育環境は、適度の潮の干満と遠浅で波静かな海面、それに栄養分を多量に含んだ河口の汽水域を最適とします。
その点、隅田川や多摩川・江戸川と言う河川が流入し、沿岸の大部分が水深5メートルより浅い干潟の広がる江戸前の海岸は、その条件を十分に満たしていました。
なかでも、大森〜糀谷〜羽田に続くこの一帯はベストの環境でした。 -
海苔の養殖には戦前は、写真のような、「木ヒビ」に付着生育させていました。
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また、これは竹で出来た「竹ヒビ」。
海苔の養殖は夏ごろから、木や竹を水深に応じて適当な長さに切ることから始まります。
そしてこれを海中に差し込んで、海苔を付着させるという訳です。 -
そして、「木ヒビ」や「竹ヒビ」を海底に差し込む時には、このような「海苔下駄」を使っていました。
潮の干満によって、何種類かの高さがあります。
こんな高いの使うの?? -
以上が戦前のやり方ですが、戦後から現在は合成繊維の縄などで作った「網ひび」を使用します。
大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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この「網ひび」を横に張り、海苔の種(胞子)を付着させ、成長を待ちます。
本格生産のために最初に網を海に張るのは、水温が下がる11月下旬頃からです。これを本張り(ほんばり)と言います。
本張り後のノリは1週間で10cm程度伸びますので、だいたい1週間間隔で刈取りが行われます。今ではこの刈取り作業は機械化されていますが、当時は写真の「海苔船」を使い、人の手で文字通り海苔を摘んでいました。
丸い籠のようなものに、摘んだ海苔を入れます。
多いときは、一日の漁でこれに二杯採れたそうです。 -
模型でその様子がわかります。
-
当時の海苔漁師の服です。
右利きの人が多いので、右の袖はあらかじめ短く作ってあります。
海苔の収穫は、11〜3月で、最盛期は1・2月で、厳冬期です。
左手で「網ヒビ」を手繰り寄せ、右手で海苔を摘む。
その時に右袖が長いと水に浸かってしまい冷たいのであらかじめ切ってしまっているというわけです。
今のようにダウンジャケットがある訳でなく、寒風吹く海での作業は重労働だったんですね。
「大森で漁師をしていた者は、すぐ分かる。海苔を採る利き腕がもう一方の倍も太くて真黒で手が大きいからだ」といわれていたそうです。 -
採ってきた海苔は集められ、まず「海苔切り」という作業をします。
海苔切りは、主に女性の作業で、毎朝2時頃から包丁で生海苔を切っていました。もちろん、今では機械化されています。
この後、「海苔付け」です。
「海苔付け」は、海苔簀を敷いた四角い枠に生海苔をむらなく流し込みます。
その後、干します。
まず、日の出と同時に裏側を日光に当てます。
裏が十分に乾くと、表に返して更に干します。
この時、海苔が乾いてきてパリパリと音がするそうですが、これを「海苔が鳴いている」といい、この音がすると取り込みの合図だそうで、食事の時間もゆっくり取れないほどの忙しさだったようです。
日の出の時間からの逆算で、真夜中からの作業だったという訳なんですね。
もちろん、当時の天日干しと異なり、現在ではボイラーで温度管理して人工的に乾燥させています。 -
生海苔は、100枚ずつに束ねられ、保管されますが、この戸棚のようなものの下には、炭などを置き、再度乾燥させます。
これは、生海苔にはまだ10%ほどの水分が残っており、これを5%ぐらいまでにしないと、わずかな間に変質してしまうからで、これを「火入れ」といいます。
火入れが終わった海苔は密閉した箱に保存されます -
別室には、昭和37年当時の海苔生産者名簿があります。
東京湾内湾の海苔漁業は、1955(昭和30)年頃から、工場や生活排水などによる水質汚染によって大きな打撃を受けました。
更に、埋め立てを促進しようとする「東京港港湾整備計画」、東京オリンピックを前にした首都高速道路1号線、モノレール建設が大森の町を一変させ、暮らしを変えていきます。
そして、1962(昭和37)年12月1日、大森漁協臨時総会で、漁業権放棄を決め、この地の300年の海苔漁に終止符が打たれ、海苔生産は終わりを告げます。 -
「大森海苔のふるさと館」では、このような歴史を、「昔のままの海苔養殖の技術を再現できれば、近隣の小学生に見せてあげられる。子どもの学習をさらに手厚く援助することもできる」という趣旨で、身近な海と海辺を大切にする町をつくる新たな挑戦をしています。
別室では、写真のように海苔の成長の様子が見られます。大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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イチオシ
改めて「大森海苔のふるさと館」。
2008年4月、大田区が平和の森公園内に建設した専門分野のミニ博物館。
NPO法人「海苔のふるさと会」が受託し自前で運営しています。
展示品には国指定の重要有形文化財が多数。
毎年、11月後半から4月まで海苔付け体験を開くほか、7〜8月、浜辺の生き物探検隊を、9月には海苔簾づくりなどが開かれます。
開館時間 通常9時〜17時。夏季のみ19時。
休館日は月曜日。
(東京民報2013年6月2日号に掲載)大森 海苔のふるさと館 美術館・博物館
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隣接する「平和の森公園」に入ってきました。
ここまで来ると、ゴールまであとわずかです。
壁打ちテニスコート。平和の森公園 公園・植物園
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こちらはテニスコート。
平和の森公園 公園・植物園
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イチオシ
弓道場・アーチェリー場。
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係りの人にお断りして見学させていただきました。
弓道の方では、師範が指導していました。
ピリリと緊張感が走り、とてもカメラを出せる雰囲気はありませんでした。
アーチェリーの方は、外から一枚だけ撮りました。 -
「平和の森公園」は、1982年5月22日開園。
かつてあった平和島運河を埋め立て造られた公園で、大田区立の公園として最大の面積(約99,000?)。
公園内には、広場や池のほかに、テニスコート、弓道場、アーチェリー場などのスポーツ施設があります。
また、園内には大田区の文化財や史跡を模した23区内では唯一のフィールドアスレチック協会公認のフィールドアスレチック(有料)があるのが特徴です。
写真は、幼児用のフィールドアスレティック場。
一般用は、小学生以上ですので、学齢に満たないおこさまはこちらで。平和の森公園 公園・植物園
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フィールドアスレチック、やってますねぇ。
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「平和島公園」。
「平和の森公園」とほぼ隣接しています。
大田区立の公園で、野球場やプール(屋内と屋外)、バーベキューが可能な広場などからなっています。
開園は、1970年6月1日で、面積は74,467m?です。平和島公園 公園・植物園
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梅は満開!
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案内図です。
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こんなの見つけました。
「大田区暫定保管所」。
大田区で駐輪違反などして撤去された自転車はここに・・・(笑)。
(以下、大田区HP)
駅周辺で撤去した自転車等は、撤去した駅ごとに各保管所で保管しています。
返還日・・・日曜日から土曜日(祝日、振替休日、12月29日から1月3日を除く)
開所時間・・・午前11時から午後7時まで
返還時に必要なもの
(1) 本人を確認できるもの(免許証、健康保険証など)
(2) 自転車等の鍵
(3) 撤去手数料(自転車3,000円、原付5,000円)
第1保管所(平和島陸橋下西側)
所在地 大田区平和島一丁目2番先
交通アクセス JR大森駅から京急バス平和島循環、京浜島循環で平和島レジャーランドバス停下車徒歩2分
連絡先 電話:03-3765-5161 〜以下略。
私は、撤去はされたことないですが、息子たちは時々あったようです。 -
「平和の森公園」に戻りました。
梅が美しい。平和の森公園 公園・植物園
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広場もきれいです。
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「愛し子の像」。
昭和59年(1984)8月15日、大田区は平和都市宣言を行い「愛し子」の像を建てました。 -
見えてきました。
ゴール地点のある、「BIGFUN平和島」。BIGFUN 平和島 スーパー・コンビニ・量販店
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ビッグファン平和島は、複合型アミューズメント施設で、土地施設の保有・管理・運営は京急開発株式会社が行っており、京浜急行電鉄の関連施設。
シネマコンプレックス、ボウリング場、ゲームセンター、パチンコ、平和島温泉クアハウス、ドン・キホーテ、業務スーパー、フードコート、TSUTAYA他、飲食店など
がはいっています。
また、「平和島競艇場」も施設の一部です。BIGFUN 平和島 スーパー・コンビニ・量販店
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「大森海苔のりウォーク」の京急スタッフがいました。
「お疲れ様でした〜。ゴールはこちらの2Fで〜す。」 -
ボーリング場、ジョナナン、カラオケ、天然温泉平和島などの案内。
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エスカレータを2Fへ。
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はい、ゴーール!!
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イチオシ
完走賞の各施設の優待割引券とミネラルウォーターがいただけます。
10.3?、よく歩きました。 -
「天然温泉平和島」。
実はここ、最近隠れた人気スポットなんです。
というのも、羽田空港の深夜便や早朝便対応で、空港への無料送迎サービスをやりだして、めっきり利用客が増えているそう。
4トラベラーの皆さんの中にも利用されている人がいらっしゃいますよね。
http://www.heiwajima-onsen.jp/天然温泉 平和島 温泉
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「ボートレース平和島」。
ボートレース平和島 名所・史跡
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この日は開催日ではありませんでしたが、ボートの音が聞こえていました。
練習か研修、テストかもしれません。 -
バス乗り場です。
アクセスは、京急「平和島」駅には、無料送迎バス5分。
JR「大森」駅には、ワンコインバス10分(100円)または、ボートレース専用バス10分(無料、ボートレース平和島開催時のみ運行)。ボートレース平和島 名所・史跡
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大森行きに乗ってみます。
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ほぼ満席。
なお、パスモ、スイカなどの交通系カードは使えません。現金のみです。 -
難なく10分程で、JR大森駅東口に到着。
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JR「大森」駅ビルです。
大森駅 (東京都) 駅
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「アトレ大森」では、スプリングコンサートと銘打ったイベントが行われていました。
ゆっくりは見なかったけど、ちょうど地元のママさんコーラスが終わったところでした。アトレ大森 ショッピングモール
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こんな感じで告知板もありました。
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西口に回ってみました。
実は、わたくし、大森駅西口に来たのは初めて・・・。 -
大正末期から昭和初期、馬込から山王にかけての一帯(現在:大田区南馬込、中央、山王)に多くの文士、芸術家が住んでいて、互いの家を行き来し交流を深めていました。
当時の馬込は、武蔵野の面影を色濃く残し、静かな田園風景が広がっていて、いつしかこの辺りを「馬込文士村」と呼ぶようになりました。
寺社や住宅地の緑、起伏に富んだ小道は、かつて文士達が歩いた散歩道でもあり、彼らの足跡を訪ねる散策コースも幾つかあるそうです。
次回の機会に、歩いてみたいもんです。馬込文士村 名所・史跡
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という訳で、JR「大森」駅から京浜東北線で帰宅します。
今日のトータルは、17,230歩。距離にしておよそ13?でした。
「大田区海苔のりウォーク」。あんまり、乗りのりという感じはしませんでしたが、驚くほど美しい「大森ふるさとの浜辺公園」、歴史ある大森の海苔文化を後世に伝えようとする「大森海苔のふるさと館」などなどたっぷり楽しめました。
お付き合い下さり、有難うございました!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
旧東海道
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前の旅行記
大雪などで延び延びだったウォーキング復活!今回は旧東海道~多摩川堤防~「川崎大師」へ。
2014/02/16~
川崎
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次の旅行記
大田区羽田の「漁師まちの名残」コースをウォーキングしました!!
2014/03/22~
羽田
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鶴見
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2017/11/05~
川崎
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この旅行記へのコメント (3)
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- すーさん 2014/03/27 14:07:48
- ありすぎ〜!
- 『大森海苔のりウォーク』
このベタな感じが最高です!(笑)
それにしても海苔屋さんありすぎー!
こんなにあったら迷いますね〜。
まー迷ったら、松尾でしょうか?(爆)
海岸もキレイでしたー!
まるで釜山の海雲台のよう!・・・ってだいぶ盛りすぎましたかね。
(大森なだけに?爆)
平和島クアハウス!
実は気になってたところです。
と言うのも格安香港旅行(香港エクスプレス利用)を見つけたものの
香港エクスプレス利用だと羽田着後、その日中に家に帰る手段がない…。
だったら平和島でひとっ風呂浴びて仮眠して帰ればいいかなーと。。
でも、、、香港エクスプレスの評判が宜しくなかったので
あっさり香港行きもなくなりましたー。とほほ。。
写真で見るとジョナサンやドンキもあり便利そう!
競艇場があるので女性より男性利用者の方が多いんでしょうかね〜?
またいずれ羽田利用の時に検討します。(笑)
では! すーでした〜。
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- 海苔問屋さん 2014/03/22 12:29:59
- 大森海苔のりウォークUPありがとうございました。
- はじめまして川良海苔店です。写真UPして頂きありがとうございます。当日、弊社では海苔試食と販売のみをさせていただきました。海苔みそ汁の接待は他社様(他所?)かと思われます。今後、弊社でも何かのご接待をさせて頂き皆様に喜んでいただけます様、検討させていただきます。ありがとうございました。
- entetsuさん からの返信 2014/03/22 17:59:08
- RE: 大森海苔のりウォークUPありがとうございました。
- 大変失礼しました。
まさか、協賛の海苔店さんがご覧になっているとは・・・。
当日は、天気もよく最高でした。
ありがとうございました。
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