2011/05/02 - 2011/05/02
17位(同エリア71件中)
ショコラさん
イギリスへ行ったらぜひ訪れたいと思っていた町のひとつがライ(Rye)。ガイドブックによると3時間もあれば回れるくらいの小さな町らしいけれど、イギリスの中世の町の雰囲気をたっぷり味わいたくて、ここに2泊することにしました。
ライは元々は港町で13世紀ごろヘイスティングスなどと並ぶ特権港として栄えたそう。けれど15世紀ごろから地形が変化して海は遠のき、町が丘の上に残されて今に至っているとのこと。この町が繁栄を極めたのは、実は18世紀の密輸時代。町のパブはスマグラー(密輸業者)たちの溜り場となり、無法地帯になっていたそうです。
※ライの写真が多くなってしまったので、ライについては旅行記を3つに分けることにします。「ライ①」では町歩きの様子について、「ライ②」ではセント・メアリー教会と教会の時計塔からの眺めについて、「ライ③」ではライでの食べ歩きと泊まったB&Bについてまとめようと思います。
【旅程】
□4/29 成田 ⇒ ロンドン(LHR)
レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ(ホーリー泊)
□4/30 シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道 蒸気機関車(アフタヌーン・ティー・ラウンジ・カー)乗車(ホーリー泊)
□5/01 ⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー(ハートフィールド/アッシュダウンの森) ⇒ ライ(ライ泊)
■5/02 ライ散策(ライ泊)
□5/03 ⇒ ベイトマンズ(ラドヤード・キプリングの邸宅) ⇒ アルフリストン(アルフリストン泊)
□5/04 ロングマンの丘絵(ウィルミントン)⇒ 白馬の丘絵(リトリントン)⇒ セブン・シスターズでウォーキング(アルフリストン泊)
□5/05 ⇒ ルイス ⇒ バーファム(アランデル近郊)へ 着後、ブルーベルの森(バーファム泊)
□5/06 ⇒ アランデル ⇒ ロンドン(LHR)へ レンタカー返却 ロンドン(LHR)⇒(機中泊)
□5/07 ⇒ 成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
B&Bでフル・イングリッシュ・ブレックファーストをたっぷり食べて、朝から元気いっぱい♪ 今日は1日ゆっくりライの町をお散歩します。
それにしても今日もとてもいいお天気! 紫外線が気になるけれど、風が強くて帽子がかぶれない。。。
←B&Bの近くの風景。丘の上に見えるのがライの旧市街。川沿いには漁船が停泊していて、港町の名残りが。 -
川沿いにはアンティーク・ショップが軒を連ねています。ここにはお散歩の最後に立ち寄るつもり。
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川に架かった橋の近くに風車が。どうも住居として使われているみたい。
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[追記]
この風車小屋、ゲスト・ハウスだったことが判明。こういうところに泊まるのもおもしろいかも。 -
ライ旧市街の地図。
今いる場所は左の赤いマークがついているところ。
川沿いのオレンジの印は泊まっているB&Bの場所です。B&Bからここまで歩いて3〜4分。 -
観光案内所を兼ねたヘリテージ・センターと錨のモニュメント。
ヘリテージ・センターの建物は元は倉庫だったそう。 -
ヘリテージ・センターの看板。描かれているのは大航海時代の帆船?
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ライで最も有名な通り《マーメイド・ストリート/Mermaid St.》は、ヘリテージ・センターからすぐのところにありました。
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ライを紹介したガイドブックには必ず登場する坂道、マーメイド・ストリート。
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すごくいい雰囲気〜♪
地元の人たちはこの坂を「イングランドで一番絵になる坂」と言っているそうです。たしかに絵のよう! -
写真で何度も見て憧れていたこの町。想像していた通り、とても素敵な町並みだ〜。
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マーメイド・ストリートのわきの小路。
角の家の扉の上には「1490年再建」と記されたプレートが。 -
(マーメイド・ストリート)
家々にはこんなかわいい陶器の表札が掛けられています♪
ライは陶器の町として知られていて、「ライ陶器」というメーカーもあるそうです。それで表札にも陶器が使われているわけか〜。
家の主がそれぞれ好きな名を家につけているみたいで、このお家は「クリスマス・コテージ」という名になっています。描かれている絵もヒイラギ♪ -
こちらの家の表札は人魚♪
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藤に囲まれた家。
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マーメイド・ストリートには15、16世紀の建物が立ち並んでいます。
白壁に黒い梁のこのチューダー様式の建物は《オールド・ホスピタル(Old Hospital)》。今は民家のようだけど、昔は病院だったそうです。 -
通りを振り返って。
それにしても、このごろごろした玉石をそのまんま敷き詰めた石畳はとっても歩きにくい(^^;) ローファーを履いてても足の裏が痛〜い。まさにエコな足裏マッサージ?! -
イチオシ
右手の蔦のからまった《マーメイド・イン/The Mermaid Inn》は、この通りで最も有名な建物。看板はもちろんマーメイド。
密輸時代、ここのパブは密輸業者たちの根城になっていたんだとか。中の様子も見てみたくて、今日のディナーはここのレストランを予約しています(ミーハーなわたし)。
ところで、観光スポットのこのマーメイド・ストリートも、朝のうちはこのように人もまばら。この日、昼と夜もここを通ったけれど、昼間はすごい人でした。陽のあたり具合や人ごみを考えると、写真を撮るには朝がベストかも。 -
おおっ、この家の表札は《スマグラー(密輸業者)の家》!
この家の主、ユーモアあるなー。 -
マーメイド・ストリートを登りつめたつきあたりの通り《ウエスト・ストリート/West St.》。この通りも玉石が敷き詰められています。
-
こちらはウエスト・ストリートの角にある《ラム・ハウス/Lamb House》で、ナショナル・トラストのプロパティになっています。
町一番の名家が所有していた家で、アメリカ人作家ヘンリー・ジェイムズ(二コール・キッドマン主演の映画『ある貴婦人の肖像』の原作者)が1898年から1916年に亡くなるまでここに住んでいたそうです。この家には怪奇小説作家E・F・ベンスンも住んでいたことがあるそう。
ラム・ハウスの開館日は火曜と土曜だけで、残念ながらこの日は開いていなくて入れませんでした。
★ラム・ハウス(Lamb House)
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-lambhouse -
ラム・ハウスの表札はヒツジ〜。
-
つきあたりがラム・ハウス。ここにも藤が。
-
ライの町の中心のライオン・ストリート(Lion St.)。
この通りにも古い家がぎっしり。 -
ライオン・ストリートのつきあたりにあるのが、町のシンボルのセント・メアリー教会。
中央の時計塔に取り付けられている時計はイギリス最古のもので、今も現役だというからびっくりです。
この教会と時計塔の眺めについては「ライ②」でまとめます。 -
ライオン・ストリートに建つ老舗のティー・ルーム《フレッチャーズ・ハウス/Fletchers House》。
ここは16世紀末に活躍した劇作家ジョン・フレッチャーの生家(生まれてから2歳まで過ごした)だそうです。
人気のあるティー・ルームのようで、午前中からお客さんでいっぱいのようでした。 -
フレッチャーズ・ハウスの看板。
看板にはジョン・フレッチャーの肖像画と、その横に「この古い司祭館で1579年にジョン・フレッチャーは生まれた」と記されています。 -
教会の前にあった、ワスレナグサ(Forget Me Not)という名の雑貨屋さん。
白を基調にした店内はとてもロマンティックな雰囲気で素敵でした。このお店で水彩画のカード(南イングランドの町や風景が描かれたもの)をいくつか買いました。 -
革製品のお店にいた看板犬(?)
ワンコ:ね、ねむ……もう、だめだ……Zzzz。。。 -
マーケット・ストリート(Market St.)。
左の出窓のある建物は雑貨屋さん。 -
玉石の敷かれたポンプ・ストリート(Pump St.)。
もらった地図に井戸(ポンプ?)の絵が描かれていたので、かつてここにポンプ場か何かがあったのでしょうか(今も残っているのかもしれないけれど、気づかなかった)。 -
向こうに見える頑丈そうな建物がイプレス・タワー(Ypres
Tower)。
1249年にフランスの侵略に備えて建てられた要塞で、その後、城や牢獄としても使われたそう。内部の見学ができるそうなので行ってみます。 -
城塞内には展示物はあまりありませんでした。併設のライ・キャッスル博物館に集められているのかな。
これはトイレ。 -
トイレのしくみ。城塞の下で回収するわけか。
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城塞の中庭。
タワーの上からの眺めがいいとガイドブックにあったので登ってみたけれど、さっき訪れた時計塔からの眺めにはかなわず(で、写真も撮らず)。先にこっちに登るべきだったか。 -
城塞の前にある「大砲の庭(Gun Garden)」。
-
-
この大砲で周囲ににらみをきかせていたんですね。
併設のライ・キャッスル博物館も見てみたかったけれど、この日は閉館していて入れませんでした。開館日は土・日・バンクホリデーとサイトには書かれていたのにな(この日はバンクホリデーだった)。 -
セント・メアリー教会の裏手にある《チャーチ・スクエア/Church Square》。この通りの一角に並ぶ建物がライで最も古いのだそうです。
この通りもいい雰囲気〜♪ -
この家々かな。たしかに古そう〜。かなり傾いている家も。
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通りからちょっとのぞいてみた。
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チャーチ・スクエアの先にのびているウォッチベル・ストリート(Watchbell St.)。この通りにあった、これも古そうな建物。レストランかパブかな?
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ウォッチベル・ストリートにも玉石が敷かれています。
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この表札は彫りこみがされていて凝ってるな。
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通りの名にちなんだ表札。
描かれている絵はもしかしてこの家?と思って見上げたら―― -
ほんとにそうだったー。
-
ウォッチベル・ストリートのつきあたりは見晴台になっていました。
ベンチの間にでっかい鐘が! これがウォッチベルか?!
ところで、ウォッチベルって危険を知らせる鐘のこと? -
川側の眺め。
左端にわたしたちが泊まっているB&Bの屋根だけ見える。 -
チャーチ・スクエアとウォッチベル・ストリートの境の墓地に立っていた満開のキングサリ(金鎖)。
これは見事〜!! -
-
ハイストリートに来ました。たくさんの観光客が行き交い、とても賑わっています。
おなかがすいてきたので、ハイストリート沿いのカフェでランチをすることに。詳しくは「ライ③」にて。 -
ランチをして、またお散歩を続けます。
町のサイン・ポスト。 -
ハイストリートのつきあたりも見晴台になっていたけど、木が邪魔でよく見えない。
-
北西の方向にドーヴァーがあるらしい。
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途中ですごい藤の家を発見!
こりゃ、すごいっ!! -
町の北側に建つランド・ゲート(The Land Gate)。
エドワード3世の命により、町の防衛のために建てられたもの。当時、城門は4つあったそうですが、現在残っているのはこの1つだけ。 -
門をくぐってパチリ。
港町だった当時、町は満潮になると3方を海に囲まれ、この門が唯一の出入り口になったのだそうです。 -
ふたたび町の中にもどって。
急坂のコンデュイット・ヒル(Conduit Hill)で見つけた陶器工房の看板。 -
ライオン・ストリートまでもどってきました。
-
ハイストリート沿いにある《グラマー・スクール・レコード》。
その名が表わすように、かつてはグラマー・スクールだったそう。現在、内部は改装されてレコードショップになっています。建物は1636年築。 -
ハイストリートのわきの小路にかわいいティー・ルームがありました。
-
ハイストリートから続く、造幣局という名の通り《ザ・ミント(The Mint)》。
通りの名の由来は、17世紀にコイン不足を補うために店主たちが代用コインを発行したからだそう。 -
カフェの屋根を見ると鐘がさがってた。何かいわれのある建物なのかも。
-
ここは迷宮への入り口?
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ザ・ミントをてくてく。
-
この通りの一角に白い建物が並んでいるところがありました。
オールド・タウンの雰囲気。 -
ティー・ルームの看板。
-
通りにはチューダー様式の古い家も。
歩き疲れたので、このあと目当てのティー・ルームへ。詳しくは「ライ③」にて。 -
お茶のあと、お散歩のしめくくりはショッピング。
ライにはアンティーク・ショップがたくさんあり、とくに川沿いのストランド・キー(Strand Quay)にはショップが軒を連ねています。
この日はバンクホリデーだったからか、どのショップもお客さんでいっぱいでした。 -
わたしも何軒かのショップのぞいてみました。
キッチン雑貨やガーデニング雑貨、ガラス製品、家具などさまざまなショップがあって、迷子になりそう。
結局、何も買わなかったけれど、見て歩くだけでも楽しかったです。
「ライ②」へ続く...
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