2011/04/30 - 2011/04/30
334位(同エリア1591件中)
ショコラさん
旅の2日目は、午前中はブルーベルの群生を見るためにシェフィールド・パーク・ガーデン(Sheffield Park and Garden)を訪ね、午後は蒸気機関車のブルーベル鉄道に乗って車内でアフタヌーン・ティーという、わたしにとっては今回の旅のハイライトのひとつと言える日です。
ブルーベル鉄道の予約は事前にしていましたが、チケットはシェフィールド・パーク駅のインフォメーション・センターの窓口受け取りにしました。それで、駅の場所の確認も兼ねてチケットを受け取りに行き、そのあとシェフィールド・パーク・ガーデンへ向かいました(駅からガーデンまでは徒歩だと10分くらい)。
この日訪れたシェフィールド・パーク・ガーデンはナショナル・トラスト(*)(The National Trust)が保有するプロパティ(保護資産)のひとつで、春から初夏にかけてはブルーベルやシャクナゲが咲き乱れてとても美しいそうです。
(*)英国の自然地や歴史的建造物を寄付や寄贈によって取得し、保護することを目的としたボランティア団体。
◎「The National Trust Touring Pass 」について
ナショナル・トラストには外国人旅行者向けに「The National Trust Touring Pass」というのがあり、複数のプロパティを訪れる予定ならこれを購入しておくとお得です(だいたい3ヵ所以上訪れれば元が取れます)。パスには7日間用、14日間用があり、2人用、家族用のパスだとさらにお得になります。パスはナショナル・トラストのサイトで購入できますが、自宅に郵送されるため、旅行出発の21日前までに購入するのが条件になっています(英国居住の外国人は対象外)。わたしは1ヵ月ほど前に購入手続きをしたところ、4日後にはパスがエアメールで届き、その速さにびっくりでした。
★「The National Trust Touring Pass」の購入はこちらから↓
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-vh/w-visits/w-visits-overseas_visitors/w-visits-overseas_visitors-touring_pass.htm
今回、4ヵ所のナショナル・トラストのプロパティを巡りましたが、事前に読んだ『英国ナショナル・トラスト紀行』(小野まり著/河出書房新社)が参考になりました。ただ、このシェフィールド・パーク・ガーデンは掲載されていませんでしたが……。
★Sheffield Park and Garden
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-vh/w-visits/w-findaplace/w-sheffield-park-garden/
★社団法人 日本ナショナル・トラスト協会
http://www.ntrust.or.jp/index.html
【旅程】
□4/29 成田 ⇒ ロンドン(LHR)
レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ(ホーリー泊)
■4/30 シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道 蒸気機関車(アフタヌーン・ティー・ラウンジ・カー)乗車(ホーリー泊)
□5/01 ⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー(ハートフィールド/アッシュダウンの森) ⇒ ライ(ライ泊)
□5/02 ライ散策(ライ泊)
□5/03 ⇒ ベイトマンズ(ラドヤード・キプリングの邸宅) ⇒ アルフリストン(アルフリストン泊)
□5/04 ロングマンの丘絵(ウィルミントン)⇒ 白馬の丘絵(リトリントン)⇒ セブン・シスターズでウォーキング(アルフリストン泊)
□5/05 ⇒ ルイス ⇒ バーファム(アランデル近郊)へ 着後、ブルーベルの森(バーファム泊)
□5/06 ⇒ アランデル ⇒ ロンドン(LHR)へ レンタカー返却 ロンドン(LHR)⇒(機中泊)
□5/07 ⇒ 成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝、ホテルを出発して目的地へ向かいます。
←ホテル近くの風景
緑のアーチが美しい〜♪ -
シェフィールド・パーク・ガーデンに到着。
ナショナル・トラスのロゴはこのオークの葉。 -
入場料金の案内板。
-
事前に購入していた「The National Trust Touring Pass」がコレです(7日間の2人用)。
最初に訪れるナショナル・トラストでパスの裏側に日付が書き込まれ、その日から7日間有効になります。
郵送されてきたエアメールには、このパスの他にナショナル・トラストの案内リーフレットと英国全土のプロパティの場所を示す写真入りの地図が同封されていました。 -
シェフィールド・パーク・ガーデンの案内地図。
ガーデンは思っていたよりもずっと広大で、すべて見て回るには3時間くらいはかかりそうです。
入り口で係りの人にブルーベルはどのあたりに咲いているのかを尋ねたら、「あちこちに咲いてるよ。ほら、あそこにも」と。で、指差された方を見ると―― -
ほんとだ! 木の向こうに紫色の帯が!
-
うわ〜〜っ! ほんとに紫色の絨毯だ!!!
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うれしい! 憧れ続けたブルーベルの絨毯〜〜。やっと見られたー!!!
-
いきなりブルーベルの絨毯を目の前にして、すでに興奮状態。
ひとしきりこのブルーベルを眺めたあと、ガーデンの散策を始めました。
向こうの左手にもブルーベル〜♪ -
木の間からのぞいている建物は、シェフィールド・ハウスという大豪邸。ここだけナショナルトラストの管理ではないので、残念ながら内部見学はできません。
-
シャクナゲも咲いてる。それにしても、すごい巨大!
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この根元、すごすぎ…(@@)
聞くところによると、イギリスのシャクナゲはこのようにびっくりするほどの巨木なんだそう。 -
係りの人が言っていた通り、ほんとにあっちにもこっちにもブルーベルが咲いています♪
で、見つけるたびに写真タイム。
サイトなどの情報によると、ブルーベルはほのかに甘い香りがするらしいのだけど、わたしの鼻がおかしいのか、近づいても香りは感じられない。なんで?? -
ハチくんがせっせと蜜集め中。
ブルーベルの花がおじぎしていますが、これはくたびれているのではなく、花が茎の一方にだけつくため、その重みでこうなるらしい。
ブルーベルにはイングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベルの2つの種類があることを今回初めて知りました。
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★イングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベルの違いについて
イングリッシュのほうは古い森などに群生し、花は細長く、花先はくるっとカールして後ろに反り返っているのが特徴。
一方、スパニッシュのほうはどんな場所でも育ちやすく、花は茎の周りに平均につき(茎はまっすぐ上に伸びている)、花の形は短めで全体的に広がっているのが特徴。
ちなみに、スコティッシュ・ブルーベルという名のブルーベルもあるそうですが、これはイングリッシュやスパニッシュとは全く違う品種なんだそう。
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で、このガーデンで見たブルーベルは、どうやらほとんどがイングリッシュ・ブルーベルのようでした。
ところで、スパニッシュのほうは生存力が強く繁殖力があるため、イギリス原産のイングリッシュ・ブルーベルと混ざり合って混血が増えてきていて、純血のイングリッシュが絶滅の危機にあるらしい。 -
この赤い花はシャクナゲ?
シャクナゲとアザレアはとてもよく似ているので、今イチ判断つかないワタシ……。花の大きさや葉の形で判断しているのだけど、これって正しいのかな? -
右手の黄色の花は、たぶんアザレア。
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先ほどちらりと見えていたシェフィールド・ハウスが向こうに見えます。
ガーデンの風景に溶け込んだ美しいお屋敷。 -
まるでお城のようだ。
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このシェフィールド・パーク・ガーデンは、いわゆるイングリッシュ・ガーデンとは違い、自然の風景を生かしたランドスケープ・ガーデン(風景式庭園)として有名だそうです。設計は18世紀の庭園設計家ケイパビリティ・ブラウンの手によるもの。
ガーデン内には4つの湖があり、その湖の周りをさまざまな種類の樹木が美しく取り巻いています。 -
湖のほとりに群生していたこの巨大な植物は、グンネラ・マニカタという名の多年草だそう。葉の大きさは1枚、2mくらいあります。
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花と緑のグラデーションが美しい。。。
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色とりどり〜。
これはアザレアかなぁ。 -
クリスマスツリーみたいな木♪
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女の子がパパたちに写真を撮られていました。かわいい〜。
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この風景、なんか絵になる。
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この日は土曜日だったので、家族連れも多かった。
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巨大セコイア!!
あまりに大きすぎて写真に納まらないっ! -
湖面に映る花と木々。
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ここが風景式庭園だということがよくわかります。
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睡蓮も咲き始めていた。
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4つある湖にはこのような橋がいくつか架かっています。
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もしこの近くに住んでいたら、週末のたびに散歩に来たいなぁ。
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花盛り♪
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雰囲気のいい木製の橋。
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綺麗な色〜。
アザレアだろう思うけど、もしかしたらシャクナゲかも。 -
再びブルーベルの群生に遭遇!
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花先がビューラーで巻いたまつげみたいにくるんとしているのがかわいい♪
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花いっぱいの散歩道〜。
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シャクナゲの白いアーチがとても美しい♪
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ブルーベルが木の根元を飾っています。
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こっちも。
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綺麗だ〜!
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ブルーベルの絨毯を眺める家族。
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イチオシ
もう美しすぎる。。。
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すごっ、アザレア(だよね?)てんこ盛り〜。
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まさに今が満開!
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これはシャクナゲ?
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ありゃ〜、こんな花を見たのは初めて。
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[追記]
トラベラーのペコリーノさんから、この花は「サラサドウダン」ではないかとコメントをいただきました。ドウダンツツジの一種だそうです。
名前がわかってすっきりしました。ありがとうございました!>ペコリーノさん -
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雉だ!
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ハチくん、ブルーベルの花びらに頭すっぽり。
よく見ると、このブルーベルはイングリッシュとはビミョウにちがうような……茎が湾曲しているところはイングリッシュだけど、花先のカールがなんか中途半端な感じ。釣鐘部分がスパニッシュほど短くないけど、花がちょっと開きぎみ――もしかして、これって、イングリッシュとスパニッシュの混血? -
もっともっとここにいたいけど、ブルーベル鉄道の発車時間に間に合うよう、そろそろ行かなければ。
名残惜しい〜〜。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 万歩計さん 2020/07/29 19:09:55
- ブルーベル!
- ショコラさん、はじめまして。
私の旅行記にご訪問いただき「いいね!」まで、ありがとうございました。
ショコラさんの旅行記リストを見せていただいたら、「南イングランド カントリーサイドを巡る旅」というよく似たシリーズに目が止まりました。
初夏南イングランドの穏やかな風景は、癒し効果十分ですね。特にこのブルーベルは北ヨーロッパの森に春を告げる花で、淡い緑の中に咲く紫色の花は幻想的です。私もブリュッセル郊外の「ハルの森」で一度見たことがあります。
https://4travel.jp/travelogue/11372994
ご覧いただいた私の「秋のイングランド カントリーサイドを歩く」シリーズは、ピークディストリクト~ヨークシャーデイルズ~湖水地方を回り、最後にコッツウォルズで終わるのですが南イングランドとずいぶん雰囲気が違います。南が「箱庭」なら北は「自然」というところかな。まぁ、初夏と晩秋の違いにもよるでしょうが、いずれにせよイギリスの良さはカントリーサイドにあるのは間違いなしです。
これからゆっくり続きを見せていただきます。
万歩計
- ショコラさん からの返信 2020/07/31 00:21:15
- RE: ブルーベル!
- 万歩計さん、はじめまして。
ご訪問くださり、コメントまでいただきありがとうございます!
わたしも万歩計さんの旅行記の「カントリーサイド」のタイトルに思わず反応しちゃいました。
イギリスは南イングランドにしかまだ行ったことがないのですが、コッツウォルズと湖水地方にもいつかぜひ行ってみたいと思っているんです。村から村へ歩いてみたい!
おっしゃるように、イギリスの魅力はカントリーサイドにある!と訪れてみて思いました。
ベルギーのハルの森へ行かれたんですね! 先ほど旅行記を拝見いたしました。ブルーベルが群生するハルの森は、まるで妖精が棲んでいそうな雰囲気ですね。素敵〜。
万歩計さんの「カントリーサイド」シリーズにまたお邪魔させていただきますね。
ショコラ
-
- ペコリーノさん 2011/05/30 09:24:01
- この花は・・・
- ショコラさん
たくさんの美しい写真に癒されています。
この花はドウダンツツジの一種のサラサドウダンかも?
秋には葉っぱが赤く紅葉してこれもまた美しいです。
よく、日本の家の生垣等に使われたりします。
私の実家にもあります。うちのは白い花の普通のドウダンツツジだったかな?
ペコリーノ
- ショコラさん からの返信 2011/05/30 17:13:41
- RE: この花は・・・
- ペコリーノさん、こんにちは。
さっそくコメントをありがとうございます!
この花、サラサドウダンっていうんですね! 花の形からツツジの一種とは想像もしなかったけど、そなのかー。今、グーグルの画像で見てみたのですが、白いドウダンツツジもとってもきれいですね。こんなかわいい花がご実家に咲いているなんて素敵♪
名前がわかってすっきりしました。ありがとうございました〜。
ショコラ
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