今回の旅で楽しみにしていたことのひとつが、南イングランドの海岸線巡り。ガイドブックなどで見たセブン・シスターズにはぜったい行きたいと思いました。それで、まずはセブン・シスターズ（Seven Sisters）のビュー・ポイントであるシーフォード・ヘッド（Seaford Head）からその絶景を眺め、それからセブン・シスターズでウォーキングをして、そのあとビーチー・ヘッド（Beachy Head）へも足を延ばすことにしました。<br /><br />ちなみに、セブン・シスターズは、先に訪れた「ロングマン」と同様に、エリナー・ファージョン作の「ウィルミントンの背高男」（『ヒナギク野のマーティン・ピピン』収蔵）の中で描かれています。作者が実在の場所から着想を得て描いた作品で、綺麗好きで頭から足の先まで真っ白の７人の姉妹が海岸の７つの崖になる話でした。<br /><br /><br />【各場所へのアクセス（レンタカー以外）】<br /><br />★シーフォード・ヘッド<br />　セブン・シスターズのビジターセンターからパスを歩いて行くか（約4.8km、約50分）、シーフォードから Seaford Head Nature Reserve Car Park へタクシーで。<br /><br />★セブン・シスターズ<br />　ブライトン～イーストボーンを結ぶ12、12A番のバスでセブン・シスターズ・カントリー・パーク（Seven Sisters Country Park）/エクシート・パーク・センター（Exceat Park Centre）で下車（ビジターセンターのすぐ前のバス停）。そこからフットパスを歩いて約30分。<br /><br />★ビーチー・ヘッド<br />　夏期のみイーストボーンからバスあり。<br />　セブン・シスターズ→ビーチー・ヘッド→イーストボーンまでフットパスもあるので、歩いて行くこともできます。徒歩での所要時間は、セブン・シスターズのビジターセンターから上のパスを通ってビーチー・ヘッドまでが約２～２.５時間、そこからイーストボーンまで約１時間くらいのようです。<br />　*フットパスのルート・マップはこちら↓<br />　　http://www.greatwalksinbritain.co.uk/Editions/Walks/Sussex%20Beachy%20Head%20&%20The%20Seven%20Sisters.pdf<br /><br /><br />【旅程】<br />□４/29　成田　⇒ ロンドン（LHR）<br />　レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ（ホーリー泊）<br />□４/30　シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道蒸気機関車（アフタヌーン･ティー・ラウンジ・カー）乗車（ホーリー泊）<br />□５/１　⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー（ハートフィールド／アッシュダウンの森） ⇒ ライ（ライ泊）<br />□５/２　ライ散策（ライ泊）<br />□５/３　⇒ ベイトマンズ（ラドヤード・キプリングの邸宅） ⇒ アルフリストン（アルフリストン泊）<br />■５/４　ロングマンの丘絵（ウィルミントン）⇒ 白馬の丘絵（リトリントン）⇒ セブン・シスターズでウォーキング（アルフリストン泊）<br />□５/５　⇒ ルイス ⇒ バーファム（アランデル近郊）へ　着後、ブルーベルの森（バーファム泊）<br />□５/６　⇒ アランデル ⇒ ロンドン（LHR）へ　レンタカー返却<br /> ロンドン（LHR）⇒（機中泊）<br />□５/７　⇒ 成田

［南イングランド］カントリーサイドを巡る旅（12）～美しき海岸線へ《シーフォード・ヘッド＆セブン・シスターズ＆ビーチー・ヘッド》

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2011/05/04 - 2011/05/04

10位(同エリア89件中)

#ハイキング・登山

ショコラさん

今回の旅で楽しみにしていたことのひとつが、南イングランドの海岸線巡り。ガイドブックなどで見たセブン・シスターズにはぜったい行きたいと思いました。それで、まずはセブン・シスターズ（Seven Sisters）のビュー・ポイントであるシーフォード・ヘッド（Seaford Head）からその絶景を眺め、それからセブン・シスターズでウォーキングをして、そのあとビーチー・ヘッド（Beachy Head）へも足を延ばすことにしました。

ちなみに、セブン・シスターズは、先に訪れた「ロングマン」と同様に、エリナー・ファージョン作の「ウィルミントンの背高男」（『ヒナギク野のマーティン・ピピン』収蔵）の中で描かれています。作者が実在の場所から着想を得て描いた作品で、綺麗好きで頭から足の先まで真っ白の７人の姉妹が海岸の７つの崖になる話でした。

【各場所へのアクセス（レンタカー以外）】

★シーフォード・ヘッド
　セブン・シスターズのビジターセンターからパスを歩いて行くか（約4.8km、約50分）、シーフォードから Seaford Head Nature Reserve Car Park へタクシーで。

★セブン・シスターズ
　ブライトン～イーストボーンを結ぶ12、12A番のバスでセブン・シスターズ・カントリー・パーク（Seven Sisters Country Park）/エクシート・パーク・センター（Exceat Park Centre）で下車（ビジターセンターのすぐ前のバス停）。そこからフットパスを歩いて約30分。

★ビーチー・ヘッド
　夏期のみイーストボーンからバスあり。
　セブン・シスターズ→ビーチー・ヘッド→イーストボーンまでフットパスもあるので、歩いて行くこともできます。徒歩での所要時間は、セブン・シスターズのビジターセンターから上のパスを通ってビーチー・ヘッドまでが約２～２.５時間、そこからイーストボーンまで約１時間くらいのようです。
　*フットパスのルート・マップはこちら↓
　　http://www.greatwalksinbritain.co.uk/Editions/Walks/Sussex%20Beachy%20Head%20&%20The%20Seven%20Sisters.pdf

【旅程】
□４/29　成田　⇒ ロンドン（LHR）
　レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ（ホーリー泊）
□４/30　シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道蒸気機関車（アフタヌーン･ティー・ラウンジ・カー）乗車（ホーリー泊）
□５/１　⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー（ハートフィールド／アッシュダウンの森） ⇒ ライ（ライ泊）
□５/２　ライ散策（ライ泊）
□５/３　⇒ ベイトマンズ（ラドヤード・キプリングの邸宅） ⇒ アルフリストン（アルフリストン泊）
■５/４　ロングマンの丘絵（ウィルミントン）⇒ 白馬の丘絵（リトリントン）⇒ セブン・シスターズでウォーキング（アルフリストン泊）
□５/５　⇒ ルイス ⇒ バーファム（アランデル近郊）へ　着後、ブルーベルの森（バーファム泊）
□５/６　⇒ アランデル ⇒ ロンドン（LHR）へ　レンタカー返却
ロンドン（LHR）⇒（機中泊）
□５/７　⇒ 成田

エリア

セブン・シスターズ周辺(イギリス)

旅行の満足度: 5.0

同行者: カップル・夫婦

交通手段: レンタカー

航空会社: ANA

旅行の手配内容: 個別手配

ロングマンとリトリントン白馬の丘絵を見たあと、さっそくシーフォード・ヘッドへ向かいました。泊まっているアルフリストン村からだとシーフォード・ヘッドまで車で20分ほどの距離です。

シーフォードの町まではすんなり来ましたが、そのあと岬の突端のシーフォード・ヘッドまでの道がめちゃくちゃわかりにくかった。住宅地の中を右に左にと何度も曲がってようやく目的地の駐車場に着きました。レンタカーでここへ行かれる方は、ナビのご用意を。

ここから岬の突端をぐるっと歩けるパスがのびています。

向こうにちらりと見えている白い断崖は――セブン・シスターズ！

※現在、セブン・シスターズはナショナル・トラストによって保護されています。
早くその姿が見たくて、自然と足取りが早くなります。
見えてきたー♪
うわぁぁ〜〜！　めちゃくちゃすごい！　想像していたよりはるかにすごい！！
前方ばかりに気を取られていたけど、右手を見ると羊がたくさんいました。

よく見ると、子羊がいっぱい！　かわいい〜〜♪
きゃあきゃあ言ってたら、羊と目が合った。
イチオシ

白亜の断崖がだんだん近づいてきました――すごい、すごすぎる！！！

この風景に圧倒されて、しばし立ち尽くしてしまいました。

なんて美しい風景なんだろう。。。
このアングルで撮られた写真は見たことある！

たしかに絵になるアングル。
はぁ〜、もう出るのはため息ばかり。。。
ばっさり削ぎ落とされたみたいだ。

この白亜の崖は、波の浸食で毎年30〜40cmのスピードで後退しているそうです。
ほんとに真っ白！

７人の姉妹が立っているように見えることから「セブン・シスターズ」の名がついたそうだけど、どの部分を数えて７つと言ってるのかな？　崖の凹凸の数？　それとも崖の上部の山の数？

いずれにしても、わたしには７つよりもっと多いように見える。
せっかくなので岬のパスを少し歩いてみることにしました。
右を見ると、こちらも断崖絶壁。柵などは何もありません。
崖から下へ降りる階段があります。今は満ち潮なのか、階段の下は海につかっています。

あっ、かろうじてここだけちょっと柵あり。
水平線まで行けちゃいそうなパス。
ベンチに座って風景を眺める人たち。
どこから見ても、
美しい。。。
ハイキングを楽しむ人たち。

彼らはわたしたちとすれちがうとき「素晴らしい天気だね！　こんなにいい天気で我々はラッキーだね！」と言って去っていきました。
岬から下の海岸へ降りてみました。

セブン・シスターズはすぐそこです。でもカックミア川が間を流れていて橋もないので、対岸へ渡るにはいったん上流に引き返さないといけません。引き潮のときは歩いて渡る人もいるそうだけど。
イチオシ

美しい。。。

このとき、海と空の色に合わせたかのようなブルーの服を着た女性が現れました。

なんだか映画のワンシーンみたいだ。
この風景が見られてすでに十分満足した気分だけど、やっぱり向こうまで行かなくちゃ。

というわけで駐車場へもどります。
振り返って。

どれだけ見ても見飽きることがない風景。
ふと見ると、パスのそばにブルーベルが咲いていました。

ブルーに混じって白いブルーベルが！
ピンクのブルーベルも！

今回の旅行ではあちこちでブルーベルを見ましたが、白やピンクを見たのはここだけでした。ちなみに、このパスに咲いていたブルーベルはすべて外来種のスパニッシュ・ブルーベルでした（スパニッシュにはときどきこのような色のものが見られるらしい）。
来れてよかった～。
何度も振り返ってしまいます。
往きとは違うパスを通ってもどります。

こんな素敵な場所でワンコとお散歩なんて、いいな〜。
また振り返って。
羊の放牧地。

ほんとに子羊だらけ〜。
車でセブン・シスターズのフットパスの入り口（ビジターセンター）まで行きました。
ここがフットパスの入り口です。
ではセブン・シスターズの断崖までウォーキング開始！
フットパスのそばをカックミア川が大きく蛇行しながら流れています。
向こうにのびているパスを歩くと、断崖の上へ行けます。

わたしたちはとりあえず断崖下へ出るパスを歩きます。

向こうに見える木、傾いてる？
なんだこれは〜！！

傾いてるどころの話じゃないです、これは。強風が木をこのような姿にしたのでしょうか。こんな過酷な環境でも花をたくさんつけているのがすごい。

木の生命力、恐るべし。
30分ほど歩いて、海岸に着きました〜♪

セブン・シスターズはすぐそこ！

※海岸近くには石がごろごろしたガレ場があるので、下のパスを歩く方はウォーキング・シューズなどが必要です。
向こうにさっき歩いたシーフォード・ヘッドが見えます。
いよいよセブン・シスターズと対面です。
で、でかい……。
こんなにでっかいと、とても写真にはおさまらず。

近すぎて全体の姿がわからない。ちょっと離れた場所から見るのがいいのかも。でも白亜の崖の迫力を味わうには、やっぱりここまで来ないとだめだわ。
崖の上まで行ってみたかったけど、歩き疲れて上まで登る元気なし。というわけで、来た道を引き返し、駐車場のそばのティールームでお茶をすることに。
夫もわたしもクリーム・ティーにしました。

スコーンもクロテッド・クリームも美味しくて満足♪
ちょっと疲れてはいたけれど、ここまで来たんだからとビーチー・ヘッド（セブン・シスターズから東へ続く断崖の突端）へも行ってみました。
駐車場の近くにあったモニュメント。戦没者慰霊碑か何かでしょうか？
向こうに見えるのはイーストボーンの町。
イチオシ

フットパスを５分ほど歩くと、岬の突端のビーチー・ヘッドが見えてきました！

断崖とその上を歩く人、そして灯台と海――絵のような風景。
灯台が帽子をかぶった顔のように見える。
写真には撮りませんでしたが、実は、この断崖のまわりには、十字架がたくさん立ててありました。ライで泊まったＢ＆Ｂのご主人の話によると、ビーチー・ヘッドは命を絶つ人が多い場所としても知られているそうです。

この美しい風景と悲しい現実に胸が締めつけられる思いがしました。
海と空の境目がわからない。
夕暮れの風景。
右の奥に見えるのがセブン・シスターズ。

海岸線の美しい眺めを満喫した１日が、もうすぐ暮れようとしています。

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