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丘絵(ヒル・フィギュア/Hill Figure)は、石灰質で覆われた丘の斜面を掘って描かれた像で、とくにイギリス南部に多く見られるそう。古いものでは3000年の歴史があるのだとか。これらの丘絵がなんのために造られたのかはっきりとはわかっていませんが、氏族の信仰の象徴として、あるいは守護神としてだったのではないかと考えられているようです。丘絵のモチーフとしてもっとも多いのは馬で、巨人、紋章、動物なども見られます。<br /><br />これらの丘絵はイギリスの児童文学の題材にも使われていて、たとえば『ケルトの白馬』(ローズマリー・サトクリフ作)や、『Witch Hill―魔女が丘』(マーカス・セジウィック作)などもそうです。今回訪れたうちのひとつ「ロングマン」は、エリナー・ファージョン作の「ウィルミントンの背高男」(『ヒナギク野のマーティン・ピピン』収蔵)の中で描かれています。ちなみに、この「ウィルミントンの背高男」にはセブンシスターズも登場していて、実在するふたつのものをからめたおもしろい話でした。<br /><br />今回の旅では、以下の2つの丘絵を見ることができました。<br /><br />--------------------------------------------------------<br />【丘絵①】ロングマン/ウィルミントンのノッポ男(Long Man)<br /><br />イースト・サセックス州ウィルミントン村(Wilmington)のウィンドオーバー丘にあります。像の大きさは、高さ70m、幅71m。6世紀頃のものだと考えられていましたが、最近の発掘調査の結果から、16世紀中頃のものではないかという説が浮上しているようです。というわけで、製作年は定かではありませんが、1874年に復元されたことはわかっています。<br /><br /> ★公共機関でのアクセス:ブライトン(Brighton)から鉄道でシーフォード(Seaford)まで約40分、そこから126番のイーストボーン(Eastbourne)行きのバスでウィルミントン下車(約25分)。また、途中のバス停アルフリストン村(Arfliston)からロングマンまでフットパスもあるので、アルフリストンから徒歩で行くことも可能です(約3km)。<br /><br />  ◎シーフォードからウィルミントンへのバスの時刻表<br />http://www.eastsussex.gov.uk/NR/rdonlyres/90C56CB3-0A61-4C53-BD6C-4C76088A9D6E/0/rider_126.pdf<br /><br />  ◎フットパスのルート(ホテル《The Star》のサイトより):<br />  http://www.thestaralfriston.co.uk/downloads/walk2.pdf<br /><br />--------------------------------------------------------<br />【丘絵②】リトリントン白馬/ハインドオーバー白馬(Hindover White Horse)<br /><br />イースト・サセックス州リトリントン村(Litlington)近くのハインドオーバー丘にあります。白馬の大きさは、長さ27m、高さ20m。現在ある白馬は1924年に製作された2代目で、初代は1838年にヴィクトリア女王の即位記念として製作されたのだそうです。<br /><br /> ★公共機関でのアクセス:現地へ直接行ける交通機関はないようですが、シーフォードからアルフリストンまでバス(上記と同じバス)で行き(約15分)、そこからフットパスを歩いて行くことができます(約1km)。<br /><br />  ◎フットパスのルート(ホテル《The Star》のサイトより):<br />  http://www.thestaralfriston.co.uk/downloads/walk3.pdf<br /><br />--------------------------------------------------------<br /><br />◆丘絵について参考になった本<br /> 『イギリスの丘絵を紹介する本』(黒田千世子 著/講談社出版サービスセンター)<br />  *ロングマンの丘絵がこの本の表紙になっています。<br /><br /><br />【旅程】<br />□4/29  成田 ⇒ ロンドン(LHR)<br /> レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ(ホーリー泊)<br />□4/30  シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道 蒸気機関車(アフタヌーン・ティー・ラウンジ・カー)乗車(ホーリー泊)<br />□5/01  ⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー(ハートフィールド/アッシュダウンの森) ⇒ ライ(ライ泊)<br />□5/02  ライ散策(ライ泊)<br />□5/03  ⇒ ベイトマンズ(ラドヤード・キプリングの邸宅) ⇒ アルフリストン(アルフリストン泊)<br />■5/04  ロングマンの丘絵(ウィルミントン)⇒ 白馬の丘絵(リトリントン)⇒ セブン・シスターズでウォーキング(アルフリストン泊)<br />□5/05  ⇒ ルイス ⇒ バーファム(アランデル近郊)へ 着後、ブルーベルの森(バーファム泊)<br />□5/06  ⇒ アランデル ⇒ ロンドン(LHR)へ  レンタカー返却      ロンドン(LHR)⇒(機中泊)<br />□5/07  ⇒ 成田

[南イングランド] カントリーサイドを巡る旅(11)~ミステリアスな丘絵(ロングマン&リトリントン白馬)と一面の菜の花畑

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2011/05/04 - 2011/05/04

191位(同エリア1012件中)

丘絵(ヒル・フィギュア/Hill Figure)は、石灰質で覆われた丘の斜面を掘って描かれた像で、とくにイギリス南部に多く見られるそう。古いものでは3000年の歴史があるのだとか。これらの丘絵がなんのために造られたのかはっきりとはわかっていませんが、氏族の信仰の象徴として、あるいは守護神としてだったのではないかと考えられているようです。丘絵のモチーフとしてもっとも多いのは馬で、巨人、紋章、動物なども見られます。

これらの丘絵はイギリスの児童文学の題材にも使われていて、たとえば『ケルトの白馬』(ローズマリー・サトクリフ作)や、『Witch Hill―魔女が丘』(マーカス・セジウィック作)などもそうです。今回訪れたうちのひとつ「ロングマン」は、エリナー・ファージョン作の「ウィルミントンの背高男」(『ヒナギク野のマーティン・ピピン』収蔵)の中で描かれています。ちなみに、この「ウィルミントンの背高男」にはセブンシスターズも登場していて、実在するふたつのものをからめたおもしろい話でした。

今回の旅では、以下の2つの丘絵を見ることができました。

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【丘絵①】ロングマン/ウィルミントンのノッポ男(Long Man)

イースト・サセックス州ウィルミントン村(Wilmington)のウィンドオーバー丘にあります。像の大きさは、高さ70m、幅71m。6世紀頃のものだと考えられていましたが、最近の発掘調査の結果から、16世紀中頃のものではないかという説が浮上しているようです。というわけで、製作年は定かではありませんが、1874年に復元されたことはわかっています。

★公共機関でのアクセス:ブライトン(Brighton)から鉄道でシーフォード(Seaford)まで約40分、そこから126番のイーストボーン(Eastbourne)行きのバスでウィルミントン下車(約25分)。また、途中のバス停アルフリストン村(Arfliston)からロングマンまでフットパスもあるので、アルフリストンから徒歩で行くことも可能です(約3km)。

  ◎シーフォードからウィルミントンへのバスの時刻表
http://www.eastsussex.gov.uk/NR/rdonlyres/90C56CB3-0A61-4C53-BD6C-4C76088A9D6E/0/rider_126.pdf

  ◎フットパスのルート(ホテル《The Star》のサイトより):
  http://www.thestaralfriston.co.uk/downloads/walk2.pdf

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【丘絵②】リトリントン白馬/ハインドオーバー白馬(Hindover White Horse)

イースト・サセックス州リトリントン村(Litlington)近くのハインドオーバー丘にあります。白馬の大きさは、長さ27m、高さ20m。現在ある白馬は1924年に製作された2代目で、初代は1838年にヴィクトリア女王の即位記念として製作されたのだそうです。

★公共機関でのアクセス:現地へ直接行ける交通機関はないようですが、シーフォードからアルフリストンまでバス(上記と同じバス)で行き(約15分)、そこからフットパスを歩いて行くことができます(約1km)。

  ◎フットパスのルート(ホテル《The Star》のサイトより):
  http://www.thestaralfriston.co.uk/downloads/walk3.pdf

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◆丘絵について参考になった本
 『イギリスの丘絵を紹介する本』(黒田千世子 著/講談社出版サービスセンター)
  *ロングマンの丘絵がこの本の表紙になっています。


【旅程】
□4/29  成田 ⇒ ロンドン(LHR)
 レンタカー・ピックアップ後、ホテルへ(ホーリー泊)
□4/30  シェフィールド・パーク・ガーデン ⇒ ブルーベル鉄道 蒸気機関車(アフタヌーン・ティー・ラウンジ・カー)乗車(ホーリー泊)
□5/01  ⇒ エメッツ・ガーデン ⇒ プー・カントリー(ハートフィールド/アッシュダウンの森) ⇒ ライ(ライ泊)
□5/02  ライ散策(ライ泊)
□5/03  ⇒ ベイトマンズ(ラドヤード・キプリングの邸宅) ⇒ アルフリストン(アルフリストン泊)
■5/04  ロングマンの丘絵(ウィルミントン)⇒ 白馬の丘絵(リトリントン)⇒ セブン・シスターズでウォーキング(アルフリストン泊)
□5/05  ⇒ ルイス ⇒ バーファム(アランデル近郊)へ 着後、ブルーベルの森(バーファム泊)
□5/06  ⇒ アランデル ⇒ ロンドン(LHR)へ  レンタカー返却      ロンドン(LHR)⇒(機中泊)
□5/07  ⇒ 成田

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー
航空会社
ANA
利用旅行会社
個別手配
旅行の満足度
5.0
交通
3.0

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  • 泊まっているアルフリストンからロングマンのあるウィルミントン村へは北へ車で10分ほどなのだけど、途中で道をまちがえたのか、ぐるっと回って北からアプローチすることになり、少し時間がかかってしまいました。<br /><br />←これがロングマンの最寄の駐車場。<br /><br />ここへ着く直前に、丘の中腹にちらりとロングマンが見えました。はやる気持ちを抑えて、車をここに停めました。

    泊まっているアルフリストンからロングマンのあるウィルミントン村へは北へ車で10分ほどなのだけど、途中で道をまちがえたのか、ぐるっと回って北からアプローチすることになり、少し時間がかかってしまいました。

    ←これがロングマンの最寄の駐車場。

    ここへ着く直前に、丘の中腹にちらりとロングマンが見えました。はやる気持ちを抑えて、車をここに停めました。

  • 駐車場の奥の木立の間から見えたのは、

    駐車場の奥の木立の間から見えたのは、

  • そう、ロングマン!<br /><br />そしてその手前には一面の菜の花〜〜♪<br /><br />ロングマンと菜の花のコンビネーションが素晴らしい!!<br /><br />

    そう、ロングマン!

    そしてその手前には一面の菜の花〜〜♪

    ロングマンと菜の花のコンビネーションが素晴らしい!!

  • このアングル、めちゃくちゃ絵になります!

    このアングル、めちゃくちゃ絵になります!

  • とてもミステリアスな風景。<br /><br />ロングマンの右手の削られたような跡は、フリント(火打ち石)の採掘跡だそう。また、ロングマンの頭上には古墳が点在しているそうです。

    とてもミステリアスな風景。

    ロングマンの右手の削られたような跡は、フリント(火打ち石)の採掘跡だそう。また、ロングマンの頭上には古墳が点在しているそうです。

  • 丘の右手にはのどかな田園風景が広がっています。

    丘の右手にはのどかな田園風景が広がっています。

  • このすぐ近くに「ロング・マン」の看板が立てられていました。<br /><br />ロング・マンの周辺にはいくつかフットパスがあり、すぐそばまで行けるようです。

    このすぐ近くに「ロング・マン」の看板が立てられていました。

    ロング・マンの周辺にはいくつかフットパスがあり、すぐそばまで行けるようです。

  • セブンシスターズに行く予定がなかったら、ぜひ歩いてみたいところですが、残念ながらそこまでの時間はないので写真を撮るだけに。

    セブンシスターズに行く予定がなかったら、ぜひ歩いてみたいところですが、残念ながらそこまでの時間はないので写真を撮るだけに。

  • 丘の緑と菜の花の黄色と空の青、そしてミステリアスな丘絵の風景に、とても惹きつけられます。

    丘の緑と菜の花の黄色と空の青、そしてミステリアスな丘絵の風景に、とても惹きつけられます。

  • 柵越しに見るだけじゃ満足できなくなって、パスの途中まで行ってみることにしました。<br /><br />一面に広がる黄色の絨毯。美しい〜。

    柵越しに見るだけじゃ満足できなくなって、パスの途中まで行ってみることにしました。

    一面に広がる黄色の絨毯。美しい〜。

  • ここからロングマンの方向へパスが伸びています。

    ここからロングマンの方向へパスが伸びています。

  • ロングマンにちょっと近づいて。

    ロングマンにちょっと近づいて。

  • パスを歩く人たち。<br /><br />黄色の絨毯にのみこまれてしまいそう。

    パスを歩く人たち。

    黄色の絨毯にのみこまれてしまいそう。

  • 家族連れで歩いている人たちもいます。<br /><br />うー、付いて行きたくなってしまう。

    イチオシ

    家族連れで歩いている人たちもいます。

    うー、付いて行きたくなってしまう。

  • ロングマンを正面から見て。

    ロングマンを正面から見て。

  • あっ、向かって左の手のところに人がいる!<br /><br />このノッポ男の足元を見ると、向かって右の足が内向きになっていますが、製作当初は両足とも外を向いてふんばっていたそうです。ところが1874年の復元の際に、どうやら誤って右の足を内向きにしてしまったらしいのです。こんな間違いをされて、ノッポ男も憤慨しているかも?<br /><br />ちなみに、現在、掘られた部分には(保存のため?)25センチ幅のタイルが埋め込まれているそうです。

    あっ、向かって左の手のところに人がいる!

    このノッポ男の足元を見ると、向かって右の足が内向きになっていますが、製作当初は両足とも外を向いてふんばっていたそうです。ところが1874年の復元の際に、どうやら誤って右の足を内向きにしてしまったらしいのです。こんな間違いをされて、ノッポ男も憤慨しているかも?

    ちなみに、現在、掘られた部分には(保存のため?)25センチ幅のタイルが埋め込まれているそうです。

  • ロングマンと菜の花のコラボ。

    イチオシ

    ロングマンと菜の花のコラボ。

  • 先ほどパスを歩いていた人たちが、ロングマンの足元で丘絵の眺めを楽しんでいるようです。<br /><br />あ〜、わたしたちもあそこまで行きたかったなぁ。

    先ほどパスを歩いていた人たちが、ロングマンの足元で丘絵の眺めを楽しんでいるようです。

    あ〜、わたしたちもあそこまで行きたかったなぁ。

  • う〜ん、名残り惜しいけれど、そろそろ次の丘絵へ向かいます。

    う〜ん、名残り惜しいけれど、そろそろ次の丘絵へ向かいます。

  • ロングマンのところから車で15分ほど南下すると、右手にリトリントン白馬が見えました。

    ロングマンのところから車で15分ほど南下すると、右手にリトリントン白馬が見えました。

  • まるで白馬が丘を駆けているみたい。

    まるで白馬が丘を駆けているみたい。

  • よく見ると、白馬の頭の上を歩いている人がいます。<br />あそこにもパスがあるのか〜。<br /><br />あ〜、パスが歩けなくて残念。。。

    よく見ると、白馬の頭の上を歩いている人がいます。
    あそこにもパスがあるのか〜。

    あ〜、パスが歩けなくて残念。。。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • シンバさん 2011/07/08 01:13:04
    大感動です。
    ショコラさん、こんばんは。

    “ヒル・フィギュア”なるものをはじめて知りました。

    どうやら、白馬の方は、かなり古い丘絵のようですね。

    丘絵対する興味が湧きましたが、

    それ以上に、この菜の花畑の美しさに大感動です。

    シンバ

    ショコラ

    ショコラさん からの返信 2011/07/08 22:19:53
    RE: 大感動です。
    シンバさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます〜。
    「ヒル・フィギュア」は絵そのものもミステリアスでしたが、なんだか不思議なパワーも感じました。

    この菜の花畑はほんとにすごかったです〜。丘陵地一面に咲いていたので、黄色の絨毯が波打っているみたいに見えました。時間がなくて、あの中を歩いて行けなかったのが残念。。。

    花畑って、見ているだけでハッピーになれますね。

    投票もしていただいてありがとうございました。

    ショコラ
  • ippuniさん 2011/06/28 03:29:46
    菜の花畑
    ショコラさん

    こんにちは!
    またまた英国の長閑な風景に癒されにやってきました〜

    あ〜あの菜の花畑…あの時期のヨーロッパの風物詩ですね^^
    菜の花が一面に咲いてた時期はドライブも楽しかったなぁ〜
    刈り取られて始めた時期はとってもショックでした(笑)

    こんな素敵な場所のフットパスならぜひ歩いてみたいです。
    春が終わったばかりなのに、来年の春が待ち遠しいです^^

    ippuni

    ショコラ

    ショコラさん からの返信 2011/06/28 16:24:19
    RE: 菜の花畑
    ippuniさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます〜。

    ほんと、菜の花はヨーロッパの春の風物詩ですね。これを見ると、春が来た〜!って思いますね。なんか見ているだけでウキウキしてきちゃいます。あの黄色のビタミン・カラーも一役買っているかも。

    このフット・パス、歩くだけで幸せになれそうな感じでした。ちょっとしか歩けなくてとっても残念でした。

    今回、久しぶりに成田から出発しましたが、やっぱりヨーロッパは遠いですねぇ。帰ってきたあとの疲れがちがう……。

    ショコラ

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